「切らない二重整形」とも呼ばれる埋没法は、バレにくく自然な二重まぶたを作ることができる人気の美容整形です。メスを使わず気軽に二重を形成できることから、二重整形を希望される多くの患者様に選ばれています。
しかし、「埋没法はすぐに取れる」という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。埋没法が気になってはいるものの、「すぐに取れてしまうなら意味がない」と諦めた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、埋没法が取れてしまう原因や取れやすい人の特徴についてまとめてみました。取れにくい埋没法の術式についてもご紹介しておりますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
▶▶埋没法
埋没法の糸が取れる原因
埋没法の糸が取れる理由はさまざまですが、そのなかでも「施術した医師の技術不足」と「術後のまぶたにかかる負担」の2つがもっとも大きな要因だと言えるでしょう。
以下、詳しく解説していきます。
施術した医師の技術不足
埋没法は、医療用の糸と針を用いてまぶたに折り目を作り、縫い留めて固定する方法です。糸の縛り方・留め方が緩かったり、簡易的な方法で留められていたりすると、少しの刺激で簡単に糸が取れてしまう可能性があります。保証のあるクリニックであれば無料でかけ直ししてもらえますが、なければその時点で効果は終了です。
また、無理のある二重ラインを形成した場合にも注意が必要。患者様の骨格やまぶたの厚みによって適切な二重の幅は違います。医師は入念なカウンセリングでしっかりとそれを見極め、無理のない二重のデザインを提案しなければなりません。幅を取りすぎてしまうと不自然な仕上がりになるだけでなく、脂肪や皮膚が糸への負担となって取れやすくなってしまいます。
このようなリスクを少しでも回避するためには、事前に医師の実績や経験を確認しておくことが重要です。埋没法はどんな美容外科医でもできる基本的な施術ではありますが、だからこそ非常に奥が深く、技量によって仕上がりの差が顕著に現れると考えます。
埋没法で糸が取れにくくするためには、技術・経験・知識の豊富な優れた医師を見つけることも必要なのです。
まぶたにかかる負担
埋没法でしっかりと固定した二重は、多少目を擦ったり泣いたりしただけで取れることはありません。しかし、あまりにも強い刺激を与えた場合や、何度も繰り返し刺激を与え続けているようなケースでは、糸が緩んだり切れたりする可能性があります。
たとえば、普段から洗顔やメイク落としで強い力を加えている方、目元のマッサージを日常的におこなう方は、埋没法の施術後は極力控えるようにしましょう。
また、体重の増加やむくみによって二重のラインが浅くなってしまうこともあります。まぶたについている脂肪が増えてしまうことが原因で、これは天然の二重でも起こり得ることです。
施術後に二重のラインを維持したいなら、体重の大幅な増加やむくみには十分気をつけて生活しましょう。
埋没法が取れやすい人の特徴
埋没法には向き不向きがあります。向いていない方が埋没法を選択してしまうと、糸が取れたり緩んだりしてしまう可能性が高いです。
しかし、下記の特徴に当てはまっている場合でも、取れにくい術式を選択することで解決できることがあります。まずはカウンセリングを受けて医師とご相談下さい。
当院では埋没法が取れやすい方でもなるべく取れないように丁寧に手術を行っています。取れるから埋没法をやらないという方はあまりいらっしゃらないですし、また埋没法はやり直しができる手術なので、そこまで取れるかどうかはあまり気にしなくても良いと思います。
まぶたが分厚い人
埋没法は、医療用の針と微細な糸を使って二重の折り目を形成し、固定するという方法です。まぶたに厚み・たるみがある方やまぶたの脂肪が多く腫れぼったい方は、糸がまぶたを十分に支えることができないため、二重が取れやすい傾向にあります。
ご自身のまぶたが分厚いと感じているのであれば、経験豊富な医師のもとでカウンセリングを受けることをおすすめします。必要に応じて切開法に切り替えたり、別の施術を組み合わせたりすることも選択肢のひとつとして頭に入れておくと良いでしょう。もちろん、術式によっては埋没法でも取れにくい二重を形成できる可能性もあります。
幅広の二重幅を希望される人
二重の幅を広くするためには、まぶたの上部で糸を固定する必要があります。しかし、まぶたの上部は下部に比べて脂肪が多く厚みもあるため、細い糸では十分に支えきれず取れてしまうケースが多いです。
そもそも日本人の骨格では、あまりにも幅の広い二重幅は違和感が出やすく、馴染みません。似合う二重幅は骨格や元の目の形によっても異なるので、単に理想通りの二重を作っても「思っていたのと違う」「いかにも整形っぽい印象の目元になった」など満足できない可能性もあります。
そのため、医師とのシミュレーションやマーキングを重ねながら、「理想の二重幅」と「似合う二重幅」の間で上手く落としどころを見つけることが重要です。
目を擦るクセがある人
目を強く擦るクセがある人は、糸が取れてしまう可能性が高くなってしまうため注意が必要になります。継続的に目を擦ることによって摩擦が生じ、その結果として糸が緩んでしまうためです。
また、洗顔・アイメイク・目元のマッサージなども患部に負担をかける原因になりますので、強い力でおこなわないように気をつけましょう。
デザインごとの取れにくさは?
