切開不要で気軽に二重まぶたを手に入れることができる二重埋没法。ローリスクで切開法に比べてダウンタイムが短い点が魅力です。
しかし、「腫れない」と謳っていたにもかかわらず、腫れが長引いたり悪化したりしてしまい、失敗したのではないかと不安になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、埋没法の術後の腫れの経過や、腫れがひどくなる原因についてまとめてみました。腫れの症状をできるだけ早く落ち着かせる過ごし方も解説しておりますので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
▶▶埋没法
埋没法のダウンタイム
ダウンタイム中に発生する症状・副作用には個人差がありますが、主に以下のようなものがあります。
- 腫れ
- むくみ
- 内出血
- 目元の熱感
- だるさ
- 目の中の違和感
切開をしないため内出血は起こらないか軽度であるケースが多く、1〜2週間程度で徐々に消失します。ごく稀に白目部分に内出血が出現することもありますが、こちらも2〜3週間程度で消えるでしょう。
術後数日間は目の中がゴロゴロしたり、違和感を覚えたりすることがあります。2~3週間程度で落ち着くことがほとんどですが、耐えられないほどの痛みがある、目が開けられない、涙がボロボロこぼれるなどの眼球刺激症状が現れた場合にはすみやかにクリニックを受診してください。
また、アレルギー症状として頭痛・蕁麻疹・呼吸困難・ 発熱・咳・冷や汗・胸痛・アナフィラキシーショックなどの副作用を生じることがごく稀にあります。少しでも違和感を覚えたら、すぐに施術を受けたクリニックに相談するようにしましょう。
術後の腫れの経過
埋没法のダウンタイムでもっとも大きな症状は「腫れ」です。腫れは翌日がもっともひどく、術式にもよりますが通常は1週間程度で気にならなくなってきます。
手術後は完成形と比較して左右差が目立つ可能性がありますが、腫れの出方によって一時的に生じている左右差なので特に問題ありません。腫れが完全に落ち着くまでには1ヶ月程度かかります。腫れが落ち着くのにしたがって、左右左も目立たなくなっていきます。
ただ術式により腫れを抑える事は可能です。この症例は当院の埋没法の症例です。このように術後1週間で晴れはほとんどありません。
必要以上に腫れてしまう原因
埋没法後には目元が腫れてしまうのが普通ですが、必要以上に腫れたり2週間以上長引いたりしてしまうのは、何らかの原因が隠れている場合が多いです。
ここからは、必要以上に腫れがひどくなる原因についてご説明します。
ただ、下記は考えられる一つの要因にすぎません。医師が適切に処置をしたとしてもお客様の体質やその日の体調により仕上がりはことなります。埋没法も進化しておりに、日本でもとても多くの症例が行われているので腫れに関してはそこまで怖がらなくても良いと思います。基本的に二重切開などの切開法に比べて腫れが少ないのが埋没法になります。
この症例のように丁寧に行うことで腫れを抑える事は可能です。
糸の縛り方が強すぎる
埋没法では、糸を使って二重を形成し、まぶたの表側が裏側で糸で結んで埋め込みます。このとき糸を緩く結んでしまうと取れやすくなってしまいますが、逆にキツく縛りすぎるとまぶたに大きな負担がかかります。結び方の強さによって、通常よりも強く腫れが出る可能性があると言えるでしょう。
このあたりは医師の技術や経験にもよるので、埋没法を任せる医師はできるだけ慎重に選ぶようにしてください。
二重の幅を広く取る
二重の幅を広く取った場合、狭めの幅を取った人と比べて腫れやすい傾向にあります。まぶたの上部は脂肪が多いため、より多くの組織をすくわなければなりません。その結果、まぶたへの負担が増え、強い腫れが出てしまうことがあります。
腫れやすい体質である
医師の腕によって腫れの程度は大きく左右されますが、まったく同じ施術を受けても腫れる人と腫れない人がいます。そもそも患者様本人が腫れやすい体質だった場合、どんなに腕の良い医師に施術を任せても腫れがひどくなる可能性は高いです。
では、具体的にどのような人が、埋没法後に強い腫れが出現しやすいのでしょうか。
埋没法では、まぶたに脂肪が多く厚みのある人が腫れやすいと言われています。まぶたに厚みがあると、緩い力で縛っても二重のラインが綺麗に出てくれません。施術後すぐに後戻りしてしまわないよう、必然的に強い力で糸を結ぶ必要があります。結果としてまぶたにかかる負担が大きくなり、強い腫れが出やすくなるのです。
また、むくみ体質の人も、術後に目が腫れぼったくなる可能性が高いでしょう。むくみやすい人は、身体に水分をため込みやすい状態になっています。そのため、術後の腫れやむくみが余計に気になるかもしれません。
施術前後は身体を冷やさないように心がけ、体調管理をしっかりおこないましょう。
腫れを早く落ち着かせるための過ごし方
