全切開で失敗する原因は?失敗例や対策を医師が解説!

数ある二重形成術の中でも、「取れない二重」「半永久的な二重」が実現できるとされる全切開法。まぶたのたるみや脂肪を同時に取り除くことができるとあって、近年非常に人気のある美容整形手術です。
ただし、「取れない二重」を実現するには正しい施術を経験値と技術のある医師がおこなう
ことが必要不可欠です。つまり、二重切開法を選択した場合でも、上記の条件を満たせず二重のラインが崩れてしまうケースがごく稀に存在します。

また、「取れない二重」を実現する施術方法とは、裏を返せば元に戻せない施術方法であるということ。取れない二重整形だからこそ、理想の仕上がりでなかったときのリカバリーが難しいというリスクも含んでいるのです。
そこで今回の記事では、二重全切開での失敗例やその原因、失敗を事前に防ぐための方法についてご紹介します。失敗した際の修正手術についても解説しているので、気になる方は要チェックです。

目次

二重全切開での失敗例

まずは、二重全切開手術で起こりうる失敗例について見てみましょう。
二重全切開での失敗例としてあげられるのは、以下の通りです。

  • 二重の幅が理想と違う
  • 左右差がある
  • 傷跡が目立ってしまう

それぞれ詳しく解説していきます。

1. 二重の幅が広すぎる・狭すぎる

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

メイク映えする幅広二重を希望したはずなのに、術後の二重幅が広すぎて返って眠たそうな目に見えてしまうケースがあります。この失敗を避けるためには、事前に医師からその可能性があることをお客様に十分に説明する必要があります。またその他、技術的な問題で眠たそうな印象の目元に仕上がってしまうことも少なくありません。一度切開したラインを狭める修正手術は、対応しているクリニックがまだまだ少ないのが現状です。いきなり大きめの二重を作るのはリスクが大きいため、まずは埋没法で二重のラインを試してみるか、狭めの二重から始めてみるという方法も有効。
逆に、理想とするデザインよりも二重のラインが狭く仕上がってしまうケースもあります。また、その時は満足していたものの後から幅を広げたくなる、ということもあるでしょう。二重の幅を広げたい場合は、狭めたい場合と比べると比較的ではありますが修正手術が容易になります。
この症例は当院で行った他院の全切開のハム目の修正手術の症例です。

2.左右差がある

左右差のある全切開の症例写真
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

バランスよく美しい見た目の二重にするにはできる限り左右のデザインをそろえる必要があります。二重切開法の場合は埋没法と違って、失敗した後のリカバリーが効く範囲がかなり限られるためカウンセリングから施術まで特に慎重におこなわなければなりません。
左右差の原因は、そもそも最初のデザインが間違っていたという医師の経験不足や技術不足に起因するもの以外に、もともとの目を開く力や皮膚の厚み、蒙古襞の形状の左右の違いなど、目回りの構造的な左右差に起因していることが多いのです。後者の場合には、手術直後はバランスの良い二重でも、術後の経過とともに左右差が気になってくる可能性があります。そのため、医師は目元の構造や特徴をよく観察して、術後の後戻りを考慮した上でデザインを決定する必要があるのです。

他院で行って左右差が出たとしても修正手術で調整することは可能です。この症例は、他院で全切開をして二重幅が広くなりすぎて、目の開きが悪くなってしまった症例です。術後3ヶ月後には自然な平行二重になっています。

3.傷跡が目立ってしまう

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

切開した傷が二重の線となる二重切開法は、一般的には傷跡は目立たない施術と言われています。しかし皮膚切開を伴う手術なので、切開したときの傷跡がまぶたに残ってしまうケースもゼロではありません。特に技術不足の医師が行うと傷跡がガタガタしていることもあり、傷口が目立ってしまうと感じている方もいます。
この症例は当院で行った全切開と軽度の眼瞼下垂の手術を同時に行った術直後と術後7日後の抜糸前の症例です。このように術直後でも腫れはほとんどありません。

全切開の傷跡の修正も可能

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

この症例写真は他院で全切開を受けたけど目の開きが悪く眠たそうに見える目を治したいと言うお客様の症例です。全切開の傷も少し目立っていたので修正しました。ただ、傷の治りは体質にも依存します。しかし、丁寧に縫う事で数ヶ月おきに少しずつ治っていき、最終的にはノーメイクで目を閉じても分からない程にすることが可能です。4ヶ月後には傷跡はわからなくなっています。

全切開で失敗してしまう原因

二重切開法は絶対取れない二重を手にいれたいと願う女性にとって魅力的な手術です。通常、全切開は一度手術をおこなうと取れることはありませんが、「失敗してしまった」という声が多い手術でもあります。ここからは、二重の全切開が失敗してしまう原因について見てみましょう。

1.カウンセリング不足

理由のひとつとして、カウンセリング不足が挙げられます。どの美容整形に対しても言える事ですが、失敗を少なくするには自分が理想とするデザインイメージをしっかりと医師とすり合わせることが大切です。自分の言葉でイメージを伝えられるか不安なら、芸能人やインフルエンサーの写真など、自分の理想とする二重に近い写真を持参するのも有効になります。
また、カウンセリングが不十分だったがゆえに、本来全切開法が適応しないお客様に全切開法をすすめてしまうこともあります。生まれ持った目の構造は一人一人異なるため、場合によっては全切開法だけでは理想的な二重にならない方も当然いらっしゃいます。目の窪みが強かったり、目の開きが悪かったりする方がその最たる例です。
つまり、医師としてはお客様にとって理想的な二重幅を提案するだけでなく、全切開法だけで理想通りの二重になるかどうかを見極め、場合によってはほかの適切な施術を提案することが求められるのです。
カウンセリングでは、医師はお客様一人一人の理想を正しく理解・把握することに努め、丁寧に診察して生まれ持った目の構造や特徴を見抜くことが、お客様は自分の理想とする仕上がりイメージを明確に伝えることが重要です。

