二重整形は、その名前の通り二重まぶたを作る美容整形手術です。二重まぶたにすることで目元がはっきりとし、華やかな印象を作ることができます。比較的簡単な美容整形として知られていますが、二重整形にも手術後には「ダウンタイム」と呼ばれる回復期間があります。今回はそんな二重整形のダウンタイムについて詳しくご紹介します。ダウンタイム期間とその間に現れる可能性のある症状、そしてダウンタイム中におすすめの過ごし方や避けるべきことまでを解説します。二重整形を検討している方や、二重整形のダウンタイムについて詳しく知りたいという方は是非参考にしてみてください。
二重整形とは
二重整形は、一重または奥二重のまぶたを、はっきりとした二重のラインを持つまぶたに形成する美容整形手術です。二重まぶたを作ることで目元がすっきりと見えたり、華やかさを引き出すことができます。
また、二重整形は一重まぶたが視界を妨げたり、目の疲れを引き起こしている場合の機能面の解決策として選ばれることもあります。まぶたの形を変えることで視界をクリアにしたり、目の疲れを改善する効果も期待できます。
二重整形の種類
二重整形には主に「埋没法」と「二重切開」の二つの方法があります。
埋没法
埋没法は、比較的軽度な手術であり、糸を使ってまぶたに二重のクセをつける方法です。局部麻酔後、医療用の糸でまぶたの内部を縫い、二重のラインを形成します。手術時間は短く回復も早いため、ダウンタイムが非常に短いという利点があります。ただし、糸がずれたり切れる可能性があり、効果の永続性には欠ける場合があります。
▶▶二重埋没法
二重切開
二重切開は、より永続的な結果を望む方や、厚いまぶたの脂肪を取り除く必要がある場合に選ばれる方法です。この手術では、まぶたの一部を切開して余分な脂肪や皮膚を除去し、縫合することで二重のラインを作り出します。二重切開は埋没法に比べて手術にかかる時間や回復に時間が必要ですが、その効果は永続的です。
▶▶二重切開
二重整形のダウンタイム期間
二重整形のダウンタイム期間は手術方法によって異なります。「埋没法」と「二重切開」それぞれのダウンタイム期間についてご紹介します。
埋没法
埋没法による二重整形後のダウンタイムは、一般的に1〜2週間程度とされています。軽侵襲性の手術なので比較的短く、日常への影響を最小限に抑えられるのが大きな魅力です。
手術後の1〜3日目には内出血がピークに達することが多く、この期間は特に慎重なケアが求められます。埋没法では皮膚の表面に傷がほとんど残らないため、外見上の影響は最小限に抑えられますがまぶたが腫れやすい人は、それに伴いダウンタイムが長引く傾向にあります。
二重のラインがはっきりと現れ始めるのは、腫れがほぼ落ち着いた手術後1週間程度からです。この時点で初めて二重のラインがくっきりとしてきますが、完成形を迎えるには約1ヶ月程度の時間を要することが一般的です。
二重切開
二重切開による二重整形は切開を必要とするため埋没法よりも長いダウンタイムが必要となります。一般的にはダウンタイムは2〜3週間程度とされています。
手術直後の腫れは、特に術後2〜3日でピークに達し、その後1〜2週間続くことが一般的です。このため抜糸が行われるまでの約5日から7日間は、素早い回復のためにも極力安静に過ごすことが重要です。
内出血についても個人差が大きく、一般的には2〜3週間で落ち着くことが多いですが、場合によってはもう少し長く続くこともあります。
完全な形成までには約3ヶ月かかることがあるので、焦らずに気長に完成を待つようにしましょう。
二重整形のダウンタイム中の症状
ダウンタイム中に出る症状も手術方法によって少しずつ異なります。それぞれの手術で現れる可能性のある症状について詳しくご紹介します。
埋没法
埋没法による二重整形のダウンタイムで出る症状は以下の通りです。
- 腫れ
- 痛み
- 内出血
- むくみ
- つっぱり感
- ゴロゴロとした違和感
まぶたの腫れ、痛み、内出血は1〜3日目に出やすい症状です。通常、数日から1週間で徐々に落ち着いてきます。
むくみは長ければ数週間ほど続く場合があります。むくみが残っている状態では目元が腫れぼったくなり、二重のラインが鮮明に見えないことがあります。これを「二重整形に失敗した」と勘違いして落胆してしまう方もいますが、まずはむくみが取れるまで焦らずに待ちましょう。
また、埋没法では糸でまぶたの内部を縫い合わせるため、手術後にはつっぱり感を覚えたり、糸による違和感やゴロゴロ感を引き起こすことがあります。これらの症状も時間の経過とともに改善されていきますが、もし調整が必要な場合は医師に相談するようにしましょう。
この症例は当院の埋没法の1週間後と1か月後の症例です。クイックループ法という結び目が瞼の裏側に来る方法で行っているため、傷跡が皮膚表面に来ないのでダウンタイムを最小限にすることが可能です。
二重切開
二重切開による二重整形のダウンタイムで出る症状は以下の通りです。
- 腫れ
- 痛み
- 内出血
- むくみ
- 傷跡
開法ではまぶたの切開と縫合が行われるため、腫れや痛み、内出血が手術後に顕著に現れます。手術後2〜3日でピークに達し、その後徐々に落ち着いていくものの、完全に収まるまでには数週間かかることがあります。特にむくみは埋没法と同じく、長く残りやすい症状です。目が腫れぼったく見えたり、二重のラインが見えづらかったりしますが、完全にむくみが取れるまでは焦らずに様子を見るようにしましょう。
