ボブリフトの効果は?他の糸リフトと何が違うの?

糸リフトの施術前と1か月後の経過の症例写真

ボブ(VOV)リフトとは、糸リフトに使われる溶ける糸の一種です。
糸を皮下に入れることでフェイスラインを引き上げ、たるみやほうれい線を薄くし、若々しい顔を作り上げていきます。
ボブリフトに興味はあるけれど、どのような効果があるのだろう、ほかの糸リフトとの違いは何なのだろう、と考えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、ボブリフトの効果に加え、テスリフトやミントリフトとの違いについても説明していきます。また、糸リフトが切開リフトとはどう違うのか、施術方法・値段・ダウンタイム・持続期間の観点から、詳しく比較していきます。
美容整形によるリフトアップをご検討中の方や、自分の理想に合わせた施術方法をお探し中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

▶▶切らないフェイスリフト

ボブリフトの効果

一般的にスレッドリフトで使用される体内で溶ける性質を持つ糸には、PCL、PLA、PDOといったさまざまな素材があります。糸の太さや柔軟性、トゲの数やその方向、形状によって、効果や持続性に違いが出てくるのです。さらには痛みの強さやダウンタイムにも影響を及ぼします。
ボブリフトは、PCL(ポリカプロラクトン)素材を使用した最新スレッドリフトです。強度が高い上に柔軟性があるため、皮膚をより強い力で持ち上げることができます。また、PCLの糸は持続性や安全性が高く、リフティング以外の効果も強いのが特徴です。
持続性、安全性、リフトアップ以外の副次的な効果について、以下で詳しく説明していきます。

持続性について

ボブリフトの持続性は、従来のスレッドリフトと比べてとても優れています。これまでのスレッドリフトが6~18カ月の持続期間であったのに対し、ボブリフトは24~36カ月という長い期間で効果を持続させることが可能です。
この持続性の高さは、体内での吸収速度が非常にゆるやかなPCL素材を採用することによって実現されています。
また、従来のスレッドリフトで使用していた糸は、切り込みを入れてトゲを作っていました。トゲの部分を皮膚に引っかけることで、たるみやしわを引き上げます。しかし、切り込みによって糸の強度にばらつきが出てしまい、挿入後に強度の弱い部分から糸が裂けてしまう現象がありました。
一方ボブリフトで使用する糸は、鋳型を使い、中心の糸とコグ部分が一体化した形状で、太さも均一になるように加工されています。そのため、切り込みの入った糸よりも切れにくく、安定した効果を長期間保つことができます。

安全性について

ボブリフトで使用する糸は、皮膚の中で少しずつ加水分解され、その後一定の時間が経つと体の中へ100%吸収されます。体内に異物が残らないため、残った糸によって起こる合併症などのリスクがなくなり、安全性が非常に高くなります。
また、EUのCEマーク認証や、アメリカの食品医薬品局(FDA)が承認した素材であるため、そういった面でも安全性が保証されています。
加えて、ボブリフトには痛みが少ないというメリットもあります。
切り込みによって作られたコグは先端が鋭いため、糸を挿入する際に痛みを生じる場合がありました。しかし、ボブリフトで使用する糸は鋳型で作られているため、先端を丸みのある形に成型でき、痛みを軽減させることが可能となっています。

副次的な効果について

たるみやほうれい線の解消以外にも、ボブリフトには肌の若返りという効果があります。
これは糸を使ったリフトアップならではの効果です。ボブリフトは皮膚の下に糸を挿入するため、皮下細胞に直接刺激を与えることができます。この刺激によりコラーゲン生成が促され、肌のハリや弾力がアップし、肌の若返りが可能になるのです。
このような美肌効果により、ボブリフトは若々しい顔を実現することができる上に、新たなコラーゲンの生成によって老け顔のさらなる予防も期待できます。

テスリフトやミントリフトとの違い

糸リフトでよく使用される糸には、ボブリフト以外にテスリフトやミントリフトがあります。ここからは、テスリフトやミントリフトの特徴から、ボブリフトの違いについて見ていきましょう。

テス(TESS)リフト

PCL、PLA、PDOなどの素材がある中で、テスリフトに使用される糸はPDO(ポリジオキサノン)という素材です。ボブリフトで使用するPCLの糸とは、形状、太さ、施術方法、吸収の速度、持続期間などさまざまな面で違いがあります。
まず、テスリフトの糸はトゲの周りが網目状の3Dメッシュで覆われている、特殊な形状をした太めの糸となっている点です。この3Dメッシュに周囲の組織がしっかりと絡むことで、糸と組織の接触面積が増し、リフティングの安定性を保っています。
しかし、3Dメッシュによって糸が太くなっているため、皮膚や皮下脂肪の薄い部分への施術は難しい場合も。さらに、メッシュ部分がほどけないよう、糸を切ることなく折り返して挿入する必要があるため、皮膚や皮下脂肪の薄い部分への施術が難しいとされています。
続いてPDO素材の吸収速度は、やや短い6~8カ月となっています。PCL、PLA、PDOの中で最も早い吸収速度ではありますが、持続期間は1~2年と比較的長め。これは、3Dメッシュによって皮膚の組織と接する面積が大きくなり、多くのコラーゲンやエラスチンの生成促進効果が期待できるためです。
リフティング効果はボブリフトと同程度ですが、持続期間は少し短く、太さや形状によって施術が難しい部位があると言えるでしょう。

