眉下切開のデメリットとは?満足の行く仕上がりにするための対策も解説!

眉下切開と埋没法を同時にした症例
【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

眉下切開は上まぶたのたるみ取りに効果的な美容整形手術です。目の開きが良くなったり、二重幅が広くなったりといったメリットを持つ手術ですが、反対にデメリットはあるのでしょうか。今回は眉下切開のデメリットにフォーカスしながら、満足の行く仕上がりにする対策を詳しくご紹介していきます。

眉下切開が向いているのはどのような人なのかについても解説しますので、眉下切開に興味がある方や手術を検討している方は是非参考にしてみてください。

▶▶目の上のたるみ取り(眉下切開)

眉下切開とは

眉下切開の切開する範囲の図解

眉下切開は、眉毛のすぐ下に沿って皮膚を切開し、余分な脂肪を取り除く目元の美容整形手術です。具体的には、ROOFと呼ばれる脂肪層の除去を行います。ROOFは眼輪筋と眼窩隔膜の間に存在し、通常の埋没法では取り除くことができないため、眉下切開を利用して慎重に摘出します。これにより、眉毛と目との間の距離を縮めることができます。

この手術は目元のリフトアップ効果もあるため「眉下リフト」と呼ばれることもあります。

眉下切開の効果

眉下切開手術を受けることで二重の幅が自然に広がり、より魅力的でクリアな目もとを実現できます。さらに、皮膚が引き上げられることで、目の周囲の細かな表情筋も調整され、額のシワが目立たなくなる効果も期待できます。これは、顔の上部における若々しい印象を強化し、全体的な顔のバランスを改善するのに寄与します。

また、上まぶたのたるみによって視界が遮られている方は眉下切開を受けることで、視野を広げ、視界をクリアにすることが可能です。目元の重たさを解消し、日常生活における負担を減らす効果も期待できます。

眉下切開のデメリット

眉下切開のデメリットを説明する看護師

眉下切開はより魅力的な目元になれる手術の一つですが、多くの美容整形と同様にデメリットもあります。眉下切開を受ける前に知っておきたい主なデメリットは以下の通りです。

  • ドライアイになりやすい
  • 傷跡が残る可能性がある
  • 左右非対称になるリスクがある

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

ドライアイになりやすい

眉下切開を受けることで、これまでたるみや脂肪によって覆われていた眼球がより露出するようになります。目が開きやすくなるというメリットがある一方で、涙の蒸発速度が増し、ドライアイを発症するリスクが高まるというデメリットもあります。

ドライアイは、正式には乾燥性角結膜炎と呼ばれ、涙の量や質が不足することで起こります。これにより、目の乾燥、痛み、異物感、視力の不快感が生じることがあります。また、重度の場合は視機能に異常が生じることもあり、目の表面に傷ができることもあります。市販の目薬だけでは十分な治療とならず、症状の改善が難しい場合も多いため、専門医の診断が必要です。ドライアイの兆候を感じた際には、自己判断での治療を避け、手術を受けたクリニックや眼科専門医に相談することが重要です。適切な診断と治療により、症状の悪化を防ぎ、目の健康を守ることができます。

傷跡が残る可能性がある

通常、眉下切開の際には、傷口が眉毛に隠れるように配慮して手術が行われます。この手法により傷口は目立たないことがほとんどです。

しかし、手術中の切開位置が少しでも眉毛からはみ出してしまうと、傷口が顕著になってしまうことがあります。これは医師の技術不足に起因することが多く、非常に基本的なミスとされています。

したがって、眉下切開手術を検討する際には、医師の技術力と実績を十分に調査することが重要です。信頼できる医師を選ぶことで、このようなリスクを最小限に抑えることができます。

左右非対称になるリスクがある

もともと人間の体は完全な左右対称ではなく、自然なわずかな非対称性が存在します。そのため、手術を行う際も、左右で全く同じデザインにしても術後に左右差が生じる可能性があるのです。

この左右差を最小限に抑えるためには、手術中に目の開き具合を細かくチェックしながら施術を進めることが重要です。また、完全に対称になるとむしろ不自然な仕上がりになることもあります。熟練した医師は、手術中に微細な調整を行うことで、このような自然な体の非対称性を考慮し、できる限り均等な結果を出すよう努めるため、こちらのデメリットも医師の技術力でカバーすることができます。

眉下切開は特にこんな方におすすめ

眉下切開の3日後と7日後と14日後の経過の症例

眉下切開が特に向いているのは以下のようなお悩みや希望を持つ方です。

  • 眉と目の距離を近づけたい
  • 目を開きやすくしたい
  • 目の疲れを解消したい
  • 二重幅を広げたい

それぞれについて詳しくご紹介します。

眉と目の距離を近づけたい

眉下切開で眉下の余分な皮膚や脂肪を取り除くことで、自然と眉と目の距離が短くなります。これにより、顔の表情がはっきりとし、目力が強く感じられるようになります。

眉と目の間隔が短くなることで、顔全体の印象も大きく変わります。特に、彫りが深く見える効果があり、凛とした雰囲気や力強い表情を演出することが可能になります。眉と目の距離が長くて悩んでいる方や、より印象的な目元を求めている方にとって、眉下切開は有効な選択肢と言えるでしょう。

