糸リフトの失敗例と対策を美容外科医がわかりやすく解説

糸リフトの施術前と1週間後と1か月後の経過の症例写真
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

皮膚を切開せずに受けられるリフトアップ術・糸リフトは、ダウンタイムが短いことから、忙しい方にも人気の施術となっています。しかし、糸リフトはすべて成功するものではなく、失敗したと感じて後悔する事例もあるのです。こちらのコラムでは、糸リフトの失敗例や失敗を防ぐ対策についてご紹介しています。

▶▶糸リフト

糸リフトで後悔!失敗例と原因をご紹介

手に持っている糸リフト

糸リフトとは、コグという返しのようなトゲが付いた医療用糸を皮下に通し、コグで組織を引き上げることでリフトアップを行える施術です。
また、糸リフトは糸を通すだけの簡単な施術と思われがちですが、実は決して簡単な施術ではなく、失敗例もあるのです。
それではまず、糸リフトで後悔する原因になる失敗例から見ていきましょう。

表面が凸凹している

糸リフト後に表面が凸凹になってしまうと、失敗したと感じることになるでしょう。
コグで組織が引き上げられると、その部分が盛り上がって一時的に凸凹ができることがあります。
糸リフト後にできる表面の凸凹は、多くの場合糸が組織に馴染む1~2カ月後には解消されますが、この期間を経ても改善が見られないのなら、失敗した可能性を疑う必要があるでしょう。

原因

糸リフト後にできる表面の凸凹は、挿入した糸のコグが大きすぎたり、挿入位置が浅かったりしたことが原因で起こりやすいとされています。
また、頬の脂肪が少ない、皮膚が薄いなど、お客様の状態によって凸凹が目立つケースもあります。
しかし、お客様に合った糸を用いること、適切な場所に糸を挿入すること、適切な本数の糸を挿入することを守れば、このようなトラブルは起こりにくいのです。
つまり、糸リフト後に表面が凸凹してしまったのは、医師の技量不足が原因と考えられるということです。
なお、ごく稀ではありますが、糸にアレルギー反応を起こした場合でも、表面からわかる凸凹ができてしまうことがあります。

表面から糸が透けて見える

お客様に合っていない太い糸を挿入すると、挿入した糸が表面から透けて見えることがあります。
この失敗は起こりにくいとされていますが、特に皮膚が薄い方の場合では、起こる可能性があるリスクとして知っておく必要があるでしょう。

原因

皮膚が薄い方に対して太い糸やコグが大きな糸を挿入した場合では、挿入した糸が表面から透けて見えることがあります。
また糸の挿入位置が浅すぎた場合でも表面から糸が透けて見えることもありますが、このようなトラブルもまた、医師の技量不足が原因として考えられます。しかし、糸リフトは医療行為のため、医師が適切に処置をしたとしても、お客様の体質によりこのような症状が起こることはゼロではありません。ただあまりない事なのでそこまで心配しなくても大丈夫だと思います。

引きつれで不自然な仕上がりになった

糸リフトの直後には、糸が組織に馴染んでいないため引きつったような感覚があります。
このような感覚は、挿入した糸の種類や本数などによって異なり、長い方では3~4週間前後続くことがあります。
そして、糸が組織に馴染んでしまえば、引きつれ感はなくなり、見た目も自然な感じに落ち着きます。
しかし、中にいつまでもひきつれ感が残ることもあり、この場合では失敗の可能性を疑わなくてはなりません。

原因

引きつれ感がいつまでも続く原因として挙げられるのは、引き上げが強すぎる、使用した糸が太かった、挿入した糸本数が多かったなどです。
また糸の挿入位置が間近っている場合にも、強い引きつれを起こすことがあります。
引き上げ具合や使用する糸・本数についてはカウンセリングで説明があり、シミュ―ションでお客様と医師が仕上がりイメージを確認します。
しかし、この一連の流れに説明不足などの不備があった場合では、引きつれ感がいつまでも残るというトラブルに見舞われることがあるのです。
つまり、医師選びの段階で失敗すると、糸リフトも失敗する可能性が高くなるということです。
ただ、この場合も医師が適切に処置をしたとしても、お客様の体質などにより引きつれ感を感じてしまう場合があります。糸リフトは医療行為のため、完ぺきではないことも事前に知っておく必要があります。ただ、リスクが低い施術で、糸もやがて溶けるためそこまで心配しなくても大丈夫だと思います。

