ブログやSNSで見かける貴族手術の後悔事例を医師が徹底解説!

韓国で考案された貴族手術は、プロテーゼや人工真皮を挿入することで凹んだ鼻翼基部を数ミリ持ち上げ、鼻翼の付け根から伸びるほうれい線や影をなくす施術です。一度の施術でさまざまな効果を得ることのできる貴族手術ですが、施術について調べていると、「貴族手術を受けて後悔した」「受けなければよかった」といった内容のブログを目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。また、そのようなブログで「実際に起きた失敗事例」を見ることで、施術を受けることに消極的になってしまった方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、実際のブログで見かけた貴族手術の後悔事例について、医師の立場から原因と対策を解説していきます。施術を受ける上での注意点についても言及しておりますので、貴族手術に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

▶▶貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ)

貴族手術とは

小鼻縮小と軟骨移植と人工真皮による貴族手術を同時に行った症例
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

鼻翼基部が凹んでいると、正面から顔を見たときに小鼻の脇から口元にかけてほうれい線のようなしわや影が生じます。また、顔全体に立体感がなくのっぺりとした印象になるだけでなく、相対的に口元が出っ張っているように見えがちです。

貴族手術の図解

韓国で生まれた貴族手術では、凹んだ鼻翼基部(鼻の付け根)に自家組織やプロテーゼ・人工真皮などを挿入・移植することによってボリュームを出していきます。
鼻翼基部にボリュームが出ると、鼻から口にかけてのしわや影が改善されるのはもちろん、口元の出っ張りを抑えることができます。しっかりと変化を実感できるのにもかかわらず「整形感」が極めて出にくい施術である点も魅力です。他にも、ほうれい線やゴルゴラインなどのしわが改善されることによる若返り効果も期待できます。一度の施術でバランスの整った上品な顔立ちを目指せることから、「貴族」手術と呼ばれているのです。

どんな人に向いている?

貴族手術を向いている方を案内している看護師

東洋人は鼻翼基部が低い人種であり、発達していない方が多いとされています。そのため、「日本人で貴族手術の適応がまったくない方はゼロに等しい」と言っても過言ではありません。若い方が貴族手術をおこなうことで一気に垢抜けることができますし、年齢を重ねて凹みやしわが目立つようになってきた方にもおすすめです。
特に向いている方の特徴は以下の通りです。

  • 顔に立体感がない方(平坦な方)
  • 小鼻の横が凹んでいて影やしわが気になる方
  • 口元が突出している方
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

鼻翼基部にボリュームがないと、中顔面が平坦でのっぺりとした印象になりがちです。横を向いたとき、頬の膨らみに小鼻が隠れてしまう方は貴族手術の適応がある可能性が高いためチェックしてみましょう。
若いうちからほうれい線が気になる場合にはいくつかの原因がありますが、そのうちの一つが「鼻翼基部の凹み」です。鼻翼基部の骨が未発達だと小鼻との段差で影やしわが生じやすく、ほうれい線のはじまりの部分が濃く深く強調されてしまいます。鼻翼基部にボリュームを出すことで凹みが解消されると、ほうれい線が目立たなくなるのでおすすめです。
また、口元が突出している、いわゆる口ゴボの方の場合、鼻翼基部が通常より凹んでいるせいで相対的に口元が出っ張っているように見えているケースがあります。口元が出ていることをコンプレックスに感じている方は、貴族手術で解消できるかもしれません。

貴族手術の後悔事例

貴族手術の症例
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

貴族手術は近年さまざまな世代の方から注目されている施術です。では、「貴族手術を受けると後悔する」というのは本当なのでしょうか。ここからは、実際に貴族手術を受けた方のブログで見つけた後悔事例について、具体例を挙げながら詳しく解説していきます。

ブログで見つけた後悔事例① 小鼻が広がった

貴族手術を受けて小鼻が広がるという現象は、実際のブログで何件か見つけることができました。小鼻が広がってしまう原因は、鼻翼基部にボリュームが生まれたことによって鼻の形状が変化し、その結果として小鼻が横に広がったように見えることです。このようなケースは非常に稀であり、また実際に小鼻の形状が変わったわけではありません。
しかし、鼻翼基部が出っ張ったことによる目の錯覚とは言え、「小鼻が大きく見えてしまうのなら困る」と感じる方は多いのではないでしょうか。実際には、医師は小鼻とのバランスも見ながら丁寧にデザインと施術をおこなっています。そのため、技術力や経験の浅い医師のもとで施術を受けない限り、このようなトラブルに見舞われることは少ないです。ただ医師の技術的に問題がなく手術自体が上手くいったとしてもその日の体調や体質により仕上がりには個人差があります。

ブログで見つけた後悔事例② 鼻が低くなった

貴族手術を受けたことで鼻が低くなってしまう現象も、小鼻が広がったように見えるのと同じ原因で起こります。鼻翼基部にボリュームが生まれると、必然的に鼻翼基部から鼻先までの距離が短くなってしまうため、鼻が低くなってしまったように感じることがあるのです。
当院では鼻翼基部だけでなく顔全体のバランスを重視した上でデザインを決めているので、このような失敗例は回避することができます。

