二重全切開について調べていると「全切開の施術を受けて後悔した」というブログやSNSの投稿を目にすることがあるかと思います。施術を受ける前にこのような情報が目に入ってくると、施術に踏み切るのを躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、実際の投稿には詳しい情報が載っていなかったり、断片的な情報ばかりでいまいち要領を得ないといったことも少なくありません。
本記事ではそういった二重全切開の失敗事例を取り上げ、原因や対策・対処法を詳しく解説していきます。二重全切開で後悔したくないという方はぜひ最後までご覧ください。
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二重全切開を受けると後悔するって本当?ブログの事例をご紹介
ここからは、実際にブログで見かける二重全切開の後悔事例を取り上げて一つ一つ検証していきます。事前に知っておくべきポイントや、原因と対策についても解説しておりますのでぜひ参考にしてみてください。
ブログで見かける後悔事例① 二重幅がイメージと違う
二重幅の広さがイメージと違うといった事態もあり得ます。原因は主にカウンセリングが不十分であったこと、医師とお客様との仕上がりイメージの共有が上手くいかなかったことなどが挙げられます。
基本的に二重全切開の修正手術は難しいです。そのため、全切開の修正手術に対応していないクリニックも少なくありません。
二重幅をより広くしたい場合の修正手術自体はできますが、二重幅を広くできるのは瞳が見える範囲に限られるという点には注意してください。最初に形成した二重が広すぎた場合、ハム目や眠たそうな目元になる可能性が高いとされています。修正手術を受けるかどうかは慎重に判断するようにしましょう。
二重幅をより狭くしたい場合の修正手術は、広くするよりも圧倒的に難しいです。美容外科によっては修正可能ですが、医師の技術にはかなり高い水準が必要になります。また修正手術の可否は、まぶたや皮膚の状態にも左右されることを覚えておきましょう。修正手術に対応している美容外科でも、まぶたの状態によっては断られる可能性があります。
全切開での失敗が不安な方は、まず埋没法を試してみる方法がおすすめです。埋没法を試すことで、自分に適した二重幅への理解が深まります。その後デザインに問題がなければ、全切開をおこなうという流れが良いでしょう。
この症例のように当院なら全切開を受けた後の二重のラインの微修正も可能です。
ブログで見かける後悔事例② 後戻りしてしまった
冒頭でも触れましたが、二重全切開は半永久的な二重を得られる施術です。皮膚の切開・縫合をおこないしっかりと癒着させるため、正しく施術をしていれば取れることはほとんどありません。しかし、ごく稀に、医師の技量不足が原因で二重ラインの形成が上手くできないケースも存在します。ただ、医師が適切に処置をしたとしても体質やその日の体調により仕上がりがことなります。
後戻りの修正に限った話ではありませんが、修正手術はまぶたにさらに負担をかけるため高リスクです。加えて、修正手術が可能となるタイミングは、ダウンタイムが完全に終了した後からになります。さらに修正後もダウンタイム期間の確保が必要となるため、いつも通りの生活に戻れるまでかなり時間がかかります。
後戻りをしない全切開を希望するなら、もっとも重要なのは医師選びです。全切開の症例数が多く経験豊富な医師に任せることで、後戻りのリスクを最低限に抑えることができるでしょう。
また、万が一の場合に備えて修正を受け付けている美容外科をリストアップしておくと安心です。後戻りした場合の対応がどうなっているのか、美容外科の保証制度やアフターフォローをチェックしておきましょう。
ブログで見かける後悔事例③ 左右差が目立つ
綺麗な仕上がりの二重には、左右のバランスが取れた二重であることが重要なポイントとなります。二重幅に左右差があると、見た目に違和感が生まれてしまいがちです。
全切開の手術後の二重幅に左右差が生じる原因は、主に医師の技量不足です。まぶたの状態や目の周りの構造も影響しますが、デザインの段階からミスがある場合がほとんどでしょう。医師のデザインに問題がなく手術自体が上手くいったとしてもその日の体調や体質により仕上がりには個人差があります。
また、術直後は綺麗な見た目だったのにもかかわらず、時間が経つと左右差が目立ってくるというパターンもあります。そのため医師は、骨格や筋肉のつき方まで意識した上で、術後の経過を見据えたデザインを選択する必要があるのです。
左右差での原因の多くは医師側にある場合が多いので、医師選びおよび美容外科選びは慎重におこない、経過による変化も考慮したデザインを提案してくれる医師を探しましょう。
この症例は他院で全切開をして左右差がでてしまった二重のラインを当院で修正した症例です。全切開の二重幅の修正は高難度の技術を要するため、全切開を受ける場合は失敗しない美容外科選びが大切です。
ブログで見かける後悔事例④ 傷跡が目立ってしまう
二重全切開では、切開した部分が癒着してそのまま二重ラインとして成立するため、基本的には傷跡が気になりません。しかし、切開ラインが不自然だと目を閉じたときに傷跡が目立ってしまうという方や、メイクで隠しても限界があるといった方もいらっしゃいます。
原因として考えられるのは、やはり医師の技量不足も考えられます目元の切開手術に慣れていない下手な医師だと、二重ラインがガタガタしていたり、不自然になったりしてしまいます。目元はわずか数ミリの差で大きく印象が変わってしまうため、慎重に施術をしなければなりません。ただ、傷跡の治りは体質が大きく左右されるものなので、傷跡に関しては医師の技術不足だけではありません。
