フェイスラインは顔の印象を大きく左右します。理想の小顔を目指すためにダイエットにチャレンジする方も多いですが、顔は部分痩せが難しい部位でもあります。そんな中で脂肪吸引は顔だけをすっきりさせたい方にぴったりな美容整形です。
この記事では顔の脂肪吸引について、そして気になるダウンタイムについて詳しくご紹介していきます。顔の脂肪吸引がどのようなものか、施術後に起こりうる症状や、その期間、さらにダウンタイムを快適に過ごすためのヒントを解説します。顔の脂肪吸引が気になっている方、手術を検討している方は是非参考にしてみてください。
▶▶顔の脂肪吸引
顔の脂肪吸引とは
脂肪吸引は、体内の余分な脂肪を特殊な器具を使って直接吸引し、理想のボディラインを形成する美容整形手術の一つです。この手法は、一般的にダイエットや運動では落としにくい脂肪を取り除くために使用され、顔や体のさまざまな部位に適用できます。
顔の脂肪吸引は、特にフェイスラインや顎周りに蓄積した脂肪をターゲットにすることで、よりシャープで引き締まった印象を実現します。
脂肪吸引は、脂肪細胞ごと除去できるのでリバウンドのリスクが低いのが大きな魅力です。ダイエットでは部分痩せが難しかったという方、痩せてもすぐに元に戻ってしまうという方にとって脂肪吸引は高い効果を実感できるでしょう。
顔の脂肪吸引は顔をすっきり小顔に見せたい方に特におすすめです。ボディへの脂肪吸引と比べて吸引する脂肪が少ないので、体の負担も抑えることができます。
顔の脂肪吸引の対応部位
一言に顔の脂肪吸引といっても、その部位はさらに細かく分けることができます。顔の脂肪吸引の部位は以下の通りです。
- 頬
- 顎下
- ジョールファット除去
- バッカルファット除去
- メーラーファット除去
それぞれの部位について簡単にご紹介します。
頬
頬は顔の中でも広い面積を占め、特に脂肪がつきやすいパーツです。この部分に脂肪が多いと、顔全体の印象が丸く見え、フェイスラインがぼやけがちになります。頬の脂肪吸引では顔の丸さやフェイスラインのもたつきの改善を目指すことができます。
また、頬に蓄積した脂肪は、見た目の印象だけでなく将来的なリスクも伴います。脂肪が重みを増すと、皮膚や筋肉がその重さを支えきれなくなり、たるみやシワの原因となる可能性が高くなります。蓄積する前に脂肪を減らしておくことで若々しさのキープにも繋がります。
顎下
顎下は、脂肪が特につきやすく、一度ついてしまうとなかなか落としにくい部位です。顎下の脂肪が多いと、二重顎やフェイスラインのもたつきといった悩みが生じやすくなります。二重顎は、顔が丸く見える原因の一つであり、全体の印象を大きく左右します。一方で、顎下の脂肪がもたつくと、おたふく顔のような輪郭になり、顔全体がぼやけた印象になることもあります。顎下の脂肪吸引はこういったお悩みの解消に効果が期待できます。
顎下には、血管や神経、筋肉が複雑に絡み合っているため、脂肪吸引を行う際には、これらの構造を十分に理解した専門医の技術が必要です。適切に施術を行うことで、フェイスラインをすっきりさせ、シャープで引き締まった印象を取り戻すことが可能です。
ジョールファット除去
ジョールファット除去は、口角周りに蓄積した脂肪を取り除くことで、小顔効果をもたらします。特にブルドッグのように垂れ下がったフェイスラインや、口元に刻まれるマリオ脂肪吸引は厚いジョールファットも除去できるので、糸リフトなどの美容施術を受けても、効果が実感できなかった、効果が長続きしなかったという方にもおすすめです。
バッカルファット除去
バッカルファットとは、頬の内側の奥深い部分に存在する脂肪のことを指します。若い頃には目立たないことが多いですが、加齢とともにこの脂肪が下がってくると、顔全体の輪郭がたるみ、ブルドッグ顔のようなフェイスラインを形成する原因となります。
バッカルファットを除去することで、顔の中心部分のボリュームを減らし、よりシャープで引き締まった印象へと導きます。また、目立つ前にバッカルファットを除去することで、将来的なたるみやフェイスラインの崩れを防ぐ効果が期待できます。
メーラーファット除去
メーラーファットとは、頬骨とほうれい線の間に位置する逆三角形の脂肪の塊です。この脂肪を取り除くことで、まん丸としたチークラインを改善し、シャープな小顔を実現することができます。
メーラーファット除去は顔の上部のふっくら感、頬骨周りのボリュームが気になる方に特におすすめな脂肪吸引です。メーラーファットは面積が大きいので、一度の手術で顔をぐっとすっきりさせることができるのも大きな魅力です。
顔の脂肪吸引のダウンタイム中の症状
顔の脂肪吸引のダウンタイムに現れる可能性のある症状は以下の通りです。
- 腫れ
- 内出血
- むくみ
- 痛み
それぞれの症状についてご紹介します。
腫れ
脂肪吸引後の腫れは、皮膚や組織が手術による刺激に反応する自然な防御反応です。腫れは施術直後から始まり、術後2~3日ごろにピークとなります。この時期は、顔全体がむくんだように感じるかもしれませんが、これは正常な過程です。その後個人差はありますが、腫れは1〜2週間かけて徐々に引いていきます。
内出血
内出血は、手術中に皮膚下の血管が損傷し、血液が皮下に漏れ出すことによって生じるものです。青紫色や赤紫色のあざのような状態が見られることがあります。
内出血の程度は個人差がありますが、特に顔のように皮膚が薄く、血管が密集している部位では、内出血が目立ちやすくなることがあります。施術直後から現れることが多く、通常は1〜2週間程度で自然に消えていきます。
むくみ
