知っておくべき人中短縮手術のリスク!失敗例と対策を医師が解説

20代の人中短縮の横から見た症例写真

人中短縮手術は、顔のバランスを整えるのに効果的な人気の美容整形手術の一つです。しかし、人中短縮手術をはじめ、美容整形手術には必ずリスクが伴います。

そこで今回は、手術前に知っておくべき人中短縮手術のリスクについて、失敗例をもとに解説します。また、失敗を回避するための対策も紹介します。

人中短縮手術のリスクを理解し、適切な対策を講じることで、安全かつ成功した手術を受けることができますので、人中短縮手術を検討している方はもちろん、美容整形に興味がある方もぜひ参考にしてください。

人中短縮手術ってどんな手術?

人中短縮手術はその名前の通り、人中を短くすることによる顔のバランスを整える整形手術です。

人中とは、顔の構造の一部で、鼻の下から上唇の上までの距離を指します。具体的には、鼻の下端(鼻唇溝)から上唇の境界(口唇溝)までの領域です。

人中短縮手術では鼻下の皮膚や軟骨を切除し、人中を短縮させることで顔の比率を改善します。

人中短縮手術の効果

人中短縮手術の綺麗な症例

人中短縮手術は以下のような効果が期待できます。

  • 顔のバランスの改善
  • 若々しい印象
  • 口元の美しさ
  • 自信の向上

人中が長いと顔全体も縦に長く見えてしまいます。手術を受けることで面長感が改善され、顔を小さく見せることができます。

また、人中は年齢により徐々に長くなる部位です。人中を短縮することで若々しい印象になり老け顔を解消できます。

人中はセルフケアではなかなか変化が期待できない部位でもあります。手術を受けて外見に変化があることで自信が生まれ、気持ちも前向きになったという方も多いです。

人中短縮手術の失敗例

人中短縮手術は大掛かりな整形手術ではなく、比較的気軽に受けられる手術として人気があります。ただ、中には「思い切って手術を受けてみたけれど思ったような仕上がりにならなかった…」という方もいらっしゃいます。

ここからは人中短縮手術の失敗例について詳しくご紹介していきます。

鼻の形が不自然になる

鼻の穴を見えにくくする人中短縮手術の症例写真

人中を過度に短縮してしまったときに起こりやすい失敗です。人中が短くしすぎて皮膚が引っ張られることにより、鼻が突き出ているように見えたり、鼻先が上向きになりすぎることがあります。また、手術中に鼻の軟骨を不均一に切除すると、鼻の歪みが生じることもあります。これは主に医師の技術不足により起こる失敗です。

せっかく美しくなるために手術を受けたのに、鼻の形が変になってしまうとコンプレックスができたり、自己肯定感や自尊心にも影響を与える可能性があります。

当院ではこの症例のように人中短縮手術をすることで、鼻の穴が見えないようにするなど、口周りと鼻周りをセットで美しくなるように手術をおこなっています。

鼻が歪む

手術中に鼻の軟骨や皮膚を不均一に切除・縫合したりと、手術技術が不十分な場合に発生する失敗例です。

歪んだ鼻は、外見上の問題だけでなく、呼吸の困難や鼻詰まりなどの機能的な問題を引き起こすことがあります。

麻痺・感覚喪失

手術中に顔の神経を損傷することで発生する失敗です。顔の神経は、筋肉の動きや感覚を制御しており、これらが損傷されると顔の機能に影響が出ることがあります。麻痺の場合、筋肉の動きが制限され、顔の表情が固定されたり、不自然になることも。感覚喪失の場合、顔の一部が鈍くなったり、感触がわからなくなることがあります。

傷跡が残る

人中短縮手術は切開を必要とする手術のため、傷跡が目立ってしまうケースもあります。

不適切な切開や縫合が行われると、傷が残りやすくなります。技術力が高い医師は、皮膚の緊張を抑えたり、自然な形状を保ったりすることで瘢痕を目立たなくする方法を用いますが、技術力や経験が不足しているとそこまで配慮できない場合があります。

また、人によっては、皮膚の傷跡が目立ちやすい体質の場合があります。特に、ケロイド体質の人は、手術後に瘢痕が盛り上がって目立つことがあります。当院ではこの症例のように傷跡が残らないように綺麗に手術を行っています。

感染や出血

感染は、手術環境の清潔さが保たれていない場合や、術後のケアが適切でない場合に起こることがあります。感染は痛みや腫れ、炎症を引き起こし、治癒が遅れたり傷跡が悪化してしまうことがあります。感染を防ぐためには、術後の清潔な環境と適切なケアが大切です。

出血は、手術中に血管が損傷されることで発生します。過度の出血は、術後の腫れや痛みを引き起こすことがあります。適切な止血処置と手術技術が重要です。

人中短縮手術が失敗する原因

人中短縮手術をしているところ

上記のような人中短縮手術の失敗は主に以下の3つが原因で引き起こされます。

  • 医師の技術や経験不足
  • クリニックの設備や環境
  • 体質や健康状態

それぞれについて詳しく解説しています。

医師の技術や経験不足

技術力が不足している医師が手術を行う場合、切開や縫合が不適切であったり、手術中の判断ミスが生じることがあります。

人中の長さは数ミリの差で印象が大きく変わります。医師のセンスも必要で美的感覚がうまく共有できてないと理想の仕上がりにならないこともあります。

クリニックの設備や環境

手術を行うクリニックの設備や環境が整っていない場合、手術の成功率が低下し、失敗リスクが高まります。

まず、衛生面が十分に管理されていないクリニックでは、感染リスクが高まります。手術環境や器具の滅菌状態が不十分であると、手術中や術後に細菌感染が起こることがあり、痛みや腫れ、炎症を引き起こす可能性があります。

