二重全切開したのに一重に戻った!原因や対策を医師が解説!

全切開と眼瞼下垂を同時に行った症例写真
考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

二重全切開法がどのような美容整形手術か、ご存知でしょうか。
全切開法は「取れない」「元に戻らない」「半永久的」と言われる、二重整形の一つです。
しかし、これは腕のよい医師による正確な手術によって初めて可能となります。つまり、場合によっては一重に戻ってしまう場合もあるということです。
「100%絶対に取れない二重整形はあるの?」
「全切開をして一重に戻った場合はどのように対応すべき?」
二重整形を検討している方の多くは、このような疑問をお持ちなのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、二重切開法が取れてしまう原因や、その対策について詳しく解説していきます。二重整形を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

目次

全切開をした瞼が一重に戻ることはある?

結論から述べると、「あります」。
全切開法は二重整形の中でも「取れない」「元に戻らない」と言われる手術です。しかし、一重に戻ってしまう可能性がまったくないわけではありません。
また、二重が取れて一重に戻ってしまうと切開時の傷跡が見えるようになり、術前より見栄えが悪くなってしまう場合もあります。
ここからは、全切開法とはどのような手術なのか、一重に戻ってしまった時の原因や対処法について見ていきましょう。

そもそも二重全切開とは

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

「全切開」とは二重整形の手術方法の一つで、「二重切開」とも呼ばれています。
この手術では、まず目頭あたりから目尻に向かって、三日月状に上瞼を切開します。その後、皮膚の癒着を利用し、縫合したラインを二重のラインにするという方法で二重を作っています。
長所としては、デザインの自由度の高さが挙げられます。幅の大きい華やかな二重も、控えめな幅でナチュラルな二重も実現可能です。加えて、切開部分はしっかり縫合して固定するため、くっきりとした二重を作ることができます。
切開したラインは二重ラインと同化するため、傷跡も目立ちません。整形感もなく、軽く自然な目元になる点も特徴です。
そして、加齢による目元の変化を考慮しなければ、理論上の効果は半永久的になります。
たるんだ皮膚、必要以上の眼輪筋、眼窩脂肪、後眼輪筋脂肪を適切に取り除き、ぱっちりとした大きい目を目指すことも可能です。
まぶたのたるみ取りや、眼瞼下垂の治療と併せて行われるケースもあります。

全切開が取れてしまう原因

全切開が取れてしまう原因を説明する看護師

取れない二重を手に入れたい方にとって、全切開法はまさに理想の美容整形。しかし、一度行えば取れることのないとされる全切開法も、100%取れないという結果が出せるわけではありません。以下、二重の全切開が取れてしまう原因を解説します。

1.事前のカウンセリング不足

原因の一つとして、十分にカウンセリングが行われていないことが考えられます。当院ではお客様が医師に質問しやすい雰囲気つくりをしているので、事前に気になることはカウンセリングでなんでも聞いてください。

2.医師の技術不足

手術の技術・方法も原因の一つと考えられます。
人間の目は、眼瞼挙筋が瞼板を引っ張ることで開きます。そして、皮膚のすぐ下には「眼輪筋」という筋肉があります。この眼輪筋と瞼板を、二重ラインを作りたい部分にしっかりと貼りつけます。そうすると、「眼瞼挙筋」が「瞼板」を引き上げる際に「眼輪筋」も一緒に動き、綺麗に食い込んだ二重を作ることができるのです。
まとめると、前述の目の開く仕組みに「眼輪筋」がしっかりと癒着してくれることで、安定した二重ができあがります。加えて、手術では「瞼板前(脂肪)組織」と「眼瞼挙筋腱膜」の判別が重要になります。この判別は肉眼では難しく、医師の技量が問われる部分です。
以上のことより、目を開ける仕組みに対して内部処理を着実におこない、眼輪筋を癒着するべき場所にきちんと貼りつける技量が医師には必要になります。
また、カウンセリングでどんなに理想のイメージを伝えても、それを実現するだけの技量を医師が持ち合わせていないと、希望通りの仕上がりにはなりません。そのため、全切開の症例数が多い名医に執刀を任せるのが一番です。
ただ、医師が適切に処理をしたとしても、お客様のその日の体質や体調により結果が異なります。そのため一概に医師の技術不足が原因と言い切れない場合もあります。可能な限り精一杯お客様にご満足いただけるように対応したとしても医療行為のため結果には限界があることを事前に心に留めておくことが大切だと思います。

3.内部組織の処理が不十分・不適切

最後に、内部組織の処理が不十分・不適切だった場合が考えられます。こちらも医師の技量が重要になる行程です。
内部処理を適切に行わなければ、皮下処理や縫合が不十分で二重が取れてしまう可能性があります。解剖学の知識に乏しい、技量のない医者が二重切開法を行って二重ラインが取れてしまうのは、この内部処理の甘さによるもの場合があります。
また、取れることはなくても、時が経つにつれて二重ラインが薄くなることも考えられます。
このようなケースでの失敗を防ぐには、お客さん自身がまぶたの解剖学についてご存じの上で、医師を選ぶことが肝要です。

