猫手術をすると人中の印象は変わる?医師がわかりやすく解説

鼻唇角の理想的な角度の図解
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

顔のパーツにはそれぞれに異なった機能があり、生活の中で役立っています。しかし、目や鼻、口のようにはっきりとした役割を持つパーツがある中、どのような機能を持つのかよくわからないのが「人中」です。
しかし、役割こそよくわからないものの、顔の印象を大きく変えている可能性があるのが人中なのです。
こちらのコラムでは、人中が顔全体にもたらす印象や、猫手術と人中の関係についてご紹介しています。
猫手術では鼻唇角にアプローチしますが、鼻唇角は鼻柱と人中で作られる角度の事を言います。

人中の役割と顔に与える影響について

人中とは、鼻下の中央にある溝をいい、人中が長いか短いか、また、溝が深いか浅いかによって顔全体の印象が変わることがあります。

人中の役割とは

人中の長さによる顔の印象の以外の図解

犬や猫の鼻の下を見ると、人間の人中と似たような縦のラインが入っていることがわかります。
このように、犬や猫に見られる人中のような縦線には、鼻を湿らせておく機能があるとされていますが、人間の人中にはどのような機能があるのでしょうか。
実は、人間の人中には特別な機能が認められていないとされているのです。
つまり、進化の過程で退化したものが、その名残として残っているということです。
たとえば、人間の尾骶骨(びていこつ)は尻尾のような出っ張りがありますが、これもまた、人中と同様に退化し、尻尾の名残として残っていると考えられています。

▶▶猫手術ってどんな整形?医師がわかりやすく解説

人中が顔に与える影響とは

人中には機能が認められないことがわかりましたが、その一方で、人中は顔の印象を左右する大切なパーツなのです。
それでは、長い人中と短い人中が顔全体に与える影響についてご紹介しましょう。

人中が長い

人中の長さには、「この長さがベスト」というような基準は設けられていません。
しかし、日本人の場合ではおおむね1.5㎝が平均的な長さとされており、2cmを超える場合では、人中が長いと見なされることが多いようです。
では、人中が長いと、顔全体にはどのような影響が及ぶのでしょうか?
人中が長いと、シャープさに欠け、何となくだらしない印象になることがあります。
また、顔が長く見える、顔の下半分が長く見える、老け顔に見えるなどのトラブルに見舞われることもあります。
つまり、人中が長いと感じる場合では、美容医療も視野に入れた改善対策をすることがおすすめできるということです。

なお、人中の長さは生まれつきの骨格で決まることがありますが、出っ歯や年齢による表情筋の衰えによって長くなることもあります。
いずれの場合でも、放置しておいて自然に短くなることがないのが人中ですので、人中の長さがコンプレックスになっているのなら、早めの対策を考えたほうが良いでしょう。

人中が短い

日本人の平均的な人中の長さはおおむね1.5㎝ですので、それよりも短い場合では、人中が短いとみなされます。
人中が短いと、顔全体が引き締まって見える、若々しく見えるなどの印象になることがあります。
また、美男美女には人中が短い方が多いといわれていますので、人中が短い方の方が、より美男美女に近いといえそうです。

猫手術と人中の関係

猫手術(鼻唇悪形成)で口と鼻の立体感を作った症例写真
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

猫手術とは、鼻唇角形成またはCカール形成と呼ばれることもある鼻整形で、手術を受けることでより理想的な鼻を目指すことができます。
それでは早速、猫手術でできることや、猫手術と人中の関係、人中の長さを変えられる整形についてご紹介しましょう。

猫手術でできること

猫手術は、鼻下にある鼻柱基部という部分に、お客様ご自身から採取した肋軟骨や耳介軟骨、もしくはプロテーゼを挿入して厚みを出す鼻整形で、以下の効果を得られます。

鼻柱基部の陥没改善

鼻柱基部は、鼻のすぐ下にある鼻柱の根元にある部分で、この部分が陥没してしまうと、鼻全体が短く見える、小鼻が目立つ、横から見たときに鼻柱が小鼻で隠れるなどのトラブルが起こることがあります。
そして、これらのトラブル改善に役立つのが猫手術です。

突き出した上唇の改善

鼻柱基部が陥没すると、上唇が上前方に突き出た形になって、横顔のシルエットが崩れることもあるのです。
上唇が上前方に突き出た形になると、不満そう、不機嫌そうといった印象の顔になることがあり、特に初対面の方に対して悪い印象を与えかねません。
つまり、生活のあらゆるシーンで損をするリスクが高まる可能性があるということです。
しかし、猫手術で上唇を引っ込めることができれば、そのような心配もなくなるでしょう。

人中のCカール形成

鼻の下と人中の角度は鼻唇角と呼ばれ、日本人の場合では90~95°の角度が理想的とされています。
なぜこの角度が理想的なのかといえば、角度が広い場合では人中が長く見え、狭い場合では上唇が前方に突き出したような形になるからです。
また、鼻柱基部が陥没していると、鼻唇角が鋭角になりますが、猫手術では鼻唇角にアルファベットの「C」を思わせる曲線が形成されます。
この曲線はCカールと呼ばれ、猫手術によって形成されることで人中が短く見える効果が生まれます。
そしてその結果、若々しい印象がもたらされるのです。

猫手術は人中の長さを変えられるのか

猫手術でCカールが形成されると、その作用によって人中が短く見えるようになります。
しかし実際には、人中自体が短くなっているのではなく、Cカールの形成によってそう見えているということです。
人中の長さそのものを変えられる手術については以下でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

