リフトアップの効果を短期間で実感できるとして人気の糸リフト。糸リフトは「切らないリフトアップ術」としても知られ、あらゆる年代の方から支持を得ています。では、糸リフトの効果は半永久的に持続できるのでしょうか。こちらのコラムでは、糸リフトの効果の持続期間や、糸リフトの効果を長期的に維持するための方法をご紹介しています。
▶▶糸リフト
糸リフト仕組みと効果について
糸リフトは、特殊な医療用糸を皮下に埋め込むことで、フェイスラインや目元、口元のリフトアップを実現できる施術です。
それではまず、糸リフトでリフトアップが実現する仕組みや、糸リフトに期待できる効果から見ていきましょう。
糸リフトの仕組み
糸リフトとは、「コグ」という返しのようなトゲが付いた医療用糸を皮下に埋め込み、コグで組織を引き上げることでリフトアップを実現する方法です。
また、引き上げ具合を調節することが可能なため、お客様の顔立ちに合う自然なリフトアップを行えます。
なお、埋め込む糸の本数については、お客様の状態やご要望によって決定しますが、たるみが進んでいる方の場合では、やや多めの本数の埋め込みが必要になる可能性があります。
糸リフトに期待できる効果
糸リフトでは、糸を皮下に埋め込むことでリフトアップを実現できますが、糸リフトで得られる効果はリフトアップのみに留まりません。
それでは、糸リフトに期待できる効果を具体的にご紹介します。
小顔効果
頬の下部分を指でグッと持ち上げてみてください。それだけで顔がひとまわり小さくなったように感じませんか?
これは視覚効果によるもので、頬の下半分の脂肪が上部に移動したことで、小顔に見える現象です。
このように、指で頬を持ち上げて得られる小顔効果は一瞬で終わってしまいますが、糸リフトで組織ごとしっかりと引き上げれば、理想的な小顔の状態を長期的に維持できます。
また、ぼやけていたフェイスラインもクッキリとしますので、顔全体にシャープさが生まれるという効果も期待できます。
シワ・たるみ改善効果
年齢で頬の脂肪が下垂してくると、ほうれい線やブルドッグライン、マリオネットラインが目立ってくることがあります。
これらのトラブルは、頬のエクササイズである程度は改善を目指せますが、下垂が進んでしまっている状況であれば、糸リフトで組織ごと引き上げない限り、改善は難しいでしょう。
糸リフトでは、糸を挿入する位置を調節することで、ほうれい線やブルドッグライン、マリオネットラインの改善を目指せます。
ただし、たるみ具合によっては、別の手術や施術との併用が必要になることがあります。
別の手術や施術の内容については下記でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
肌のハリ・うるおいアップ効果
糸リフトの効果は半永久的に持続する?
糸リフトに関する情報を集めていると、「糸リフトの効果は半永久的」といった情報を目にすることがあります。
では、糸リフトの効果は、本当に半永久的に維持できるでしょうか。
糸リフトの効果に関する真実に迫ってみることにしましょう。
糸リフトの効果は半永久的には持続できない
いきなりがっかりするような情報をお伝えしますが、糸リフトの効果は半永久的に維持することができません。
まず、糸リフトには溶けない糸で行う方法と溶ける糸で行う方法があり、溶けない糸のほうが効果の持続期間が長いとされています。
しかし、溶けない糸であっても、効果を半永久的に維持することは困難なのです。
それでは、溶ける糸による施術と溶けない糸の施術の特徴や、やがて効果が消失する理由についてご紹介していきましょう。
溶ける糸の寿命は長くても3年
溶ける糸とは、文字通り時間の経過とともに体内で溶ける糸をいい、体内に糸が残ることがありません。
また、溶ける糸は数種類に分類されており、それぞれに効果の持続期間が異なります。
【糸リフトの種類と効果の持続期間】
溶けない糸の効果の持続期間はこのようになり、どの種類でも半永久的な効果を期待できないことがわかります。
しかしながら、安全性を重視するという観点から、現在では溶けない糸よりも溶ける糸の使用が推奨されているのです。
というのは、溶けない糸では長期間糸を体内に留めることで、感染症などのリスクが高まるからです。
一方溶ける糸なら、時間の経過とともに糸が溶けてしまうため、感染症などのリスクの心配はほぼありません。
なお、糸リフトでは糸周囲にコラーゲンが生成されて、リフトアップだけでなく肌のハリやツヤ感アップ効果を狙えますが、この効果は糸が溶けた後でもしばらくの間継続します。
溶けない糸でも劣化で寿命が訪れる
安全性の観点から考えると、溶けない糸による糸リフトはあまりおすすめできませんが、溶ける糸よりも効果の持続期間が長いという理由から、溶けない糸による糸リフトを希望されるお客様もいらっしゃいます。
しかし実際には、溶けない糸を用いた糸リフトでも効果の持続期間は約3年で、半永久的な効果は期待できないのです。
それは、溶けない糸はいつまでも同じ形状を維持できず、経年で糸が劣化するとリフトアップ効果が薄れるからです。
また、溶けない糸では引きつれ感がいつまでも残るといったトラブルが起こる可能性が否定できませんし感染症の問題もありますので、現在では溶けない糸を用いた施術はほとんど行われていません。
糸リフトの効果は工夫次第で長期的に維持できる?
