二重埋没は、古くから行われている二重形成術で、メリットが多いことから人気の手術となっています。では、二重埋没はどう読み、どのような意味を持つのでしょうか。こちらのコラムでは、二重埋没の読み方や意味、手術内容、メリットをご紹介しています。また、二重埋没の手術を受けるにあたっての注意点にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
二重埋没はどう読む?意味もあわせてご紹介

二重埋没は、「ふたえまいぼつ」と読み、二重形成術のひとつとして広く知られています。
また、二重は二重まぶたを意味し、二重形成術とは人工的に二重まぶたを形成する目元整形を意味しています。
そして気になるのは埋没ですが、埋没には「埋まっていて外部からは見えない」というような意味があります。
つまり、二重埋没には、「埋まっていて外からは見えない二重まぶた」という意味があることになります。
なお、ここでいう「外から見えない」というのは、二重のラインではなく、埋没式で用いられる糸が外側から見えないという意味になります。
二重埋没の手術方法とは?
二重埋没は埋没法と呼ばれ、特殊な医療用糸を用いて二重を形成する方法です。
また、埋没法にはあらゆる種類があり、術式によって手術方法が異なります。
埋没法の手術方法
埋没法とは、皮膚を切開することなく医療用糸をまぶたに埋め込み点で留めることで、二重を形成する手術です。
また、埋没法にはあらゆる方法があり、それぞれに手術方法に違いがあるほか、効果についても違いがあります。
2点留め、3点留め


2点留め、3点留めという術式は、古くから用いられている埋没法の術式で、1本の糸をまぶたの表面から内部に埋め込み、2点留めまたは3点留めで留めることで二重を形成します。
これらの方法では、1本の糸を使用することから、二重耐久性については強いとはいえず、二重形成の維持期間がやや短いという弱点があります。
4点留め

4点留めもまた、まぶたの表面からまぶたの内部に糸を埋め込んで二重を形成しますが、2点留め、3点留めと異なるのは、2本の糸を用いるという点です。
また、留める点も4点と増えますので、2点留めや3点留めよりも二重が長持ちしやすいというメリットがあります。
しかし、留める点数が多い分、まぶたの内部でゴロゴロとした感じがしばらく残ることがあるというデメリットもあります。
フォーエバークロス法

フォーエバークロス法とは、2本の糸をクロスさせて絡ませることで糸を強固にし、取れにくい二重を実現した埋没法です。
この方法では、糸の頑丈さはもちろんのこと、留める点数が多いため、2点留め、3点留め、4点留めよりも二重が長持ちしやすいという特徴があります。
クイックループシングル法

クイックループシングル法とは、1本の糸をまぶたの裏側(結膜側)から埋め込み、2点留めすることで二重を形成する埋没法です。
この方法では、糸をまぶた裏側から通すため、留める点が結膜側にくるため、2点留め、3点留め、4点留めで起こる可能性があり、表面から糸の結び目が浮き上がって見えるトラブルが起こる心配がありません。
また、表面の皮膚に傷ができないため、当日からのメイクが可能で、ダウンタイムが短いという特徴があります。
クイックループダブル法

クイックループダブル法では、2本の糸を結膜側から埋め込み、4点留めで二重を形成する埋没法です。
この方法では、糸を2本使用して留める点数も増やすことから、クイックループシングル法よりも取りにくい二重形成が可能です。
また、留める点数が多い分、滑らかで自然な二重ラインを形成できるというメリットもあります。クイックループダブル法では、2本の糸を結膜側から埋め込み、4点留めで二重を形成する埋没法です。
この方法では、糸を2本使用して留める点数も増やすことから、クイックループシングル法よりも取りにくい二重形成が可能です。
また、留める点数が多い分、滑らかで自然な二重ラインを形成できるというメリットもあります。
特殊6点留め

特殊6点留めは、フォーエバークロスダブル法と同じ手法で行われる埋没法で、留める点数を6点に増やして二重を形成します。
つまり、手数を増やす分取れにくい二重の形成が可能になるということです。
また、糸は結膜側から通しますので、表面に傷ができる心配もありません。
自然癒着法

