埋没法は、まぶたを切開しなくても二重まぶたを作ることができるとして大変人気の美容整形です。この記事をみている方の中にも「埋没法を検討している」という方や「一度施術を受けたことがある」という方は多いかと思います。
埋没法に限らず、施術を受けるにあたって、事前の情報収集は欠かせません。前もって埋没法について知っておくことでカウンセリングがスムーズになったり、メリットやデメリットを考慮した総合的な判断の助けになります。
しかし、実際に埋没法について調べていると「埋没法を受けて後悔した」というブログや失敗例について目にしてしまうことで「施術を受けるのが不安になってきた」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そうした不安を解消するために、実際に想定できる埋没法の失敗事例について詳しく解説していきます。埋没法を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
▶▶二重埋没法
埋没法とは
埋没法は数ある美容整形の中でも人気の高い施術のひとつです。理由の一つとして、ローリスクであるという点が挙げられます。「10分程の短い施術時間」「メスを使わない」「ダウンタイムが短い」「費用を抑えられる」など、美容整形をはじめるキッカケとして最適な条件が揃っていると言えるでしょう。
埋没法は切開法による二重整形とは異なり、メスを使用して皮膚を切開する必要がありません。医療用の特殊な針と糸を用いて施術をおこなうので、総合的に見て非常にリスクが低く気軽に施術を受けることができるのです。
また、埋没法にはスタンダードな2点留めや3点留めをはじめ、フォーエバークロス法やクイックループ法、自然癒着法など術式の数も多いため、美容整形初心者の方から上級者の方まで幅広い層のニーズに対応しているという特徴もあります。好みのデザインやお客様ご自身のまぶたの状態、予算などに合わせて術式を選ぶことが重要です。
埋没法を受けると後悔するって本当?
施術を受ける方の多い埋没法だからこそ、リスクや失敗例について理解することが大切です。ここからは、ブログやSNSで実際に目にすることがある事例を参考にしながら、原因や対処法なども含めて詳しく解説していきます。
失敗=医師の技術力不足と思われる場合がありますが、医師が適切に処置をしたとしても体質やその日の体調により仕上がりがことなります。埋没法は修正がしやすい手術のため、失敗かなと思ったら埋没法を受けた美容外科に相談する事をお勧めします。当院では他院で受けられた埋没法の修正手術も積極的に行っています。
ブログで見かける失敗事例① 術直後の糸の緩みやほつれ
埋没法で使用された糸が、施術後の生活習慣や皮膚の状態によって緩んだり、取れてしまったりすることがあります。ブログや掲示板などでもよく見かける失敗事例の一つです。
糸がすぐに取れてしまった場合、もともと糸の処理が甘かったり、適切な施術ができていなかったりする可能性が高いと言えるでしょう。
また、糸が安定するまでの期間は、思わぬ刺激によって糸が取れてしまうことがあります。埋め込んだ糸にかかる負担が大きくなってしまうと糸が取れやすくなるため、施術直後やダウンタイム期間中は、医師からの注意事項やアドバイスを聞いて必ず守るようにしましょう。
また、そもそも理想的な二重を作るのに、埋没法が適していないことも考えられます。まぶたに厚みやたるみがある方、脂肪が多い方や腫れぼったい方などは、糸が取れてしまう可能性が高いです。デザイン決めや術式の選択の際は、専門的な知識を持つ医師と入念に相談を重ねましょう。
施術後の糸の緩みやほつれを回避するためのポイントは、カウンセリングを万全にすること、術後のケアや過ごし方に気をつけること、安心して施術を任せられる技術力のある医師に施術を任せることです。
ブログで見かける失敗事例② 二重のラインが不自然
二重ラインに左右差がある、二重幅が思っていたよりも狭いあるいは広い、仕上がりに滑らかさがなく不自然など、納得できない仕上がりになってしまうケースもあります。
しかし、術後すぐの状態を見て失敗したと判断するのは時期尚早です。ダウンタイム期間が短いとされる埋没法ですが、完成形が見えるまでにはしばらく時間がかかります。個人差がありますが、長い場合だと完成までに数ヶ月かかることもあります。
また、アイプチと同じラインで施術をしたのに見た目が違ってしまったというのはありがちな失敗です。埋没法はアイプチよりもより深く食い込むため、同じラインで施術をしても同じ見た目にはならない可能性が高いと言えます。
このような失敗を防ぐためには、埋没法の施術経験豊富な医師とカウンセリングを通してしっかり話し合い、希望するデザインを共有しておくことが重要です。経験豊富な医師はさまざまな症例を見てきているため、過去の経験に基づいて顔全体のバランスを考慮したデザインを提案してくれます。
また、万が一に備えて美容外科のアフターフォローについても確認しておきましょう。アフターフォローが充実していれば、失敗して修正が必要になった場合でも安心です。
ブログで見かける失敗事例③ 思ったよりも腫れがひどい
埋没法はダウンタイムが短く、術後の痛みや腫れなどの症状もそこまでひどくないことが多いです。しかし、術後の腫れなどの症状には個人差がありますので、想定していたよりも腫れがひどくなったり期間が長引いてしまったりすることもあり得ます。