人中の長さを変える整形について

猫手術でCカールが形成されれば、人中が短く見える効果を得られます。
しかし、もともと人中が長い方の場合では、Cカールが形成されたとしても、人中の長さに変化を感じられないこともあるのです。
そして、そのような場合では、猫手術とともに人中の長さを変えられる手術を受けて改善を目指すことになります。
それでは、人中を短く整えられる2種類の整形についてご紹介しましょう。

人中短縮術

Cカールを作る人中短縮手術の症例
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

人中短縮術とは、鼻の下の皮膚を切開して、余分な皮膚を切除したり、表情筋を調節したりすることで、人中を短く整えられる整形です。
また、人中短縮術では、鼻下から上唇にかけて見られる盛り上りを改善することもできますので、顔全体をスッキリと見せる効果も得られます。
人中短縮術は猫手術と併用されることが多い整形ですので、猫手術とセットで検討してみても良いでしょう。

ボツリヌストキシン注射

ボツリヌストキシン注射は、筋弛緩作用によって鼻下の筋肉の働きを弱めることで、人中を短くすることができる施術です。
ボツリヌストキシン注射には、注射1本で人中を短く整えられるというメリットがありますが、その反面、効果の持続期間が短く、数か月間で効果が消失するというデメリットがあります。
そのような理由から、ボツリヌストキシン注射による人中短縮は、とりあえずの人中短縮効果を得たい方におすすめの施術だといえるでしょう。
長期的な人中短縮効果をお望みの方には、上記でご紹介した猫手術+人中短縮術という組み合わせがおすすめできるでしょう。

猫手術だけでは不十分?理想の鼻を目指せる鼻整形をご紹介

猫手術は、比較的狭い範囲に手を加える手術のため、単独の手術でははっきりとした効果を得にくいという特徴があります。
つまり、より理想の鼻を目指したいとお考えなら、猫手術と別の手術の組み合わせで手術を受けることが望ましいということです。
なお、猫手術と併用できる手術は複数ありますが、それぞれに異なった目的で行われますので、まずはどのような種類があるのかを把握しておいてください。
それでは、人中短縮とボツリヌストキシン注射以外で、理想の鼻を目指せる手術についてご紹介します。

鼻プロテーゼ

プロテーゼの症例写真
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

猫手術で人中にCカールが形成されたとしても、鼻筋に高さがない場合では、横顔が少々アンバランスな印象になることがあり、この状態を回避できるのが鼻プロテーゼです。
鼻プロテーゼでは、プロテーゼをお客様に合った形に加工したのちに挿入しますので、自然な仕上がりを期待できます。
また、プロテーゼの挿入に抵抗がある場合ではヒアルロン酸注入という方法もありますので、医師に相談してみると良いでしょう。

鼻尖形成

考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

鼻筋はそのままで、鼻尖(鼻先)のみを細く整えたい場合には、鼻尖形成がおすすめです。
鼻尖形成とは、団子鼻を形成している脂肪を取り除いたり、鼻翼軟骨を張横に引き寄せて固定したりすることで、細く整った鼻尖を形成できる手術です。
鼻尖形成は、特に団子鼻やブタ鼻でお困りの方におすすめできます。

軟骨移植

保存軟骨を使用した鼻尖形成の症例 (4)
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

軟骨移植は鼻尖形成と同時に行われることがある手術で、お客様から採取した軟骨を鼻尖に移植することで、鼻尖に高さを出すことができます。
鼻筋の高さを変えることなく、鼻尖に飲み高さを出したいという方には、鼻尖形成と軟骨移植の組み合わせがおすすめです。

小鼻縮小

小鼻縮小と鼻尖形成を同時に行った症例 (2)
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

小鼻が左右に張り出している場合では、猫手術とともに小鼻縮小を検討すると良いでしょう。
小鼻縮小では、小鼻の組織を切除することで、小鼻の幅を細く整えたり、鼻の穴を小さく整えたりすることができます。
小鼻が主張していると、それだけで顔が垢抜けない印象になることがありますが、小鼻縮小で小鼻を整えれば、そのようなお悩みも解消できます。
小鼻縮小は、笑ったときに小鼻が左右に広がりやすい方には特におすすめの手術です。

鼻中隔延長

考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

鼻中隔とは、鼻の穴の中央に位置する軟骨の壁で、この部分に軟骨を移植する手術を鼻中隔延長といいます。
鼻中隔延長では鼻先の角度を調節できるため、鼻尖が上を向くことで鼻の鼻が正面から見える状態を改善できます。
また、短い鼻の改善にも役立ちますので、猫手術と併用すれば、ダブルの効果を得ることができるでしょう。
ただし、鼻中隔延長はやりすぎると経年で鼻中隔が曲がるなどのトラブルが起こりやすくなりますので、この点には注意が必要です。

猫手術の整形ならeクリニックへ

金沢院の外観

猫手術の整形の取り扱いがある美容外科が多いため、医師選びの段階で迷うことがあるかもしれません。
名医に出会うためにはeクリニックも視野に入れて、クリニック選びを行ってみてください。
eクリニックには、鼻整形を得意とする医師が大勢在籍しており、猫手術についても定評がありますので、不安なく手術や施術をお受けいただけます。
気になる方は、まずはカウンセリングを受けてみてくださいね。

このコラムに関連する施術&料金

▶▶鼻唇角形成術(猫手術)

このページの監修医師

eクリニックグループ統括院長
円戸 望

美容外科医師の飯田秀夫

eクリニック統括技術指導医
飯田 秀夫

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