目を開きやすくしたい

眉下切開は、たるんだ皮膚や脂肪が原因で視界を遮られていた問題を解決し、目の開きが格段に楽になるというメリットがあります。視野が広がり、物を見る際の視界もクリアになります。加えて、まぶたのたるみが原因で無意識のうちに眉毛を上げ続けている方も多いですが、眉下切開を行うことで、そうした無理な動作をする必要がなくなります。自然に、そして楽に目を開けることができるようになるため、表情もよりリラックスしたものになります。

目の疲れを解消したい

まぶたのたるみが原因で、目を開けるために無意識のうちに余計な力を使うと、額や眉上の筋肉に不必要な緊張を引き起こします。また、これが肩の緊張につながり、慢性的な肩こりや頭痛の原因となることも非常に多いです。

眉下切開手術によってまぶたのたるみを解消し、目を自然に開けることが容易になれば、額や眉上の筋肉を無理に使うことが減少し、結果として肩や首の緊張も緩和されます。目の疲れや関連する身体的な不調を感じている方は、より快適な日常生活を取り戻すことが期待できます。

二重幅を広げたい

目の上部の余分な脂肪や皮膚を取り除くことで、元々埋もれていた二重のラインがはっきりと浮かび上がり、二重の幅が自然に広がる効果が期待できます。奥二重をはっきりとした二重にしたいという方にもぴったりな手術です。

元々のラインを生かして二重にするため、あからさまな整形感を抑えることが可能で、自然な二重を実現できます。

また、二重手術と並行することも可能で、眉下切開で余分なたるみや脂肪を除去したあとに二重整形を受けることで、よりくっきりとした二重を作ることもできます。

眉下切開ではなく二重切開法が向いている人の例

上まぶたのたるみ解消には眉下切開のほかに、「二重切開」と呼ばれる手法もあります。この方法は、二重のラインに沿って直接切り込みを入れ、そのラインより上の余分な皮膚や脂肪を除去することにより、はっきりとした二重を作り出す美容整形手術です。

こちらの方法は、特に目の外側の皮膚がたるんで「三角目」のように見える場合や、アイプチの使用でまぶたが伸びてしまった方に適しています。また、自然な一重の方が明確な二重を望む場合にも有効です。デメリットとしては、二重ラインの周辺の皮膚が本来分厚いため、手術後に仕上がりが腫れぼったく見えやすいことが挙げられます。そのため、より自然な仕上がりを求め、目元の腫れぼったさを避けたい方には、眉下切開がより適していると言えるでしょう。

眉下切開で満足の行く仕上がりにするためには?

眉下切開の手術をしている名医

上記のようなデメリットをカバーし、眉下切開で納得の行く仕上がりにするためにできることをご紹介します。眉下切開の手術前にできる対策は以下の通りです。

  • 技術力が高く実績豊富な医師を選ぶ
  • 入念にシミュレーションを行う
  • 口コミの良いクリニックを選ぶ

それぞれについてご紹介します。

技術力が高く実績豊富な医師を選ぶ

技術力が高い医師は、豊富な経験から得た知識と技術を活かして、顔の特徴や要望に応じた最適な手術計画を立てることができます。また、熟練の医師は手術中の予期せぬ状況にも適切に対応することができ、結果として安全性と仕上がりの両方で優れた成果を提供することが可能です。

実績が豊富な医師を選ぶことは、過去の成功例を通じてその医師の技術レベルと信頼性を確認できるため、手術の安全性と満足度を高める上で非常に効果的です。医師の実績や専門性はクリニックのホームページやSNSでチェックすることができます。これまでに担当した患者の症例写真を掲載している場合もあるので、自分のイメージに近い仕上がりを探してみましょう。

入念にシミュレーションを行う

カウンセリングでのシミュレーションは、手術後の予想される外見を視覚化し、具体的なイメージを形成するための重要なプロセスとなります。

シミュレーションを行う際には、ただ単に「だいたいこんな感じ」で納得するのではなく、「このデザインにしたい」と確信できる選択をすることが求められます。多くの美容クリニックでは、複数のデザインパターンを提示し、最も望む結果を選べるようサポートします。重要なのは、眉下切開では手術のデザインに妥協すると、手術後の後悔につながるリスクがあるため、自身が最も満足できるデザインを選択することです。医師とのコミュニケーションを密にし、自分の望む結果に対する期待を明確に伝え、十分に話し合う時間を持つようにしましょう。

口コミの良いクリニックを選ぶ

クリニックの評判や実際に手術を受けた人の体験談は、クリニックの信頼性と手術結果の質を示す貴重な指標となります。

口コミを参考にすることで、実際にどのような経験をしたか、そしてどの程度満足しているかが分かります。特に、眉下切開のような美容手術では、手術後の見た目だけでなく、医師やスタッフの対応、クリニックの清潔感、フォローアップの質など、多岐にわたる側面が患者の満足度に影響します。

一貫して良い評価が多いクリニックは信頼性が高いと考えられます。一方で、一定数の悪い評価も重要な意味を持つことがあります。口コミは異なるソースからの多くのレビューを読むことで、よりバランスの取れた視点を得ることができます。客観的な視点を持ちながらできるだけ多くの投稿に目を通しましょう。

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金沢院の外観

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

このコラムに関連する施術&料金

▶▶目の上のたるみ取り(眉下切開)

このページの監修医師

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

美容外科医師の飯田秀夫

(eクリニック統括技術指導医)

飯田 秀夫

経歴

・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
 以降、同大学医学部付属病院、
 国立がんセンターなどで頭頸部外科、
 形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
     辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院

プロフィール

のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。

資格

日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)

医師

山崎 俊

経歴

2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長

資格

日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医

所属学会

日本形成外科学会

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