切開をおこなう施術である以上、傷跡が残るリスクはある程度考えておかなければならないでしょう。しかし、その傷跡をいかに目立たなく自然な二重ラインにするかというのは医師の技術が出る部分です。腕の良い医師に施術を任せれば、自然で傷跡が目立たない二重を目指すことができます。当院ではなるべく傷跡が残らないように丁寧に手術をしています。
この症例は他院で全切開二重を受けたけど目の開きが悪く眠たそうに見える目を治したいと言うお客様の1ヶ月後と4か月後の症例動画です。全切開の傷跡が目立ってしまっていました。傷の治りは体質にも依存しますが、丁寧に縫う事で数ヶ月おきに少しずつ治っていきます。当院で修正したことで、傷跡は最終的にはノーメイクで目を閉じても分からない程になりました。
ブログで見かける後悔事例⑤ 予想よりダウンタイムが長い
ダウンタイム期間とは術後の腫れやむくみなどの症状が解消されるまでの期間のこと。ダウンタイム中は様々な注意事項を守って生活する必要があるため、いつも通りに日常生活を送れるようになるまでに必要な期間であると考えるとわかりやすいです。
全切開のダウンタイム期間は埋没法よりも長いです。ダウンタイム期間には個人差がありますが、大体1週間〜3週間ほどと考えておきましょう。しかし、長い場合だと腫れやむくみ等の症状が完全におさまるまでに数ヶ月かかってしまうこともあります。
個人の体質が影響することもありますが、ダウンタイムをできるだけ短くしたいのであれば、腕のある医師に施術をしてもらうのに越したことはありません。
ブログで見かける後悔事例⑥ ハム目になった
全切開で起こりがちな失敗の一つに「ハム目」が挙げられます。ハム目とは二重ラインの幅を広く取りすぎることにより、糸で縛ったハムのように強く食い込んでしまう状態のこと。ダウンタイム期間は腫れによって一時的にハム目のようになってしまうことがありますが、通常は時間の経過とともに落ち着いてきます。ダウンタイム期間が終わっても強く食い込んだままなら、失敗していると言えるでしょう。ハム目は「整形によって作った二重」という印象を与えてしまうため、二重整形をしたことがバレやすくなってしまいます。
カウンセリングが不十分であったり、医師としっかりコミュニケーションを取れていなかった場合には理想通りの仕上がりにならないこともあるため、自分のなりたい二重の幅やデザインについてしっかりと伝えた状態で施術に臨むようにしましょう。言葉で説明するのが苦手な人は、見本となる画像を提示するのもおすすめです。
この症例写真は他院でハム目になった目元を当院で修正した症例写真です。全切開の手術時に筋肉や脂肪組織の処理が不足しているとハム目になりやすいです。
ブログで見かける後悔事例⑦ 元の状態に戻せない
二重全切開を受けた方の中には、前の状態の方がよかったという方や、一重に戻したいと言って再度美容外科を受診される方が一定数いらっしゃいます。
しかし、完全に元の状態に戻すのはほぼ不可能だと思っておいた方が良いでしょう。そのため、全切開を受ける際にはメリットだけでなくデメリットについても十二分に検討した上で判断するようにしてください。
不安な方はいきなり全切開をおこなうのではなく、埋没法で理想の二重を試してみるのもおすすめです。埋没法は修正やデザインの変更が切開法より容易なため、納得できない場合には比較的簡単に元に戻すことができます。
そもそも二重全切開とは
二重全切開は二重整形の一種です。埋没法が糸と針を使って二重ラインを固定する方法であるのに対して、全切開で二重ができる仕組みは「癒着」になります。目頭付近から目尻方向に上まぶたを切開・縫合し、皮膚同士の癒着を利用して二重ラインを作っていくという方法です。切開した箇所は二重ラインのシワと同化するため傷跡もあまり目立ちません。
二重全切開のメリットはなんといってもデザインの幅が広いこと、どのようなお悩みを持つ方でも理想に限りなく近いデザインの二重が実現できるというのが魅力です。瞼のたるみとりや眼瞼下垂の治療と相性が良く、重めの瞼で悩んでいる方も、印象をガラリと変えた軽くて自然な目元を目指すことができます。クッキリとした華やかな目元から、ナチュラルな天然二重のような仕上がりまで自由にデザインを選びたいという方におすすめです。
また、皮膚を癒着させて二重ラインを作るという性質上、二重全切開の効果は半永久的になります。何度も施術を受けたくない方にとっては最適な施術だと言えるでしょう。ただし、加齢に伴う目元の変化の影響は受けてしまうということには注意してください。
後悔しない二重全切開ならeクリニック
今回は二重全切開の実際の後悔事例を紹介しつつ、その原因や対策について詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
失敗やリスクを回避するために重要になってくるのが、医師の技量です。二重全切開は、修正手術や元の状態に戻すことは難しいです。その分、医師にも高い技術が必要となってきます。
eクリニックでは、二重全切開の症例数の豊富で、高い技術を持った医師が施術を担当します。また、お客様のご希望をできる限り叶えるため、カウンセリングにも力を入れています。少しでも分からないことや疑問に感じることがあれば丁寧に回答させていただきますので、二重整形で後悔したくない方はぜひeクリニックにお越しください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
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このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)