眉下切開では失敗もある!?回避する対策も併せてご紹介

眉下切開の切開する範囲の図解

眉下切開は、眉毛の直下を切開することで目元のリフトアップを実現できる手術で、眉下リフトと呼ばれることもあります。眉下切開は、正しい方法で行われれば失敗する可能性は低いといわれていますが、それでも失敗がまったくないということではありません。こちらのコラムでは、眉下切開で起こり得る失敗例と、失敗を回避する方法についてご紹介しています。

▶▶目の上のたるみ取り(眉下切開)

眉下切開では失敗もある?眉下切開の失敗例6選

眉下切開の失敗例を説明する看護師

眉下切開はそれほど複雑な手術とはいえず、失敗も頻繁に起こるものではありません。
ただし、それは正しい方法で手術が行われた場合に限ることで、何かが間違っていた場合では、失敗が起こる可能性は十分に考えられるのです。
それでは早速、眉下切開で起こる可能性がある失敗例6選からご紹介しましょう。

左右非対称になった

人間体は左右対称ではなく、眉下もまた例外ではありません。
また、眉下は左右で目の開き具合が異なる場合があり、この点に配慮した手術を行わないと、左右非対称が目立つ仕上がりになってしまうことがあります。
特にもともとの左右差が目立つ場合では、眉下切開を受けることで左右差が顕著に現れることがありますので、医師の説明をよく聞いた上で手術に踏み切ることが大切です。

目立つ傷跡が残った

眉下切開の術直後の傷跡

眉下切開では、眉毛の直下の皮膚を切開し、たるみをつくり出している皮膚を切除したのちに縫合するという流れで行われます。
そしてその際には、眉毛の生え際ギリギリを切開するため、術後数カ月が経過すれば、傷跡はほとんど残りません。
一方、眉毛の生え際から少し間が開いた場所を切開してしまった場合では、傷口がすっかり塞がったとしても、傷跡がうっすらと目立つ仕上がりになることがあるのです。
このトラブルは医師の切開ミスが原因で起こると考えられます。
目立つ傷跡はメイクで隠すことができますが、前提条件として傷跡が残りにくい方法で手術を行うことが何よりも大切です。

術直後の傷跡です。当院ではこのように傷跡が残らないように丁寧に縫合しています。

手術前と代わり映えしない仕上がりに

眉下切開を希望されるお客様の多くは、眉下切開後の変化に大きな期待を寄せています。
ところが、切除する皮膚の面積が狭かった場合では、手術前とあまり代り映えしない仕上がりになって、がっかりすることがあるのです。
これもまた、医師ミスによって起こるトラブルだといえますが、このようなトラブルはしっかりとカウンセリングを行うことで避けて通ることができます。

目と眉毛の距離が近すぎる

眉下切開では、術後に目と眉毛の距離が近くなり、はっきりとした顔立ちに見える効果が生まれます。
これは、まぶたの皮膚を切除したことで得られる効果ですが、もともと目と眉毛の距離が近かった方の場合では、眉下切開でその状態が強調されてしまうことがあるのです。
つまり、必要以上に目と眉毛の距離が縮まったことで、不自然な仕上がりになってしまうということです。
このトラブルは、シミュレーション不足で起こると考えられています。
眉下切開に限ったことではありませんが、シミュレーション不足によるイメージ違いは、美容医療で起こる可能性があるトラブルの上位にランクインしています。
そして、このようなトラブルを避けるためには、納得できるまでシミュレーションを繰り返し、仕上がりイメージを医師と共有することが大切です。

思っていた以上に眉毛が細くなった


【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

眉下切開で切開するのは眉毛の縁ギリギリの場所で、この場所を慎重に切開することで、眉毛が細くなる、形が変わるといったトラブルを避けることができます。
しかし、眉下切開はとてもデリケートな手術で、切開場所が眉毛にかかってしまうと、眉毛の毛根がダメージを負い、その部分から眉毛が生えてこなくなることがあるのです。
つまり、思っていた以上に眉毛が細くなったり、形が変ったりする可能性があるということです。
このトラブルは、切開場所を間違えさえしなければ起こりませんが、眉下切開の知識が不足していたり技術力が不足していたりする医師が担当すると、起こるリスクが高まります。ただ医師が適切に処置をしたとしてもお客様の体質やその日の体調により仕上がりが異なりますので、この点も事前に知っておくと良いでしょう。

当院はこの症例のように術後の眉毛や傷跡に配慮して眉下切開の手術を行っています。

目を閉じにくくなった

眉下切開では、適度に皮膚を切除することで、理想の目元を実現できます。
また、皮膚の切除量が適切であれば、術後に目を閉じにくくなるトラブルが起こることはありません。
一方、皮膚の切除量が多すぎた場合では、術後にまぶたを閉じにくくなり、ドライアイを引き起こすリスクが高くなるのです。
眉下切開を受けるとまぶたを大きく開けることができるようになって、視界の広がりを感じることがあります。
それはそれで、眉下切開で得られる効果として捉えることができますが、やりすぎてしまうと、ドライアイという弊害が起こることがあるのです。
そしてそうならないためには、切除する皮膚の量を調節しなければなりません。
特にもともとドライアイ気味の方の場合では、皮膚の切除量が多いことでドライアイになりやすいと考えられますので、十分な注意が必要です。

これは失敗?眉下切開後に現れやすい症状について

眉下切開は失敗のリスクがある目元整形ですが、実は、実際には失敗していないのに、まるで芝居したかのような症状が見られることがあるのです。
それでは、眉下切開後に現れることがある紛らわしい症状についてご紹介します。