脂肪吸引は皮膚やその下の組織に対して直接的なアプローチを行うため、その影響でリンパ液や血液の循環が一時的に滞り、むくみが生じることがあります。特に顔はむくみやすい部位であり、手術後数日は顔全体が膨らんだように感じるかもしれません。
むくみは通常、手術直後から始まり、腫れがピークに達する2〜3日目に最も強く現れることが多いです。その後、数日から数週間かけて徐々に引いていきますが、完全にむくみが取れるまでには1〜2ヶ月かかることもあります。
痛み
脂肪吸引は、皮膚やその下の組織に直接働きかける手術であるため、術後には多少の痛みを伴うことがあります。痛みの程度は個人差がありますが、一般的には筋肉痛や打撲のような鈍い痛みを感じることが多いです。
痛みは、通常1週間程度で和らいでいき、時間の経過とともに軽減されます。完全に痛みが消えるまでには、個人差がありますが1〜2週間を見込んでおくと良いでしょう。
顔の脂肪吸引のダウンタイム期間
顔の脂肪吸引のダウンタイムは、通常1〜2週間程度とされています。施術直後から数日間は、腫れやむくみが最も強く現れる時期で、この期間は外出を控えたり、マスクで顔を覆ったりして過ごす方も多いです。一般的には手術後2〜3日目が腫れのピークとされ、その後徐々に症状が落ち着いていきます。
1週間も経てば、腫れや内出血が少しずつ引いてきて、日常生活に復帰できる状態になりますが、完全に腫れやむくみが解消されるまでには、1ヶ月以上かかることもあります。ただ、体質や施術の範囲によってもダウンタイムの期間は異なるので、大切な予定がある場合は医師と相談しながら余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。
顔の脂肪吸引のダウンタイムの過ごし方
顔の脂肪吸引後のダウンタイムはどのように過ごせば良いのでしょうか。ダウンタイム中に気をつけたいポイントは以下の通りです。
- 患部を冷やす
- 適切に圧迫固定を行う
- 激しい運動をしない
- 入浴やサウナを控える
それぞれについて解説していきます。
患部を冷やす
冷却は、血管を収縮させて炎症を抑える役割を果たします。特に手術後の最初の48時間は、腫れがピークに達しやすいため、この期間に集中的に冷やすことで、症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができます。
冷やす際には、アイスパックや冷却シートを使用します。直接肌に当てると冷たすぎることがあるため、タオルや布で包んでから患部に当てると良いでしょう。冷却時間は1回あたり15〜20分程度が目安で、数時間おきに繰り返すと効果的です。
ただし、冷やしすぎには注意が必要です。長時間冷やし続けると血行が悪くなり、回復を遅らせる原因となることもあります。適度な冷却を心がけ、患部の状態を見ながら行うようにしましょう。
適切に圧迫固定を行う
脂肪吸引後、皮膚や組織は一時的に緩んだ状態になります。圧迫固定を行うことで、皮膚が再びしっかりと密着し、フェイスラインがよりスムーズに整います。これにより、腫れやむくみを抑えるだけでなく、内出血を軽減し、施術後の結果がより効果的に現れるようにサポートします。
圧迫固定の期間や方法は、施術内容や個人の体質によって異なりますが、通常、手術直後から1〜2週間程度は継続して行うことが推奨されます。初期の数日間は、特に重要な期間であるため、できるだけ長時間バンドやガーメントを着用することが望ましいです。締めすぎると血流を妨げ、かえって腫れが悪化することがありますので、医師の指導のもと、快適な圧力を保つことが大切です。
激しい運動をしない
激しい運動や体を激しく動かす行為は、血流を促進し、顔の腫れや内出血が悪化する原因となります。また、運動によって血圧が上昇すると、手術後の傷口から出血しやすくなり、回復が遅れるリスクもあります。これらの理由から、施術後少なくとも2週間は激しい運動を避け、体に負担をかけないよう心がけることが重要です。
ダウンタイム中は、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動にとどめ、血行を促進しながらも無理のない範囲で体を動かすことが推奨されます。特に、顔に負荷がかかるような運動や、汗を大量にかく運動は避けるべきです。
入浴やサウナを控える
入浴やサウナなどで体を温めると、血管が拡張して血流が増加します。これにより、顔の腫れや内出血がひどくなり、回復が遅れる可能性があります。
手術後1〜2週間は、シャワーで軽く体を洗う程度にとどめ、長時間の入浴やサウナの使用は控えることが推奨されます。シャワーを浴びる際も、患部に直接熱いお湯が当たらないように注意し、できるだけぬるめのお湯を使うと良いでしょう。
eクリニックの小顔整形の症例写真
顔の脂肪吸引ならeクリニック
このコラム記事では顔の脂肪吸引のダウンタイムについて解説してきました。eクリニックでは、メーラーファット、ジョールファット、頬、顎下など顔の脂肪吸引を積極的に行っています。また、お客様のご希望をできる限り叶えるため、デザインやカウンセリングにも力を入れています。少しでも分からないことや疑問に感じることがあれば丁寧に回答させていただきますので、顔の脂肪吸引で後悔したくない方はぜひeクリニックにお越しください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
このコラムに関連する施術&料金
▶▶顔の脂肪吸引
このページの監修医師
医師
張田 修平
経歴
・富山大学医学部医学科卒業
・国立国際医療研究センター病院
・昭和大学病院
・虎の門病院
・都内美容クリニック勤務
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)