ブログで見つけた後悔事例③ 不自然な表情になった

貴族手術では、鼻翼基部周辺の皮膚や筋肉にも手を加えていきます。特に鼻翼基部周辺の筋肉は唇を上に持ち上げるのに使われる筋肉や皮膚の動きが変化するため、笑いにくいように感じたり、異物感や違和感が生じたり、これまでとは違った表情に見えたりする可能性があります。ただし、これは滅多に見られないケースなので、施術を受ける前から過剰に気にしすぎることはありません。はじめは違和感があったとしても時間の経過とともに馴染んでいくでしょう。
術後3ヶ月が経過しても症状が改善されない場合には、医師の施術ミスや何らかのトラブルが起きている可能性がありますので、一度美容外科を受診してみてください。

ブログで見つけた後悔事例④ 感染症で皮膚が壊死した

貴族手術のダウンタイムの早見表

外科手術である以上、貴族手術で感染症を引き起こすリスクはゼロではありません。メスで皮膚や皮下組織が切開されたタイミングで体内に細菌が侵入するおそれがあるためです。感染症対策としてもっとも重要なことは、手術中の衛生管理と術後の適切なケアになります。ダウンタイム中は美容外科に指示された通りにご自身でケアをおこない、何らかの異常が見られた場合にはすみやかに美容外科を受診しましょう。また、美容外科の衛生管理については口コミサイトやSNSなどを使って事前にリサーチしておくことをおすすめします。
感染を引き起こした際の症状としては、鼻翼基部周辺の赤みや腫れ、痛み、熱感などです。重度であれば発熱したり全身の倦怠感などが現れたりすることもあります。

ブログで見つけた後悔事例⑤ 挿入物がズレた

鼻翼基部に挿入したプロテーゼなどが術後に何らかのきっかけでズレてしまうことがあります。挿入物がズレると外から見ても分かるほど違和感があり、また痛みや不快感をともなうケースも多いです。
ズレてしまった挿入物は再手術によって位置を調整しなおします。万が一ズレてしまったとしても、歯の詰め物と同じような要領で入れ直すことができるため、心配しすぎることはありません。

ブログで見つけた後悔事例⑥ 神経障害が出た

非常に稀な事例ではありますが、鼻周りの皮膚や組織を切開したり挿入物を配置したりするときに感覚神経に触れてしまうと、神経障害や感覚異常が生じることがあります。感覚異常とはチクチクとした痛みや麻痺のことで、このようや症状が続くと顔面の筋肉の動きに影響を与える可能性が高いです。
しかし、ほとんどの場合これらの症状は一時的なもので、時間が経過すれば自然に改善していきます。とは言え恒久的な神経障害が出る可能性もゼロではないため、手術前にあらかじめこのようなリスクがあることを知っておくことはとても重要です。

ブログで見つけた後悔事例⑦ 鼻の穴が大きく見える

「貴族手術で鼻の穴が大きくなった」という事例も見られました。
貴族手術で鼻翼基部にボリュームが出て前方に突き出ると、鼻の形状が全体的に変化します。その影響で鼻の穴の位置が微妙に変わり、大きく広がったように見えることがあるのです。とは言え実際に鼻の穴が大きくなるほど鼻の形状が変化することは少なく、実際には視覚的な印象が変化したことによるものが多いと言えます。
不安な方は、「鼻の穴が大きく見えるようになることは避けたい」と医師に伝えた上でデザインを決めるようにしましょう。

ブログで見つけた後悔事例⑧ 思い通りの仕上がりにならない

思っていた仕上がりとは違ったために後悔する事例も多いです。貴族手術に限らず、美容整形はすべて人間の手によっておこなわれるものになります。そのため、完全に理想通りの変化を叶えられないこともケースもあるのです。
「こうなりたい」という確固たるイメージのある方は、なるべく詳細に医師と共有するようにしましょう。画像など使えるものは使って、できる限り医師とお客様とのイメージの相違をなくすことで、理想に限りなく近い仕上がりを目指すことができます。

貴族手術の症例

顔の脂肪注入、顔の脂肪吸引、糸リフト、貴族手術を併用した1か月後の症例写真
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。
貴族手術の症例
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。
鼻中隔延長と軟骨移植と鼻尖形成と貴族手術を同時に行った症例
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。
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貴族手術を受けるならeクリニックがおすすめ

金沢院の外観

今回は、実際にブログで見つけた貴族手術の後悔事例を7つ取り上げ、それぞれ原因と対策について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
韓国で考案された貴族手術は、顔に立体感を持たせるなど様々な効果が期待できる施術です。貴族手術で起こる可能性のある失敗はどれも非常にリスクが低く、主な原因は「医師の技術力・経験不足」や「医師とお客様との理想イメージの相違」になります。つまり、事前にしっかりと対策しておけば、ほとんどのリスクを回避することが可能です。美的センスが問われる施術なので、大前提として、貴族手術の施術実績の豊富な医師のもとで施術を受けるようにしましょう。
eクリニックでは、大手美容外科で経験と実績を積んだベテラン医師がカウンセリングから施術までを担当し、鼻の形や顔のバランスを考慮した上で一人一人に最適なデザインをご提案いたします。鼻翼から口角にかけて伸びるほうれい線や影、口元の出っ張りにお悩みの方は、ぜひ一度お近くのeクリニックで無料カウンセリングを受けてみてください。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

このコラムに関連する施術&料金

▶▶貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ)

このページの監修医師

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

美容外科医師の飯田秀夫

(eクリニック統括技術指導医)

飯田 秀夫

経歴

・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
 以降、同大学医学部付属病院、
 国立がんセンターなどで頭頸部外科、
 形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
     辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院

プロフィール

のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。

資格

日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)

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