眉下切開は上まぶたのたるみ解消に効果的な美容整形手術です。二重整形とあわせて受けることで目元の印象を大きく変えることができるのも大きな魅力ですが、手術を受けるにあたって「手術後の傷跡はどの程度目立つのか」について心配な方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は眉下切開後の傷跡について詳しくご紹介していきます。傷跡の経過と目立ちやすい人の特徴、さらには傷跡を上手に隠す方法までを解説するので、眉下切開を検討している方は是非参考にしてみてください。
眉下切開は傷跡が目立ちにくいのが魅力
眉下切開は、眉毛のラインにあわせて切開するため、比較的手術後の傷跡が目立ちにくい整形方法です。
眉下切開と同じく、まぶたのたるみ取りとして「二重まぶた切開法」もありますが、こちらの方法の場合は傷跡が目立ちやすいだけでなくまぶたが赤く腫れやすくなります。眉下切開の方がより傷跡を残しにくく、仕上がりが自然だというメリットがあります。
眉下切開の傷跡の経過
眉下切開の傷跡の経過について詳しくご紹介していきます。
手術後〜抜糸
一番傷跡が目立ちやすいのは手術直後から抜糸までの期間です。切開による刺激により、肌が赤くなり、糸が見えることもあります。腫れや内出血、むくみも出やすい時期ですので、目元の印象自体が変化することも。これらの症状は1週間ほどかけて少しずつ改善していくので焦らずに様子を見るようにしましょう。
この画像は眉下切開の手術中の縫合直後の状態です。このように傷跡にならないように丁寧に縫合しています。
抜糸〜3ヶ月
抜糸直後は一時的に傷跡が赤く目立つことがあります。しかし、この時点で切開部分はしっかり縫合されているのでここから徐々に赤みが引いていきます。
術後1ヶ月くらいになるとメイクをすれば傷跡はほぼわからなくなります。傷跡は赤色から薄茶色に変化していき、術後3ヶ月になれば言われないとわからない程度にまで傷跡は目立たなくなります。
眉下切開の傷跡が目立ちやすい人の特徴
眉下切開の傷跡がどれくらい残るかについては個人差も大きいです。特に傷跡が目立ちやすい人は以下のような方です。
- 肌が白い
- 眉毛が薄い
それぞれについてみていきましょう。
肌が白い
眉下切開の傷跡が目立ちやすい人の特徴の一つとして、「肌が白い」という点が挙げられます。もともと肌の色が明るい方は手術による少しの赤みや色変わりが顕著に現れやすいため、傷跡が目立ちやすくなります。もともとの肌色が薄いため、赤みや薄茶色の傷跡が対照的に際立ちやすいのです。これに対して、肌の色が濃い方は、同じ程度の赤みや色の変化でも、肌色に吸収されるため、傷跡が目立ちにくくなります。ただ色白の方の場合でもこの症例写真のように丁寧に縫合する事によって傷跡はほとんどわからなくなります。
眉毛が薄い
眉下切開の傷跡が目立ちやすいもう一つの重要な要因は、眉毛の密度です。眉下切開は眉毛のすぐ下で行われるため、もともと眉毛が薄い方は、その傷跡がより目立ちやすくなります。
メイクでカバーすることも可能ですが、ダウンタイム中は衛生面の理由から傷口へのメイクはできるだけ控えるのがベターです。そのため手術前にアートメイクを受けることを検討するのも良いでしょう。アートメイクは色素を皮膚の浅い部分に入れこむもので長期的に色味を眉に残し、毛のように演出できます。メイクができない期間でも自然に傷跡を目立たなくすることが可能です。
眉毛が薄い方の場合でもこの症例のように、手術中に傷跡が残らないように丁寧に処置をすることで、手術から7日後では傷跡はほとんど目立ちません。
眉下切開の傷跡を隠す方法
傷跡があると整形手術を受けたことが周りからバレやすくなってしまいます。眉下切開の傷跡を自然に隠せる方法は以下の通りです。
- 帽子を被る
- メガネやサングラスをかける
- メイクでカバーする
- 前髪を作る
- レーザー治療
それぞれの方法について詳しくご紹介します。
帽子を被る
眉下切開後の傷跡を効果的に隠す方法の一つとして、帽子の着用が挙げられます。特に手術直後の数週間は、傷跡が赤みを帯びたり、腫れたりすることがありますが、この時期に帽子を上手く利用することで、目立ちにくくすることが可能です。
帽子は広いツバのあるデザインを選ぶのがおすすめです。顔の上部をしっかり覆い、自然に目元を目立たなくすることが可能です。
また、帽子を着用することは、傷跡を紫外線から守る重要な役割も果たします。手術後の傷跡は新しい皮膚が形成されているため、紫外線によるダメージを受けやすく、色素沈着を引き起こすリスクも高まります。したがって、外出時にはUVカット機能のある帽子を選ぶことで、傷跡の治癒を促し色素沈着のリスクを低減できます。
メガネやサングラスをかける
メガネやサングラスをかけるのは日常生活においても非常に実践しやすいカバー方法です。メガネやサングラスは、直接的に眉の下のエリアを覆うため、傷跡を目立たなくするのに非常に有効です。大きめなフレームのものや、縁が太めのものを選ぶとより自然に傷跡を隠すことができます。
メガネは学校や職場でも取り入れやすいですが、突然着用を始めると不自然なので手術を受ける前から少しずつかけるようにしておくと、整形がバレにくいです。
サングラスは紫外線によるダメージの予防にもなります。UVカット機能が優れたサングラスを選ぶのがおすすめです。
メイクでカバーする
抜糸が終わり、傷が落ち着いてきたらメイクでカバーすることもできます。効果的な傷跡のカバー方法をご紹介します。
