目頭切開はどんな人におすすめ?向いてる人・向いてない人を医師が解説

目の印象は人の外見に大きな影響を与えます。目の大きさや形、距離を整えることでより洗練された雰囲気を作ることができます。今回は理想の目を作るための一つの方法である「目頭切開」という美容整形手術について詳しくご紹介していきます。目頭切開とはどんな手術なのか、そして目頭切開がおすすめな人はどんな特徴があるのかを解説します。反対に、目頭切開がおすすめできない人の特徴についてもご紹介するので、目頭切開に興味があるけれど自分には向いているのかそうでないのかわからないという方は是非参考にしてみてください。

▶▶目頭切開

目頭切開とは

埋没法と目頭切開を同時に行った1か月後の症例
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

目頭切開手術とは、その名の通り目頭部分を切開し、目元の印象を大きくはっきりさせる美容整形手術です。この手術は、目元の開放感を増すことで、より魅力的な顔立ちを目指すことができます。切開する範囲は数ミリ程度と非常に小さく、施術時間も約20分と短いため、日常生活への影響を最小限に抑えつつ、大きな変化を期待できることから、プチ整形手術としても人気を集めています。

目頭切開により、目の大きさを実際に増すだけでなく、目と目の間隔を調整し、顔全体のバランスを整えることが可能です。顔には「黄金比」と呼ばれる理想的な比率があり、特に目の横幅と目と目の間隔はこの比率に影響されます。美しいとされる顔の黄金比は、「右目の横幅:目と目の間の距離:左目の横幅=1:1:1」であり、このバランスに近づけることで、顔全体の調和が取れ自然と美しく見えるようになります。目頭切開手術では、この黄金比により近づけることで目元の美しさを引き出します。

目頭切開の種類

目頭切開の図解

目頭切開の手術方法には切開の方法や縫合の方法により種類があります。それぞれの手術方法と特徴についてご紹介します。

Z形成

Z形成はZの字型に皮膚を切開し、切り取った部分を入れ替えて縫合する手法です。この方法の利点は、微調整がしやすいことにあります。一人ひとりの好みや顔立ちに合わせた細やかな切り込みが可能で、自然な仕上がりを実現できます。また、この手法は傷跡や赤みが目立ちにくいことも魅力の一つで、比較的ダウンタイムが少ないため、手術後すぐに日常生活に戻りたいと考える方にも人気があります。

デメリットとして挙げられるのは、後戻りのリスクが存在することです。切り込みを深く、大きく施すと理想の形に近づけることは可能ですが、その分傷跡が目立つリスクも高まります。

また、自然な仕上がりを目指す技術であるため、大幅な変化を望む方や、元々目が離れている方には、期待したほどの効果が得られない場合があります。

W形成

W形成はWの形に皮膚を切除し、中央部分の皮膚を差し込むように縫合する手法です。W形成の最大の特徴は、引き連れ感や後戻りのリスクが少ないことにあります。W形状の切開によって、皮膚への圧力を均等に分散させることができるためです。

W形成は、しっかりとした変化を実現できるため、目元の印象を大きく変えたい方におすすめの手術方法です。また、この方法は二重整形と組み合わせることで、より強調された美しい目元を作り出すことが可能です。

デメリットとして挙げられるのは、Z形成と比較して施術時間が長く、ダウンタイムも長くなる傾向があり、それに伴い術後はしばらく傷跡や赤みが目立ちやすくなる可能性があることです。

また、W形成は後戻りは少ないものの、一度施術を行うと元の状態に戻すことが難しいとされています。

リドレープ法

リドレープ法は目の下のラインに沿って細やかな切開を行います。この手術法は韓国で人気を博し、その自然な仕上がりと効果の高さから最近では日本でも取り入れられ始めています。この方法は、元々ある目のラインを活かしながら延長するような形で切り込みを入れるため、非常に自然な見た目を実現することができ、同時に傷跡も目立ちにくくなるという利点があります。