自然癒着法とは、まぶたの皮膚と上眼瞼挙筋という筋肉の間に微細な穴を開け、自然治癒力で癒着させることで二重を形成する埋没法です。
この方法でも糸を用いますが、皮膚と筋肉を自然に癒着させる術式という性質上、糸が外れてしまったとしても、二重のラインが取れにくいという特徴があります。
見た目の仕上がりも自然ですので、バレにくい埋没法をお望みの方には特におすすめの方法だといえるでしょう。
埋没法と切開法の違いは?
埋没法と切開法はどちらも二重整形の施術方法で、埋没法と切開法の大きな違いは傷の大きさにあります。
埋没法は皮膚を切開せずに二重を形成するので、ダウンタイムが短く施術後でもバレにくい特徴があります。
切開法はまぶた表面を切開して二重を形成する方法です。一度手術を受けてしまえば、二重のラインを半永久的に維持できる特徴があります。
また、切開法には部分切開と全切開があり、それぞれに方法と得られる効果には違いがあります。
部分切開

部分切開とは、まぶたの一部分の皮膚を切開し、自然治癒力で癒着させることで二重を形成する方法です。
部分切開による切開法には、切開幅が短い分、傷跡が目立ちにくい、ダウンタイムが短いといった特徴があります。
しかしその一方で、皮膚の切除や脂肪除去は行わないため、まぶたにたるみがある方や、まぶたの脂肪が厚い方には向かないという弱点があります。
全切開

全切開法とは、二重の予定ラインをすべて切開し、余分な皮膚や脂肪を取り除くことで、よりクッキリとした二重を形成できる方法です。
また、切開幅が長い分、部分切開よりも傷跡が残りやすい、ダウンタイムが長くなる可能性があるなどのデメリットがあります。
とはいえ、しっかりと二重形成の処理を行えるため、一度手術を受ければ、半永久的な効果を期待できるというメリットを得られるのです。
さらに、皮膚を切除したり脂肪を除去したりできるため、まぶたにたるみがあったり、脂肪が多かったりする方にも対応できますので、ある程度年齢を重ねた方にもお勧めの方法だといえるでしょう。
埋没法のメリット
埋没法と切開法を比較した場合、半永久的な効果を期待できる点を重視するのなら、切開法のほうがおすすめできるでしょう。
しかし、埋没法には切開法にはないメリットがあります。
ダウンタイムが短い
埋没法では皮膚を切開しませんので、目立つ傷跡が残りにくいというメリットがあります。
また、切開法の全切開のように皮膚を切除したり脂肪を除去したりすることはありませんので、ダウンタイム期間中の腫れや内出血が少なく、ダウンタイム自体が短いという特徴があります。
つまり、長期のお休みをとりにくい方でも手術を受けやすいということです。
やり直しが可能
埋没法では組織に大きな手を加えることはありませんので、やり直しが可能というメリットがあります。
たとえば、埋没法で形成された二重のデザインが気に入らなかった場合でも、比較的容易に修正を行えるということです。
ただし、結膜側から糸を通す術式の埋没法では、修正がやや困難になることがありますので、この点には注意が必要です。
埋没法のデメリット
埋没法のデメリットには半永久的な効果がない点と眼瞼脂肪が多い方に向かない点です。
半永久的な効果がない
埋没法のデメリットは、半永久的な効果を期待できない点です。
もちろん、埋没法の効果はすぐに消失するようなことはありません。しかし、経年や外部からの刺激で、糸が緩む、切れるなどが起こると、二重のラインが薄くなり、やがて元の状態に戻る可能性があります。
その場合は再施術が必要です。
眼瞼脂肪が多い人に向かない
また、埋没法はまぶたの裏から医療用糸を通して固定する方法のため、どちらかというと眼瞼脂肪が少ない方に向いている施術です。
それは、眼瞼脂肪が多い方の場合では、糸の固定が脂肪の圧によって外れやすいだけでなく、不自然な二重になりやすいからです。
さらに、二重の幅が広くなってしまうことで、眠たそうな印象になってしまう可能性も考えられます。
つまり、埋没法は受けられる方が限定される可能性がある施術だということです。
もちろん、眼瞼脂肪が多い方でも埋没法を受けることは可能ですが、医師の判断によっては切開法を勧められる場合がありますので、この点については頭に入れておく必要があるでしょう。
埋没法の注意点