また、設備が古い、あるいは技術的に劣るクリニックでは、手術の精度が低く、出血や傷跡の形成などの問題が生じることがあります。さらに、手術後のケアやフォローアップ体制が整っていないクリニックも、リスクが高まる要因となります。

体質や健康状態

体質や健康状態によっては、手術の結果に影響を及ぼすことがあります。

例えば、ケロイド体質の人は、手術後に瘢痕が盛り上がってしまうことがあります。また、アレルギー体質の人は、手術後の薬やケア用品に反応してしまい、炎症やかゆみが生じることがあるでしょう。

さらに、持病がある人や免疫力が低下している人は、手術後の回復が遅れたり、感染リスクが高まることがあります。喫煙者も、血行不良や回復力の低下が原因で、手術結果に悪影響を与えることが考えられます。

人中短縮手術で失敗しないための対策

イークリニックの入口

せっかく手術を受けるのですから、納得のいく仕上がりにしたいものですよね。人中短縮手術で失敗しないために、手術前にしておきたい対策は以下の通りです。

  • 信頼できるクリニックと医師を選ぶ
  • カウンセリングをしっかり受ける
  • 体質や健康状態について把握しておく

それぞれについて詳しくみていきましょう。

信頼できるクリニックと医師を選ぶ

まず、インターネットの口コミを調べて、クリニックと医師の評判を確認しましょう。

医師の実績はクリニックのホームページで見ることができます。これまでの経歴のほか、専門医の資格があるかも確認しておきましょう。

実際にカウンセリングへ行った時に医師の説明が分かりやすいかどうかも医師選びの参考になります。患者の希望や懸念に対して丁寧に対応するかどうかをみておきましょう。

さらに、クリニックの設備や衛生状態が良好であることを確認し、感染リスクを最小限に抑えることが必要です。手術後のケアやフォローアップ体制も整っているクリニックを選ぶことで、術後のトラブルを防ぐことができます。

カウンセリングをしっかり受ける

カウンセリングでは、自分の希望や懸念を医師に伝え、手術の目的や期待する効果を明確にしましょう。また、医師から提案される手術方法や術後のケアについて十分に理解し、適切な判断を下すことが大切です。

さらに、カウンセリングを通じて医師とのコミュニケーションを大切にすることで、不安や疑問を解消し、信頼関係を築くことができます。このような信頼関係は、手術後のケアやフォローアップにも良い影響を与えます。

カウンセリングをしっかり受けることで、手術のリスクを把握し、適切な手術方法やケアを選択することができ、失敗を防ぐことが可能となります。

不安な場合はいくつかのクリニックでカウンセリングを受けて比較してみるのもおすすめです。

体質や健康状態について把握しておく

手術の成功やリスクは、患者の体質や健康状態にも影響されるため、事前にこれらの情報を医師に伝えることが大切です。

例えば、アレルギー体質やケロイド体質、喫煙習慣などは、手術結果や創傷治癒に影響を及ぼす可能性があります。これらの情報を医師に伝えることで、適切な手術方法や術後ケアを提案してもらうことができます。

また、慢性疾患や薬物の服用履歴なども医師に報告しましょう。これらが術後の回復過程や感染リスクに影響することがあるため、医師は適切な対策を立てることができます。

人中短縮手術で失敗しないためには手術後のケアも大切

人中短縮手術で失敗しないためには、手術そのものはもちろんのこと、手術後のケアも非常に大切です。適切なアフターケアを行うことで、術後のリスクを軽減し、理想の仕上がりにを近づけることができます。

まず、術後の指示に従い、ダウンタイム中はできるだけ安静を保ちましょう。また、医師から指示された薬の服用や、清潔な環境での傷口ケアを忠実に行うことが重要です。

腫れや痛みがある場合は、冷却パックを使って症状を緩和し、医師に相談しましょう。無理な動作や運動は避け、医師から許可が出るまで慎重に過ごすことが望ましいです。

なにか異変や違和感を感じたら、遠慮せずクリニックに確認することも非常に大切です。

人中短縮手術のダウンタイム、リスク副作用は?

人中短縮手術のダウンタイム表

この表は人中短縮手術のおおまかなダウンタイムの目安の表です。人中短縮手術の後は少なくとも2週間ほど患部に腫れやむくみ、赤み、熱を持つ感覚が現れる傾向にあります。
しかし術後1週間が経過するころから不調は和らぎ、腫れは少しずつ治まってきます。
そして切開部分の傷も徐々に目立ちにくくなっていきます。

人中短縮手術に失敗してしまったら…。eクリニックなら修正手術も可能です。

人中短縮の傷跡の修正の症例写真

人中短縮手術で失敗した場合の修正方法は、失敗の原因や程度によって異なります。まず、経過時間を見ることが重要です。術後の腫れや痛みが引くまで数週間から数か月かかることがありますので、その期間を待ってから判断しましょう。

もし、その後も問題が解決しない場合は、再手術や修正手術を検討することがあります。この際、失敗の原因をしっかりと把握し、信頼できる医師に相談することが重要です。

修正手術では、鼻の形を整えるための軟骨移植や、瘢痕組織を取り除く手術などが行われることがあります。

eクリニックでは人中短縮手術の修正手術を積極的に行っています。人中短縮手術後の傷跡でお悩みの方は是非一度ご相談にいらしてください。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

このコラムに関連する施術&料金

▶▶人中短縮手術(リップリフト)



このページの監修医師

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

一方で人中短縮手術にはデメリットもあります。
今回は人中短縮手術を受けることで生じ得るデメリットについて詳しくお伝えします。

▶▶人中短縮手術(リップリフト)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!