若い人が眉下切開を受けても大丈夫?おすすめできる人の特徴と注意点を医師が解説

眉下切開は目元の美容整形の1つで、まぶたのたるみを改善する目的で行われます。
そんな中、眉下切開は若い人にあまり向いていないと捉える人もいます。
しかし年齢が若いからといって絶対に眉下切開が受けられないということではありません。
今回は眉下切開がおすすめできる人の特徴や、眉下切開を受ける時の注意点などについて詳しく解説します。

▶▶目の上のたるみ取り(眉下切開)

目次

眉下切開はどんな手術?

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

眉下切開では局所麻酔を施した後に眉のすぐ下の皮膚を切開します。
その後、一般的に中にある脂肪組織を取り除いて縫合します。
まぶたそのものには手を加えない手術ですが、脂肪を一部取り除くことでまぶたのたるみが改善する効果が見込めるのです。

ちなみに眉の下ではなく眉の上を切開してたるみを改善する眉上切開という手術もあります。
眉上切開の場合は術後眉尻が少し上がるので、キリッとした印象の目元になるというメリットが見込めます。
しかし眉上切開は眉下切開以上に傷跡が目立つ傾向にあるため実施しているクリニックはあまり多くありません。

若い人でも眉下切開を受けられる?

若い人に眉下切開の手術をしている医師

眉下切開は加齢によってまぶたがたるんでしまった方がたるみの改善のために受けることが多い手術です。年齢を重ねている方と比べると若い人はまぶたのたるみが少ない傾向にあることから「眉下切開は年齢の若い人には不向きである」という意見もあります。一方で若い人でも生活習慣によって目元にたるみが生じている場合があり、まぶたの状態によっては眉下切開でたるみを取ることが推奨できます。

眉下切開がおすすめできる人

眉下切開の3日後、7日後、14日後の経過の症例
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

まぶたにたるみがみられるのであれば、年齢をそれほど重ねていない方でも医師から眉下切開が提案される場合があります。
若い人でもまぶたにたるみが生じてしまう要因としては、まずパソコンやスマートフォンの操作による目の酷使が挙げられます。
液晶画面をジッと見つめることで瞬きの回数が減少し、まぶたの筋肉が衰えてたるみに繋がるのです。
また無理なダイエットをしたり体調を崩して食欲がない日が続いたりして短い期間で急激に痩せると、目の周辺にある脂肪が大幅に減少することがあります。
顔の脂肪の減少もまぶたのたるみに繋がる恐れがあるのです。

ちなみにアレルギー症状も目元のたるみを招くことがあります。
花粉や犬、猫など動物によるアレルギーの症状で日中目を何度もこする状況が続くとまぶたの組織に負担がかかり、やがて皮膚が伸びてたるみを引き起こす恐れがあるのです。

若い人が眉下切開を受ける時に注意すべきこと

眉下切開にはまぶたのたるみが取れる効果が望める一方でデメリットもあるのです。
眉下切開を受ける時はまぶたや眉毛に変化が生じることや、ダウンタイムがあることに注意しましょう。
美容整形は医療のため完ぺきではありません。そのため、当院ではこれらの注意点を踏まえて、丁寧に若い方に眉下切開の手術を行っています。

傷跡が目立つことがある

手術のやり方によっては術後傷跡が目立たないよう切開、縫合できることがあります。
しかし眉下手術は基本的には眉毛が生えている部分でなく眉の下を切開する手術であることから、術後傷跡が人から見える状態になる可能性があります。

傷跡がどうしても気になるという場合はメイクで隠しても問題ありませんが、目元のメイクができるようになるのは手術から1週間後に行われる抜糸が終わってからです。
もし抜糸前にやむを得ずお出かけするのであれば、眉毛を覆うぐらいの大きさのレンズが付いたサングラスやメガネを着用しましょう。

ただ、当院では傷跡が残らないように丁寧に縫合しています。

つり目になる可能性

眉下切開手術では眉下の組織を取り除いた後その部分に皮膚を寄せて縫合します。
そのため術後はまぶたが上に引っ張られ、つり目気味になる場合があります。

二重のラインが浅くなる可能性

まぶたの形によって術後二重のラインが浅くなることがあります。
一方もともと奥二重である場合は、手術でまぶたが少し引き上げられることで二重のラインがよりハッキリしてくる可能性があります。

