二重整形にはまぶたの筋肉などの組織を医療用の糸で留める埋没法のほか、メスを入れてまぶたの脂肪を取り除くなどして二重を形成する切開法があります。
切開法にはまぶたを部分的に切開する部分切開とまぶた部分切開より切開範囲が広い全切開という方法があります。
いずれもまぶた内部の構造にアプローチして二重のラインを形成する術式ですが、細かな違いがあるのです。
今回は部分切開と全切開の違いに加え、どちらの術式が良いかという点などに触れていきます。
切開法の選択にお悩みの方や術式について詳しく知りたいという方は是非最後までご覧ください。
▶▶全切開
部分切開と全切開の違い
部分切開と全切開の違いの1つは切開範囲です。
部分切開では上まぶたの一部分にメスを入れます。
切開箇所は二重ラインを作る位置で、そのラインを5mm程度切開して場合により余分な皮膚や脂肪などを取り除きます。
全切開と比べて切開範囲が小さいのでダウンタイムも全切開より短い傾向にあります。
そして全切開は上まぶたの目頭付近から目尻付近にかけて切開する術式です。
切開範囲は25mm〜30mm程度で、縫合したラインが二重のラインとなります。
全切開では皮膚を切開した後は場合によりたるんでいる皮膚や内部の脂肪を取り除きます。
切開範囲は大きくダウンタイムも部分切開と比べて長いですが、まぶたのたるみにしっかりアプローチできるというメリットがあります。
そのため腫れぼったさを解消した上でくっきりした二重ラインに仕上がることが期待できます。
部分切開と全切開どっちがいいの?
部分切開と全切開どちらを受けるべきかは一概にいえず、お客様の元々のまぶたの状態や仕上がりの希望によります。
ダウンタイムがあまり確保できない方や目のたるみが少ない方には部分切開がおすすめです。
一方でまぶたに厚みがある方やたるみが強い方が確実に二重にするには全切開を受けることが推奨できます。
どっちの術式を選ぶかは、医師とじっくり相談した上で検討しましょう。
部分切開や全切開で理想的な二重にしてくれるクリニックの特徴
切開法で理想どおりの二重ラインを手に入れるには、ハイレベルな医師が在籍するクリニックを選ぶ必要があります。
部分切開、全切開どちらを実施する場合も、まぶたという狭い範囲で薄い皮膚を切開し縫合するという複雑な手術が行われます。
加えて医師はどれぐらいの皮膚や脂肪を除去するかを適切に判断しなくてはなりません。
そのため経験を積んだ医師でないと希望どおりの仕上がりになる可能性は低くなってしまいます。
そんな中、スキルの高い医師がいるクリニックには施術にこだわりがある、アフターフォローが充実しているなどの特徴がみられます。
自然でパッチリした二重を実現している
二重整形を実施しているクリニックの多くは、過去に対応した症例を写真付きで公開しています。
手術をうける候補となっているクリニックがあれば、公式サイトやSNSにアクセスして部分切開や全切開の症例写真を確認してみましょう。
自然でパッチリした二重を実現しているクリニックであればデザイン力や施術のスキルが高い医師が在籍している可能性が高いです。
内部組織の処理にこだわりがある
切開後はまぶたの内部の組織にアプローチしますが、この時の処理のクオリティーはお客様の望んでいた二重ラインができているか、二重ラインが今後長持ちするかという点を左右します。
内部組織の処理が不十分だと希望どおりのデザインの二重が形成されなかったり、食い込みが浅くラインが取れやすい二重になったりする可能性があります。
理想的な二重を手に入れるために、通院先候補のクリニックが術中丁寧な内部処理を行っているかどうかをカウンセリングや診察で確認することおすすめします。
目の開きやすさまで考えてくれる
一見きれいな二重ラインができたとしても術後まぶたがうまく開き切らなくなったというアクシデントが起きるケースがあります。
まぶたが開きにくくなると物が見えにくくなる、煩わしさを感じるなど日常生活で大きな不便が生じてしまいます。
目がうまく開かなくなるというトラブルは手術の過程で目を目元の構造について十分な知識を持っていない医師が部分切開や全切開を担当してしまった時に起こり得ます。
そんな中目元の筋肉の構造や切開法について熟知している医師であれば、二重のデザインだけでなく術後しっかりまぶたを閉じたり開いたりできるように手術をしてくれます。
もし心配でしたらクリニックで目の開きやすさを考慮しながら手術してもらえるかどうかを確認することがおすすめできます。
ダウンタイムが短くなるように手術してくれる
部分切開、全切開のダウンタイム中の代表的な症状は目元の腫れです。
切開をともなう二重整形により皮膚などの組織がダメージを受けるので、術後1~2週間で腫れが目立つことが多いです。
そんな中、ハイクオリティーな二重整形を提供してくれるクリニックでは、ダウンタイムがなるべく短く済むように施術を実施する傾向にあります。
例えば麻酔をかける時、麻酔薬を多めに注射すると術後の腫れが大きくなる場合があります。
そこで腫れを抑えるために注入する麻酔薬の量を最小限に抑えているクリニックがあります。
麻酔薬の量を調節することで手術中の痛みを取りつつ患部の回復を早める二重整形をしてくれるクリニックを選ぶことで術後良い経過に至ることができます。
また腫れが長引く原因としては手術中の出血の多さも挙げられます。
出血量が多いと術後の患部が大きく腫れる傾向にあるため、クリニックによっては電気メスでまぶたを切開することで施術部位の止血を行いながら部分切開や全切開を実施する所があります。
