目尻を切開して目を大きくすることができる、目尻切開。目を内側ではなく外側に向かって広げられることから、近年非常に注目を集めている美容整形です。
目元の手術は数ミリの差が仕上がりイメージに大きな影響を与えるので、豊富な経験と高い技術のある名医に手術を任せるのがおすすめ。
そうは言っても、お客さんの立場から腕のいい医師を選ぶのは至難の業ですよね。
「何か基準のようなものがあれば知りたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、目尻切開の名医の見極め方を医師の立場から解説していきます。メリット・デメリットやタレ目形成との違いについてもご紹介しているので、目元の整形を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
▶▶目尻切開
修正手術ができるかどうかも名医の特徴の一つ
目尻切開の修正手術はとても難しいです。そのため、目尻切開の修正手術をできるとう点は名医の特徴の一つです。この症例は目尻切開で行った他院の修正手術の症例です。修正手術は微調整が伴いますので細心の注意を払いながら手術を行います。当院では積極的に目尻切開の修正手術を受け入れています。
目尻切開の名医の見極め方
記事内でも何度も述べている通り、目尻切開は数ミリの差で印象が大きく変わります。目尻切開手術を受ける際は、経験豊富で信頼できる「名医」に執刀を依頼するようにしましょう。
目尻切開の名医の見極め方は以下の通りです。
- SNSなどで口コミや評判を調査
- 症例写真で医師の技術やセンスをチェック
- 実際にクリニックでカウンセリングを受ける
それぞれについて詳しく解説します。
SNSなどで口コミや評判を調査
まずはインターネットやSNSを駆使して、医師の口コミ・評判を調査してみましょう。こちらは今すぐにでもできる方法ですね。
実際にその医師に美容整形を受けた方たちの口コミや体験談は非常にリアル。医師の技量だけでなく、対応の良さやアフターケアの丁寧さ・誠実さまで知ることができるチャンスです。
その際、良い口コミばかりに目を向けず悪い評判も確認すること、一つの口コミや体験談だけを鵜呑みにしてしまわないことに注意しましょう。必ず複数の情報源の複数の口コミを参考にして、最終的には客観的な視点を持って判断するように気をつけてください。当院では積極的にSNSで目尻切開の症例写真を公開しています。
症例写真で医師の技術やセンスをチェック
次に、症例写真をチェックしてみましょう。最近では、クリニックの公式サイトや医師本人のSNSから簡単に症例写真を閲覧することができます。また、クリニックのパンフレットなどでも確認可能ですね。症例写真からは、医師の美的センスや技術力を知ることができます。「術後の写真が自分の理想とする仕上がりと近いかどうか」「術前の写真と合わせて理想的な変化であるか」などに注目してみましょう。また、合わせて過去の実績やお客さんの満足度などを確認しておくと安心です。症例数が多い医師はその分目元の美容整形に慣れているので、一人一人に合ったデザインの提案や美容整形をおこなうのも上手い傾向にあります。ぜひ参考にしてみてください。
実際にクリニックでカウンセリングを受ける
口コミ・評判と症例写真で気になる医師を見つけたら、いよいよ実際にクリニックを訪れてカウンセリングを受けます。医師に自分の悩みや希望デザインを伝え、
気になる医師を見つけたら実際にカウンセリングを受けてみましょう。悩みや理想のイメージを伝えてどのように手術をするのか相談していきます。不安な点や疑問点は全て解決しておくという気持ちで、入念にカウンセリングをおこないましょう。カウンセリングはお客さんだけでなく、医師にとっても非常に大切です。そのため、カウンセリングを早々に切り上げようとする医師や、誠意を感じられないような医師に執刀を任せるのは避けた方が無難です。
目尻切開とは
目尻切開とは、文字通り目尻の皮膚をメスで切開し、引っ張りながら縫合することで目の横幅を広げる美容整形です。縦に開くのでも目と目の距離を近づけるのでもなく、目尻の方向、つまり外側に向かって目を大きくするという点が特徴となります。
左目の長さと、目と目の間隔と、右目の長さが「1:1:1」であるのが黄金比であるのに対し、日本人は「1:1.5:1」が平均的。目の幅よりも目と目の間隔の方が広い、という方が多いのです。
目尻切開をする際には、これらのバランスを考慮した上で目の横幅を広げていく必要があります。
また、両目の距離は30mm以下だと近すぎますが、40mm以上だと離れ目の印象になってしまいます。このように、目元は数ミリの差で大きく顔の印象を変えてしまうため、カウンセリングから手術まで慎重におこなう必要があるのです。
目尻切開には、目尻の皮膚を切開するだけのものや、目尻の靭帯を移動させたり切開したりするものがありますが、いずれも目尻を外側に広げるという特徴は同じです。
切開の方向を調整すれば、自分の理想的な目の印象に近づけることが可能。また、顔の余白が狭まることで相対的に小顔に見えるという副次的な効果も期待できます。まつ毛の内側に切開部分がくるため、傷跡が目立ちにくいという点もポイントです。
目尻切開の効果
目尻切開は以下のような方におすすめです。
- 目の横幅が少ない方
- 目尻の白目部分が狭い方
- 下瞼の形を整えたい方
- 切れ長の目にしたい方
- 寄り目や求心顔を改善したい方
- 印象を大きく変えずに目を大きく見せたい方
純粋に目の横幅を広げることができるのはもちろんですが、目線が外側に向けさせられることで寄り目や球心顔を解消する効果も期待できます。目尻の白目の部分が少ない方は、目尻を切開することで白目を増やすことができ、黒目がちな目元から切れ長で透明感のある印象の目元へと変化させることが可能。