溶ける糸、溶けない糸ともに、半永久的なリフトアップ効果は期待できないことがわかりました。
では、半永久的とまではいかなくても、糸リフトの効果を長期的に維持する方法はあるのでしょうか。
糸リフトの効果を長持ちさせるには
糸リフトの効果を長持ちさせるためには、糸が組織に馴染むまでの期間、ダウンタイム期間中に注意を払うことが重要です。
それでは、ダウンタイム期間中の注意点についてご紹介しましょう。
大きな口を開かない
糸リフト直後~1週間目までは、患部に引きつれ感や違和感があり、口を開く際に不自由さを感じます。
このような状態は、糸が組織に馴染んでいないことが原因で起こるものであり、異常ではありません。
また、口を上手く開けなくなると食事や会話の際にもどかしさを感じることがありますが、このときに無理に大きな口を開いてしまうと、内部で糸が外れてしまい、糸リフトの効果を実感できなくなることがあります。
糸リフトを受けたのなら、違和感がなくなるまでは、できる限り大きな口を開かず、安静に過ごしましょう。
患部に刺激を与えない
糸が組織に馴染むまでは、糸の凸凹が気になったりツッパリ感が気になったりして、患部に触れたくなることがあります。
しかし、不用意に患部に触れてしまうと、糸が外れるリスクが高まりますので、気になったとしても、患部には触れずに過ごすことが大切です。
歯科治療に注意
糸リフト後約1カ月間は歯科治療を受けられません。
それは、歯科治療では思い切り口を大きく開かなくてはならないからです。
糸が組織に馴染む前に歯科治療を受けてしまうと、糸リフトの効果を実感できなくなる可能性が高まりますので、十分に注意しましょう。
別の施術を視野に入れておくことも大切
糸リフトは、頬の脂肪が多いと効果の持続期間が短くなることがあり、そのような方は、糸リフトとともに別の施術との併用を検討する必要があります。
頬の脂肪吸引、脂肪除去
頬にたっぷり皮下脂肪が付いていると、やや多めの糸を挿入したとしても、脂肪の圧に糸が負けて、コグが外れてしまう可能性があります。
そして、このトラブルを予防する手立てとして有効なのは、頬の脂肪吸引との併用です。
また、皮下脂肪よりも奥にある脂肪を除去する場合では、バッカルファット除去などが必要になることがありますので、カウンセリング時に医師に相談してみてください。
半永久的な効果をお望みならフェイスリフトという選択肢も
糸リフトならeクリニック金沢へ
今回は、糸リフトの効果や半永久的に持続させることは可能かについて詳しく解説してきましたが、いかがでしょうか。糸リフトは施術時間やダウンタイムが短くローリスクな小顔整形です。一昔前はエイジングケアをメインとして行われていましたが、ここ10年ほどは小顔にするために行われることが多くなりました。そのため、20代の方でも多く受けられています。
eクリニックでは、テスリフトをはじめ色々な糸リフトをご用意しております。カウンセリングを通してお客様の輪郭の皮膚の厚さ、たるみの状態や顔のバランスを見極めながら、最適な施術プランをご提案させていただきます。
糸リフトを検討中の方はぜひ一度当院の無料カウンセリングを受けてみてください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
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▶▶糸リフト
このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)