2.医師の技術不足

二つ目に医師の技術不足が挙げられます。
技術が伴わなければいくらカウンセリングに時間をかけてまぶたの特徴を見抜けたとしても、満足のいく結果にならない場合があります。医師の技術力を見極めることが難しい場合は、ホームページに掲載されている症例写真や、医師本人がおこなっているSNSなどをチェックしてみてください。
術前・術後の写真を見比べてみて、自分の理想とする仕上がりであるか、傷跡や左右差が気にならないかなど確認してみましょう。
ただ、医師が適切に処置したとしても、お客様の体質やその日の体調により仕上がりが異なる場合がありますので、一概に失敗=(イコール)医師の技術不足だと言い切れない場合がありますので注意が必要です。      

そもそも全切開とは

全切開を説明する看護師

全切開は二重整形の施術方法の一つです。目頭付近から目尻に向かって上まぶたを切開し、縫合した線を二重のラインにします。皮膚の癒着を利用した二重形成術なのです。

切開した部分をしっかり縫合して固定するため、埋没法と比較してくっきりと線の濃い二重まぶたを作ることができます。
目元年齢による目元の変化を考慮しなければ、その効果は半永久的。さらに、アイプチや可ドン愛マッサージなどでたるんだ皮膚、余分な脂肪や眼輪筋を合わせて除去すれば、より軽くてナチュラルな目元を実現できます。そのため、まぶたのたるみ取りや、眼瞼下垂の治療と併用しておこなわれるケースも多いです。

全切開法を選ぶメリットの一つとして、お客様側が理想とするデザインに柔軟に対応できる点が挙げられます。広めの二重幅を作ってぱっちりと大きな目元にすることも、幅を控えめにとって天然二重のようなナチュラルな仕上がりを目指すことも可能です。切開したラインは二重の線と同化してしまうため、傷跡がわからないという特徴もあります。

全切開手術で失敗しないために

全切開手術をしている医師

全切開手術後のまぶたを一重に戻さないための対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
事前にできる対策を以下、医師の目線から詳しくご紹介します。

1.目元の施術経験が豊富な医師に任せる

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

まず、二重整形で全切開法を選択するのであれば、目元の施術経験が多い名医に執刀を任せるようにしましょう。埋没法と比べて術後のリカバリーが難しい全切開法では、お客様のまぶたの状態をしっかりと観察し、ダウンタイム中の腫れや後戻りなども考慮した上で施術をおこなう必要があります。症例数が多い医師ほど、どこにラインを作れば美しい二重になるのかを熟知しているため、事前に医師の経歴や実績、分かる場合には症例数までチェックしておくことが望ましいです。
 ほかにも過去の症例写真で医師の技術や美的センスを参考にしたり、SNSや掲示板をリサーチして実際に施術を受けた方の口コミを覗いてみるのも有効でしょう。

2.入念なカウンセリングをおこなう

どの美容整形手術でも言えることですが、カウンセリングからすでに施術が始まっていると思ってください。
これまでに全切開法を多く担当している、信頼できそうな医師を見つけたら、自分自身が納得できるまでカウンセリングをするようにしましょう。不安な点や疑問点は、カウンセリング時にすべて解決してしまうのが理想です。
カウンセリングでは、自分の思い描くイメージを明確に伝えるようにしましょう。「美しいと考える二重」は個人によって異なります。どんなに腕のいい医師でも、理想のデザインが上手く伝わっていなければ、それを再現することはできません。
お客様は口頭や写真などを持ち込んで仕上がりイメージを明確に伝えること、医師はお客様の意見をくみ取りつつまぶたを観察してシミュレーションをおこなうことが重要なのです。

3.アフターケアや修正対応範囲を確認しておく

クリニックによっては、施術だけしてあとはほったらかし、というところもあります。しかし、全切開法は外科手術になるので、感染症や合併症のリスクもゼロではありません。施術を検討しているクリニックが、術後のアフターケアをどの程度充実させているのかチェックしておきましょう。
また、セカンドオピニオンとして別のクリニックを抑えておくことも実は重要です。

全切開や他院修正はeクリニックへ

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

今回の記事では、二重全切開手術の失敗例やその対策について解説してきました。
全切開法は一般的にまぶたを元に戻すことが不可能な施術とされていますが、まぶたの癒着を綺麗に剥がせば元の状態に戻せます。しかし、これには医師の相当な技術が必要になってくるため、現状ではそのような修正手術に対応していないクリニックがほとんどなのです。
eクリニックでは、全切開による二重形成はもちろんのこと、他院で失敗した全切開の修正手術やセカンドオピニオンも積極的におこなっております。当院に在籍している医師は目元の施術症例数が非常に多いため、経験を活かして一人一人に適切な施術をすることが可能です。通常は難しいとされている、「一度全切開法で作った二重幅を狭くする」修正にも対応しています。
目元の美容整形手術を検討されている方は、ぜひ一度eクリニックへお越しください。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

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▶▶全切開(二重切開)

このページの監修医師

円戸統括院長

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

医師

山崎 俊

経歴

2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長

資格

日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医

所属学会

日本形成外科学会

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