わきが手術には何がある？種類や注意点をご紹介

体臭は自分だけの問題ではなく、ときには他人に影響を及ぼすこともあります。そして、その代表的な例として挙げられるのが「わきが」です。
しかし、わきがは適切な方法で処置をすれば改善を目指せるのです。
こちらのコラムでは、わきがの原因や症状、セルフチェック、改善方法についてご紹介しています。
また、名医「円戸望」先生についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

わきが治療なら吸引シェービング法がお勧めです。

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わきがは病気？原因と症状をご紹介

わきがの原因

よくある症状

わきがには特有の臭いがありますが、それに加え、以下でご紹介する症状もわきがの特徴的な症状として挙げられます。

特有のきつい臭い

わきがのいちばんの特徴は特有のきつい臭いで、「玉ねぎが腐ったような臭い」「鉛筆の芯のような臭い」「複数のスパイスを混ぜたような臭い」など、実にさまざまです。
また、臭いにはレベルがあり、軽度では自分で気づくレベルですが、中等度～重度になると、すれ違った際に臭いがわかる、同じ部屋で過ごすと臭いがわかるなど、他人に悪影響が及ぶレベルにまで発展することがあります。
なお、重度のわきがになると自分で臭いに気付けなくなることがあり、この状態は臭いに対して嗅覚が鈍感になる「嗅覚疲労」と呼ばれています。

ねばついた汗

アポクリン線から分泌される汗にはさまざまな成分がまじっているため、エクリン線からの汗のようにサラサラしておらず、ねばついているという特徴があります。

脇の下の黄ばみ

わきがになると、普段着用している衣類の脇に黄ばみができ、そのまま染みついてしまうことがあります。こうして染みついた黄ばみは洗濯しても落ちにくいという特徴があります。

わき毛に付着した白い粉状の物質

わき毛処理をしていると気付きませんが、処理をしていない場合では、わき汗が蒸発した後に白い粉状の物質がわき毛に残ることがあります。

湿った耳垢

わきがになると、湿った耳垢が出るようになりますが、それは耳の中にあるアポクリン線から分泌される成分のせいです。
なお、耳垢の湿り具合には個人差がありますが、湿り気と粘り気が強いほど、わきがの臭いがきつくなる傾向も強いと考えられています。

もしかしてわきがかも！？セルフチェックしてみよう

わきがのセルフチェック方法

本当にわきがかどうかについては医師の診断が必要ですが、病院で診断を受けるレベルなのか迷っているのであれば、ひとまず以下の方法でセルフチェックしてみてください。

両親または片方の親がわきが体質

わきが体質は遺伝しますので、両親または片方の親がわきが体質の場合では、ご自身もわきが体質を受け継いでいる可能性があります。

衣類の脇の下が黄ばんでいる

衣類のわきに黄ばみや茶色っぽいシミができ、選択しても落ちにくいようであれば、アポクリン線から分泌される成分が多く、それによるシミだと判断できます。
この場合でも、わきが体質の可能性が高いでしょう。

乳輪やデリケートゾーンからも特有の臭いがする

乳輪やデリケートゾーンからもわきと同様の臭いがしたり、下着に黄色っぽいシミや茶色っぽいシミができやすかったりするのなら、わきが体質の可能性が高いと判断できます。

ティッシュまたはガーゼで臭いをチェック

ティッシュまたはガーゼをわきに5分間挟んで、外した際の臭いでワキガのレベルを知ることができます。
なお、レベルチェックの基準は以下のようになります。

• レベル1:ほとんど臭いがしない
• レベル２:鼻を近づけるとわずかに臭いがする
• レベル3:鼻を近づけるとわきが特有の臭いがする
• レベル4:ティッシュやガーゼを外した瞬間にわきが特有のきつい臭いがする
• レベル5:ティッシュやガーゼをわきに挟んだままの状態でわきが特有のきつい臭いがする

このうち、１と2に関してはわきがではない可能性があります。
そしてレベル3では軽度のわきが、レベル4と5に関しては中等度～重度のわきがと診断される可能性が高いです。
また、レベル3まではセルフケアで対処できますが、レベル4と5に関しては専門的な治療での改善が必要になるでしょう。

わきがはセルフケアで改善できるのか

毎日の入浴で体を清潔な状態に保つ

食生活に注意を払うことも大事

通気性が良い衣類を着用する

ナイロンやポリエステル、アクリルといった合成繊維は通気性が悪く蒸れやすいため、なるべく着用を避けましょう。
特に合成繊維のインナーはわきがを助長させるリスクがありますので、十分に注意しましょう。
おすすめはシルクやコットンなどの自然素材です。

ミョウバン水でセルフケア

ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)にはわきがの原因になる雑菌の繁殖を抑える作用があるため、わきがの臭い対策として役立ちます。
また、ミョウバンは粉末状ですが、水に溶けるとわきがの原因菌の増殖を抑える弱酸性になりますので、ミョウバン水としての使用がおすすめです。

ミョウバン水の作り方は簡単、市販の焼きミョウバン16ｇを水500mlに溶かし、1日置いて水が透明になったら完成ですので、ぜひ実践してみてください。
外出時には、アルコールタイプのウェットティッシュとミョウバン水を持ち歩き、臭いが出る前にケアすると良いでしょう。

重度のわきがは美容外科での改善がおすすめ

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ボトックス注射

剪除法(せんじょほう)

剪除法は一般的なわきが改善手術で、脇の下の皮膚を4～5㎝切開し、目視でアポクリン線を切除する方法です。
この方法にはアポクリン線を確実に取り除けるというメリットがありますが、切開幅が4～5㎝あるため、傷跡が残りやすいというデメリットがあります。

ミラドライ

ミラドライとは、マイクロ波で汗腺を破壊することで、わきがを改善する方法です。
この方法では、手術ではなくマイクロ波の照射のみで改善を目指すことができ、しかも傷跡が残らないというメリットがあります。
しかし、重度のわきがになると臭いが完全に消えないことがありますので、この点には注意が必要です。

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