「ほうれい線が気になる」「頬のあたりがぽっこりしている」と感じたことはありませんか。その原因の一つとして注目されているのがナゾラビアルファットです。この名前を初めて耳にした方も多いかもしれませんが、実は顔の輪郭や印象に大きく関係する脂肪組織の一つです。最近では美容医療の分野で、このナゾラビアルファットを除去する施術が話題になっています。
この記事では、ナゾラビアルファットとは何か、同じく顔に関わる脂肪であるメーラーファットとの違い、そしてその除去の特徴や除去がおすすめな方の特徴について解説していきます。ナゾラビアルファットについて詳しく知りたいという方や、ナゾラビアルファット除去に興味があるという方は是非参考にしてみてください。
ナゾラビアルファットとは
ナゾラビアルファットとは、ほうれい線とゴルゴライン(ゴルゴ線)の間に存在する縦長の皮下脂肪を指します。この脂肪は、顔の輪郭や表情に影響を与える重要な部位で、特に加齢やたるみによって目立ちやすくしてしまうという特徴があります。
ナゾラビアルファットは、メーラーファットの範囲内に位置する脂肪ですが、ほうれい線から約1cm~2cm上に存在する特定の脂肪ブロックとして区別されます。この位置関係から、頬全体の印象やほうれい線の深さを左右する要因となりやすいのです。
そのため、ナゾラビアルファットは「ほうれい線が目立つ原因」として注目されており、美容医療において除去の対象となることが増えています。この脂肪を適切に除去することで、顔の引き締まった印象を得ることができます。
メーラーファットとの違い
上記でご紹介した通り、ナゾラビアルファットはメーラーファットの範囲内にある皮下脂肪です。ここからはナゾラビアルファットとメーラーファットの違いをさらに詳しくご紹介していきます。
メーラーファットは頬骨の上部に広がり、顔全体の丸みやボリューム感を形作る脂肪です。一方でナゾラビアルファットは、ほうれい線とゴルゴライン(ゴルゴ線)の間、ほうれい線のすぐ上に存在する縦長の脂肪で、顔の中央部分の輪郭に影響を与えます。また、これらの脂肪が及ぼす影響も異なります。メーラーファットがたるむと頬が下がり、フェイスラインがもたつくことで老けた印象を与えるのに対し、ナゾラビアルファットが目立つとほうれい線が深く見えたり、顔が疲れて見える原因となります。
ナゾラビアルファット除去の特徴
ナゾラビアルファットの除去は、美容医療において注目されている施術の一つです。この施術には顔の印象を引き締めるための効果的な特徴がいくつかあります。
メーラーファット除去と一緒に行う
ナゾラビアルファットの除去は単独で行わずに、メーラーファット除去と一緒に行うことが多いです。この2つの皮下脂肪をあわせて除去することで、バランスの取れたリフトアップ効果を得ることができます。
メーラーファット除去では、頬全体のボリュームを減らし、顔の上部をすっきりと見せることが可能です。一方で、ナゾラビアルファットの除去は、ほうれい線を目立ちにくくし、顔の中央部分を引き締めます。この組み合わせにより、頬からほうれい線までのラインが滑らかになり、顔全体がシャープで引き締まった印象へと変わります。
ナゾラビアルファット除去のメニューがないクリニックでも、メーラーファット除去に対応している場合はナゾラビアルファットも除去できることがあるので、気になる方は一度直接クリニックに問い合わせてみると良いでしょう。
一度の除去で半永久的な効果が得られる
ナゾラビアルファットの除去は、脂肪細胞そのものを減らす施術であるため、一度の施術でしっかりと効果を実感でき、後戻りがほとんどありません。加齢とともに皮膚や筋肉が緩むことで多少の変化はあるものの、脂肪細胞自体が取り除かれるため、リバウンドの可能性が低く、長期間その効果が持続されます。
この特性により、ナゾラビアルファットの除去は糸リフトや脂肪注入、ヒアルロン酸注射といった定期的なメンテナンスが必要な施術と比較して、コストパフォーマンスが高い点も大きな魅力です。これらの施術は一時的な効果が中心であり、数カ月から1年ごとに繰り返し施術を行う必要がありますが、ナゾラビアルファット除去は半永久的な効果を得られるため、長期的な手間や費用を軽減できます。
ダウンタイムが短い
ナゾラビアルファットの除去は、ダウンタイムが比較的短いことが特徴です。施術後の腫れや内出血が完全に落ち着くまでの期間は、およそ1週間程度とされており、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。
この施術は、口角の内側もしくは外側の一部に小さな穴を開け、そこから脂肪を吸引する方法で行われるため、傷口がほとんど目立たないのも大きなメリットです。手術後の見た目を気にせずに過ごせるケースがほとんどであるほか、頬の部分はマスクで隠しやすい位置にあるため、施術後に周囲からも気づかれにくいです。実際に施術を受けた方の中には、「マスクをしていたおかげで、誰にもバレることなくダウンタイムを過ごせた」という声も多く聞かれます。
ナゾラビアルファットの除去はどんな場合に行う?
