人中(じんちゅう・にんちゅう)とは鼻と唇の間にある溝です。
顔の中でも小さなパーツではありご自分の人中を特に意識したことがないという方もいますが、人中が長いだけで顔全体がのっぺりした印象になったり実際の年齢よりも上に見えたりすることがあります。
そこで人中短縮手術を受けることでよりシャープな顔立ちになったり、チャーミングな印象を与えたりする効果が見込めるのです。口のこんもり感も改善することが可能です。
一方で人中短縮手術にはデメリットもあります。
今回は人中短縮手術を受けることで生じ得るデメリットについて詳しくお伝えします。
人中短縮手術のデメリット
人中短縮手術にはより若々しい印象になったり小顔に見えたりする効果が期待できる一方で、注意が必要な点もいくつかあります。イークリニック(eクリニック)では、デメリットを理解したうえで、デメリットをできるだけ抑えて、メリットがデメリットを大きく上回るように手術を行っています。この症例のように、術後の傷跡もほとんど目立ちません。鼻の形も意識して、鼻も同時に整える人中短縮手術を行っています。人中短縮手術の考えられるデメリットをご紹介します。
ダウンタイムがある
多くの整形手術においてダウンタイムは避けがたいものであり、人中短縮手術に関しても少なくとも2週間、人によっては1~3ヶ月程度のダウンタイムがあります。
ダウンタイム中は皮膚の腫れや内出血、むくみ、熱を持つなどの現象が生じる可能性があります。この表は人中短縮手術のおおまかなダウンタイムの目安の表です。
唇が厚くなることがある
人中短縮手術の過程で上唇が持ち上げられる場合があります。
その影響で唇が以前より厚く見えるようになる可能性があり、人によってはたらこ唇になってしまう場合もあるのです。
そのため、唇が以前より厚くなることに抵抗があるという方には人中短縮手術を受けるのを慎重に検討しましょう。
歯茎が目立つようになる
手術の際に必要以上に人中を短くしてしまったり元々人中があまり長くない方が人中短縮手術を受けたりすると、笑った時に歯茎が目立つ「ガミースマイル」になってしまうリスクがあります。
口が閉じにくくなる
人中短縮手術によって上唇が上に引っ張られると、術後口が閉じにくくなる場合があります。
特に皮膚の切除範囲が広い場合はより口を閉じるのが困難になる可能性があります。
鼻の穴が目立つようになる
手術のやり方によっては術後鼻が下に引っ張られたような仕上がりになることがあります。
そうなると鼻の穴が以前より大きく広がって見えるようになる恐れがあります。
当院では、他院で鼻の穴が目立ってしまった場合の修正手術も行っています。この症例は、他院で人中短縮手術を行って鼻の穴が目立ってしまった後の修正手術の症例写真です。
鼻が下向きになる
手術で鼻の下の皮膚を引っ張った際に鼻そのものも引っ張られ、鼻先が下を向いたようになる場合があります。
傷跡が目立つことがある
手術のやり方によっては術後切開部分の傷跡が目立つ場合があります。
特に鼻に近い部分でなく唇の上を切開した場合は傷跡が目立つ可能性が高いです。
なおイークリニック(eクリニック)の人中短縮手術においては通常鼻のすぐ下を切開し、また切開部分が鼻の中に隠れるように縫合することから術後は傷跡が目立ちにくい仕上がりになります。当院では人中短縮手術の傷跡の修正手術も行っています。この症例は、人中短縮手術で目立ってしまった傷跡の修正手術をした症例です。
術後に痛みを感じる
人中短縮手術そのものは局所麻酔や笑気麻酔を行ってから実施されるため、手術の最中に痛みを感じることはほとんどありません。
しかし人中短縮手術は皮膚を切開する手術なので、術後麻酔が切れると痛みが生じます。
日常生活を送る中でもし痛みが気になる場合は術後に処方される痛み止めの薬を服用しましょう。
傷から出血する場合がある
人中短縮手術を受けた後、切開部分から少量の出血が起こる場合があります。
もし出血してしまった場合は傷口を清潔なガーゼで押さえましょう。
加えて出血が続くなど心配な点がありましたら医師に相談することを推奨します。
入浴ができない
シャワーは傷口にお湯が当たるのを避ければ手術当日から可能ですが、バスタブに浸かる入浴は術後1週間が経過しないと許可されない傾向にあります。
熱いお湯に浸かると血流が促進され、患部の腫れや内出血が悪化する恐れがあるためです。
またシャワーを浴びる際もお湯の温度をぬるめに設定するのが理想的です。
メイクを制限される
人中短縮手術にともなって顔のすべての箇所のメイクが制限されるというわけではなく、アイメイクなど鼻と口から離れた部分のメイクであれば問題ありません。
しかし術後少なくとも1週間は口元のメイクを避けるのが望ましいです。
そのため手術の傷跡を人に見られたくないという場合は外出時にマスクを着用することがおすすめできます。
元の状態に戻すことが難しい
人中短縮手術は皮膚を切除する手術です。
そのためボトックス注射で人中短縮をする方法とは異なり、術後元の状態に戻すことは困難です。ただ人中短縮手術は難しい手術のため当院では修正手術も受け入れています。よくあるケースが術後、傷跡が目立ってしまう症例です。この症例のように、他院で行った人中短縮の修正手術も当院では行っています。人中短縮手術を行って見やすくなってしまった鼻の穴の見え方も修正手術で改善することが可能です。
そもそも人中短縮手術はどんな手術?
