糸リフト後の腫れはいつまで続く?医師が分かり易く解説

糸リフトの施術前と1週間後と1か月後の経過の症例写真
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

特殊な糸の力ですっきりとたるみを引き上げる糸リフト。メスを使わず皮膚を切開しないため、少ないダウンタイムで体への負担が少ないことでも知られています。そんな糸リフトですが、「術後はほとんど腫れない」と謳われる一方、「強い腫れの症状が出た」との声を見かけることもあるかと思います。いったいどちらが本当なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、糸リフト後の「腫れ」の症状に着目し、腫れる理由や経過について詳しく解説していきます。腫れのリスクを少しでも抑えるための対策や、実際に腫れが強く出た際の対処法までまとめておりますので、これから糸リフトを受けようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

▶▶糸リフト

糸リフトのダウンタイム期間中の症状

糸リフトのダウンタイム表

まずは、糸リフトのダウンタイム期間中に生じる症状を見ていきます。

腫れ

腫れは施術後翌日~3日目にピークを迎え、約7~10日ほどかけて徐々に落ち着いていきます。内出血が強めに起こっている場合、腫れが長く続くことがあります。腫れがなくなってくるとむくみの症状が目立ち始めます。

むくみ

腫れの症状が引いても、むくみの症状はしばらく続きます。時間の経過とともにだんだん落ち着いて1ヵ月が経つ頃にはすっきりとしてきます。術後の過ごし方次第では、むくみを最小限に抑えることも可能です。

内出血

糸を通す際に皮膚の下で出血が起こってしまうと、施術直後から内出血として現れることがあります。内出血が強めに出れば出るほど腫れも強くなります。主に頬まわりで出血が起こりやすいです。時間が経つと紫色から黄色に変色し、その後徐々に目立たなくなっていきます。症状は約1~3週間続くことが多いです。

傷跡

糸リフトの糸を通したこめかみ付近に傷跡ができます。針穴程度の小さなものですが、施術直後は赤みや痛みが生じることもあります。赤みが出るのは数時間程度で傷跡が残る可能性はほとんどありません。

痛み

糸リフトでは皮下組織に糸を通してリフトアップをするので、施術後しばらくは糸が馴染まず、違和感や痛みが気になるかもしれません。しかし、チクチクとした小さな痛みであるケースが大半で、日常生活に支障が出るような強い痛みはほとんど現れないでしょう。違和感や軽度の痛みの症状は約1ヶ月で落ち着きます。

糸リフトの術後に腫れの症状が出る理由

糸リフトの術後に腫れの症状が出る理由を説明する看護師

糸リフト後に腫れが生じる理由は以下の通りです。
・針や糸の刺激に反応している
・傷ついた組織が再生する過程
・糸が通った部分の皮膚が修復する過程
このような原因で生じる腫れは一時的なものであるため、比較的症状も軽く、短い日数で落ち着いてくる可能性が高いと言えます。ただし、感染症やアレルギー反応など何か別の原因で腫れが生じている場合、いつまでも治らなかったり悪化したりするため注意が必要です。違和感がある場合はすぐに美容外科や医師に相談しましょう。

糸リフト後の腫れの経過は?

ここからは、糸リフト後の腫れの経過について詳しく見ていきましょう。

術後2~3日が腫れのピーク

施術後2~3日は炎症期間にあたり、腫れがもっともひどくなるタイミングです。腫れを悪化させたり長引かせたりしないために、できるだけ安静に過ごすことを心がけましょう。

1~2週間で落ち着く

1週間ほどすると、目立った腫れはほとんどなくなります。しかしむくみの症状は続いていると思われるので、何となく違和感は残るかもしれません。糸リフトは皮膚を切開しないため、通常は2週間もすると腫れは引いてしまいます。

約1ヶ月で完成に近づく

1ヶ月が経つ頃には長引いていた腫れやむくみも落ち着き、すっきりとしてきます。糸も安定しているので、日常生活でも特に気をつけるべきことはありません。
この時点で腫れが治っていない、あるいは悪化しているなら、失敗か感染症の可能性が高いです。1ヶ月が経過するのを待たなくても、徐々にひどくなったり我慢できないほどの腫れが出たりしているなら、すみやかに美容外科に相談しましょう。
このようなトラブルが起きる可能性を考えて、施術を受ける美容外科の保証内容やアフターケアについては事前に確認しておくことをおすすめします。

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術後の腫れを緩和させるための過ごし方

【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

施術後に生じた腫れを少しでも和らげるため、以下の点に気をつけて過ごすようにしてください。

  • 血行を促進する行動を控える
  • 口を大きく開かない
  • 挿入部をむやみに触らない
  • 枕を高くして仰向けで寝る

それぞれ順番に見ていきましょう。

血行を促進する行動を控える

ダウンタイム中に血行が良くなると炎症がひどくなり、腫れや痛みを増長してしまう可能性があります。そのため血行促進する行動はしばらくのあいだ控えましょう。
たとえば、岩盤浴やサウナ、長風呂などです。また、アルコールを摂取すると血行が良くなってしまうので、術後1週間程度は飲酒を控えることをおすすめします。他にも体を激しく動かして汗をかくような行動はできるだけ避けるのが無難です。