術後の腫れがなかなか落ち着かない

眉下切開では、皮膚を切開したり切除したりするため、術後1~2週間は腫れや内出血が続きます。
このような腫れや内出血は、患部が快方に向かう段階で起こる現象で異常ではありませんが、人によっては2週目以降も続くことがあり、失敗したのではないかと心配になることがあります。
しかし、眉下切開のダウンタイムには個人差があり、お客様の年齢や体質によって長引くことは決して珍しいことではありません。
また、術後数カ月が経過しているのに傷跡が消えず不安になる方がいますが、眉下切開の傷跡はすぐに消えるようなことはなく、時間をかけて白い線へと変化し、やがて目立たない状態に落ち着くという経過をたどります。
眉下切開は皮膚や組織がダメージを追う手術ですので、腫れや内出血、傷跡がすぐに快方に向かわなかったとしても、気長に回復を待つ姿勢で過ごすことが大切です。

術後しばらくしてからたるみが戻ってきたような気がする

眉下切開は、1度手術を受けてしまえば、半永久的な効果を期待できる手術です。
しかし、術後数年、数十年と時間が経過すると、それに伴い新たなたるみができて、眉下切開を受ける前とあまり変わらない状態になることがあるのです。
そして、このような状態が起こると後藻取りしたと勘違いする方がいますが、これは後戻りではなく、経年変化によるたるみです。
つまり、失敗ではないということです。
眉下切開後には、手術前と完全に同じ状態に戻ることはありませんが、経年で皮膚にたるみが生じてくると、後戻りしたかのように勘違いすることがあります。
この場合では、再度、眉下切開を受けることで改善を目指せる可能性があります。

眼瞼下垂が改善されなかった

眉下切開では、上眼瞼挙筋の影響をほぼ受けていない偽眼瞼下垂や、初期で軽度の眼瞼下垂に関しては、改善効果を得られる場合があります。
一方、既に進行している眼瞼下垂の場合では、皮膚を切除するだけでは改善が難しく、上眼瞼挙筋に手を加える眼瞼下垂手術で改善を目指す必要があります。
つまり、眉下切開でまぶたのたるみ改善効果を得られなかった、あるいは効果の現れ方が弱かったという場合では、偽眼瞼下垂ではなく、進行した眼瞼下垂だった可能性があるということです。
まぶたのたるみが偽眼瞼下垂によるものか眼瞼下垂によるものかは、実際に診断を受けてみないことには判断できませんので、まずはカウンセリングで診断を受けてみると良いでしょう。

眉下切開の失敗は回避できます

眉下切開は失敗のリスクがある目元整形ですが、対策をすることで失敗を回避することができます。
それでは、眉下切開で失敗しないための対策3選をご紹介します。

眉下切開の症例数が多い医師に手術を依頼する


【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
眉下切開と眼瞼下垂の手術を同時に行った症例写真

【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。
眉下切開と埋没法を同時にした症例

【リスク・副作用】腫れ、内出血、むくみ、傷跡、痛み。※これらの症状がなるべく出ないように配慮して手術を行います。

眉下切開は、切開する場所や絶所する皮膚の量が少し違うだけで、仕上がりに大きな影響が現れる可能性がある目元整形です。
そのため、手術を受けるなら眉下切開の症例数が多い医師に依頼することが重要です。
眉下実績の症例数が多い医師なら、お客様の現状把握を正確に行った上で、デザインを決めますので、満足できる結果を得やすいです。
さらに、切開場所でミスをする可能性も極めて低いので、眉毛が細くなった、目立つ傷跡が残ったなどのトラブルも起こりにくいでしょう。

欲張らない

眉下切開を希望されるお客様の中には、できるだけ多くの皮膚を切除して若返りを図りたいという希望出される方がいます。
しかし、眉下切開で重要なのは、できるだけ多くの皮膚を切除するということではなく、顔全体のバランスを考慮した上で切除量を決めて、理想の目元を目指すということです。
つまり、眉下切開を受ける際には、あまり欲張らずに医師の提案を受け入れることも大切だということです。
皮膚を必要以上に切除してしまうと元に戻すことが困難になり、ドライアイのリスクも高まります。
そうならないためには、医師の提案に耳を傾けることが重要だということです。

シミュレーションで仕上がりを確認しておく

カウンセリングの際には、シミュレーションで数パターンの仕上がりを確認できます。
そして、ここで注意していただきたいのは、「だいたいこんな感じ」のシミュレーションでデザインを決めるのではなく、「このデザインにしたい」と思えるデザインで眉下切開を受けるということです。
眉下切開では、デザインで妥協すると後の後悔につながることがありますので、そうならないためには、ご自身にとってベストだと思えるデザインで手術を受けることが大切です。

失敗したくないなら眉下切開はeクリニックへ

金沢院の外観

今回の記事では、眉下切開での失敗例と失敗を回避する対策について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。眉下切開は施術を任せる医師選びさえ間違えなければ、非常に多くのメリットを得ることができる美容整形です。
eクリニックには、眉下切開を含む目元の美容整形の実績豊富な医師が在籍しております。症例写真や症例動画を見ていただければ分かる通り、当院の眉下切開は傷跡がほとんど分かりません。他院修正にも対応可能ですので、眉毛切開を検討している方、他院での眉下切開で失敗したと感じている方は、ぜひ一度当院の無料カウンセリングを受けてみてくださいね。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

このコラムに関連する施術&料金

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このページの監修医師

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

美容外科医師の飯田秀夫

(eクリニック統括技術指導医)

飯田 秀夫

経歴

・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
 以降、同大学医学部付属病院、
 国立がんセンターなどで頭頸部外科、
 形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
     辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院

プロフィール

のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。

資格

日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)

医師

山崎 俊

経歴

2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長

資格

日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医

所属学会

日本形成外科学会

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