全切開手術後のまぶたを一重に戻さないために

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

全切開手術後のまぶたを一重に戻さないために、事前にできる対策はどのようなものがあるのでしょうか。以下、医師の目線から詳しくご紹介していきます。

1.全切開法の経験が豊富な医師に任せる

一度全切開法でまぶたを切開してしまうと、元の瞼に戻すことは非常に難しいです。そのため、二重整形にて切開法を希望する場合は、美容整形の経験が豊富な医師に依頼しましょう。
「まぶたの状態をよく読み取り、ダウンタイムの腫れなども見据えたラインの位置を考え、美しい二重を実現できる」、そのような医師へ手術を任せると安心です。また、医師とのカウンセリング前に、カウンセラーと相談のできるクリニックもあります。その場合は「切開法の経験が豊富な医師を担当にしてほしい」と伝えましょう。
希望の医師のスケジュールがすぐにおさえられない場合、焦って他の医師を指名しようかと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、全切開法は基本的に修正が難しいことを念頭に置き、必ず全切開法の理解が深い医師に手術を担当してもらうようにしましょう。

2.カウンセリングをしっかりと行う

美容外科でカウンセリングを初めて受ける方は、何度も質問をすることに申し訳ないと感じてしまうかもしれません。しかし切開法での二重整形は、基本的に「一生もの」です。手術経験の豊富な医師へ依頼できた場合は、ぜひ理想の二重に辿り着くまでカウンセリングを行いましょう。

ブジーなどの器具を使うことで、術後の二重をイメージすることができます。これらのイメージをもとに、どこにどのような切開を行うのか、その切開によってどのような形の二重となるのか、理想の仕上がりまでしっかりと相談しましょう。
最後に、二重幅は不自然ではないか、無理な部分はないかなども念入りに確認し、医師の助言も活用しながら、二重幅を慎重に決定してください。

3.アフターケアや修正対応範囲を確認しておく

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

もしも全切開法で作った二重が気に入らなかった場合や、まぶたを元に戻したくなった場合にそのクリニック・医師がどう対処するのか、あらかじめ確認しておきましょう。
記事内で何度もお伝えしているように、全切開法で作った二重は元に戻すことが困難になります。整形を受けたクリニックではどのようなアフターケアが可能なのか、前もっての確認が大切です。

「二重の幅を広くする」修正が可能なクリニックはありますが、「切開法で作った二重幅を狭くする」というような手術を行っているクリニックは稀になります。
全切開の幅は修正が難しいといわれていますが、1〜2ミリ程度で埋没法より短いダウンタイムで修正する事も可能です。

全切開の他院修正に力を入れています

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

eクリニックはまぶたのあらゆる手術と他院修正の外来をしております。

「手術はするけど修正は対応できない」「修正は県外の関連病院へ」というクリニックが多いと聞いたことがあります。
当院は埋没でも切開でも修正まで対応できます。

この症例は当院で行った高難度の切開の修正手術です。
ふたえは広いけど、そのせいでまつ毛の生え際が見えなくなってしまっていました。また癒着による眼瞼下垂が生じてしまっており、術前よりも目が開きづらくなってしまっていらっしゃいました。
修正手術では眼瞼下垂をやり直し、余分な瘢痕組織を剥離する事により改善しました。

二重全切開や他院全切開の修正はeクリニックへ

考えられるリスク・副作用
だるさ・熱感・頭痛・痒み・浮腫・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています。

今回の記事では、二重切開法の二重が取れてしまう原因やその対策について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
全切開法を行った後に一重まぶたに戻ってしまう可能性について主にご紹介してきたものの、実はそのようなケースはあまりありません。全切開法による二重整形は、まぶたを元の状態戻すことが難しいものです。このことをきちんと理解し、施術を受ける際には今回の記事がご参考になれば幸いです。


eクリニックでは、全切開による二重整形はもちろん、他院で全切開をしてうまくいかなかった場合の修正手術もおこなっております。当院に在籍している医師は目元の美容整形の症例数が多いため、全切開によって発生してしまった医原性の眼瞼下垂の方や、二重の幅を狭くしたい方など、難しい修正にも適切に対応することが可能です。そのほかにも、二重の幅を広げたい、食い込みを自然にしたい、まつげの生え際を見せたいなど、全切開の手術後のまぶたの状態でお悩みの方は、ぜひ一度当院にお越しください。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

このコラムに関連する手術&料金

▶▶全切開(二重切開)

このページの監修医師

円戸統括院長

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

医師

山崎 俊

経歴

2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長

資格

日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医

所属学会

日本形成外科学会

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次