腫れを早く落ち着かせるためには、医師の技術だけでなく患者様自身の術後の過ごし方も重要です。間違った行動をとってしまうと、ダウンタイムが長引いてしまうこともあります。あまりにも腫れや内出血が長く続いてしまえば、仕上がりの美しさにも影響を及ぼしかねません。ダウンタイム中は以下のことに注意して過ごすようにしましょう。
枕を高くして仰向けで寝る
普段うつ伏せや横向きの姿勢で寝る人も、術後数日間は仰向けで寝るようにしてください。うつ伏せで寝るとまぶたに負担がかかり、横向きで寝ると片側だけに腫れが強く出る可能性があります。テレビやスマホを見る際にも寝転がらず、座ってみることをおすすめします。
また、夜寝るときにはできるだけ枕を高くするように心がけましょう。心臓よりも頭の位置が低くなると患部に血液が集まり、腫れが長引いてしまうことがあります。
塩分を摂りすぎない
塩分を摂りすぎるとむくみやすくなり、腫れが長引くことがあります。また、辛い食べ物は血流を良くする効果があるため術後しばらくは控えてください。
むくみを身体の外に出すために、バナナやアボカドなどカリウムを多く含む食品を食べるのもおすすめです。
紫外線対策をしっかりする
ダメージを受けた術後のまぶたは刺激に敏感な状態になっています。紫外線をまぶたに受けてしまわないため、外出する場合にはしっかりと紫外線対策をおこなうようにしましょう。
ただし、腫れが出ている期間に日焼け止めを使用することはおすすめしません。つばの広い帽子・日傘・サングラスを活用してみてください。
目に負担や刺激を与えない
刺激を与えると腫れが悪化するため、術後1週間は絶対に強く擦ったり引っ張ったりしないでください。洗顔やクレンジングのタイミングでもゴシゴシ擦らず、優しく撫でるようにおこないましょう。スキンケア用品も低刺激で肌に優しいものを使用することをおすすめします。
また、読書や細かい作業は目を疲れさせてしまいます。術後数日は目をゆっくり休めることを意識して過ごすようにしてください。
▶▶埋没法
腫れがひどいときの対処法
まぶたの腫れがひどいときには、隠したり誤魔化したりして対処するのがおすすめです。前髪やメガネ、サングラスなどを上手く活用してみてください。サングラスをかければ同時に紫外線対策もできて一石二鳥です。
ただし、前髪で隠す際に髪が目にかかってしまうと刺激になってしまいます。目にかからないギリギリのラインで整えるようにしましょう。
あまりにも腫れがひどく治る気配がない場合には、施術を受けたクリニックに相談してください。自己判断で放置しすぎてしまうと、膿が溜まったり炎症を起こしたりといったトラブルにも繋がりかねません。クリニックによりますが、炎症を抑える薬を処方してもらえることもあります。適切な処置を受けて、回復を早めましょう。
「まったく腫れない」症例に注意
近年、SNSで「まったく腫れない二重整形」としてさまざまな症例が紹介されているのをよく目にします。しかし、そのような症例を見かけたら注意が必要です。
埋没法はたしかに腫れにくい二重整形ではありますが、だからと言ってすべての人が「腫れない」ということはありません。実際に、「まったく腫れないと言われたから翌日に重要な予定を入れてしまって失敗した」といった方も多いです。
炎症の起こりやすさや落ち着くまでのスピードは体質によって違いがあるのが普通で、術後の腫れや内出血の程度も個人差が大きいです。さらに、もともとのまぶたの厚みや皮膚の伸縮度合いによっても炎症の程度は違ってくるということを頭に入れておきましょう。
そもそも埋没法とは
埋没法は、医療用の特殊な針と糸を使って二重の折り目を作っていく二重形成術です。メスを使わずに施術をおこなうことから「切らない二重整形」とも呼ばれています。
ナチュラルでバレにくい二重を目指せるのはもちろん、ダウンタイムも少なく比較的簡単にやり直しができるため、トレンドに合わせたデザインを取り入れることが可能です。
二重整形を希望される多くの患者様に選ばれています。
埋没法の腫れに配慮するならeクリニックへ
今回は、埋没法の腫れの経過や腫れがひどい場合の対処法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。術後の経過には個人差もありますが、埋没法は切開法と比べると腫れや内出血が少ないのが特徴です。目元を冷やしてできるだけ安静に過ごすことで、腫れを早く落ち着かせることができます。
国内最高峰の技術力を誇るeクリニックでは、クイックループ法や特殊6点留めなど、最新治療を取り入れた「腫れにくい・取れにくい埋没法」の術式を多数ご用意しております。患者様一人一人のまぶたの状態や理想イメージに合わせて、適切なデザインを提案させていただきます。万全のアフターフォロー体制も整えておりますので、ダウンタイムの少ない埋没法を検討されている方はぜひ一度eクリニックの無料カウンセリングを受けてみてください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
このコラムに関連する施術&料金
▶▶埋没法
このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)