
幅広い年代から高い支持を得ている糸リフト。糸リフトは手軽に受けられることで人気の施術ですが、実は糸リフトの種類は複数あり、それぞれに異なった特徴があるのです。こちらのコラムでは、糸リフトの特徴や期待できる効果、フェイスリフトとの違い、糸リフトの種類についてご紹介しています。また、糸リフトの注意点や向き・不向きについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
糸リフトとは?特徴について









糸リフトとは、特殊な医療和用糸を用いたリフトアップ術で、お手軽に受けられることから年齢や性別を問わず、人気の施術となっています。
それではまず、糸リフトの概要と特徴、期待できる効果、フェイスリフトとの違いから見ていきましょう。
糸を埋め込んでリフトアップを目指す施術
糸リフトは、医療用器具を用いて糸を皮下に埋め込む施術で、皮膚を切開することなく受けられるという特徴があります。
また、糸リフトに用いられる医療用糸には「コグ」と呼ばれる突起があり、この突起を皮下の組織に引っ掛けて引き上げることで、理想のフェイスラインを手に入れることができます。
引き上げ具合を調節できる
糸リフトでは、お客様の現在の状態をよく確認した上で糸を挿入し、シミュレーションした仕上がり予定を元に、糸の引き上げ具合を調節します。
つまり、自然な引き上げから、しっかりとした引き上げまで、お客様のご要望に沿いながら引き上げ具合を調節できるということです。
コラーゲンやエラスチンの産生
糸リフトで挿入して時間が経過すると、糸の周囲にコラーゲンやエラスチンが産生されます。
コラーゲンやエラスチンは肌の弾力を担う成分ですが、悲しいことに年齢とともに産生量が減り、やがて産生がストップすると、シワやたるみが目立ってくることになるのです、
また、コラーゲンやエラスチンは食品やサプリの摂取では増やすことが困難ですが、糸リフトを受けてしまえば、効率よくコラーゲンやエラスチンの量を増やすことができます。
ダウンタイムが短い

糸リフトは皮膚を切開しませんが、皮下に糸という異物を埋め込むため、どうしても皮下組織はダメージを負います。
つまり、糸リフトはダウンタイムがある施術だということです。
とはいえ、糸リフトのダウンタイムは1~2週間前後と短く、切開を伴うリフトアップ術よりも腫れや内出血、むくみなどの症状が現れにくいという特徴もあります。
ただし、お客様の体質や年齢によっては、やや強い症状が現れたり、ダウンタイムが多少長くなったりすることがありますので、この点は頭に入れておく必要があります。

糸リフトに期待できる効果
糸リフトには以下の効果を期待できます。
フェイスラインや頬の引き上げ効果
糸リフトでは、フェイスライン全体や頬、目尻のたるみを引き上げる効果を期待できます。
年齢とともに顔の下半分のたるみが目立つようになった、ブルドッグラインが目立ってきたなどの悩みをよく耳にします。
そして、これらの原因の多くは、頬に付いた脂肪が年齢によって下垂することにありますが、糸リフトで組織ごと引き上げてしまえば、年齢によるたるみの改善を目指せるのです。
小顔効果
人差し指を頬の下に当てて少しだけ持ち上げてみてください。
頬が少しだけ上がっただけで、顔全体がちいさく見えませんか?
実は、糸リフトでフェイスラインをリフトアップすると顔の下半分の余白が狭くなり、小顔効果が生まれるのです。
また、頬が持ち上がることでほうれい線やブルドッグラインも目立たなくなって、若見え効果も生まれます。
肌のハリ・ツヤアップ効果
糸リフトでは、コラーゲンやエラスチンの産生効果を望めますので、リフトアップ効果だけでなく、肌のハリやツヤのアップ効果も期待できます。
たとえば、乾燥肌とともに小ジワが目立ってくると一気に老けた印象になることがあります。
しかし、糸リフトでコラーゲンやエラスチンの量が増えれば、そのような悩みも軽減できます。
糸リフトとフェイスリフトはどう違う?

糸リフトとともによく知られているリフトアップ術、それはフェイスリフトです。
糸リフトが登場する前は、リフトアップ術といえばフェイスリフトが主流でしたが、フェイスリフトにはメリットもデメリットもあり、慎重に検討すべきリフトアップ術なのです。
それではここで、糸リフトとフェイスリフトの違いについて簡単に触れておく事にしましょう。
この症例はフェイスリフトとネックリフトとミッドフェイスリフトを同時に行った1か月後の症例写真です。切開を伴いますが、傷跡は分かりません。
フェイスリフトは切開を伴うリフトアップ術
糸リフトが切開をせずに行われる施術であるのに対し、フェイスリフトは皮膚を切開し、余分な皮膚を切除したり筋肉に手を加えたりすることでリフトアップを実現する手術です。
つまり、重度のたるみやシワでお困りの方に対応できるリフトアップ術だということです。
フェイスリフトには半永久的な効果を期待できる
糸リフトの効果持続期間は、長くても3年です。
それに対し、フェイスリフトの効果は半永久的に維持できます。
もちろん、年齢とともに皮膚がたるんできた場合では、多少のたるみは見られる可能性はありますが、手術前の状態に戻ることはありません。
▶▶糸リフトは何年持つ?ネットの口コミで多いみんなの感想は?
フェイスリフトはダウンタイムが長い
フェイスリフトは切開を伴う手術のため、糸リフトよりもダウンタイムが長いというデメリットがあります。
また、ダウンタイム期間中には、糸リフトよりも強い腫れや内出血が見られ、縫合部分も目立ちます。
つまり、フェイスリフトを受けるなら、長期のお休みをとる必要があるということです。
▶▶糸リフトのダウンタイムは長い?その原因と症状を軽減させる方法
フェイスリフトは修正が難しい
フェイスリフトは皮下組織に手を加える手術のため、修正が難しいというデメリットがあります。
つまり、フェイスリフトをお考えなら、慎重に検討する必要があるということです。
知っておきたい糸リフトの種類

