Cカールリップとは？方法や効果、おすすめの人を医師が解説

鼻の下が長いと、必要以上に面長に見えたり、顔全体がのっぺりとした印象になったりすることがありますが、このようなお悩みはCカールリップを受けることで改善を目指せます。
こちらのコラムでは、Cカールリップの方法や効果、メリット・デメリット、Cカールリップがおすすめの方についてご紹介しています。

▶▶Cカールリップ

Cカールリップとは？方法や効果をご紹介

Cカールリップとは、鼻の下にある人中や唇に手を加えることで、アルファベットのCを思わせるカーブを作れる施術です。
それでは、Cカールリップの具体的な方法や、得られる効果からご紹介していきましょう。

Cカールリップってどんな施術？

切らない方法

切らないCカールリップには、ボトックス注射とヒアルロン酸注射があります。
まずボトックス注射ですが、この方法では、ボツリヌストキシン製剤を人中に注入し、製剤が持つ筋弛緩作用で人中の筋肉の緊張を解くことで、Cカールを形成する方法です。
つまり、人中の筋肉の働きが弱ることで、上唇が上向きになり、自然なCカールが形成されるということです。
そしてもう一方のヒアルロン酸注射では、上唇にヒアルロン酸を注入することで厚みを出し、自然なCカールを形成する方法です。
なお、ボトックス注射とヒアルロン酸注射は、それぞれに単独行われることもありますが、ふたつの方法を組み合わせて行われることが多いです。

切る方法

切るCカールリップには、人中短縮術という方法が用いられることがあります。
人中短縮術では、鼻の下の皮膚を切開し、鼻の下部分の鼻柱基部と人中の縫合面をカーブするように縫合することで、自然なCカールリップを形成できます。
当院でのCカールリップは人中短縮で行うことが多く、真皮や口輪筋を削って薄くすることで、より美しいCカールを形成できます。

また、手術後に口元がこんもりしないようにするために、eクリニックでは「①鼻柱基部と人中の縫合面をカーブするように縫合」、「②真皮や口輪筋を削って薄くする」、「③上唇をカールさせる」といった３つの事を重点的に行っています。

なお、人中短縮では、鼻の下の皮膚を切開して余分な皮膚や真皮、筋肉の層をまとめて引き上げて縫合することがありますが、当院ではその手法による人中短縮は行いません。
というのは、この方法で人中短縮を行ってしまうと、ただ単に人中の長さが短く変化するだけで、Cカールリップ効果は望めないからです。
当院では、皮膚、真皮、筋肉を一度分離させてから口輪筋や真皮を薄く削り、口輪筋の上部を持ち上げるように処理しますので、美しいCカールリップを実現できます。

Cカールリップの効果

面長の改善効果

人中が長いと、顔全体の縦幅がそれほど広くなくても、面長な印象になることがあります。
面長でも、顔全体のバランスが整っていればのっぺりとした印象にはなりませんが、人中が長いと顔全体のバランスが崩れ、のっぺりとした印象になることがあります。
そして、このように面長に見え、のっぺりとした印象を改善できるのが、Cカールリップなのです。

エイジングケア効果

人中が長く、なおかつ上唇が薄い、もしくは上唇が下向きの場合では、年齢を感じさせる印象の顔になりやすいです。
しかし、Cカールリップで人中を短縮しつつ、上唇にCカール効果がもたらされれば、見違えるような若々しさが生まれます。
つまり、Cカールリップにはエイジングケア効果を期待できるということです。

横顔を整える効果

自分の横顔を見る機会は少ないかもしれません。
しかし、「横顔美人」という表現があるくらい、横顔の印象は重要で、CカールリップでCカールを形成することで、より理想の横顔を目指せます。
なお、さらに美しい横顔になりたい、理想のEラインを目指したいなどの時には、鼻整形やあご整形などとの併用を検討してみると良いでしょう。

Cカール形成術という方法も

鼻のすぐ下にある鼻柱基部が凹んでいることで口元が突出しているように見える、人中がこんもりとして見えるなどの場合では、Cカール形成術＋人中短縮術での対応となる場合があります。
Cカール形成術は、鼻唇角形成術または猫手術と呼ばれる事がある手術で、お客様ご自身から採取した耳介軟骨または肋軟骨を加工して鼻柱基部に移植する手術です。
この手術を受けると、鼻柱基部の凹みが改善されて、人中には自然なCカールが出現します。
しかし、もともと人中が長い方の場合では、Cカール形成術のみでは効果を実感しにくい可能性があるため、人中短縮術との併用がおすすめできるのです。
CカールリップとCカール形成術は似ているようで方法がまったく異なりますので、どちらがお客様に向いているのかについては、カウンセリング時に医師に相談してみると良いでしょう。

