美容整形には賛否両論があり、した方がいいという考え方と、しない方がいいという考え方にはっきりと分かれます。特に鼻整形ではそれが顕著ですが、そこにはどのような理由が存在しているのでしょうか。
このコラムでは、鼻整形の中でも反対意見が多い鼻中隔延長について、しない方がい場合についてご紹介しています。
▶▶鼻中隔延長手術
鼻中隔延長はしない方がいい?その理由とは
鼻中隔延長を受けた方の中には、仕上がりに大満足して「して良かった」と感じている方がいます。
しかしその一方で、「しない方が良かった」と感じている方がいることも事実なのです。
では、しない方が良かったと感じた理由はどのような点にあるのでしょうか。
それでは早速、鼻中隔延長をしない方がいい理由について見ていきましょう。
経年で鼻中隔に歪みが生じる可能性
鼻中隔延長では、鼻中隔軟骨または耳介軟骨を用いて鼻中隔部分に長さを出すことができます。また、鼻中隔自体に厚みを持たせることもできるため、鼻筋に高さを出すこともできます。
こう聞くと、鼻中隔延長は夢のような手術だと感じるかもしれません。
しかし、鼻中隔延長は鼻中隔軟骨を切除して移動させたり、耳介軟骨を移植したりする手術であるため、当然のことながら鼻中隔には負担がかかります。
それでも、数年間は鼻中隔が負担に耐えられる可能性はありますが、術後5年、10年と経過するうちに負担に耐えられなくなると、鼻中隔が左右のいずれかに傾いてしまうことがあるのです。
そしてこの状態になると、正面から見た鼻が歪んで見えるようになります。
鼻中隔延長を受けたからといって、必ずしも鼻中隔に歪みが生じるということではありませんが、その可能性がゼロではない以上、慎重に検討すべき手術として捉える必要があるでしょう。
イメージ違いの鼻になる可能性
鼻中隔延長では鼻先の向きを変えることができ、やや上向きのキュートなデザインや、やや下向きの上品なデザインまで、自由にデザインすることができます。
しかし、この自由度の高さがトラブルの原因になることがあるのです。
まず、鼻先の向きを極端に下向きにしたことで起こる可能性があるトラブルには、「鼻先を下向きにしすぎたことで、目立つ魔女鼻になってしまった」というものがあります。
軽度の魔女鼻であれば落ち着いた雰囲気になりますが、極端な魔女鼻を作ってしまうと、実年齢以上に老けた印象になることがあるのです。
理想の鼻になりたくて受けた鼻中隔延長で実年齢よりも老けた印象になってしまっては、たまったものではありません。
反対に、小さい鼻中隔軟骨を用いたことで、手術前とほとんど代わり映えしない仕上がりになってがっかりすることもあります。
このように、イメージ違いの仕上がりになることがあるのが鼻中隔延長で、これもまた、鼻中隔延長はしない方がいいといわれる理由のひとつになっています。
鼻先が硬くなり、ブタ鼻を作れなくなった
鼻中隔延長では、軟骨の力を借りて高さや向きを変えることができますが、軟骨を用いることで、どうしても鼻中隔部分や鼻先が硬くなり、触ると明らかに鼻整形したことがわかる状態になります。
また、鼻先が動かなくなりますので、ブタ鼻を作れなくなります。
ブタ鼻を作れなくても特に生活に支障をきたすことはないかもしれませんが、誰かがふざけてあなたの鼻先を触ろうものなら、その場で鼻整形がバレると考えておいた方がいいでしょう。
最近では、美容整形に対する考え方がオープンになってきており、自ら美容整形をカミングアウトする方が増えてきてはいます。
しかし、カミングアウトする気がない、絶対にバレなくないという方にとっては、鼻先が動かなくなるという点は大問題でしょう。
鼻中隔延長がバレたくないのなら、術後は誰にも鼻を触らせない対策をし続ける必要があります。
特にパートナーがいる方は、あらかじめパートナーの了承を得ておくなどの対策が必要になるでしょう。
術後の鼻詰まりが改善されない
鼻中隔延長では、術後しばらくの間は手術による腫れのせいで鼻が詰まりやすくなります。
そして、手術で起こっている鼻詰まりは、腫れの解消とともに少しずつ改善されていきますが、実は、術後数カ月が経過しても鼻詰まりが改善されないケースもあるのです。
まず、鼻中隔に軟骨に移植すると厚みが出るため、空気の通りがやや悪くなり、鼻が詰まったと感じることがあります。
このような状態にはやがて慣れると考えられますが、しばらくの間は鼻が詰まったような感覚があり、不自由さを感じる可能性があります。
そしてもうひとつ、もともと鼻中隔が湾曲している方は、鼻中隔湾曲症の可能性があり、そうでない方よりも術後の鼻詰まりが顕著に起こりやすくなります。
鼻中隔湾曲症の場合は、鼻中隔延長を受ける前に鼻中隔湾曲症を治療しておくことで、ある程度は術後の鼻詰まりを防ぐことができます。