デメリットとして挙げられるのは、平行二重を作るのが難しく、手術後に目頭が丸く見えてしまう可能性もあることです。そのため、末広がりの二重を好む方や、より自然な目元を求める方に適していますが、平行二重の明確なラインを希望する方には向いていません。

目頭切開との併用がおすすめな美容整形

埋没法と目頭切開を同時に行った1か月後の症例

目頭切開手術は、目元の美しさを引き出し、より魅力的な顔立ちを目指すための効果的な手段です。しかし、この手術を単独で行うよりも、他の眼瞼整形手術と組み合わせることで、その美容効果を大きく高めることが可能です。特に、埋没法や目尻切開との併用が推奨されています。

埋没法は、糸を使って二重のラインを作り出すことで、自然な二重を実現する切開を伴わない二重まぶた形成術です。目頭切開と埋没法を併用することで、目元全体の印象をより大きく、鮮明にすることができます。特に、目が小さく感じる方や、より自然な二重を希望する方におすすめです。

目尻切開は、目尻を切開し目を大きく見せる手術です。この手法は、目元をよりシャープに見せたい方や、目と目の距離を調整したい方に適しています。目頭切開と目尻切開を組み合わせることにより、目の形状や大きさ、そして目と目の間隔を理想的に調整し、顔全体のバランスを美しく整えることができます。また、目尻切開だけでなく全切開やタレ目形成と同時に行うことで、全方位に目の大きさを拡大することが可能です。

目頭切開はこんな方におすすめ

目頭切開がおすすめな人を案内している看護師

目頭切開が向いているのは以下のような方です。

  • 蒙古襞が気になる
  • 目が離れている
  • 平行二重を作りたい

それぞれについて詳しく見てみましょう。

蒙古襞が気になる

蒙古襞とは、上まぶたの内側から目頭にかけて皮膚が覆いかぶさる形状を指し、この特徴は日本人を含む多くのアジア人に見られます。蒙古襞は目を保護する役割を持ち、目元に優しい印象を与えたり、クマの形成を抑えるなどのメリットがある一方で、目が小さく見えたり、目と目の間隔が広く見えるといったデメリットも伴います。また、蒙古襞が二重のラインを隠してしまい、奥二重に見えてしまうこともあり、これがコンプレックスと感じる方も少なくありません。

目頭切開手術は、これらの悩みを解消し、より大きく開いた目元を実現するための効果的な手段です。手術によって蒙古襞を除去することで、目元がぱっちりと見せ、バランスのとれた印象を与えることが可能になります。これによりアジア人特有のつぶらな目元ではなく、欧米人のようなはっきりとした目元を手に入れることができます。

目が離れている

理想的な目の間隔は、一般的に34mmから37mm程度とされており、この範囲内であれば顔のバランスが良好と考えられます。しかし、40mm以上離れていると、目が離れて見え、その結果、顔全体の印象が大きく変わることがあります。離れ目は、優しさや親しみやすさといったポジティブな特徴を持ちながらも、顔に立体感が欠け、平面的に見えるというデメリットも伴います。

目頭切開手術は、このような離れ目の印象を改善するのに効果的な方法です。手術によって目頭の余分な皮膚を取り除き、目の横幅を広げることができます。これにより目と目の間隔が狭まり、顔全体のバランスが改善され、より立体的で調和の取れた印象を与えることが可能になります。

平行二重を作りたい

平行二重は、多くの人が憧れる目元の一つであり、そのクリアなラインは目を大きく、魅力的に見せる効果があります。しかし、二重整形手術を受けても、期待通りの平行二重にならなかったと感じる方も少なくありません。特に、蒙古襞が原因で二重のラインが隠れてしまい、望むような結果が得られなかった場合、目頭切開手術がその解決策になりえます。