eクリニックでも部分切開や全切開を実施する際に止血を行っております。
当院では電気メス同様に電気の働きで止血できる「RFナイフ」というメスを使用します。
RFナイフは電気メスと比べて組織へのダメージが少ないので、患部への負担をあまりかけずに止血を行うことが可能です。
アフターフォローが充実している
アフターフォローの具体例としては術後の定期的な検診や患部にトラブルが生じた時のケアが挙げられます。
このようなアフターフォローが充実しているクリニックでは医師が術後の段階までサポートしてくれます。
そうしたクリニックは手術そのものも丁寧に行ってくれることが多いです。
ちなみに二重整形が受けられるクリニックの多くはアフターフォロー制度を設けていますが、アフターフォローの詳細はクリニックによって異なります。
そのため通院を検討しているクリニックがあったらクリニックの公式サイトやカウンセリングなどでアフターフォローの内容を十分に確認しておくと安心です。
術後検診が何回受けられるか、二重のラインが取れた時のための保証はついているかなどをチェックしておきましょう。
カウンセリングを丁寧に行う
カウンセリングに時間をかけてくれるクリニックは質の高い施術を行ってくれる傾向が強いので、部分切開や全切開において理想的な二重ラインに仕上げてくれる可能性が高いです。
カウンセリングでは医師がお客様に二重整形の術式の説明をしたり、お客様の理想的な二重のイメージを聞き取ったりします。
数あるクリニックの中には手短にカウンセリングを済ませるクリニックもありますが、お客様の希望や疑問に思っていることをじっくり聞き取ってくれるクリニックであればニーズを十分に把握した上で施術を行うので、お客様が思い描いたとおりの二重まぶたに仕上げてくれます。
また二重整形が受けられるクリニックの中にはカウンセリングが無料で受けられる所が多いです。
そのため気になるクリニックがあったらまずカウンセリングを受けてそのクリニックで部分切開や全切開を受けるかどうかを検討することがおすすめできます。
医師でなくカウンセラーがカウンセリングを担当するクリニックもあります。
医師以外のスタッフがカウンセリングを担当していることで、お客様の施術のご希望が100%医師に伝達されないまま施術が実施される場合があります。
そのためカウンセラーでなく医師がカウンセリングを行っているクリニックで二重整形を受けた方が希望どおりの仕上がりに至る可能性が高いです。
全切開でなってしまう可能性があるハム目ってなに?
ハム目とは、二重のラインからまつ毛の生え際までの間の皮膚がぷっくりふくらんで見える目元を指します。
皮膚がふくらんでいる状態が縛ったハムに見えることからハム目、あるいはソーセージ目と呼ばれます。
生まれつきハム目の人もいますが、部分切開や全切開のような二重整形を受けたことでハム目になる人もいます。
二重整形によってハム目になる主な原因は、二重の幅を広くとり過ぎてしまうことです。
eクリニックでは、解剖学の知識が豊富で二重整形の経験を十分に積んだ医師が二重整形を担当するのでお客様の顔全体のバランスや骨格を考慮しながら適切な幅の二重をデザインしております。
一方で数あるクリニックの中には二重整形の経験が浅く二重ラインのデザイン力も乏しい医師が二重整形を担当するクリニックもあり、そのようなクリニックで部分切開や全切開を受けると過度に幅の広い二重が形成されることがあります。
極端に広い幅の二重を作ってしまうと黒目が見える範囲が狭まり眠そうな印象を与えることがあるので、医師に希望の仕上がりを伝えつつ適切な幅の二重ラインにデザインしてもらうことをおすすめします。
ちなみにダウンタイム中の症状によってハム目になるケースもあります。
この場合はまぶたの腫れやむくみが落ち着くことでハム目も解消される可能性が高いので、不安を感じやすいですがダウンタイムを終えるまで気長にハム目が改善するのを待ちましょう。
もしどうしても腫れがいつまでも治まらないなどの問題があれば医師の診察を受けることをおすすめします。
部分切開や全切開は他の目元の手術と一緒に受けられる?
クリニックによっては部分切開・全切開と他の手術を併用できることがあり、eクリニックでは部分切開と全切開どちらを受ける場合も他の目元の手術と一緒に受けていただくことが可能です。
併用する手術の例としては目の形を整えたり目の横幅を広げたりする目頭切開、目尻切開といった手術がありますが、理想の目元のイメージによって部分切開・全切開と一緒に目頭切開や目尻切開、、タレ目形成を受ける方もおられます。
理想的な目元を手に入れるにあたり二重整形だけでは物足りないという場合は手術の併用について医師に相談してみましょう。
二重全切開ならeクリニック
今回の記事では、部分切開と全切開どっちがいいのか、について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
eクリニックでは、全切開をはじめとし、目元の美容整形を積極的に行っています。当院に在籍している医師は目元の手術の症例数が多く経験豊富なため、幅を広げたい、狭くしたい、二重の食い込みを自然に見せたい、まつ毛の生え際を見せたい、といった難しいご要望にも対応することが可能です。
二重整形に興味がある方はぜひ一度eクリニックへご相談ください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
このコラムに関連する手術&料金
▶▶全切開
このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)