貴族手術のダウンタイムは?手術後の症状や期間について解説

貴族手術は鼻翼基部という鼻の付け根の凹みを改善する美容整形です。鼻翼基部にボリュームを出すことで、ほうれい線の目立ちを改善したり、口の突出感をカバーすることができる手術で、鼻や口元の整形とあわせて行う方も多いです。そんな貴族手術も、他の美容整形と同じくダウンタイムがあります。この記事ではダウンタイムに起こる症状、ダウンタイムの期間、そしてダウンタイム中の過ごし方や気をつけたいことについて詳しくご紹介していきます。貴族手術に興味があるという方や、貴族手術を検討されている方は是非参考にしてみてください。

目次

貴族手術のダウンタイムに起こる症状

貴族手術のダウンタイム中の女性のイメージ

美容整形にはダウンタイムと呼ばれる回復期間があります。貴族手術を検討している方は、手術そのものはもちろん、手術後のことについてもしっかり知っておく必要があります。ここからは貴族手術のダウンタイムについて詳しくご紹介していきます。

貴族手術のダウンタイムの症状には、多くの人に起こる一般的な症状と、ごく稀に起こる可能性がある症状があります。まずはそれぞれについて詳しくみていきましょう。

ダウンタイム早見表

貴族手術のダウンタイムの早見表

貴族手術のダウンタイムの早見表です。ダウンタイムの流れをご確認いただけます。

一般的な症状

貴族手術を受けられた多くの方が経験する一般的な症状は以下の通りです。

  • 痛み
  • 腫れ
  • むくみ
  • 内出血

症状の程度は挿入物の種類や量、大きさによって異なります。プロテーゼや人工真皮、軟骨などを使う貴族手術であれば切開が必要となり、手術後、傷が赤く目立つことも。ただ、傷が口の中など粘膜である場合、傷の治りが早く傷跡も目立ちにくいです。

稀に起こる症状

貴族手術のダウンタイム中、稀に起こる症状は以下の通りです。

  • だるさ
  • 熱感
  • 頭痛
  • 痒み
  • 発熱

これらの症状は長引くと感染症が疑われます。感染が起きた場合は、内服薬や抗生剤の点滴を行います。それでも症状が良くならないときは、必要に応じて手術部位をもう一度開き、膿を出すなどの処置を行います。

また、感染症以外にアレルギーや持病、体質が原因でこのような症状が引き起こされる場合もあります。なんらかのアレルギーや病気をお持ちの方、服用中の薬がある方、そして以前麻酔した際になにか症状が出たことがある方は必ず事前に医師にその節を伝えるようにしてください。

貴族手術のダウンタイム期間

貴族手術の1か月後の症例写真

貴族手術のダウンタイムは1~2週間程度です。手術後すぐから腫れやむくみ、場合によっては内出血があります。これらは1週間までがピークでそこから少しずつ落ち着き、手術から2~3週間で目立たなくなります。ほとんどの場合、この症例写真のように1か月後には自然な仕上がりになっています。鼻の横の陥没とほうれい線が無くなっている事がわかります。

むくみは手術後数ヶ月は患部を中心に起こりやすいです。完全にむくみが取れるまで3~6ヶ月かかるので、その間は一時的に小鼻の皮膚の厚みや左右差が気になることがあります。

プロテーゼや人工真皮、軟骨などを挿入するため切開した場合は手術後1週間ほどすると抜糸を行います。抜糸後、症状が少しずつ改善されることが多いです。

ただ、貴族手術は上記でお伝えした通り、他の美容整形手術と並行して行うことが多い手術です。他の手術も同時にすることで単独で行う場合よりダウンタイムの期間は長引きやすくなります。

貴族手術のダウンタイムの過ごし方

手術の仕上がりはダウンタイム中の過ごし方によっても変わってきます。不適切な過ごし方をすると症状や傷の治りが遅れることも。なるべく身体に負担をかけないよう安静に過ごすようにしましょう。

仕事や学校は、手術翌日から復帰しても構いませんが、体力を使う仕事や体育の授業などは控えるようにしてください。運動やサウナ、長時間の入浴は腫れやむくみが悪化する可能性があるので、手術から1ヶ月はなるべく控えましょう。

お酒やタバコも手術後の症状を悪化させたり、治りの遅れの原因となります。手術後1週間は中止してください。

手術後、赤みや傷跡が目立つことがあるのですがメイクは3日目以降可能です。周りの目が気になるという方は、3日目まではマスクなどでカバーすると良いです。

貴族手術を受けたあとはうつ伏せ寝も避けるのがベターです。うつ伏せになると患部が擦れたり、体重がかかったりと負担になるからです。また、手術から1週間は鼻をかむときも注意が必要です。あまり力を入れすぎず、優しく鼻をかんだり、綿棒で掃除するようにしてください。

ダウンタイム中は患部をむやみに触らない、刺激しないことが大原則です。医師から指示された注意点などは必ず守り、なにかおかしいなと感じることがあればすぐにクリニックに連絡しましょう。

貴族手術後の経過観察

手術の種類によって異なることもありますが、基本的に手術後の通院は3回です。手術後最初の経過観察は約1週間後です。この時に抜糸も行います。そして、2回目は1ヶ月後、3回目は3ヶ月後に検診をします。

ヒアルロン酸注入の場合は、経過観察はなく通院の必要はありません。

そもそも貴族手術とは

貴族手術で鼻翼基部の陥没が無くなった症例写真

貴族手術は小鼻の付け根である鼻翼基部という部分に、プロテーゼやヒアルロン酸、自家組織などを挿入、または注入することでボリュームをプラスする美容整形手術です。この症例のように陥没による影がなくなって明るくなっている事がわかります。