目と眉の距離が近くなる可能性

手術で眉下の組織が一部取り除かれることから、術後は目と眉の距離が今までより近くなる可能性があります。

眉毛の形が変わる可能性

術後は眉毛のラインが変化することがあります。
例えば眉毛が「へ」の字の形である場合は術後一文字に変化する可能性があります。
もし、ご自分の眉毛がどのように変化する可能性があるかを知りたい場合は医師とのシミュレーションでチェックしてみましょう。

まぶたのたるみが十分に改善しない可能性

まぶたのたるみが強い場合、眉下切開では十分な改善がみられない可能性があります。
特にたるみの原因がまぶたを持ち上げる筋肉の機能低下である場合は眉下切開を受けてもたるみの改善はあまり見込めません。
眉下切開は脂肪を取り除く手術でまぶたの筋肉にアプローチする手術ではないので、筋肉や腱膜の異常でまぶたがたるんでいる場合は他の手術が推奨される可能性が高いです。

なお、より一層のたるみ改善効果を出すために、眉下切開と併用する形で全切開を受けることが医師から提案される場合もあります。
全切開はまぶたを目頭から目尻にかけて切開し、まぶたの内部にある脂肪や筋肉の一部を取り除く手術です。
この全切開は本来二重のラインを形成するために実施される手術なのですが、まぶたのたるみを解消する効果も見込むことができ、術後は目が大きく見開いた状態になることが期待できます。

左右差が生じることがある

人によって左右で眉毛の位置や高さが違う場合があります。
経験を積んでいる医師の手術を受ければ左右差が生じないように手術してもらえることもあるのですが、もともと眉毛の左右差が大きい方が眉下切開を受けると医師が注意深く手術をしても左右差が出てしまう場合があります。

また眉毛に左右差がない方が眉下切開を受けた場合も組織の切除範囲が数㎜でもズレてしまうと仕上がりに左右差が生じる可能性があります。

視界がぼやけることがある

手術前に用いる麻酔の影響で術後しばらく視界がぼやけることがあります。
そのため少なくとも手術の翌日までは自動車やバイク、機械類の運転を控えることを推奨します。

ダウンタイムがある

眉下切開の3日目の傷跡

目元には細かい血管が密集しているので、切開や縫合でまぶたに負担がかかると患部の回復の過程でダウンタイムが生じ、腫れなどの不調が生じます。
眉下切開を受けた場合も術後3日前後はまぶたに腫れや内出血、また熱を持つ感覚が生じることが多いです。
ダウンタイム中にまぶたに刺激が加わると腫れが長引いたり悪化したりする恐れがあるので、手術から1週間後の抜糸が済むまではコンタクトレンズの使用や目元のメイクを控えることをおすすめします。

加えて体が温まると血液の循環が良くなり腫れがひどくなってしまう可能性があります。
そのため術後は入浴をシャワーだけで済ませ、バスタブに浸かるのは避けましょう。
なおシャワーが浴びられるようになるのは手術から丸1日が経過してからです。
この日は目元を避けて洗うことが推奨できますが、術後2日目以降はまぶたにシャワーを当てても大丈夫です。
しかし切開部分を強くこすらないよう注意しましょう。

ちなみに血行を促進してしまう行動を避けるという意味ではスポーツも推奨できません。
ダウンタイム中に激しく体を動かしてしまうと体に熱がこもって血液循環も良くなり、まぶたの腫れや内出血を悪化させる恐れがあります。
そのため術後の経過を順調なものにするためにはできるだけ安静に過ごしましょう。
もし安静にしていても腫れが気になるという場合は保冷剤をタオルでくるんだものを当てて目元を冷やすことをおすすめします。

