全切開の経過と術後の過ごし方は?注意点を医師が解説!

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

大きくてぱっちりとした二重に憧れて、アイプチやアイテープを用いて二重を作る方は多いですよね。最近ではその延長として、気軽に二重整形を取り入れる方も増えてきているのです。
いくつかある二重形成術の中でも特に人気が高いのが二重全切開。取れにくく効果が半永久的であるため、一生ものの二重を手に入れたい方から注目を集めています。
しかし、メスを使って上瞼を切開する手術なだけに、美容整形を経験したことがない方にとっては不安な点もあることでしょう。

「仕事や学校はどのくらい休むべき?」
「ダウンタイム期間中に取ってはいけない行動はある?」
全切開による二重整形を検討している方の多くは、このように術後の経過や過ごし方について気になっているのではないでしょうか。
そこで今回は、二重全切開手術後の経過と過ごし方について詳しく解説します。ほかの二重形成術との違いについてもまとめているので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。

目次

二重全切開手術後の経過

全切開の7日、30日、90日の経過の症例

全切開に限らずほとんどの美容整形にはダウンタイムがあります。ダウンタイムの期間や術後の経過によって仕事復帰日などを調整する必要があるのです。
ここからは、二重全切開手術後の経過や抜糸のタイミング、過ごし方について詳しく見ていきましょう。

この症例は全切開と眼瞼下垂と目頭切開とタレ目形成と目尻切開を同時に行った複合オペの術後7日後、30日後、90日後の経過の症例写真です。

全切開の傷跡の経過が気になる方は上瞼をご覧いただくと経過が分かります。

90日後の目を閉じた状態の写真を見ると、自然な食い込みで傷跡が分からない事が分かります。

術後~1週間

手術直後から1週間程度は、もっとも腫れが出る期間になります。腫れ以外にも、むくみを感じたり内出血が出たり、目やにが増えたりといったさまざまな症状があるでしょう。腫れやむくみの影響で二重の幅が広くなる・二重の幅に左右差が生じることがありますが、いずれも一時的なものです。腫れやむくみが引けば落ち着いてきます。
また、術後しばらくの間は視界がぼやけて見えることがありますが、これは角膜の腫れによるもの。通常は腫れが引くとともに改善されていきます。

この期間は洗顔、シャワー、シャンプー、入浴すべてに注意が必要になります。当日は幹部が濡れないように気をつけ、軽く拭き取る程度にとどめておきましょう。メイクは目元を避ければ当日からでも可能ですが、クレンジング時にはくれぐれも目元を濡らさないようにしてください。手術から24時間が経過すれば、洗顔、シャワー、シャンプーができるようになります。ただしその際に、傷口を強く擦るのはNGです。

術後はしばらくコンタクトレンズを装着できないため、当日は眼鏡を持参しましょう。
また、血行を良くするとむくみや内出血の症状が長引きやすくなってしまいます。運動やフェイスマッサージは当分控えて、安静に過ごすことを心掛けてください。

1~2週間

手術から1週間経つと、強い腫れやむくみは徐々に軽快していきます。少しの腫れや内出血、むくみはあるものの、人前に出てもそこまで違和感がない程度には回復しているでしょう。しかし、もちろん軽快するまでの期間には個人差があります。ダウンタイムの症状が軽度だった場合、このあたりから仕事に復帰する方も多いです。
術後1週間で抜糸をおこないます。抜糸が完了すると、目元のメイクや入浴、コンタクトレンズの装着が可能となります。目に見えた症状が落ち着いてくる時期ではありますが、患部周辺はまだ安定していないため、刺激を与えることは避けましょう。

2~4週間

手術から2〜4週間が経過すると、7~8割ほどの腫れ・むくみが治っている場合が多いです。目の中の違和感や異物感もこの頃にはほとんど気にならなくなっているでしょう。とは言え、まだ完成形とは言えません。特に傷口は赤くなって1ヶ月目より目立って見える可能性がありますが、このあと時間をかけて馴染んでいきます。
禁止事項は特にありませんが、ダウンタイムの症状を長引かせたくないのであれば、血行を良くするような行動は控えましょう。血行を促進する行動としては、飲酒や半身浴、激しい運動などが挙げられます。

4~12週間(1~3ヶ月)

手術から4〜12週間の期間では、傷口と残りの腫れが治っていきます。3ヶ月が経つ頃になると、二重の完成度は90%といったところです。ほとんど完成形に近い状態ですが、個人によってはまだ目の開きが悪いこともあります。
禁止事項・注意事項は特にありません。ただし、患部を擦ったり引っ張ったりして刺激を与えないようにします。そう言った意味では目元のフェイスマッサージなどは避けた方が良いでしょう。