貴族手術という呼び方は韓国で広まったものです。鼻翼基部の陥没を補正することで貴族のような上品で穏やかな印象の顔になることからそう呼ばれるようになりました。日本では「鼻翼基部形成術」や、挿入物にあわせて「鼻翼基部プロテーゼ」、「鼻翼基部脂肪注入」などと呼ばれることもあります。

貴族手術の効果

貴族手術の主な効果は以下の通りです。

  • ほうれい線が目立ちにくくなる
  • 口の突出感を改善できる
  • 顔に立体感が出る
  • 小鼻の埋もれが目立ちにくくなる

鼻翼基部はほうれい線の起点となるため、ここが凹んでいるとほうれい線が深く見えてしまいます。シワやたるみがないのにどうしてもほうれい線が目立つという方は、鼻翼基部にボリュームをプラスすることでそういったお悩みを改善することができます。

また、鼻翼基部が陥没していると中顔面が凹んでいるように見えてしまいます。その分、口元が突出して見え、いわゆる”口ゴボ”を引き起こしやすくなります。貴族手術を受けて凹みを改善することで中顔面に立体感が出て、顔全体のバランスや比率も整えることができます。

貴族手術の種類

ひとことに貴族手術といってもその方法はさまざまです。ここでは挿入物の種類について解説していきます。

貴族手術で使われる挿入物は主に以下の通りです。

  • プロテーゼ
  • 人工真皮
  • ヒアルロン酸
  • 脂肪
  • 軟骨

脂肪や軟骨は自身のものを使います。それぞれの特徴やメリット、デメリットについて簡単にご紹介します。

プロテーゼ

貴族手術に使用するプロテーゼ

医療用プロテーゼはしっかりとボリュームが出るため、陥没の程度が大きいなど、確実な変化を求める方におすすめです。効果は永久的に続き、もし元に戻したい場合はプロテーゼを除去することで簡単に修正が可能です。

体の一部にはならないので、たまにズレてしまうのがデメリットで、異物を挿入することに抵抗感がある方にはあまりおすすめできません。

人工真皮

人工真皮の製品

人工真皮はコラーゲンをシリコンで包んだ最新の医療素材です。こちらは最初こそ異物ですが、1〜3ヶ月経つと自身の組織に置き換わり、自家組織として機能します。そのためズレるリスクが少なく、自然な仕上がりなのが大きなメリットです。

効果は半永久的に持続し、もしボリュームを減らしたい場合は薬剤を注射することで程度の調整が可能です。

ナチュラルなボリューム感なので、鼻翼基部の陥没の程度が少ない方におすすめな方法です。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は注射だけで施術が完了するため、他の方法と比べて体への負担が少ないのが大きな魅力です。

しっかりボリュームを出したい場合は硬いヒアルロン酸、ナチュラルなボリュームにするなら柔らかいヒアルロン酸を使用します。

デメリットはヒアルロン酸が詰まり、血管塞栓を起こすリスクがあることです。最悪の場合、鼻が壊死してしまうので注入する量や硬さなどはしっかり検討しなければなりません。

また、ヒアルロン酸は時間とともに少しずつ体内に吸収されていきます。効果を持続させたい場合は定期的な注入が必要になります。

脂肪

太ももやお腹などから余分な脂肪を採取し、不純物を取り除いたあと、鼻翼基部に挿入する方法です。自身の脂肪なので拒否反応が起こりにくく、定着後の仕上がりがとても自然なのが魅力です。

ただ、鼻翼基部は笑ったり、話したりなどするときに使う筋肉の近くにあるため、他の脂肪注入・移植と比べるとやや定着しにくいというデメリットがあります。他の部位の脂肪注入と同時に行うことが多く、単独での手術はあまりおすすめしません。

軟骨

軟骨は耳か肋骨から採取します。耳の軟骨は採取できる量が少ないので、少量の挿入で足りる方に適応となります。肋骨は量はたくさん採取できるものの、胸を切開する負担が大きいのがデメリットです。

こちらも他の手術で軟骨移植をする際、同時に行う方が多いです。

貴族手術はこんな方におすすめ

貴族手術の横から見た症例写真

貴族手術は以下のような方に特におすすめな美容整形手術です。

  • ほうれい線が気になる
  • 口ゴボを改善したい
  • 中顔面の平坦さを解消したい
  • 上品な口元にしたい

鼻翼基部にアプローチする手術のため、レーザーやリフトアップなど他のほうれい線治療で効果が実感できなかった方にもおすすめな手術です。

鼻翼基部の陥没は普段あまり意識しない方も多いかと思いますが、少しボリュームを足すだけで印象が大きく変わります。口元だけでなく顔の雰囲気にも変化をもたらし、老け顔や疲れ顔の改善にも効果が期待できます。

貴族手術は鼻中隔延長や鼻尖形成など他の手術と組み合わせることでより、バランスの良い鼻や口元を作ることができます。貴族手術を単独で行うと、人によっては鼻が低く見えたり、鼻の穴が目立ちやすくなることもあるので、どのように手術を行えば良いのかカウンセリングでしっかり相談することをおすすめします。

貴族手術ならeクリニックへ

eクリニック金沢院の内装

貴族手術で迷ったらeクリニックにお越しください。貴族手術の先進国である韓国にも院長自ら足を運び手術の手技の情報交換を行っています。
貴族手術は単独で行うより、他の人中短縮や鼻の整形と組み合わせることで、より美しくすることが可能です。
貴族手術をお考えなら、全国展開しているeクリニックへぜひお越しください。

このコラムに関連する手術&料金

▶▶貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ)


このページの監修医師

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

医師

山崎 俊

経歴

2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長

資格

日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医

所属学会

日本形成外科学会

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