埋没法には、ダウンタイムが短くやり直しが可能というメリットがあります。
つまり、万が一の失敗が不安という方にもすすめの二重形成術だということです。
しかし、埋没法を受けるにあたっては、少々注意しなければならない点もあるのです。
それでは、埋没法を受ける前に知っておきたい、埋没法の注意点をご紹介しましょう。
半永久的な効果は期待できない
埋没法は糸を留めることで二重を形成する簡易的な二重形成術ですので、半永久的な効果は期待できません。
効果の持続期間については、お客様の体質や術式によって差が生じますが、多くの場合、10年以内には効果が薄れると考えておくのが妥当でしょう。
デザインの自由度が切開法よりも低い
埋没法は、切開法の全切開よりもデザインの自由度が低いため、希望通りの二重を形成できない場合があります。
特に、2点留め、3点留め、4点留めでは二重のデザインが限られる可能性があるため、思い通り二重を形成できない可能性も視野に入れて、手術を受ける必要があるでしょう。
向き・不向きがある
埋没法は、どちらかというとまぶたのたるみが少なく、脂肪が薄い方に向いた二重形成です。
それは、まぶたにたるみがあると、埋没法で形成した二重ライン皮膚が覆い被さり、はっきりとした効果を実感しにくいことがあるからです。
また、まぶたの脂肪が厚い場合では糸をよく食い込ませなければならず、不自然な仕上がりになることがあるのです。
さに、糸が脂肪の圧力に負けてしまうと、糸が外れて二重ラインが取れてしまう可能性もあるのです。
このように、埋没法には向き・不向きがありますので、誰でも受けられる方法ではないという認識を持っておく必要があります。
埋没法が向いているのはこんな人
埋没法は、以下に該当する方に向いています。
もちろん、埋没法が向いている方に該当していなくても手術を受けることは可能です。
しかしこの場合では、短期間で元の状態に戻りやすい、効果を実感しにくいなどのトラブルが起こることがありますので、トラブルを想定した上で手術を受ける必要があります。
皮膚を切開せずに自然な二重を形成したい方
まぶたのたるみが少ない、脂肪が少ないという条件を満たしている方で、皮膚を切開せずに二重を形成したいという方には、埋没法が向いています。
なお、まぶたにたるみがある、脂肪が多いという場合では、自然癒着法で対応できる可能性がありますので、ひとまず相談してみると良いでしょう。
ダウンタイム中にお休みをとりにくい方

埋没法のダウンタイムには、腫れにくい、内出血が起こりにくい、痛みが少ないという特徴があります。
つまり、ダウンタイム中にお休みをとりにくいという方には、埋没法が向いているということです。
ただし、別の手術や手術を併用した場合では、ダウンタイムが多少長くなる可能性がありますので、この点についてはあらかじめ確認しておく必要があるでしょう。
eクリニックの埋没法の症例写真










埋没法の修正はeクリニックがおすすめ

今回は、埋没法の二重幅が広くなりすぎることによるリスクや原因、最悪の事態を避けるための対策について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
埋没法はダウンタイムも短く比較的リスクの少ない手術ですが、場合によっては二重幅が広く不自然な印象になってしまうことがあります。高い技術力と豊富な経験を持った医師を指名し、入念なカウンセリングで理想のイメージを的確に伝えるようにしましょう。どうしても仕上がりに納得がいかなければ、再手術も検討してみるのもひとつの手です。
eクリニックでは、通常の二重埋没法だけでなく、他院の修正や再手術のご相談も多くいただいております。大手美容外科で経験を積み、目元の整形をもっとも得意とする医師が多数在籍しております。お客様一人一人のまぶたの状態を見極め、もっとも似合うと考えられるデザインをご提案いたしますので、二重整形をご希望の方はぜひ一度当院へお越しください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
このページの監修医師

eクリニックグループ統括院長
円戸 望

eクリニック統括技術指導医
飯田 秀夫