二重整形で形成できる二重には、末広型・平行型・MIX型といった種類のデザインがあります。顔全体のバランスやほかのパーツとのバランスによって似合う形があるだけでなく、流行によっても人気のデザインは変っていきます。
ここからは、デザインごとの二重ラインの取れやすさについて見ていきましょう。
末広型
目頭側が細く、目尻側に向かって幅が広がるデザインの末広型。日本人の場合、末広型が骨格的にもっとも多いとされる二重幅です。そのため、埋没法で形成した場合にも天然の二重のようなナチュラルな印象になります。
また、仮に糸の一部が切れても全体の形が崩れにくいという特徴があるため、比較的安定した取れにくいデザインであると言えるでしょう。
平行型
平行型は、目尻から目頭まで一定の幅を保った二重になります。西洋人に多い二重で、洗練されたゴージャスな印象を目指すことが可能です。広範囲のアプローチが必要となるため、どちらかというと腫れやすく取れやすい傾向にあります。事前にしっかりとシミュレーション・マーキングをおこなうことが重要です。
MIX型
MIX型は、末広型と平行型の中間的なデザインになります。末広型の自然な美しさと平行型の洗練された美しさを両立できるため、多くの方に選ばれている人気のデザインです。
取れやすさに関しても、末広型と平行型の間くらいであると言えるでしょう。
▶▶埋没法
取れない二重を希望するなら切開術もおすすめ
小切開術は、二重まぶたを作るための手術のひとつです。全切開法とは異なり部分的に皮膚を切開するだけで良いので、傷跡が比較的目立ちにくくダウンタイムが短いという特徴があります。
また、綺麗な二重のラインを形成するのに邪魔になっている脂肪や皮膚のたるみを除去することも可能です。より背前でなめらかな二重のラインを描くことができるほか、目頭側のまつげの生え際をより美しく見せる効果が期待できます。
まぶたの重みを感じる方にもおすすめの施術です。
eクリニックの「取れにくい」埋没法メニュー
eクリニックでは、患者様一人一人のまぶたの具合や理想デザインに対応するため、さまざまな術式をご用意しております。今回はそのなかでも特に「取れにくい」とされている術式をいくつかご紹介します。
4点留め
4点留めはその名の通り糸を4点で固定して二重ラインを形成する術式になります。2点留めや3点留めと同じ要領でおこないますが、糸を2本使用するためより固定力が強いのが特徴です。留める点が多いほどなめらかな二重のラインに、また取れにくく安定した二重となります。
当院では、仕上がりの美しさや後戻りを防ぐためにも、新しく二重のラインを作る場合には4点留めを推奨しております。ただし、もともとある二重のラインを強調したい場合や、部分的に補強するような場合には、2点留めや3点留めで十分な効果を得られる可能性も高いです。
しっかりと理想のイメージを聞いた上で、目元の状態を確認しながらデザインを提案させていただきます。
フォーエバークロス法
フォーエバークロス法は、名前の通り2本の糸を絡ませるように埋没する術式です。留める点が多いので極限まで取れにくくい二重を形成することができます。
また、デザインの幅も広く、末広型・平行型・MIX型などさまざまなデザインに対応することが可能です。万が一取れてしまった場合でも永久保証があるのでかけ直すこともできます。
特殊6点裏留め
特殊6点留めは、クイックループ法を応用した術式になります。留める点を増やすことで取れにくいだけでなく、腫れにくくなめらかなラインを形成することができます。
短いダウンタイムでなるべく取れにくい二重を作りたい方におすすめです。
自然癒着法
自然癒着法は、とにかくバレづらいと言われる術式になります。上まぶたの皮膚と眼瞼挙筋の間に小さな穴を開け、自然に癒着させることで二重のラインを形成していきます。糸で固定して作る術式と比較すると、より自然な二重を目指すことができます。
また、皮膚と筋肉を癒着させるため、万が一糸が切れても二重の状態を保ちやすい点も魅力です。
埋没法の症例写真
取れにくい埋没法ならeクリニック
今回は埋没法が取れる原因や取れやすい人の特徴などを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。埋没法で取れない二重を形成したいのであれば、医師選びを妥協せず、目に刺激を与える行動を控えることが重要です。eクリニックでは、最新治療を採用した取れにくい術式を多数ご用意しております。二重整形を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
このコラムに関連する施術&料金
▶▶埋没法
このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)