まず、傷跡の赤みを抑えるために、色補正コンシーラーを使用します。。緑色のコンシーラーが赤みを中和し、肌色に自然になじませることができます。次に、肌の色に合わせたコンシーラーを傷跡の上に重ね、周囲の肌と均一な見た目にします。このとき、軽くたたき込むようにして塗布すると、より自然な仕上がりになります。その後、ファンデーションを顔全体に適用し、コンシーラーでカバーした部分と他の部分との境界を自然にぼかします。最後に、透明感のあるフィニッシングパウダーでセットすることで、メイクが長持ちし、傷跡部分が目立たないように整えられます。
メイクで傷跡をカバーする場合、重ねる層を薄くすることで、肌に負担をかけずに済みます。また、傷跡が完全に治癒していない場合は、感染を防ぐために非常に慎重にメイクを行う必要があります。非刺激性で肌に優しい製品を選び、使用するツールは清潔に保つことが重要です。
前髪を作る
眉下切開の傷跡を効果的に隠す方法として、ヘアスタイルの変更、特に前髪を作ることも非常に有効です。
前髪を作る際には、傷跡の位置や自分の顔の形を考慮して似合うスタイルを選びましょう。例えば、ぱっつん前髪は額の大部分を覆うため、傷跡を広範囲にわたって隠すことができます。一方で、流し前髪や斜め前髪はより自然な見た目が得られ、カジュアルな印象を与えながらも傷跡をしっかりとカバーできます。
注意したいのは前髪が傷を刺激しないようにすることです。毛先が傷に刺さらないように細かく調整するようにしましょう。
眉下切開で目立たない傷跡に仕上げるためには医師選びも重要
眉下切開を検討する際、手術結果に大きな影響を与える重要な要素は医師の技術力です。傷跡が目立たないきれいな仕上がりを目指すためには、目の美容整形を得意とし、実績豊富な医師を選ぶことが重要です。
まず、医師の選定において重要なのは、その医師が持つ資格と経験です。クリニックのホームページやSNSなどを確認し、医師がこれまでに手掛けた症例の数や、手術後の写真を見ることで、その技術レベルをある程度把握するようにしましょう。
次に、医師とのコミュニケーションも非常に重要です。初診の際に医師がどれだけ丁寧にカウンセリングを行うか、患者の希望や不安にどのように対応してくれるかも、医師選びの大切なポイントとなります。自身の期待と医師の提案がしっかりと合致することが満足いく結果につながります。
さらに、医師選びにおいては、クリニックが提供するアフターケアの質も考慮する必要があります。手術後のフォローアップやトラブルが生じた場合の対応策が整っているかどうかも、安心して手術を受けるための重要な要素です。信頼できる医師とクリニックを選ぶことで手術後のリスクを最小限に抑え、理想的な結果を得ることが可能となります。
そもそも眉下切開とは
眉下切開は、眉毛のすぐ下の部分を慎重に切開し、余分な脂肪やたるんだ皮膚を取り除く目元の美容整形手術です。目の上部の皮膚が引き上げられ、自然なリフト効果が生まれるため「眉下リフト」と称されることもあります。
目の上のたるみが改善されることで、顔全体の印象も明るく、はっきりとした雰囲気に導くことができます。たるみによって隠れがちだった二重のラインがクリアになり、黒目が大きく見えることで、全体的に目が大きく、魅力的に映るようになるため、目力アップやデカ目効果も期待できます。
眉下切開の効果
眉下切開は美容面、機能面の両方でメリットをもたらす美容整形手術です。眉下切開の具体的な効果は以下の通りです。
- 眉と目の距離が近くなる
- 二重のラインがはっきりとする
- 若々しい印象になる
- 視界がクリアになる
まず、眉下の皮膚や脂肪が減少することで、自然と眉と目の距離が短くなります。この変化により、顔の表情がより彫りが深く見え、目力が強まるため、凛とした雰囲気を演出できます。まぶたの余分な皮膚や脂肪を取り除くことで、隠れていた二重のラインが明確になります。奥二重や狭い二重幅もこの施術により改善する可能性があります。
加えて、眉下切開は年齢とともに現れがちな上まぶたのたるみを解消し、より若々しい印象を取り戻す効果があります。このたるみは、コラーゲンやエラスチンの減少によりまぶたの位置が低くなることで起こりますが、眉下切開によって目元を若い頃のようにはっきりとさせることができます
まぶたはたるみが進むと視野が狭まることがありますが、眉下切開を行うことで目が開きやすくすることもできます。視界がクリアになるため、日常生活における質の向上も見込めます。さらに、目元の物理的な重さが原因で起こる頭痛や肩こりの軽減にも役立つと考えられます。
眉下切開の症例写真
傷跡に配慮した眉下切開ならeクリニックへ
眉下切開の取り扱いがある美容外科が多いため、医師選びの段階で迷うことがあるかもしれません。
名医に出会うためにはeクリニックも視野に入れて、美容外科選びを行ってみてください。
eクリニックには、目元の手術を得意とする医師が大勢在籍しており、若い方に眉下切開の手術についても定評がありますので、不安なく手術や施術をお受けいただけます。
傷跡も目立たなくなるように手術をしています。
気になる方は、まずはカウンセリングを受けてみてください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
このコラムに関連する施術&料金
このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)
医師
山崎 俊
経歴
2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長
資格
日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医
所属学会
日本形成外科学会