傷口から出血することがある

術後2日目が経過するまでは傷口から出血がみられる可能性があります。

技術のある医師を見つける必要がある

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

満足のできる仕上がりになるためにはスキルの高い医師を見つけることが大切です。
技術のある医師の特徴としては、まずカウンセリングやシミュレーションが丁寧であるという点が挙げられます。
カウンセリングでお客様の希望を細かく聞き取ったり術後どんな仕上がりになるかをじっくりシミュレーションしたりする医師であれば理想の仕上がりイメージを詳細にお客様と共有してくれる医師なので、クオリティーの高い手術をしてくれる可能性が高いです。

またカウンセリングが丁寧な医師は手術の長所だけでなくデメリットについても詳しく教えてくれたり、お客様の質問に対してしっかり答えてくれたりする傾向にあります。
そのためお客様が不安要素を解消した上で手術に臨むことができます。

そして技術の高い医師を見つけるためには、気になるクリニックの在籍医師のこれまでの経歴をチェックすることもおすすめできます。
眉下切開を含む目元の手術の実績を積んでいる医師であれば目元の解剖学に詳しいので審美的な面で質の高い手術を提供してくれます。

若い人が気になる眉下切開のよくあるご質問

眉下切開をすると眉毛がなくなる?

眉下切開は眉毛の下を切開、縫合する手術なので術後眉毛が完全になくなるリスクは低いです。
一方で手術のやり方によっては手術によって眉毛の面積がやや少なくなる可能性があります。

眉下切開で眼瞼下垂は治る?

眼瞼下垂はまぶたを持ち上げるための筋肉や腱膜の機能が弱まってまぶたが開きづらくなってしまう疾患です。
加齢でまぶたの筋肉が弱まったことがきっかけで発症する場合が多いですが、コンタクトレンズの長期使用などでまぶたを引っ張ったりすることが多いと若い人でも発症する恐れがあります。
ちなみに筋肉や腱膜に異常がないものの皮膚がたるんでまぶたが垂れ下がってしまう状態は偽眼瞼下垂と呼ばれます。

眼瞼下垂や偽眼瞼下垂の症状は眉下切開によって改善するケースもあります。
しかし筋肉の働きが弱まったことで発症する眼瞼下垂に関しては眉下切開だけで改善しない場合もあります。
そのため眼瞼下垂の症状を解消させたいのであれば眼瞼下垂を改善するための手術を検討することをおすすめします。

二重のラインは眉下切開で整えられる?

眉下切開と埋没法を同時に行った症例
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

眉下切開を受けた後は二重のラインが微妙に変化することがあります。
しかしどのような人でも二重のラインが変わるとは限らないので、二重のラインが整う効果を眉下切開に期待するのはおすすめできません。
二重のラインを整えたいのであれば、眉下切開の後に別途二重術を受けることを推奨します。

若い時に眉下切開を受けると老後どうなる?

年齢を重ねると顔のあらゆる部分の皮膚、筋肉が垂れ下がってきます。
そのため若い時に眉下切開で目元のたるみを取った後でも、5~10年経って肌の状態に変化が生じると再びまぶたのたるみが気になってくる可能性があります。

眉下切開は保険適用になる?

眉下切開は基本的には健康保険が適用されません。
眉下切開は二重術と同様見た目をより美しくする目的で行われる傾向にあることから、保険適用外となるケースが多いです。

眉下切開ならeクリニックへ

金沢院の外観

眉下切開の取り扱いがある美容外科が多いため、医師選びの段階で迷うことがあるかもしれません。
名医に出会うためにはeクリニックも視野に入れて、美容外科選びを行ってみてください。
eクリニックには、目元の手術を得意とする医師が大勢在籍しており、若い方に眉下切開の手術についても定評がありますので、不安なく手術や施術をお受けいただけます。
気になる方は、まずはカウンセリングを受けてみてくださいね。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

このコラムに関連する施術&料金

▶▶目の上のたるみ取り(眉下切開)

このページの監修医師

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

美容外科医師の飯田秀夫

(eクリニック統括技術指導医)

飯田 秀夫

経歴

・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
 以降、同大学医学部付属病院、
 国立がんセンターなどで頭頸部外科、
 形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
     辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院

プロフィール

のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。

資格

日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)

医師

山崎 俊

経歴

2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長

資格

日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医

所属学会

日本形成外科学会

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