糸リフトに用いられる糸の種類は複数あり、美容外科によって取り扱いがある糸の種類が異なります。
それでは、糸リフトに用いられる糸の種類についてお伝えしていきます。
溶けない糸
糸リフトに用いられる糸には溶ける糸と溶けない糸があり、以前では溶けない糸が用いられることが多かったです。
また、溶けない糸はポリエステル+シリコン製の糸や金の糸がありますが、いずれも体内に異物として残って感染症の原因になり得ることから、現在ではほとんど用いられていません。
溶ける糸

溶ける糸は、数年後には溶けてなくなってしまいますが、糸の周辺に産生されたコラーゲンやエラスチンは残りますので、しばらくの間は肌のハリやうるおいが継続します。
なお、溶ける糸には複数の種類がありますが、当院では主に以下の糸を使用しています。
オーソドックスな糸リフトとして人気なのはPDOという材質の糸を使用したスレッドリフトプレミアムです。
程よい伸縮性が特徴で、リフトアップとともにシワ改善効果にも優れた威力を発揮します。
スレッドリフトプレミアムの効果の持続期間は、1~2年前後となります。
テスリフト

PDO 3Mesh(ポリジオキサノン3Dメッシュ)という3D構造の糸を使用したテスリフトは、特殊構造の糸を用いることで、効果の持続期間が長い糸リフトとなっています。
効果の持続期間は2~3年、コラーゲンの産生作用が強いため、よりコラーゲンやエラスチンのン声量を増やし、美肌を目指したい方には特におすすめです。
ミントリフト
ミントリフトとは、PCL(ポリカプロラクトン)とPLLA(ポリ乳酸)を材質ととする糸を用いた糸リフトで、コグや糸の強度が強いことから、強いたるみの改善効果を期待できます。
ミントリフトの効果の持続期間は、およそ2年と考えておけば良いでしょう。
▶▶糸リフトの素材の種類について解説!PDO・PCL・PLAの効果の違いは?
糸リフトはここに注意!知らないと後悔するかも
糸リフトを受けるに当たっては、以下の点について頭に要れていてください。
糸リフトが向いている方
- 肌のたるみが気になる
- 顔全体を引き上げたい
- フェイスラインをスッキリしたい
- 切らずにリフトアップしたい
- 美容整形がバレたくない
- ダウンタイムの短い施術が受けたい
このような方は、糸リフトがおすすめです。
糸リフトは、顔全体から首周りのたるみを改善することができるため、効果的なリフトアップが期待できます。
糸リフトのリフトアップ効果は自然な仕上がりになるため、美容整形をバレたくないという方からも人気があります。
また、糸リフトは、肌のハリを取り戻し、若々しくハリのある肌を実現したいという方にもおすすめであり、人気のアンチエイジング施術のひとつとなっています。
糸リフトが向いていない方
糸リフトは、頬の脂肪が多すぎる方には向いていません。
というのは、脂肪の層が厚すぎると、コグが組織に引っかかったとしても、脂肪の圧でコグが外れ、リフトアップ効果が薄れる可能性があるからです。
脂肪の厚さについてはご自身では判断が難しいですので、カウンセリング時に医師に相談することをおすすめします。
反対に、頬に適度な脂肪がある方の場合では、コグが組織にしっかりと引っ掛かり、リフトアップ効果を実感しやすいでしょう。
▶▶糸リフトの切れる音がしたときの対処法は?切れるとどうなる?
▶▶糸リフトやって後悔?ブログで見かける糸リフトの事例を検証
▶▶糸リフトでひきつれは起こる?原因や早く落ち着かせる方法を解説!
糸リフトだけでは効果を実感できない可能性も
糸リフトは万能なリフトアップ術ではなく、この施術だけでは解決できないこともあります。
たとえば、頬に脂肪が付きすぎている場合では、頬の脂肪吸引+糸リフトで対応となる可能性が高いです。
また、皮下脂肪ではなく、皮下脂肪の奥にある脂肪除去が必要な場合では、バッカルファットやメーラーファット除去+糸リフトとなる可能性もあります。
なお、糸リフトに用いられる糸の本数については、お客様の現在の状態やご要望によって差が生じますが、スレッドリフトでは両側8本~12本、テスリフトでは両側4~6本前後と考えておけば良いでしょう。
ただし、これはあくまでも目安ですので、詳細についてはカウンセリングに医師に確認してみてくださいね。
▶▶糸リフトの費用相場は?糸リフトの部位や種類についても解説!

糸リフトならeクリニックへ

今回は、糸リフトの期待できる効果や種類について詳しく解説してきましたが、いかがでしょうか。糸リフトは施術時間やダウンタイムが短くローリスクな小顔整形です。一昔前はエイジングケアをメインとして行われていましたが、ここ10年ほどは小顔にするために行われることが多くなりました。そのため、20代の方でも多く受けられています。
eクリニックでは、テスリフトをはじめ色々な糸リフトをご用意しております。カウンセリングを通してお客様の輪郭の皮膚の厚さ、たるみの状態や顔のバランスを見極めながら、最適な施術プランをご提案させていただきます。
糸リフトを検討中の方はぜひ一度当院の無料カウンセリングを受けてみてください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
このページの監修医師

eクリニックグループ統括院長
円戸 望

eクリニック統括技術指導医
飯田 秀夫