二重整形には埋没法と切開法があり、失敗が少ない方法で選ぶなら、埋没法がおすすめできるという考え方があります。しかし、失敗が少ないとはいえ、埋没法でも失敗例はあり、場合によっては修正が難しくなる可能性もあるのです。こちらのコラムでは、二重埋没の失敗例や失敗の原因、失敗した際の対処方法、失敗しないための対策をご紹介しています。
▶▶二重埋没法
二重埋没は失敗する?よくある失敗例をご紹介
二重埋没とは、まぶたの表面もしくは内部の結膜側から糸を埋め込み、点で留めることで二重のラインを形成する二重形成術です。
二重形成は通称・埋没法と呼ばれ、皮膚を切開せずに二重を形成できることから、切開を伴う手術に対して抵抗がある方を中心として、高い人気を誇っています。
しかし、埋没法はお手軽に受けられる一方で、失敗のリスクがある施術でもあるのです。
それではまず、埋没法で多いとされる失敗例からご紹介していきましょう。
ハム目になった
二重のラインとまつ毛の間がぷっくりと膨らんだ状態は「ハム目」または「ソーセージ目」と呼ばれることがあり、まるで糸で縛られたハムやソーセージのように見えることから、この呼び名が付けられました。
ハム目は二重埋没後に起こることがあるトラブルではありますが、実はいくつかのパターンに分類され、自然に改善される例もあるのです。
それでは、ハム目になる3つのパターンから見る、ハム目の原因についてご紹介します。
施術直後は二重幅が広い
二重埋没を受けた直後の患部には腫れが生じ、また仕上がりより二重幅を大きめにとるので、場合によってはハム目に見えることがあります。
この状態は、組織がダメージを受けたことで起こっていますので、ダウンタイムが終了する1~2週間後には落ち着く可能性があります。
つまり、二重埋没直後に起こったハム目に関しては、ひとまず腫れが治まるまで様子を見る必要があるということです。
組織の成分や脂肪が多いため、埋没法が向いていなかった
二重埋没は、どちらかというとまぶたのたるみが少なく、脂肪や筋肉などの組織の厚みが少ない方に向いている施術です。
特に脂肪や筋肉などの組織の厚みが多い方が二重埋没を受けた場合では、二重ラインで糸を点で留めることで組織が盛り上がり、ハム目に見えることがあります。
このように脂肪や筋肉などの組織に厚みがある方の場合では、二重幅を控えめにすることでハム目を避けることができます。
また、それでもハム目になる可能性があると医師が判断した場合では、切開法でのご案内となることもあります。
糸を強く結びすぎたことでハム目になるパターンも
二重埋没では、2点留め、3点留めというように、糸を点で留めて二重を形成しますが、糸をきつく留めすぎてしまうと、食い込みが強くなってハム目のような状態になってしまうことがあります。
この場合では、糸をきつく留めすぎないように注意することで、ハム目を予防することができます。
二重幅が広くなりすぎて眠たそうな印象に
埋没法では、慎重に二重幅やデザインを決めてから施術を行わなくてはなりません。
それは、よりクッキリとした二重になりたい一心で二重幅を広くとりすぎてしまうと、目の開きが悪くなって逆効果になることがあるからです。
似合う二重幅は人によって異なり、幅広の二重が似合う人がいれば、控えめな幅の二重が似合う人もいます。
似合う二重幅やデザインについては医師からアドバイスがありますので、まずはアドバイスに耳を傾けて、二重幅やデザインを決めると良いでしょう。
左右非対称が目立つ
二重埋没直後には、患部に腫れや内出血、むくみがみられることがあり、左右非対称が目立つ状態がしばらく続くことがあります。
この状態は、患部が受けたダメージが修復される際に起こるもので、施術直後からしばらくの間に見られる症状は異常ではありません。
つまり、腫れや内出血、むくみの改善とともに、左右非対称も自然に解消される可能性があるということです。
なお、施術前から左右非対称が目立つ場合では、二重埋没を受けたとしても左右非対称が解消されることはありませんので、失敗だと勘違いしないように注意してください。
表面から糸が出てきてしまった
めったにあることではありませんが、表面から糸を埋め込む処理を市からしばらくして、処理した部分から糸が出てきてしまうトラブルが起こることがあります。
このように糸が外出てきてしまった場合では、速やかに抜糸で対応しなければなりませんが、それは感染症を防ぐためです。
このように、処理した糸が外部に出てくる状態というのは明らかに二重埋没の失敗ですので、まずはそうならないための対策をしておくことが大切です。
二重のラインが浅くなった
二重埋没は、組織そのものを処理するのではなく、糸で留めて二重を形成する方法であるため、経年によって糸が緩めば、二重のラインが浅くなる、一重に戻るなどの現象が起こることがあります。
つまり、この状態は失敗ではないということですが、カウンセリング時に後戻りのリスクなどについての説明を受けていないと、失敗だと感じる可能性があるでしょう。
二重埋没で失敗したときには?対処方法をご紹介
二重埋没で失敗したと感じたときには、二重埋没を受けた美容外科に相談し、糸をかけ直すことで修正を行えます。
なお、美容外科によっては保証制度が導入されている場合があり、一定期間を越えなければ無料で修正対応してもらえる場合があります。
二重埋没の失敗はないに越したことはありませんが、失敗のリスクに備えるのであれば、保証制度が導入されている美容外科を選んでおくのが賢明な考えだといえるでしょう。
また、二重埋没から長期間が経過してしまっている場合では、保証を受けられない可能性がありますので、この場合では切開法も視野に入れて修正を考えるというのもひとつの方法です。