人中短縮手術は鼻のすぐ下の皮膚を一部切除し縫合する手術です。
どのぐらい皮膚を切除するかは人によって若干異なってきますが、1,5cm程度である場合が多いです。当院ではバランスを考えて切除する長さを決めています。
また鼻の下でなく上唇のすぐ上の皮膚を切除する方法で人中短縮を行う場合もあります。
さて人中短縮手術は鼻と唇の間の距離を短くするために実施される手術であり、鼻と唇の距離を近づけることで顔の印象が変化する効果が期待できます。
ちなみに人中を短縮する過程で上唇が少しリフトアップされることから、クリニックによっては人中短縮手術を「リップリフト」「上口唇短縮術」と呼ぶこともあります。
当院では人中短縮手術の症例数が多いため、この症例のようにただ鼻と口の距離を短くするだけでなく、鼻のバランスも整えながら美容整形を行っています。
なお人中短縮の手段としては手術のほかにボトックス注射が挙げられます。
筋肉をゆるめる働きを持つボトックスを人中に打つと、口まわりを占める口輪筋という筋肉がゆるんで上唇が少しめくれ上がります。
そうなると上唇が占める面積がやや広くなり、結果的に人中が短くなったように見える効果が期待できるのです。
しかしボトックス注射の効果は長くても半年程度で薄れてしまうため、人中短縮効果をキープさせたい場合は定期的にボトックス注射を打ち続ける必要があります。
そのため「何度も施術を受けたくない」「人中短縮効果がずっと持続する手段を選びたい」という場合は人中短縮手術を受けることが推奨できます。
人中短縮手術で後悔しないためには
ボトックス注射で人中短縮をした場合は月日の経過とともに元の状態に戻りますが、人中短縮手術を行った場合は元の状態に戻せません。
後悔しないためには手術費用や通いやすさだけでクリニックを選ばず、信頼できるクリニックを選びましょう。
また医師にしっかりご自分の希望を伝えた上で手術に臨むことも大切です。
それでは人中短縮手術で後悔しないためにおすすめする行動をご紹介します。
質の高い人中短縮手術をしてくれるクリニックを選ぶ
人中短縮手術は多くの美容外科で実施されている手術ですが、どのようなクリニックでもハイクオリティーの手術が受けられるとは限りません。
後悔しないためには人中短縮手術の実績を多く積んでいるクリニックを選びましょう。
クリニックのウェブサイトを見れば在籍する医師の経歴が記載されていることが多いので、人中短縮手術で実績を出している医師がいるクリニックに行くと安心です。
またカウンセリングを丁寧に行うクリニックであれば、手術も丁寧にしてくれる傾向にあります。
お客様の希望をじっくり聞いてくれるかどうかに加え、手術について「どのような形に皮膚を切開するか」「術後どのような点に注意するべきか」などを具体的に伝えてもらえるかどうかをチェックしてみましょう。
手術の説明やメリットだけでなく注意点についても伝えてくれるクリニックであれば信頼できるクリニックである可能性が高いです。
カウンセリングで具体的に希望を伝える
整形手術はその後の生活に大きく関わります。
そのため後悔を避けるためには一方的に医師から説明を受けるだけで手術に臨まず「どのような仕上がりを望んでいるか」「術後に避けたいトラブルがあるか」などを積極的に医師に伝えましょう。
手術に関する希望や今抱えているお悩み、心配事をできる限り具体的に医師に伝えることで理想に近い仕上がりになる可能性が高くなります。
またカウンセリングや診察の時、どのように手術すると術後どのような仕上がりになるかをシミュレーションしてくれるクリニックも多くあります。
シミュレーションをじっくりやってくれるクリニックで手術を受ければ納得できる仕上がりになる可能性が見込めます。
アフターフォローについて確認する
人中短縮手術の質だけに注目せず、クリニックにアフターフォロー制度があるかどうかを確認しながらクリニック選びをすることも大切です。
アフターフォローの具体例としては術後の経過観察を含む診察や万が一患部が炎症を起こした時の診察および薬の処方などが挙げられます。
こうしたケアが受けられるか、また追加費用は発生するかなどを十分に確認した上でクリニックを選びましょう。
ちなみにイークリニック(eクリニック)ではお客様お1人お1人に合わせたアフターフォローを提案しておりますので、安心して人中短縮手術を受けていただけるよう努めております。
人中短縮手術はどんな人に向いている?
顔立ちに変化を加えて若々しく見せる効果が見込める人中短縮手術は、エイジングケアをしたい方や顔に凹凸が少なくのっぺりした雰囲気でお悩みの方におすすめできます。
また手術によって唇の厚みをプラスすることができるので、唇をよりふっくらした印象にしたいという方にも人中短縮手術が推奨できます。
一方で元々人中がそれほど長くない方やガミースマイルの傾向にある方、唇が厚めの方には人中手術はあまりおすすめできません。
加えてお客様の顔のバランスやお悩みの詳細によっては医師が別の手術を提案する可能性もあります。
人中は自力で短くできる?
人中はメイクのやり方次第で短く見せることが可能です。
例えば鼻の下にシャドーを入れたり上唇の縁にリップラインを入れて唇をボリューミーにしたりすると、鼻と唇の距離が少し短く見えることがあります。
しかしメイクで人中短縮をするとなると人と会う時はいつも人中短縮メイクをしなくてはなりません。
そのため根本的に人中のお悩みを解決するには人中短縮手術を検討することをおすすめします。
人中短縮手術はeクリニックへ
当院では人中短縮手術と人中短縮手術の修正手術も豊富に行っております。金沢と富山、大阪、東京に全国からお越しいただいております。高難度の人中短縮手術にも対応していますので是非一度ご相談ください。また、美容整形は医療行為のため、仕上がりには個人差がでてしまいます。コラム記事は一般的な見解を記載させていただきました。すべての方に当てはまるわけではないため、あらかじめご了承ください。詳細はカウンセリング時に医師にご質問ください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
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このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院