施術前後に重要な予定を入れてしまうと、万が一ダウンタイムがひどかった場合に対応しきれず、二重整形が周囲の人にバレてしまうといったトラブルもあるかもしれません。
また、腫れの具合は形成する二重の幅や、医師の技術力の高さによっても変わってきます。基本的には、二重幅が広いほど腫れは長引くと思っておきましょう。
対策としては、ダウンタイムを長めに想定して可能な限り予定を空けておくことや、技術の高い医師に施術を任せることが挙げられます。腕のある医師は必要最低限の動きで施術を終えるため、内出血や腫れを最小限に抑えて二重を作ることも可能です。
腫れが1ヶ月以上長引く場合には、医師の技量不足や感染症など別の原因であることも考えられます。さらなるトラブルを回避するためにも、異常が見られた場合にはすみやかに美容外科に連絡するようにしてください。
ブログで見かける失敗事例④ まぶたから糸が飛び出す
非常に稀なケースではありますが、まぶたから糸が飛び出してくることがあります。
糸がしっかり埋め込まれていないこと、骨格やまぶたの状態に合わないデザインの二重であること、術後に強い刺激を与えてしまったこと、などさまざまな原因が考えられますが、医師の技量不足の場合があります。施術の過程で何らかのミスがあったり、術式の選択を間違ったりすると糸が露出してしまう可能性があります。ただ適切に処置をしたとしても起こる場合がゼロではありません。
糸が飛び出した場合には抜糸や修正手術をおこなう必要があります。細菌による感染症や炎症に発展することもあるため、糸が飛び出した時には早めに美容外科に連絡して対処しましょう。
ブログで見かける失敗事例⑤ 目の痛みや違和感
ダウンタイム期間中に目の奥に痛みを感じたり、目の中がゴロゴロあるいはチカチカするなどの違和感を感じることがあります。しかし、これらの症状は時間の経過とともに自然と解消されていくことがほとんどです。埋没法の術後に考えられる症状としては決して珍しいものらしいものはありませんが、あまりにも長引く場合やひどくなっている場合には注意が必要です。
もし1ヶ月以上経過しても症状が続くようであれば、必要に応じて抜糸を検討しなければなりません。ごく稀に抜糸だけでは治らないこともあり、その場合には別の治療が必要となります。埋没法の施術を受ける際には必ず信頼できる美容外科を選ぶことが重要です。また、施術後に違和感を感じたら早めに美容外科を受診し、適切な処置を受けるようにしてください。
ブログで見かける失敗事例⑥ 目の開きが悪くなる
埋没法では、まぶたの裏に糸を縫いつけて引っ張るため、術後にまぶたを開けにくいと感じることがあります。時間が経てば慣れてくることがほとんどですが、2〜3ヶ月経過しても慣れてこなければ、一度美容外科を受診してみてください。施術の方法や医師の技量などによっては、糸を抜いて再度施術をおこなう必要があります。
ブログで見かける失敗事例⑦ 二重ラインが取れてしまった顔
埋没法の性質上、どのような術式でも二重ラインが取れてしまう可能性はあります。日々の小さな蓄積が原因となるため、目を擦らない、洗顔は優しくするなど、日頃から気をつけておくことで長持ちさせることが可能です。
しかし、そもそも埋没法の効果は半永久的なものではありません。そのため、年数が経つにつれて自然と取れたり緩んだりしてしまうのは仕方のないことです。「全体のバランスや骨格・まぶたの状態を考慮したデザインにする」、「適切な術式を選択する」、「技術力のある医師に施術をしてもらう」などの工夫で後戻りのリスクをなるべく抑えることは可能ですが、やはり限界はあります。
埋没法を行った人の中には、埋没で作った二重ラインが定着して再施術の必要がなくなったといった方もいらっしゃいますが、半永久的な効果を望むのであれば、切開法による二重整形を検討しましょう。埋没法と同様に、切開法にもメリットやデメリットがあり、お客様によって向き不向きもあります。どちらの施術が自分に適しているのか、十分に医師と相談して判断するようにしてください。
当院の埋没法の症例
eクリニックではグループ全体で埋没法の症例が多いです。取れにくさや腫れにくさにこだわって手術をしています。
後悔しない埋没法ならeクリニック
今回はブログやSNSで見かける埋没法の失敗事例を取り上げ、その原因や対策について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
埋没法は美容整形の中でも手軽に受けることができる施術ですが、美容整形である以上、当然リスクも存在します。失敗やトラブルなどのリスクについては事前に情報収集をおこない、確認しておくようにしましょう。また、確かな技術を持った医師に施術を任せること、術後の過ごし方に気をつけることも重要です。
eクリニックでは、お客様一人一人に時間をかけてカウンセリングをおこない、最適な施術方法やデザインを提案することを心掛けています。埋没法を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
このコラムに関連する手術&料金
▶▶二重埋没法
このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)