イメージが変わりすぎて鼻整形がバレた
鼻は顔の中心にあるパーツで、少し形が変わるだけで顔の印象までも変えてしまいます。
つまり、数ある美容整形の中でも、鼻中隔延長は整形したことがバレやすい手術だということですね。
もちろん、イメージをほとんど変えずに鼻中隔延長を受けることもできますが、あまり代わり映えしない仕上がりでは、お客様ご自身の満足度が下がる可能性が否定できません。
鼻整形をするからには、バレることも想定しておく必要がありますが、バレたくないという気持ちがどこかにあると、知り合いや友人に会うこと自体が苦痛になる可能性も考えられます。
実際に、鼻中隔延長後にイメージが変わりすぎて鼻整形がバレたというケースはよく耳にしますので、手術を受けるなら、大きくイメージを変えないデザインにするか、バレる覚悟を持って受ける必要があるでしょう。
鼻中隔延長の注意点
鼻中隔延長には数々のリスクがありますので、できる限り慎重に検討しなければなりません。
ここからは鼻中隔延長を検討する上で注意すべきポイントについて解説していきます。
技術力の高い医師・クリニックを選ぶ必要がある
鼻中隔延長は高い技術力が必要な手術で、解剖学に対する高い知識を持っているのはもちろんのこと、デザインセンスも優れている医師に手術を依頼する必要があります。
それは、鼻中隔延長は1mm単位の手術であり、軟骨の位置が1mmずれただけで、イメージが大きく異なる可能性があるからです。
また、鼻中隔延長では顔全体のバランスをふまえた高さや角度にデザインすることも大切で、それをしておくことで、限りなく自然な雰囲気に仕上げることができます。
技術力やデザインセンスがある医師かどうかについては、クリニックのWEBサイトで確認できますので、ぜひ参考にしてください。
イメージ違いの仕上がりになる可能性がある
鼻中隔延長は非常にデリケートな手術ですので、理想の仕上がりを得るためには、カウンセリングでしっかりと相談やシミュレーションを行う必要があります。
医師にイメージを完全に伝えたつもりでも、イメージ通りの仕上がりにならないことがあります。その理由として、イメージが完全には伝わっていなかったり、骨格の問題でそもそも希望通りにすることができないオーダーをしてしまている場合などがあげられます。
これらの問題を回避するためには、とにかくカウンセリングで丁寧に医師とコミュニケーションを取り、シミュレーションを重ねるしかありません。そのためには患者のことを第一に考え、親身に寄り添ってくれるクリニックを選ぶことが重要です。
また、カウンセリングに違和感を覚えたりシミュレーションに納得できなかったりした場合は、すぐに手術を決めず、別のクリニックでセカンドオピニオンを確認することをおすすめします。
鼻中隔延長は慎重に検討すべき手術です
鼻中隔延長は数々のメリットがある手術ですが、その一方で見逃してはいけないデメリットやリスクがある手術でもあります。
そして、鼻中隔延長で最も注意しなければならないのは、まさにデメリットやリスクの部分なのです。
鼻中隔延長が自分に向いている鼻整形だと思い込んでしまうと、別の手術や施術には目が向かなくなってしまうかもしれません。
しかし、冷静に分析をしてみたら、鼻中隔延長をしない方がいいという結論に辿り付く可能性もあります。
そして、それがあとになって正解だったと感じる可能性もあるのです。
鼻中隔延長をお考えなら、その手術だけにこだわるのではなく、別の選択肢があるということも頭に入れた上で、理想の鼻を目指してみてはいかがでしょうか。
鼻中隔延長のeクリニックの症例写真
鼻中隔延長で迷ったらeクリニックへ
eクリニックでは鼻中隔延長の手術を積極的に行っています。高さでごまかすのではなく、横から見ると高さはあるけど正面から見ると存在感がない美しさを目指しています。
お客様のご要望に応えるべく、企業秘密ですが術中に細かい工夫をしております。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
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このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師
山崎 俊
経歴
2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長
資格
日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医
所属学会
日本形成外科学会