カールを作るポイント

人中は大きく分けて、皮膚、真皮、口輪筋の３つの層でできています。カールを形成する場合、お客様の状態により、人中を切開する際に皮膚と真皮と口輪筋の３つの層を分けます。口輪筋は下の部分は変えずに上の部分を持ち上げます。そうすると上の部分だけローリングします。口元をこんもりさせないために、口輪筋と主に真皮を薄く削っています。

Cカールリップの方法別・メリットとデメリット

こちらのコラムでは、Cカールリップのふたつの方法についてご紹介していますが、実は、切らない方法と切る方法には、それぞれにメリットもデメリットもあるのです。
それでは、方法別・Cカールリップのメリットとデメリットをご紹介しましょう。

切らない方法のメリット・デメリット

切らないCカールリップは、ボトックス注射、ヒアルロン酸注射ともに注射1本で行うことができ、皮膚を切開する必要がないという点にあります。
そのため、術後に見られる事がある腫れや内出血が少なく、学校や仕事を休むことなく施術を受けられるのです。
なお、人によっては、術後1週間程度内出血が目立つことがあります。
とはいえ、ボトックス注射やヒアルロン酸注射では、施術後すぐのメイクが可能ですので、それほど心配する必要はないでしょう。

このようにメリットが多い切らないCカールリップでも、実はデメリットがないわけではありません。
それは、ボトックス注射やヒアルロン酸注射の効果は短く、定期的に施術を受け続けなければならないという点です。
つまり、時間的や経済的な負担が思いのほかかかる可能性があるということなのです。
ボトックス注射やヒアルロン酸注射によるCカールリップをお考えの方は、実際に通い続けられるかどうかをよく考えた上で、施術を検討することをおすすめします。

切る方法のメリット・デメリット

切る方法によるCカールリップのメリットは、手術で組織に手を加えるため、しっかりとしたCカールリップを形成できるという点にあります。
また、切るCカールリップでは、経年による皮膚の伸びなどによる変化が多少見られる可能性はありますが、形成されたCカールリップは、半永久的に形状を維持できるというメリットがあるのです。
つまり、何度も手術や施術を受けたいという方には、切るカールリップのほうがおすすめできるということです。

しかし、切るカールリップでは、皮膚や真皮、筋肉を処理するため、表面には傷が残りやすく、ダウンタイムが長いというデメリットがあります。
もちろん、ダウンタイムはいつまでも続くものではなく、傷跡もやがて薄く目立たない状態には回復します。
しかし、傷跡は完全に消えることはなく、薄い線として残ります。
また、手術である以上、体への負担が決して軽くはないという点も、デメリットとして挙げることができるでしょう。

Cカールリップはどちらの方法がおすすめ？

Cカールリップは、どちらの方法を選ぶにせよ、メリットもデメリットもあります。
しかし、ご自身のライフスタイルや考え方を冷静に分析してみると、ご自身に合っているのがどちらの方法なのかが見えてきます。
それでは、方法別・Cカールリップがおすすめの方についてご紹介していきましょう。

切らない方法がおすすめの方

切らないカールリップは、以下に該当する方におすすめです。

• 手術が怖い方
• 即効性を求める方
• とりあえずのCカールリップを経験してみたい方
• ダウンタイムが短いCカールリップを受けたい方
• 通院し続けることが苦痛ではない方

ボトックス注射の効果は施術後2～3日目、ヒアルロン酸注射は施術後すぐに効果を実感できます。
つまり、手術なしで即効性を求めたい方におすすめできるということです。
また、ボトックス注射もヒアルロン酸注射もやがて効果が消失しますが、これを逆に考えるなら、失敗したと感じたとしても、しばらく待てば元の状態に戻せるということです。
つまり、失敗のリスクを軽減させた上で、とりあえずCカールリップを受けてみたいという方にもおすすめだということです。

切る方法がおすすめの方

切るCカールリップは以下の方におすすめです。

• 手術に抵抗がない方
• 後戻りしないCカールリップを受けたい方
• 人中の長さを短く整えたい方
• ２週間程度のお休みを確保できる方

切るCカールリップは皮膚を切開したり組織を処理したりする手術ですので、手術に抵抗がない方におすすめです。
また、手術でしっかりとしたCカールリップを形成できるため、何度も手術や施術を受けたくない、後戻りしないCカールリップを受けたいという方には特におすすめできるでしょう。
さらに、人中を短く整えることができますので、長い人中で顔のバランスが悪いと感じている方にもおすすめです。
ただし、切るカールリップは２週間程度のダウンタイムがありますので、ダウンタイム期間中にお休みを確保できない方には、あまりおすすめできません。

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