目尻切開のダウンタイムや仕事復帰までの期間を医師が解説!

目尻側を切開して広げることで目を大きくすることができる、目尻切開。目尻切開では外側に目尻を広げられるとあって、近年人気の高い美容整形の一つです。
しかし、文字通り目尻にメスを入れる施術であることから、スキンケアに気を使っている方やメイクをする方は、それらが具体的にいつからできるようになるのか気になるのではないでしょうか。
本記事では、ダウンタイムの期間や気をつけるべきこと、ダウンタイム中に起こる可能性の高い副作用やリスクについて詳しく解説していきます。

目尻切開のダウンタイムは何日?

目尻切開のダウンタイムの一覧表

通常、目尻切開のダウンタイムは1〜2週間ほどです。個人差があるため1〜2週間というのはあくまで目安ですが、概ね上記の期間が目尻切開のダウンタイムとなります。
手術当日から目元が安定するまでの経過について詳しく見ていきましょう。

術後1週間程度は腫れやむくみが見られる

目尻靭帯移動術の7日、30日、90日の経過の症例

目尻切開は切開を行うため、術後1週間程度は腫れやむくみが見られます。いずれも時間の経過とともに自然と改善されるため特に問題はありません。とは言え、傷跡や副作用が安定するまでは不安な期間が続くものです。症状や副作用について分からないことがあれば、気軽にクリニックに相談してみましょう。
この写真は当院で行った目尻切開(目尻靭帯移動)と同時に全切開と目尻切開とタレ目形成と眼瞼下垂手術を行った約1週間後と約1ヶ月後と約3か月後の症例写真です。目尻付近を見ると目尻切開の術後の経過が分かります。

1週間後に抜糸をする

目尻切開は通常、1週間後に抜糸を行います。しかし、経過に何か影響があるとみなされた場合には抜糸の日程が多少前後する場合があるということを念頭に入れておきましょう。
糸の有無が、スキンケアやメイク、コンタクトなどにも影響してくるので、前述したように患部に強い刺激を与えないことや、血行を促進させる行動はできるだけ避けるようにしましょう。
抜糸が終わる頃には、とりあえずは人前に出られるくらいには副作用が落ち着いているはずです。

2~4週間目には傷の拘縮が見られる可能性も

術後2〜4週間目になると、傷の拘縮が見られることがあります。拘縮とは傷が硬くなることを指します。適切な施術であれば拘縮のリスクを抑えることが可能です。もし傷の拘縮を感じたらすぐにクリニックに相談して必要な処置をしてもらう必要があります。

4~12週間でダウンタイムの症状はほとんど治まる

術後4〜12週間でダウンタイムの症状のほとんどは治まります。ごく稀にまだ目が開きにくい可能性もあります。そういった場合もクリニックに相談し、医師の指示のもと適切な行動をとると安心です。

完全に安定するまでには3ヶ月

患部が完全に安定するまでには3ヶ月ほどの期間を要します。
患部の傷も元々分かりにくいのに加え、この頃には世界した傷口もほとんど分からなくなっています。

目尻切開の仕事復帰はいつから?

オフィスで仕事をしている女性

仕事復帰の時期は、職場環境によって変わってきます。
リモートや在宅、かつ動く必要のない仕事であれば体調と相談して復帰することが可能です。しかし、痛みや腫れ、内出血が酷い場合などは決して無理をしないようにし、自宅で安静に過ごしましょう。
通常より早く仕事に復帰したい場合は、必ず医師に相談してください。
また、絶対に周囲にバレたくない場合は目元のメイクができるようになる抜糸後まで、具体的にはおよそ1週間前後は仕事を調整する必要がある場合があります。メイクをしない方の場合には、もう少し長い期間の休暇が必要になるかもしれません。施術を受ける前にスケジュールを確認しておきましょう。すぐに復帰したい方の場合は、眼鏡をして手術部位を目立たなくしている方が多いです。

目尻切開のダウンタイム中の過ごし方

目尻切開のダウンタイム中の過ごし方を説明する看護師

目尻切開手術が成功したとしても、過ごし方によってはダウンタイムが長引いてしまったり、大きなトラブルを引き起こしてしまったりといったことが考えられます。
目尻切開の手術直後は傷口からの出血に特に注意しましょう。出血した場合には清潔な布やティッシュで目元を押さえてください。
また、患部を刺激しない点と血行を促進させる行動を取らない点は、ほかの手術と同様です。出血のリスクを高めたり、副作用の症状を悪化させたりする可能性がありますので、十分注意しましょう。
手術直後からダウンタイム終了までの期間、特に気をつける行動は以下の通りです。

  • 洗顔
  • シャワー、シャンプー
  • メイク
  • 入浴
  • 運動
  • コンタクトレンズの装着
  • 運転
  • 飲酒
  • 喫煙

それぞれどのような理由でどのくらいの期間注意すれば良いのか、項目別に詳しく解説していきます。

洗顔

当日は拭き取りのみですが、術後1日目から目元以外の洗顔は可能になります。2日目になると目を強く擦らない限り、洗顔をおこなうことが可能となります。普段通りの洗顔は術後1ヶ月目から可能です。また、スキンケアも同様に、当日のスキンケアは避け、1日目からは目元以外のスキンケア、1ヶ月目からは通常のスキンケアというように、洗顔と同じように段階を踏みながらおこなうのが良いでしょう。
前述した通り、手術から数日の間は出血の恐れがあるため、目元に刺激を与えないように注意しながらおこないましょう。