口を大きく開かない

口を大きく開けて食事している女性

糸リフトのダウンタイム期間中は、挿入した糸が安定していない状態です。そのため、むやみに口を大きく開いたり顔を動かしすぎたりすると、糸がズレたり取れたりして腫れや痛みを悪化させる可能性があります。術後しばらくは、口をあまり動かさないように気をつけて生活しましょう。
具体的には、表情筋のトレーニングをおこなったり、大きな口を開けて喋ったり笑ったりすることを避けます。また、食事の際には、 硬くて大きな食べ物ではなく、なるべく小さく柔らかい食べ物を選ぶようにしましょう。硬い食べ物は必然的に咀嚼の回数が増えてしまい、患部に負担がかかります。他にも、歯科治療を受けることもできる限り避けるべきです。必要な治療がある方は事前に済ませておきましょう。

挿入部や傷口をむやみに触らない

腫れを早く落ち着かせるためには、糸が通っている頬まわりには触らないようにすることが重要です。スキンケアやメイクの際に強く擦ったり押したりすることは避けましょう。無意識のうちに顔に触ってしまう癖のある方は、特に気をつけるようにしてください。
また、ハイフやエステといったマッサージに行くのもしばらくはやめておいたほうが良いでしょう。ごく稀に自己流のマッサージで腫れや痛みを軽減させようと考える方がいらっしゃいますが、あまりおすすめしません。糸がズレたり外れたりするリスクがあるだけでなく、かえって腫れや痛みが悪化してしまう可能性が高いです。
糸を挿入した傷口にも触らないようにしましょう。糸リフトの傷跡は小さな針穴程度のものですが、それでも傷口であることに変わりはありません。むやみに触れてしまうと細菌が入り込み、感染症などを引き起こしてしまうことがあります。傷口が完全に塞がるまでのあいだは手で触れず、シャワーやスキンケアをおこなう際にも充分注意してください。また、パーマやカラーなども傷口に染みてしまう可能性があるので、施術後しばらくは避けます。

枕を高くして仰向けで寝る

ダウンタイム中は安静に過ごす必要がありますが、必ずしも横になって過ごす必要はありません。むしろ横になった状態で長く過ごすと血流や水分が頭や顔に集まり、ダウンタイムの症状がなかなか治らないことがあります。頭に血がのぼらないように、顔周りに水分が貯留しないように気をつけることで、腫れやむくみの症状も早く治ります。
日中はできるだけ座った状態で過ごし、夜は枕を高く足を低く保って寝るように工夫しましょう。

そもそも糸リフトとは

フェイスラインが引き上がった輪郭の糸リフトの症例写真
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糸リフトは、特殊な糸の力でたるみやしわをすっきりと引き上げることのできるリフトアップ治療です。皮膚を切開しなければならないためダウンタイムが少なく、長期間のスケジュールを確保しなくても気軽に受けることができます。
また、リフトアップ効果だけでなく、副次的な効果として美肌効果や小顔効果が期待できる点も糸リフトの魅力です。皮下に糸を通すため周辺の組織が刺激され、コラーゲンやエラスチンの生成が促されます。その結果、年齢とともに失われがちな肌の潤いやハリを取り戻し、若々しい印象を目指すことができるのです。糸の種類によっては脂肪萎縮効果もあり、顔周りの脂肪を引き締めて若々しい小顔へと変化します。
デメリットとしては、切開フェイスリフトほどのリフトアップ効果は実感できない点が挙げられます。切開フェイスリフトの場合、余分なたるみを切除して皮膚を最大限引っ張り上げた状態で縫合しますが、糸リフトではたるみごと引き上げて固定します。そのため、強力なたるみやしわが気になる方は切開フェイスリフトの方が向いていると言えるでしょう。他にも、顔まわりの皮下脂肪の量が多すぎる方にもあまり向いていません。

糸リフトの症例写真

【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
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糸リフトは単独で行っても効果を実感していただけますが、更に小顔にした場合、これらの症例のように、顔の脂肪吸引やバッカルファット除去、脂肪注入などと併用すると輪郭をさらに整える事が可能です。

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腫れの少ない糸リフトならeクリニック

eクリニック金沢本院の外観

今回は糸リフトの腫れの症状に着目し、経過や原因、対処法まで詳しくまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか。糸リフトは簡単な施術に見えますが、結果に影響する変数が多く、お客様一人一人にとって最適な挿入方法やデザインを的確に見極めることが重要となります。合わない糸の種類や本数を挿入してしまうと、失敗やトラブルのリスクが高まるだけでなく、ベストな仕上がりからも遠のいてしまうのです。そのため、「どの医師に施術してもらっても同じ」という考えはおすすめしません。技術と経験のある糸リフトの名医に施術を任せるようにしましょう。
eクリニックには、糸リフトの施術を得意とする名医が揃っております。糸の種類にもこだわっており、業界最高峰と名高いテスリフトをはじめとする高品質な糸を複数ご用意しています。また、継続していただくことを前提とした価格設定を目指しているところも当院の強みです。必要最低限の施術で必ず納得のいく仕上がりをお約束いたしますので、糸リフトを検討中の方はぜひ一度当院の無料カウンセリングを受けてみてください。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

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このページの監修医師

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

美容外科医師の飯田秀夫

(eクリニック統括技術指導医)

飯田 秀夫

経歴

・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
 以降、同大学医学部付属病院、
 国立がんセンターなどで頭頸部外科、
 形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
     辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院

プロフィール

のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。

資格

日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)

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