目尻は顔の印象を左右する重要なパーツです。目尻切開はほんの数ミリ単位の美容整形ですが、全体で見れば大きな変化をもたらします。
この症例は当院で行った術前と術後1ヶ月後の症例です。目の位置を下げて目尻の余白が無くなったので、面長の改善効果もでています。粘膜も見えないように調整しています。
目尻切開の手術方法
目尻切開には、主に以下のような手術方法があります。
- Y字切開
- W字切開
- 靭帯移動
以下、それぞれ詳しく解説します。
Y字切開
Y字切開は文字通り目尻をY字に切開してV字に縫合する方法です。V-Yflap法をも呼ばれています。靭帯はいじらずに皮膚のみにアプローチするのが特徴です。
まずはデザインした通りに目尻をY字に切開します。次に目尻をこめかみ側に引っ張りながら縫合していきます。その際、余分な皮膚があれば除去することも。最後に二重のラインを意識しながらV字に縫合していき、完了です。
W字切開
W字切開もY字切開と同じく、皮膚のみにアプローチする手術方法で靭帯はいじりません。
事前にデザインした通り、目尻をW字に切開していきます。続いて余分な皮膚を切除し、横幅だけでなく上下にも広げるようにして目尻をこめかみ側に引っ張ります。二重のラインを意識してW字に縫合すれば、完成です。
靱帯移動・靱帯切開
目尻靱帯移動術は、目尻の靱帯を上下に移動させることで目の角度を変える手術のこと。
タレ目形成と組み合わせることで靭帯の位置を下げたり、目尻を目頭の位置と同じ高さにしたりと細かく調整することが可能です。主につり目の改善として人気のある美容整形です。
目尻切開とタレ目形成の違い
目尻切開と同じく目尻にアプローチする手術として、タレ目形成(グラマラス形成)が挙げられます。
目尻切開は目尻を外側に向かって広げるものであり、下方向に拡大することはできません。下瞼が下方向に広がった目の形を目指したい場合には目尻切開だけでは対応できないのです。したがって、目尻を斜め下に向かって広げたい場合には、必ずタレ目形成を併用する必要があります。この二つは非常に相性が良く、同時に美容整形を行うことでより効果を発揮することが可能です。
実際にこの症例写真は当院で行った目尻切開とタレ目形成を同時に行った症例です。目尻をしっかり整える事ができ、目頭切開も併用したことで目の横幅を大きく拡大することができバランスのとれた目元にすることができました。
タレ目形成は横方向ではなく、下に向かって下瞼を拡大する美容整形です。タレ目形成では上瞼を垂れさせることはありません。上瞼まで垂れさせてしまうと一気に老けた印象になってしまうためです。すなわち、タレ目形成は目を垂れさせるというよりは、下瞼を広げて目を大きく見せることに意味があります。
そのため、中にはつり目を標準的な目にするためにタレ目形成の手術を受ける方もいらっしゃいます。下瞼が広がっていることは美しいアーモンド型の目の不可欠な条件。一気に垢抜けた印象へと変化させることができます。
タレ目形成には、結膜のみを切開して下瞼を下げるケースと、結膜と皮膚の両方を切開してタレ目を形成するケースの二パターンが存在します。目を下げれば下がるほど、今度は睫毛が内側に入り込んで逆さ睫毛になってしまうのです。そのため皮膚を一部切開して、睫毛の向きを調整する必要があります。下瞼はほかの部位と比べても非常に傷が治るスピードがはやく、傷跡が残りにくいのも特徴です。
▶▶タレ目形成
▶▶目頭切開
目尻切開のリスクと副作用
目尻切開で考えられるリスクや術後の副作用は以下の通りです。
- だるさ
- 熱感
- 頭痛
- かゆみ
- むくみ
- 発熱
- 痛み
- 腫れ
- 内出血
- 目元の熱感
- 目の中の違和感
- 傷の開き
目尻切開は皮膚を切開する美容整形です。そのため、すべての外科手術と同様、感会陰症や合併症、出血、腫れなどのリスクがあります。万が一合併症や感染症が起きてしまったら、点滴や薬の内服で治療をおこなわなければなりません。ダウンタイム期間が過ぎても熱感や痛み、腫れが軽快しない、むしろ悪化しているといった場合には、合併症や感染症が疑われるため、すぐにクリニックを受診するようにしてください。
また、何らかのトラブルによって糸が外れてしまったり、傷口が開いてしまったりといった場合にもクリニックで再縫合してもらう必要があります。自分でいじったり放っておいたりせず、速やかに医師の指示を仰ぎましょう。
目尻切開なら目元の施術が得意なeクリニックへ
今回の記事では、目尻切開の名医の見極め方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
数ミリの差で仕上がりイメージに大きな違いが発生してしまう上、一度切開した皮膚を元に戻すことはできません。そのため、医師選びは特に慎重におこなう必要があるのです。
eクリニックには、目元の美容整形が特異で症例数の豊富な医師が在籍しております。一人一人に合わせたベストなデザインを提案させていただきますので、目尻切開で迷ったら、ぜひeクリニックにお越しください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
このコラムに関連する施術&料金
▶▶目尻切開
このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師
山崎 俊
経歴
2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長
資格
日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医
所属学会
日本形成外科学会