シャワー・シャンプー

シャワーやシャンプーは目元以外であれば翌日から可能です。しかし、シャワーの温度によっては血行の促進に繋がってしまうため、高温での使用は避けてできるだけ素早く終わらせるように気をつけましょう。

メイク

メイクに関しては目元以外であれば当日からおこなうことが可能になります。術後の経過によっては前後する可能性があるため、具体的な期間には個人差がありますが、抜糸した翌日からは普段通りのメイクをおこなうことができます。目安としては1週間ほどと考えておいてください。

入浴

入浴は術後1週間目から可能になります。長湯や半身浴は血行の促進に繋がるため避けてください。同様の理由で、高温の湯船もNGです。
湯船はぬるめの温度に保ち、入浴時間はできるだけ短めを心がけましょう。

運動

日常の範囲内での動きであれば問題ありません。ウォーキングやジョギング、その他スポーツなどの汗をかくほどの運動は、血行を促進させる可能性があります。
ダウンタイムの短縮や無用なリスク回避のために、激しい運動は術後1週間程度のあいだ、控えましょう。

コンタクトレンズの装着

コンタクトレンズは抜糸した翌日から装着することが可能になります。前述したように抜糸までの期間は大抵1週間ほどですが、術後の経過によって前後する場合があるため、予定日が変更になった場合でも抜糸をおこなってからコンタクトレンズを使用するという点に注意してください。

運転

手術当日は目元に麻酔をおこなうため、バイク、自動車、自転車などの運転はできません。当日はこれらを使ってクリニックに来院しないように注意してください。麻酔が切れた後でも、意識がふわふわしたり眠くなったりしやすい状態にあります。手術を終えた後は、公共交通機関やタクシーを使って帰宅するようにしましょう。

飲酒

飲酒は血行を促進する行動のひとつなので、ダウンタイムを長引かせる可能性があります。内出血や痛み、むくみなどが悪化する恐れがあるため、症状がある程度落ち着くまではアルコールの接種極力控えることをおすすめします。

喫煙

タバコに含まれるニコチンが、末梢神経を収縮させてしまうことで傷口の治りが悪くなり、術後感染のリスクを高める可能性があります。そのため飲酒と同様に、内出血や痛み、むくみなどの症状がある程度落ち着くまでは喫煙は控えるのが無難でしょう。

目尻切開手術後の症状・副作用

目尻切開のダウンタイム中、起こる可能性のある症状と副作用は以下の通りです。

  • 内出血
  • 腫れ
  • 痛み
  • 赤み
  • むくみ
  • かゆみ
  • 痺れ
  • だるさ
  • 目元の熱感
  • 目の中の異物感
  • 傷の開き

目尻切開は皮膚を切開する手術なので、ダウンタイムは比較的長めです。
施術するに当たって目元に麻酔を行うので施術中の痛みはありません。麻酔の効果が切れると、徐々に痛みなどの症状が出てきます。痛み止めなどの使用によって多少は軽減できますが、薬を飲んでも強い痛みが続いてしまうケースもあります。症状には個人差があることを念頭に置いておきましょう。

いずれの症状も、通常は時間の経過とともに自然に軽快します。ダウンタイム期間が過ぎたにもかかわらず症状が回復していない場合は、クリニックに相談して一度診察してもらってください。
上記の副作用のほか、稀に糸が外れて傷が開いたり、涙管に涙が溜まり安くなってしまったりすることがあります。いずれの場合も、クリニックに相談すれば必要に応じて処置をしてもらうことが可能です。

そもそも目尻切開ってどんな手術?

目尻切開の図解

目尻切開とは、文字通り目尻を切開することで目を大きくする美容整形です。目尻の方向、つまり外側に向かって目を大きくすることができる点が特徴となります。目尻切開には、目尻の皮膚を切開したり目尻の靭帯を移動したりと、いくつかの手法がありますが、外側に目尻を広げるという特徴は同じです。
切開の方向などを調整することで、切れ長の目やタレ目など、自分の理想的な目の印象に近づけることが可能になります。また、余白が狭まることで相対的に小顔に見えるという副次的な効果も。
目尻切開はまつ毛の内側に切開部分がくるため、あまり目立たないという点も魅力です。
切開箇所にどのような形でメスを入れるかはY字切開(V-Yflap法)やW字切開、目尻靭帯移動術など術式により異なります。

目尻切開や他院での失敗修正ならeクリニックへ

目尻切開で四角形になった目尻を三角形にした症例

今回は目尻切開のダウンタイム期間や過ごし方について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
目尻切開には前述した傷の拘縮や後戻りのなどのいくつかのリスクがあるため、腕の確かな医師に手術を任せるのが一番です。
当院ではこの症例のように、目尻切開の修正手術を行っています。
eクリニックには、技術と経験が豊富で、かつ目元の手術を得意分野とする医師が在籍しております。目尻切開に限らず目元の悩みやコンプレックスを解消したい方は、ぜひ一度当院にお越しください。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

このコラムに関連する施術&料金

▶▶目尻切開

▶▶目尻靭帯移動術



このページの監修医師

円戸望

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

医師

山崎 俊

経歴

2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長

資格

日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医

所属学会

日本形成外科学会

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!