埋没法の種類はどのような種類がある?医師が解説

切開を伴う手術を受けたくない方に人気の埋没法は、術後の腫れが少ないことで人気の二重整形です。また、埋没法には複数の種類があり、予算や希望の仕上がりごとに種類を選べるというメリットもあります。しかしその一方で、埋没法にはデメリットもあるのです。こちらのコラムでは、埋没法の種類とそれぞれの特徴、メリット・デメリットについてご紹介しています。

▶▶二重埋没法

知っておきたい埋没法の種類

埋没法のクイックループ法の術直後と1週間後の症例
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

埋没法とは、皮膚を切開するのではなく、表面または裏側の結膜側から糸を通して留めることで、二重のラインを形成する二重整形です。
それでは早速、埋没法の種類とそれぞれの特徴からご紹介していきます。
なお、埋没法には皮膚と眼瞼挙筋を留める挙筋法と、皮膚と瞼板を留める瞼板法があります。

2点留め、3点留め、4点留め

2点留めの図解
3点留めの図解
4点留めの図解

2点留め、3点留め、4点留めは、まぶたの表面から糸を埋め込み、2点、3点、4点というように、糸を留める場所を決めて行う埋没法です。
このように点で留める方法は埋没法の代表的な手法で、施術時間が短いことから人気の埋没法となっています。
なお、以前では2点留めまたは3点留めが主流でしたが、現在では留める点数を増やした4点留めの需要も高まってきています。
ただし、点で留める方法ではある程度デザインが決まってしまいますので、自由なデザインで二重を形成したいという方にはおすすめできない場合があります。

フォーエバークロス法

フォーエバークロスの図解

フォーエバークロス法は、上記でご紹介した点で止める方法と同様の手法で行われる埋没法ですが、クロスさせた2本の。

【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

糸を埋め込むことで、より強固な二重を形成できるというメリットがあります。
また、フォーエバークロス法には、点で留める方法よりもデザインの自由度が高く、末広型や平行型など、お好きな二重ラインを形成しやすいというメリットもあります

クイックループ法、クイックループダブル法

クイックループ法は裏留め埋没法とも呼ばれることがある埋没法で、まぶたの内側にある結膜側から糸を埋め込んで形成するという特徴があります。
なお、クイックループ法では1本の糸を使用して2点留めしますが、クイックループダブル法では2本の糸を使用して4点留めするという違いがあります。

【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

どちらの方法も結膜からアプローチすることから、腫れが少なく、糸玉が目立ちにくいため自然な仕上がりを期待できるというメリットがあります。
また、表面からアプローチする方法よりも術後の腫れが少なくダウンタイムが短いという特徴がありますので、ダウンタイムが短い埋没法を受けたいという方には特におすすめできる方法だといえるでしょう。


特殊6点裏留め

特殊6点留めの図解

クイックループダブル法の応用形といえる埋没法で、クイックループダブル法の手法で留める点数を6点に増やした方法です。
留める点数が増える分より強固な二重を形成できますので、取れにくく、しかもダウンタイムが短い埋没法をお望みの方に向いている方法だといえます。

自然癒着法

自然癒着法とは、皮膚と眼瞼挙筋の間に癒着を起こさせることで二重を形成する方法で、糸で留めるだけの方法よりも二重のラインが取れにくいというメリットがあります。
また、自然治癒力で癒着を起こさせる方法のため自然な仕上がりを期待できるというメリットもありますので、バレにくい埋没法をお望みの方には特におすすめできる方法です。

▶▶二重埋没法

埋没法のメリット・デメリット

埋没法では皮膚を切開したり、組織を切除したりすることがありませんので、切開を伴う手術が怖いという方にもおすすめできる方法です。
しかし、埋没法にはメリットだけではなくデメリットもあるのです。
それでは、埋没法のメリット・デメリットについてご紹介していきましょう。

メリット

埋没法には以下のメリットがあります。

切開法よりもリーズナブルな費用で受けられる

埋没法は切開法よりもリーズナブルな費用で受けられるというメリットがあります。
切開法では、皮膚を切開したり組織を切除したりする分、費用がかさむ可能性がありますが、埋没法ではそれらの工程がありませんので、その分費用を抑えられるということです。
なお、埋没法の費用については美容外科ごとに異なり、同じ術式でも費用に差が生じる場合がありますので、この点については事前にチェックしておくことをおすすめします。

やり直しが可能

埋没法は糸を通して留めるという簡易的な方法で二重を形成しますので、比較的容易にやり直しできるというメリットがあります。
たとえば、二重の幅を広くとりすぎたなどという場合でも、埋没法であれば修正しやすいということです。
なお、美容外科によっては保証制度が設けられていることがあり、期間内であれば無料修正を受けられる場合があります。
保証制度の有無や期間については美容外科ごとに規定が異なりますので、この点は事前に確認をしておくと安心です。

ダウンタイムが短い

埋没法のダウンタイム表

埋没法にはダウンタイムがありますが、皮膚を切開したり組織を切除したりしない分、ダウンタイムが短いというメリットがあります。
また、ダウンタイム期間中には腫れや内出血が見られることがあり、症状の現れ方には個人差があります。
とはいえ、腫れや内出血は1週間程度でほぼ目立たない状態に回復します。
ダウンタイム期間中のお休みが取れないという方は、結膜側からアプローチする埋没法での施術を検討してみると良いでしょう。

傷跡が残りにくい

表面からアプローチする方法では、ダウンタイム期間が過ぎるまでは少々傷跡が残ることがありますが、できた傷跡は数週間が経過すれば、ほぼ目立たなくなります。
また、結膜側からアプローチする方法では腫れが少なく糸玉も目立ちにくいため、当日からのメイクも可能です。