切開法では皮膚を切開しなければなりませんが、デザインの自由度が高く、効果が半永久的に継続するというメリットがありますので、二重埋没での失敗を繰り返したくないなら、検討する価値はあるでしょう。
失敗には原因がある!二重埋没の失敗原因とは
今回は、二重埋没で起こる可能性がある失敗例をご紹介してきました。
ご紹介した失敗は頻繁に起こるものではありませんが、それでも起こる可能性がある以上、原因については知っておかなくてはなりません。
それでは、二重埋没で失敗する原因3選についてご紹介していきましょう。
二重埋没の向き・不向きに対する判断が甘かった
二重埋没ではハム目になったというトラブルをよく耳にしますが、ハム目になるからには、二重埋没がお客様に合った施術ではなかった可能性が考えられます。
二重埋没がお客様に合う施術かどうかについては、二重埋没を数多く手がけている医師ならその場で判断できるでしょう。
しかし、二重埋没の経験が浅く症例数が少ない医師の場合では、判断を誤り、お客様に合わない施術をしてしまうことがあるのです。
カウンセリング不足
二重埋没で思い通りの仕上がりにならなかった場合では、カウンセリングでお客様のご要望が医師に伝わり切れていなかった可能性が考えられます。
また、医師によってはパターンに当てはめた二重埋没をすることもあり、この場合では、お客様の顔全体の雰囲気やバランスを無視した施術になる可能性も否定できません。
カウンセリングは満足できる二重を得るための大切なプロセスですので、まずはお客様のご要望を医師にしっかりと伝えることが大切です。
なお、パターンに当てはめた施術を行う医師の場合では、カウンセリング時間がとても短く、すぐに施術に案内しようとしますので、わかりやすいはずです。
このような医師による二重埋没を受けてしまうと、イメージ違いなどのトラブルに見舞われる可能性が高くなりますので、十分に注意してください。
医師の経験不足や技術力不足
二重埋没で内部に埋め込んだはずの糸が外部に出てくる失敗は、医師の経験不足や知識不足、技術不足が原因で起こります。
つまり、医師選びの段階で失敗していた可能性が高いということです。ただ医療には限界があるため医師が適切に処置を行ったとしても体質や体調などで直後の状態が変わってきます。仕上がりは数か月後になります。
二重埋没で失敗しないために。対策方法をご紹介
二重埋没は決して高難易度の施術とはいえませんが、それでも失敗がゼロかといえば、そのようなことはありません。
しかし、対策をしておくことで二重埋没の失敗は避けて通ることができるのです。
医師の実績をあらかじめ調べておく
二重埋没を受ける美容外科探しで美容外科の公式WEBサイトを訪れたら、医師の実績を調べておいてください。
その際には、医師が手掛けた二重埋没の症例写真や動画を確認できれば、より一層安心です。
また、症例写真や動画では、医師デザインセンスもはっきりとわかりますので、ご自身の美的感覚と医師の美的感覚が合うかどうかについても確認しておきましょう。
ご自身と医師美的感覚が合うと感じたのなら、カウンセリングを受ける医師として候補に入れておくことをおすすめします。
複数の美容外科でカウンセリングを受けてみる
二重埋没に対する考え方は医師によって異なり、マニュアル通りに施術を行う医師がいれば、お客様に寄り添い、できる限りベストな形で施術を行おうと考える医師もいます。
この場合では、後者の医師による施術を受けたいと考えますよね。
そして、このような医師に出会うためには、複数の美容外科でカウンセリングを受けてみることも大事です。
実際にカウンセリングを受けてみると、親身に相談に乗ってくれる医師かどうかがわかりますし、医師の施術に対する熱量もわかります。
つまり、複数の美容外科でカウンセリングを受けることで、より良い医師に出会い、失敗しない二重埋没を受けられる確率が高くなるということです。
反対に、何となく違うと感じる医師だった場合では、すぐに施術を決めるのではなく、その場はスルーして、別の医師によるカウンセリングを受けるというのが賢明な判断でしょう。
eクリニック金沢の二重埋没の症例写真
失敗したくないならeクリニックがおすすめ
今回は、埋没法の二重幅が広くなりすぎることによるリスクや原因、最悪の事態を避けるための対策について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
埋没法はダウンタイムも短く比較的リスクの少ない手術ですが、場合によっては二重幅が広く不自然な印象になってしまうことがあります。高い技術力と豊富な経験を持った医師を指名し、入念なカウンセリングで理想のイメージを的確に伝えるようにしましょう。どうしても仕上がりに納得がいかなければ、再手術も検討してみるのもひとつの手です。
eクリニックでは、通常の二重埋没法だけでなく、他院の修正や再手術のご相談も多くいただいております。大手美容外科で経験を積み、目元の整形をもっとも得意とする医師が多数在籍しております。お客様一人一人のまぶたの状態を見極め、もっとも似合うと考えられるデザインをご提案いたしますので、二重整形をご希望の方はぜひ一度当院へお越しください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
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このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)