ミントリフト

ミントリフトに使用される糸は、PCLとPLA(ポリ乳酸)という素材が混合されたものです。
ボブリフトで使用するPCLのみの糸とは、形状、柔軟性、持続期間に違いがあります。
ボブリフトの糸は、トゲが双方向に向いて成型されているため、固定力が優れています。対して、ミントリフトのコグは双方向に向いている上、「360度らせん状」に並んでついています。このコグがしっかり皮下組織に絡みつき、組織を引き上げることで強い固定が可能となっているのです。また、このトゲが糸の中心で向かい合うように形成されているのも特徴。そのため単に上方への引き上げだけではない、ナチュラルなリフトアップが可能となっています。
前述したように、ミントリフトではボブリフトで使用する糸と同じ、PCLという素材も利用されています。しかし、PCLに混合されているPLAはやや硬い糸のため、PCL素材のみで作られた糸よりも、柔軟性は少ないです。
ミントリフトの持続期間は12~18カ月。
ミントリフトはボブリフトと比較して、持続期間がやや短く、引き上げ強度がありながらも柔軟性が低めの糸と言えるでしょう。

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糸リフトと切開リフトの違い

リフトアップ効果を実感したい方の多くが、一度は切開リフトも検討したことがあるのではないでしょうか。メスを使わない糸リフトと切開リフトでは、施術方法だけでなくさまざまな面で違いがあります。ここからは、糸リフトと切開リフトの違いについて詳しく見ていきましょう。

手術方法

糸リフトは「切らないリフトアップ」と言われる通り、小さな針穴から施術をおこないます。そのため、注射と同じような気軽な感覚で施術を受けることが可能です。
対して、切開リフトは皮膚を切開して縫合するだけでなく、皮下組織と表面の組織を物理的に剥離させて引き上げをおこなっています。
顔のたるみを全体的に引き上げることができるため高いリフトアップ効果が期待できる一方、顔面神経やそのほか重要な組織がある箇所にアプローチすることから、解剖学をしっかりと理解した医師でなければ難しい手術だと言えます。

ダウンタイム

糸リフトのダウンタイム表

糸リフトは切開リフトに比べ、腫れなどの症状が格段に少なくなります。また、抜糸を行う必要もないため、ダウンタイムが少ないのも特徴です。
傷跡として糸を挿入した針穴が数日ほど残りますが、こめかみ周辺の髪の中から挿入する上に、小さな傷跡のためほとんど目立ちません。 また、腫れや痛みなどに関しても1~2週間で落ち着いていきます(個人差があります)。
対して切開リフトは、施術後2~3日に腫れと痛みのピークがあります。その後2~4週間ほどで腫れが治まり、1~3カ月ほどで顔のつっぱり感やむくみが解消されていくのが一般的です。
また、経過として当日から2日間は固定バンドを装着する必要があります。

持続期間

糸リフトによる施術の持続期間は、種類により以下のようになっています。

  • ボブリフト:約24カ月
  • テスリフト:24~36カ月
  • ミントリフト:12~18カ月

ただ、持続期間には個人差があります。
糸リフトは期間を空けて、もう一度挿入することも可能なので、ぜひ医師へご相談ください。
そして、切開リフトは顔の皮膚を切開する手術であるため、理論上、完全に元の状態へ戻ってしまうことはありません。しかし、加齢によるたるみやシワを考慮すると、5~10年ほどの持続期間になると言われています。
この期間は個人差が大きく、施術を担当する医師の技術力も関わってくるため、正確な期間をお伝えすることができません。そのため、信頼のできる医師やクリニックを選択し、施術を受けることが重要になります。

糸リフトの症例写真

【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
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ボブリフトは単独で行っても効果を実感していただけますが、更に小顔にした場合、これらの症例のように、顔の脂肪吸引やバッカルファット除去、脂肪注入などと併用すると輪郭をさらに整える事が可能です。

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ボブリフト(VOV LIFT)はeクリニックにお任せください

金沢院の外観

今回の記事では、ボブリフトの効果やほかの糸リフトとの違いに加え、糸リフトと切開リフトの違いについてもご説明しました。美容整形でたるみやほうれい線を解消したいとお考えの方にとって、理想の施術方法は見つかりましたでしょうか。
ボブリフトをはじめ、糸リフトを使用したリフトアップ術は、解剖学に精通した腕のいい医師がおこなうことで安全かつ確実な効果を出すことが可能になります。気軽にできる施術とは言え、せっかくなら相応の効果を得たいですよね。
eクリニックでは、経験豊富な医師がしっかりとした知識や技術に基づいて施術をおこなっております。
ボブリフトによる糸リフトを検討されている方は、ぜひ一度当院にお越しください。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

このコラムに関連する施術&料金

▶▶切らないフェイスリフト

このページの監修医師

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

美容外科医師の飯田秀夫

(eクリニック統括技術指導医)

飯田 秀夫

経歴

・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
 以降、同大学医学部付属病院、
 国立がんセンターなどで頭頸部外科、
 形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
     辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院

プロフィール

のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。

資格

日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)

医師

山崎 俊

経歴

2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長

資格

日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医

所属学会

日本形成外科学会

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