ナゾラビアルファットの除去は、特にほうれい線の上部に脂肪がたまり、ほうれい線が目立つ場合に効果的な施術です。頬全体の突出が主な原因ではなく、脂肪が局所的に溜まっていることで顔の中央部分が強調され、老けた印象を与えているケースで適用されます。顔のたるみが気になる方の中でも、ほうれい線が特に目立つ場合には、この施術が適していると言えるでしょう。脂肪の除去により、より若々しく引き締まった印象を手に入れることができます。このような場合、ナゾラビアルファットを除去することで、ほうれい線周辺のボリュームを減らし、滑らかなラインを作り出すことが可能です。
ナゾラビアルファットの除去はこんな方におすすめ
ナゾラビアルファットの除去は具体的にどのような方におすすめな施術なのでしょうか。メーラーファット除去と同時にナゾラビアルファットの除去も検討した方が良い人の特徴4つをご紹介していきます。
頬の突出よりもほうれい線の上の脂肪が気になる人
ナゾラビアルファットの除去は、頬の全体的なボリュームや突出だけでなく、ほうれい線の上にある脂肪が気になる方に特におすすめです。
ナゾラビアルファットが多いと、ほうれい線が強調され、顔全体の印象が疲れて見えたり、実際の年齢以上に老けた印象を与えることがあります。ナゾラビアルファットを取り除くことで、ほうれい線を目立たなくし、滑らかで若々しい印象の顔立ちを実現できます。
たるみを予防したい人
ナゾラビアルファットの除去は、将来のたるみを予防したい方にも適した施術です。たるみは、加齢とともに脂肪や皮膚が重力の影響を受け、下垂することで生じます。特にナゾラビアルファットは、ほうれい線のすぐ上に位置するため、この部分の脂肪がたるむことで、ほうれい線の深さが目立ちやすくなる重要な要因となります。
たるみが顕著になる前にナゾラビアルファットを除去しておくことで、脂肪の重みによる影響を減らし、将来的なたるみを効果的に予防できます。早めにアプローチすることで、リフトアップ施術やその他のたるみ治療を必要とする時期を遅らせることも可能です。
鼻が脂肪で埋まって見える人
ナゾラビアルファットが多い場合、鼻の周りに脂肪が集まることで、鼻が埋まったように見えることがあります。この状態は、顔の中心部分にボリュームが集中し、立体感が損なわれる原因となります。
ナゾラビアルファットの除去を行うことで、鼻周りの脂肪を減らし、すっきりとした顔立ちを取り戻すことができます。鼻が引き立つようになると、顔全体にメリハリが生まれ、より立体感のあるシャープな印象が期待できます。また、この改善によって、メイクで鼻筋を強調する必要性も軽減され、ナチュラルな美しさを楽しむことができます。
他のリフトアップ施術で効果が実感できなかった人
ナゾラビアルファットの除去は、糸リフトや脂肪注入、ヒアルロン酸注射などの施術で十分な改善を実感できなかった方にもおすすめの施術です。これらのリフトアップ施術は、皮膚や筋肉の引き上げ、またはボリュームを補うことでたるみやシワを軽減する方法ですが、ナゾラビアルファットのような脂肪が原因の場合、十分な効果が得られないケースがあります。
ほうれい線の目立ちや顔のたるみが、ナゾラビアルファットの蓄積によるものであれば、その脂肪を物理的に取り除くことが最も効果的な解決策です。脂肪細胞そのものを除去するため、他の施術では得られないスッキリとした引き締まった印象を手に入れることができます。
eクリニックの小顔整形の症例写真
ナゾラビアルファットの除去なら「eクリニック 金沢院」へ
ナゾラビアルファットやメーラーファットの除去は、顔全体のバランスを考慮した繊細な施術が求められます。ただ脂肪を除去すれば良いのではなく、バランスをみながら適量を除去することで自然な小顔効果を実感することができます。「eクリニック 金沢院」は高い技術を持つ医師が施術を行い、理想の仕上がりを実現しております。
また、「eクリニック 金沢院」はナゾラビアルファットやメーラーファットの除去はもちろん、糸リフトや脂肪注入、ヒアルロン酸注射などの他のリフトアップ施術や小顔施術にも幅広く対応しております。実際にお顔の状態をみながら適切な施術をご提案させていただきます。ナゾラビアルファットの除去が適しているかどうかわからない、ナゾラビアルファット除去について詳しく知りたいという方も是非一度「eクリニック 金沢院」のカウンセリングにお越しください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
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このページの監修医師
医師
張田 修平
経歴
・富山大学医学部医学科卒業
・国立国際医療研究センター病院
・昭和大学病院
・虎の門病院
・都内美容クリニック勤務
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)