全切開に関する注意事項

全切開を説明する看護師

当日の注意点として、自分で運転する車やバイクでの来院はできないこと、コンタクトレンズを装着している方は帰宅時用の眼鏡を持参することが挙げられます。
手術中は目元に局所麻酔を使用するため、視界が悪くなる可能性があります。帰りは公共交通機関やタクシーを利用するか、可能であれば迎えを頼むようにしましょう。運転は翌日まで控えてください。

副作用

二重全切開の手術後に起こりうる副作用は以下の通りです。

  • むくみ
  • 内出血
  • 痛み
  • 腫れ
  • だるさ
  • 目元の熱感
  • 目の中の違和感

術後から数日は目の中がゴロゴロしたり、違和感や異物感が残ったりすることがありますが、2~3週間程度で落ちつきます。痛くて目が開けられない、涙がボロボロとこぼれるなどの眼球刺激症状がある場合にはすぐにクリニックに相談してください。

体質により、切開した部分の傷跡に色素沈着が起こる、あるいはケロイドのように赤く盛り上がったり凹んだりすることがあります。傷の赤みは数か月かけて目立たなくなっていき、完全に落ち着くまでには半年~1年ほど要する場合があります。傷の治り方には個人差があります。

この症例は他院で行った全切開で傷跡が気になる症例です。当院で傷跡の修正手術を行いました。術後は左右差もほとんどなく綺麗な二重になっています。

リスク

全切開法はまぶたの一部分を切除してしまうため、元のまぶたとまったく同じ状態に戻すことは難しいのが現状です。癒着を綺麗に剥がすことができれば不可能ではないのですが、そこまでの技術を提供できる医師が少ないのが現状。術後にデザインの変更や修正はできないものだと思っておいた方がいいかもしれません。特に、全切開で広げた二重幅を狭める修正手術は、難しいため、引き受けてくれないクリニックもあると思います。

eクリニックでは、これまでに全切開手術で失敗した方の修正手術やセカンドオピニオンを数多くおこなってきました。目元の整形手術を得意としている医師が在籍しているため、二重幅の修正はもちろん、左右差の修正や傷跡の修正まで幅広い修正手術に対応しております。

そもそも二重全切開法とは

全切開と眼瞼下垂を同時に行った症例写真

二重全切開は、言葉の通り上瞼の目頭から目尻にかけて全切開して二重を形成する術式です。二重切開とも呼ばれます。切開のタイミングで余分な脂肪や筋肉、たるんだ皮膚などを合わせて切除することもできるため、主に目元に厚みがある方の二重整形に向いています。皮膚の癒着を利用して縫合ラインを二重の線と馴染ませるため、ラインがくっきり見える上、傷跡が目立ちません。
また、埋没法や部分切開と比べるとデザインの自由度が高いです。二重の幅を広めに作って華やかな目元にすることも、控えめな幅のラインで生まれつきのような自然な仕上がりに見せることもできます。

埋没法との違い

全切開法と埋没法との違いを一言で述べると、「皮膚を切開するかどうか」です。
埋没法は切開法とは異なり、瞼にメスを入れず、糸を用いて二重のラインを作ります。二重のラインに癖がついていなければ、糸を外すだけで簡単に元の状態に戻せるのも特徴です。ただ、それゆえに意図せず糸が外れてしまうといったケースもあります。
まぶたが厚めの方、目元周辺の皮膚が硬い方、アイプチなどで皮膚が伸びている方、蒙古襞の張りが強い方などは埋没法をしてもすぐに元に戻ってしまう可能性があるため、全切開の方が向いている場合があります。

部分切開法との違い

上瞼を切開する切開法の中でも、全切開と部分切開の二種類の術式が存在します。綺麗な二重を作るのに最低限の切開をおこなう部分切開は、全切開に比べて切開範囲が少ないのが特徴で、その分ダウンタイム期間も短いです。
また、部分切開法では基本的に皮膚や脂肪の切除をおこないません。上瞼の皮膚が厚い、あるいは硬い場合には、切開範囲の少ない部分切開法では二重を維持するのが難しいです。そのような方には全切開の方が向いています。

二重の全切開手術・他院の修正手術ならeクリニックへ

今回の記事では二重全切開の術後の経過やリスク、副作用について詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
通常、切除してしまったまぶたは元の状態に戻すことができません。修正も難しく、特に一度全切開で作った二重幅を狭めることは非常に困難。そのため、しっかりと修正に対応しているクリニックはほとんどないのが現状です。
eクリニックには、目元の整形の症例数が多い医師が在籍しております。全切開による二重整形はもちろん、他院での全切開手術で失敗した方の修正手術やセカンドオピニオンを数多くおこなってきました。二重幅の修正だけでなく、左右差の修正や傷跡の修正まで幅広く、高難度の修正手術に対応しております。その他、幅を広げたい、食い込みを自然にしたい、まつ毛の生え際を見せたいなど、目元についてのお悩みがある方はぜひ一度当院にお越しください。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

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このページの監修医師

円戸統括院長

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

医師

山崎 俊

経歴

2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長

資格

日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医

所属学会

日本形成外科学会

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