目頭切開手術により蒙古襞を取り除くことで、二重のラインがはっきりと現れ、目元がより大きく見せることが期待できます。

二重整形を行ったものの、期待していたような結果が得られなかった方や、蒙古襞によって二重のラインが不自然に見えてしまう方は、目頭切開手術を検討することで、理想の平行二重を実現する可能性があります。

目頭切開が向いていない人

目頭切開手術は、目元の美しさを高める効果的な方法の一つですが、この手術がすべての人に適しているわけではありません。目頭切開がおすすめできない方の特徴は以下の通りです。

  • 涙丘の露出が大きい
  • 目の距離が近い

このような方は目頭切開を受けると不自然な仕上がりになってしまうことがあります。それぞれについて詳しくご紹介します。

涙丘の露出が大きい

涙丘とは目頭の近く、粘膜部分にある窪みのことを指します。涙丘は人によってその露出度はさまざまですが、多くの場合、蒙古襞が存在するとこの涙丘は目に見えないか、あるいは部分的にしか見えないことが一般的です。しかし、涙丘が既に多く露出している方の場合、目頭切開手術を行うと、その露出度がさらに増すことになり、結果として赤みが目立ちやすくなってしまいます。

目頭切開手術は、目元を大きく見せたり、目と目の距離を調整する効果がありますが、涙丘の露出がすでに多い方がこの手術を受けると、目頭の赤みや不自然さが強調される恐れがあります。このような状態では、目元の印象が逆に悪化する可能性も考えられるため、涙丘の露出が大きい方には目頭切開はおすすめできません。

目の距離が近い

目の距離が比較的近い、いわゆる寄り目の方は目頭切開では自然な仕上がりにならないことがあります。寄り目の特徴としては、目と目の距離が狭く、顔全体の印象が中心に集まりがちであることが挙げられます。このような場合、目の外側、つまり目尻を切開する「目尻切開」手術がより効果的な選択肢となり得ます。

目尻切開手術は、目の外側を切開し目を横長に見せます。この手術により目の横幅を自然に大きく見せることが可能となります。結果として寄り目の印象を緩和し、顔のバランスを整えることができます。

また、目尻切開は顔全体のバランスをより調和のあるものに変えることで、求心顔の特徴を柔らげ、より開放的で魅力的な目元を作り出すことができます。

目頭切開の症例写真

当院の目頭切開の症例写真をご紹介します。目元の症例は片目のみの症例を載せるのではなく、左右差を誤魔化せない、両目の症例をなるべくホームページに掲載する事に拘っています。目頭切開はタレ目形成や目尻切開、全切開などを組み合わせる事で、他院で出来ないと言われた目元の形でも、ほとんどはじっくり診察すると対応出来る事が多いです。eクリニックでは不可能を可能に出来る手術を目指しています。

目頭切開とタレ目形成と目尻切開と埋没法の二重をした2ヶ月後の症例写真
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。
目頭切開とタレ目形成と目尻切開を同紙に行った症例
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。
目頭切開とタレ目形成と目尻切開と埋没法の二重をした3ヶ月後の症例
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。
埋没法と目頭切開を同時に行った20代の症例
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。
埋没法と目頭切開を同時に行った1か月後の症例
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。
円戸統括院長のインスタグラムの目元のバナー

目頭切開ならeクリニック

eクリニック金沢本院の外観

目頭切開をお考えなら、eクリニックも選択肢の一つです。eクリニックでは目頭切開をはじめ、目元の切開法の美容整形の症例が多数あります。目の切開法の修正手術は難易度が高いですが、当院は技術力を売りにしているため、修正手術も積極的に行っています。カウンセリングは丁寧に行っていますので、目頭切開で美容外科選びに迷ったらぜひ当院にお越しください。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

このコラムに関連する施術&料金

▶▶目頭切開

このページの監修医師

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

美容外科医師の飯田秀夫

(eクリニック統括技術指導医)

飯田 秀夫

経歴

・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
 以降、同大学医学部付属病院、
 国立がんセンターなどで頭頸部外科、
 形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
     辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院

プロフィール

のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。

資格

日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)

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