また、二重切開は手術直後は切開部位に傷跡が目立ってしまいます。これは時間とともに薄れていくものの、初期の数週間は特に注意が必要です。まぶたを刺激しないなどの適切な傷のケアが綺麗な回復を助け、傷跡の目立たない結果に繋がります。
ただ、この症例のようにできるだけ術後に腫れないようにお行う事も可能です。
二重整形のダウンタイムの過ごし方
きれいな二重まぶたを作るためには手術自体はもちろんのこと、ダウンタイムの過ごし方も仕上がりに大きく影響します。スムーズな回復のためにダウンタイム中にできることをご紹介します。
術後2日目までは冷やす
症状を和らげ、炎症を抑えるためには手術後の初期段階で適切なケアが重要です。特に手術後2日目までの期間は、まぶたに冷却パックを使って冷やしてあげるのがおすすめです。冷却は腫れを抑え、内出血の広がりを最小限に抑える効果があります。
ただ、冷却を行う際には低温やけどに十分注意が必要です。直接氷を肌に当てるのではなく、柔らかい布で包んだ氷嚢や冷却パックを使用し、15分ごとに肌の状態を確認しながら短時間で何度かに分けて冷やすことが望ましいです。
術後3日目以降は軽く温める
術後3日目以降からは冷やすのではなく、軽く温めるケアを始めるのがおすすめです。この時点で強い腫れや内出血はほとんど治まっているものの、むくみが残ることが一般的です。このむくみを効果的に減らすために、患部を軽く温めることが推奨されます。温めることによって血流が促進され、水分の排出がスムーズに行われるようになります。これにより、むくみが減少し、より早く通常の状態に戻ることが期待できます。
ただ、こちらも温めすぎには注意です。温めすぎると痛みが出たり、腫れが再び悪化する可能性があるため、温度が高くなりすぎないように気をつけ、休憩をはさみながら温めるようにしましょう。
枕の位置を高くし仰向けで寝る
二重整形後のダウンタイム中には、適切な睡眠姿勢をとることが非常に重要です。手術を受けた後、横になるとまぶたの周辺に血液が溜まりやすくなります。これは目と心臓が同じ高さにあるためで、その結果、腫れや内出血が引きにくくなる可能性があります。これを防ぐためには、頭を高くすることが推奨されます。枕にタオルを追加して高さを調整するか、ソファーの肘掛けなどを利用して頭部を支えると効果的です。また、仰向けに寝ることで、両方の目の圧力が均等になり、片方にだけ過度な圧力がかからないようにすることができます。
まぶたを触らない
術後の目元は非常にデリケートな状態にあります。この不安定な時期にまぶたを擦ったり触ったりすると、傷が広がる可能性があるだけでなく、感染や炎症を引き起こし、傷の治癒過程が悪化する恐れがあります。
花粉症やアレルギーなどまぶたにかゆみが出やすい方は特に注意です。症状が強い方は事前に薬を飲むなど対策をしておくのがベターです。
二重整形のダウンタイム中に避けるべきこと
二重整形後のダウンタイムでは避けるべき行動もいくつかあります。NGとされる3つのことについてご紹介します。
運動
運動を行うと、体内の血管が拡張し血液の循環が促進されます。通常は健康に良いこの現象が、手術直後のデリケートな状態では逆効果を招くことがあります。
運動による血流の増加は腫れや痛み、内出血を悪化させてしまう可能性があります。ダウンタイムが長引く原因となってしまうので医師からの明確な許可が出るまでは、激しい運動はお休みしましょう。特に手術後の初期段階では、軽い散歩程度の活動にとどめ、運動による体の負担を最小限に抑えることが推奨されます。
入浴・サウナ
入浴やサウナは体温を上げ、血行を促進する効果があります。血行が良くなることで、手術部位の腫れが増したり、回復が遅れる原因となる可能性があるためダウンタイム中は控えるようにしましょう。
手術の翌日からは、顔を避けて体の他の部分だけを洗うシャワーを浴びることが可能です。ただ、この時も長時間お湯を浴びすぎないように注意し、目元に直接お湯がかからないように気をつけてください。
飲酒・喫煙
飲酒はアルコールが血管に作用し、血管を膨張させて血行を良くするため、内出血の状態を悪化させることがあります。内出血が濃く、広がりやすくなる可能性があるため術後最低でも1週間はお酒は控えましょう。
タバコはニコチンが血管系に悪影響を及ぼし、創傷の治癒を遅らせる原因となります。ニコチンは傷の癒合を不全にするだけでなく、癒合遅延のリスクを高め、手術した部位の治りを遅くすることが知られています。傷の治癒が進むまでタバコを控えることが推奨されます。
二重整形なら「eクリニック」
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また、「eクリニック」では修正が必要と認められる場合は、保証期間内であれば無料で修正が可能です。保証制度があるため、万が一のことを心配せず安心して二重整形手術を受けることができます。
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このコラムに関連する手術&料金
▶▶二重埋没法
▶▶二重切開
このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)