代り映えしない仕上がりになった

カウンセリングで仕上がりイメージに納得してから糸リフトを受けたのに、実際には施術前と代り映えしない仕上がりになってがっかりすることがあります。
しかし、そうなってしまうからには、どこかに原因が隠されているはずです。

原因

顔の脂肪吸引と頬とこめかみと額の脂肪注入と糸リフトを併用した症例写真

代り映えしない仕上がりになる原因としていちばんに挙げられるのは、糸リフトそのものがお客様に合っていなかった可能性があるということです。
たとえば、頬に多くの脂肪が付いていた場合では、脂肪吸引やバッカルファット除去との併用が必要になることがあります。
それは、頬に脂肪が付きすぎている状態で糸リフトを行うと、挿入した糸が脂肪の圧に負けてしまい、十分な引き上げ効果を実感できなくなることがあるからです。
また、お客様に合っていない糸を使用したり、挿入する糸の本数が少なすぎたりした場合でも、代り映えしない仕上がりになることがあります。
顔の脂肪が多い場合は、この症例のように糸リフトを顔の脂肪吸引を併用すると、小顔効果が期待できます。

施術前よりも顔が大きくなった

糸リフト後に、以前よりも顔が大きくなったと感じることがあります。
このような状態は、実際に顔が大きくなったのではなく、そう見えているだけというケースがほとんどです。

原因

糸リフトは切開を伴う手術ではありませんが、糸を皮下に挿入する以上、皮下の組織がダメージを負うことには違いありません。
そのため、副反応として顔がパンパンに腫れあがり、大きく見えるようになっても不思議ではないのです。
つまり、ダウンタイム期間中の症状としておこりやすいのが、顔が大きくなったように感じる現象だということです。
このような腫れは数週間後には引くことがほとんどですので、まずは腫れがすっかり引くまで待つことが大切です。

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糸リフトの失敗は修正対応できる?

糸リフトは修正できるか解説している看護師

糸リフトで失敗したと感じた場合、まず考えるのは「修正は可能か?」ということなのではないでしょうか。
それでは、糸リフト後に失敗したと感じた際の対処方法についてご紹介します。

しばらく様子を見る

糸リフトは、一度糸を挿入すると抜去が難しいため、しばらく様子を見ることが多いです。
たとえば、施術後に見られることがある引きつれや顔が大きく見える現象の多くは、施術から数か月後には改善が見られます。
なお、溶ける糸を使用した糸リフトでは、糸の種類によって1~2年、2~3年というように効果の持続期間に差が生じますが、いずれの場合でも、糸が溶け始めるのと同時に自然な仕上がりに近付いていきます。

ヒアルロン酸注射を試してみる

並べられているヒアルロン酸

糸の凸凹がわかる、表面から糸が透けて見えるといった場合では、ヒアルロン酸注射をすることで改善を目指すことがあります。
ただし、糸リフトの修正方法については美容外科ごとに異なる可能性がありますので、心配な方は、施術前のカウンセリングで修正方法についても確認しておくことをおすすめします。

糸を追加挿入する

代り映えしない仕上がりになった場合では、施術の数か月後に糸の追加挿入で対応することがあります。
なお、溶ける糸の種類によっては引き上げ効果が弱いタイプもありますが、当院ではメッシュ構造で引き上げ効果を実感しやすい、テスリフトでの対応となるケースが多いです。

糸リフトで後悔しないために。失敗を防ぐ対策

糸リフトで失敗しないためには、美容外科や医師選びを慎重に行うことが大切です。
また、糸リフト後のダウンタイム期間中に不用意な行動をとると、それが失敗したと感じる原因になることがあります。
それでは、糸リフトを受ける際の美容外科や医師の選び方、そして、ダウンタイム期間中の注意点についてご紹介します。

美容外科や医師の選び方

糸リフトを受ける美容外科や医師を選ぶ際には、以下の点を意識してみてください。

糸リフトの実績がある美容外科を選ぶ

顔の脂肪注入、顔の脂肪吸引、糸リフト、貴族手術を併用した1か月後の症例写真
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
顔の脂肪吸引と頬とこめかみと額の脂肪注入と糸リフトを併用した症例写真
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
顔の脂肪吸引と頬とこめかみと額の脂肪注入と糸リフトを併用した術後1ヶ月の症例写真
糸リフトの症例写真
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
下顔面を美しくした糸リフトの症例写真
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
糸リフトの施術前と1か月後の経過の症例写真
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
頬と顎の脂肪吸引と糸リフトと鼻整形の術後3ヶ月の横顔の症例写
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
糸リフトとバッカルファット除去を併用した1か月後の症例写真
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
糸リフトとこめかみの脂肪注入と糸リフトを併用した1か月後の症例写真
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