デメリット

埋没法には数々のメリットがありますが、その一方でデメリットもあります。

半永久的な効果を期待できない

埋没法は糸で留めて二重を形成する方法のため、半永久的な効果は期待できません。
もちろん、施術後すぐに元の状態に戻るようなことはありませんが、経年で糸が緩んだり、目を擦るなどで糸に刺激を与えすぎたりすることで、二重のラインが浅くなったり取れたりすることがあります。
埋没法には取れにくい術式もありますが、それでも糸に頼る方法である以上、半永久的な後期は期待できないという認識を持っておく必要があるでしょう。

デザインが限られる

埋没法と目頭切開を同時に行った1か月後の症例
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

2点留め、3点留め、4点留めでは二重のデザインが限られますので、思い通りの二重を形成できない可能性も視野に入れて施術を受けなければなりません。
ご紹介してきた埋没法の術式の中には、比較的デザインの自由度が高い種類もありますが、切開法ほど細かい微調整はできない可能性があります。ただ、当院は末広型、平行型、MIX型などできる限りお客様のニーズに合わせてあらゆるタイプの二重デザインに対応しています。蒙古ひだが強い方の場合は平行型のラインを出すことが難しいですが、この症例写真のように目頭切開と組みわせることで綺麗な平行型の二重を作る事が可能です。

向き・不向きがある

埋没法は、皮膚が薄くたるみが少ない、まぶたの脂肪が薄いという条件を満たした方に適した方法です。
そのため、条件を満たしていない方が施術を受けると、思うような効果を得られない可能性があるのです。
埋没法の向き・不向きについてはカウンセリングでアドバイスを受けられますので、不向きだという診断を受けた場合では、切開法も視野に入れなければならなくなるでしょう。
不向きな方が埋没法を受けると、不自然な仕上がりになったり、二重がすぐに取れてしまったりすることがありますので、埋没法の向き・不向きの見極めは重要です。

糸の結び目が浮き上がるリスク

裏留めの埋没法の糸の術後の図解

まぶたの表面からアプローチする方法では、糸の結び目が皮膚から近い部分にくるため、目を閉じた際に術後しばらくポッコリとしたふくらみが目立つことがあります。
もし術後の結び目を目立たせたくない場合は、この図のようなクイックループダブル法のような瞼の裏側からアプローチする方法なら術後、糸の結び目が目立つことはありません。

埋没法の注意点

埋没法の注意点を説明している看護師

埋没法にはダウンタイムが短く、しかも切開法よりもリーズナブルな費用で施術を受けられるというメリットがあります。
しかし、埋没法には少々注意しなければならない点もあるのです。

実績があり、信頼できる医師を選ぶこと

1ヶ月後の平行型の埋没法の症例
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
自然なインアウトラインを意識した埋没法の症例
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
20代の埋没法の症例
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

埋没法というと、お手軽に理想の二重を手に入れられる施術というイメージが強いかもしれません。
確かにそのイメージは間違ってはいませんが、医師によって失敗のリスクがあるのが埋没法なのです。
たとえば、お客様に合う術式の選択を誤った、埋没法が不向きのお客様に施術をしてしまった、デザインミスなどがその例として挙げられます。
そして、このようなトラブルを避けるためには、埋没法の実績がある医師を選ぶことが何よりも大切なのです。
埋没法の実績がある医師かどうかは、医師が所属する美容外科の公式WEBサイトで確認できます。
その際には、症例写真や動画もあわせて確認しておきましょう。
それにより、医師の技術力やデザインセンスを知ることができますので、満足度が高い埋没法を受けられるでしょう。

他の施術との併用も視野に入れておくこと

【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

埋没方には複数の種類があり、お客様のご要望に合った術式を選ぶことで満足度が高い仕上がりを期待できます。
しかし、埋没法でできることには限界があり、場合によっては他の施術と併用したほうが、より理想の目元に近付ける場合もあります。
たとえば、目の横幅を広げたいというときには、目頭切開や目尻切開との併用が必要になる可能性があります。

この症例のように埋没法と目頭切開、タレ目形成、目じり切開を併用することで全方向に目を拡大することが可能です。

切開法もあわせて検討する

【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

埋没法は向き・不向きがある二重整形ですので、カウンセリング時に不向きだという診断を受ける可能性がゼロではありません。
もしも埋没法が不向きだという診断を受けたのなら、切開法での二重整形も検討しなければならなくなるでしょう。
切開法では皮膚を切開しなければなりませんが、埋没法が不向きな方が受けたとしても、満足度が高い結果を得やすいです。
つまり、埋没法だけに固執するのではなく、切開法も視野に入れておくことが大切だということです。

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埋没法ならeクリニック

eクリニック金沢本院の外観

埋没法の取り扱いがある美容外科が多いため、医師選びの段階で迷うことがあるかもしれません。
名医に出会うためにはeクリニックも視野に入れて、クリニック選びを行ってみてください。埋没法はシンプルだからこそ奥が深いです。
eクリニックには、埋没法を得意とする医師が大勢在籍しており、修正手術についても定評がありますので、不安なく手術や施術をお受けいただけます。
気になる方は、まずはカウンセリングを受けてみてください。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

このコラムに関連する手術&料金

▶▶二重埋没法

このページの監修医師

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

美容外科医師の飯田秀夫

(eクリニック統括技術指導医)

飯田 秀夫

経歴

・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
 以降、同大学医学部付属病院、
 国立がんセンターなどで頭頸部外科、
 形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
     辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院

プロフィール

のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。

資格

日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)

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