何よりも大切なことは、糸リフトの実績がある医師が在籍する美容外科を選ぶということです。
実績の有無については、美容外科の公式WEBサイトで確認できますが、その際には「糸リフトに関する説明が詳しく掲載されていること」「症例写真や動画が紹介されていること」に目を向けてみましょう。
特に症例写真や動画では、医師のデザインセンスを知ることができますので、美容外科や医師選びの参考になります。

医師が丁寧なカウンセリングを行うこと

カウンセリングでは、お客様のご要望を丁寧にヒアリングしてから施術に使用する糸の種類や挿入する本数を決定します。
そして、ここで大事なのは、お客様のご要望に沿った提案を行い、シミュレーションをしっかりと行うということです。
シミュレーションをしておかないと、お客様の仕上がりイメージとは異なる仕上がりになる可能性がありますので、シミュレーションを行わない医師による施術は避けるよう注意しましょう。

保証制度があること

糸リフトを受ける際には、保証制度がある美容外科を選ぶことをおすすめします。
それは、今回ご紹介してきた通り、糸リフトは仕上がり後に失敗したと感じる可能性がある施術であり、そのようなときに役立つのが保証制度だからです。
保証制度の内容や対応期間については美容外科ごとに異なりますので、この点については美容外科の公式WEBサイトやカウンセリング時に確認しておくことをおすすめします。

糸リフトのダウンタイムはここに注意

糸リフトのダウンタイム表

糸リフトにはダウンタイムがあり、この期間中には以下の注意点を守る必要があります。

口を大きく開かない

糸リフト後には、しばらくの間皮下に違和感を覚えたり、引きつれ感を感じたりすることがあります。
そしてそれに伴い、口を開きにくくなることがありますが、このときに無理に大きな口を開いてしまうと、糸が外れるなどのトラブルの原因になります。
つまり、ダウンタイム期間中にはなるべく口を大きく開かず、安静に過ごすことが大切だということです。

フェイスマッサージをしない

糸リフトの糸は、組織と馴染むまでに数か月間はかかります。
そして、そうなる前にフェイスマッサージを行ってしまうと、糸が外れる原因になりますので、フェイスマッサージを行うのなら、施術後1カ月以上が経過するまで待ちましょう。
強めのフェイスマッサージを行いたいのなら、施術後2カ月後から行うよう注意してください。

歯科治療は施術後1カ月が経過するまで待つ

歯医者

歯科治療では大きな口を開けますので、施術後2カ月が経過するまで受けないよう注意しましょう。
糸が組織に馴染む前に歯科治療を受けてしまうと、大きく口を開けた状態が続くと、糸がずれて糸リフトの効果を得られなくなる可能性がありますので、細心の注意を払う必要があります。実際にどの程度期間を空けるかどうかは執刀医にお伺いください。

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糸リフトならeクリニック金沢へ

eクリニック金沢本院の外観

今回は、糸リフトの失敗例について詳しく解説してきましたが、いかがでしょうか。糸リフトは施術時間やダウンタイムが短くローリスクな小顔整形です。一昔前はエイジングケアをメインとして行われていましたが、ここ10年ほどは小顔にするために行われることが多くなりました。そのため、20代の方でも多く受けられています。
eクリニックでは、テスリフトをはじめ色々な糸リフトをご用意しております。カウンセリングを通してお客様の輪郭の皮膚の厚さ、たるみの状態や顔のバランスを見極めながら、最適な施術プランをご提案させていただきます。
糸リフトを検討中の方はぜひ一度当院の無料カウンセリングを受けてみてください。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

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このページの監修医師

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

美容外科医師の飯田秀夫

(eクリニック統括技術指導医)

飯田 秀夫

経歴

・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
 以降、同大学医学部付属病院、
 国立がんセンターなどで頭頸部外科、
 形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
     辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院

プロフィール

のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。

資格

日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)

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