わずか数ミリの切開手術によって目元の印象を大きく変えられる目頭切開は、世代や性別を問わず幅広い方に選ばれている美容整形です。特に離れ目や蒙古襞に悩む方におすすめの施術ですが、「目頭切開はやらない方がいい」「目頭切開を受けて後悔した」といった内容のブログ投稿を目にすることもあるかと思います。
こういった意見を複数目にしてしまった結果、「目頭切開の施術を受けるのが怖くなった」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。目頭切開に限らず、美容整形にはある程度のリスクはあります。しかし、注意すべきポイントや対策について知っておくことでリスクを抑えることは可能です。
そこで今回は、ブログやSNSなどネット上で目にする機会が多い「目頭切開で後悔した事例」をいくつか取り上げ、原因や対策について解説していきます。
目頭切開を受けて後悔したくないという方はぜひ最後までご覧ください。
▶▶目頭切開
目頭切開とは
目頭切開は、目頭を数ミリ単位で切開することで目を大きく見せる施術です。目元の印象は、目頭をたった数ミリ切開するだけでも大きく変化します。少ない施術範囲・施術時間でできるだけ大きな変化を得たいという方におすすめできます。
また、目が大きく見えるようになるだけでなく、「離れ目の改善」「顔全体のバランスの調整」「蒙古襞の解消」など、期待できる効果が多いというのも目頭切開の魅力の一つです。アジア人には遺伝的に蒙古襞がついていることが多いと言われています。蒙古襞には「かわいらしい」「幼く見える」などの効果がありますが、あまりに大きい蒙古襞は離れ目の原因となってしまいます。つまり、目頭切開は蒙古襞に悩みがちな日本人には非常に向いている施術なのです。
ほかにも、目頭切開の効果は半永久的で再施術の必要がないこと、目頭が広がることで二重ラインも広がり、平行二重になる可能性もあるといった点も、目頭切開が選ばれる理由の一つでしょう。
目頭切開を受けると後悔するって本当?
数ミリで大きな変化を得られる目頭切開では、「やりすぎ」には特に細心の注意を払う必要があります。ここからは、実際にブログでよく見かける事例をいくつかご紹介し、それぞれ原因や対策について詳しく解説していきます。
実際のブログにあった事例① 目と目の距離が近すぎる(目頭を切りすぎた)
目頭切開でよくある失敗の一つが、目と目の間の距離が近づきすぎてしまうことです。目と目の距離があまりにも近いとパーツ同士のバランスが悪くなってしまい、顔全体で見たときに不自然な印象を与えてしまいかねません。
このような理由から、もともと目と目の距離が近い求心顔の方には、目頭切開はあまりおすすめできないと言えます。目頭切開が向いていない場合には、カウンセリングの際に医師からその旨が伝えられるはずです。その上でどうしても「目元の印象を変えたい」「目を大きく見せたい」という場合には、目尻切開や目上切開などの代替となる施術を提案してもらえるでしょう。
こういった失敗を防ぐためには、どれくらい切るのが不自然に見えないのか、他に向いている施術はないかなど、医師と十分な相談を重ねることが重要です。目頭切開だけにこだわり過ぎず、自分に適した施術を選ぶようにしましょう。
この症例は他院で切り過ぎた目頭切開を目頭形成術で修正した症例です。
目頭の形の好みは人それぞれで、蒙古ひだが全くない目頭が好きな方もいますし、ある程度ある方が自然で好きだという方もいらっしゃいます。この他院修正の症例の方は元々蒙古ひだがある目だったので、他院で目頭切開を行い、蒙古襞がまったくない目に違和感を感じられるとのことで当院で修正手術を行いました。無いものを作る事は大変ですがあらゆる工夫を凝らして蒙古ひだを再建(目頭形成)しました。
目頭形成は目頭切開の数倍難易度が高いです。
実際のブログにあった事例② 理想の仕上がりではない
目頭切開では「施術前に想像していた理想の仕上がりじゃない」と感じてしまうこともあります。目頭切開は目の形や大きさを整えることで目元の印象をより良く変化させる施術です。しかし、医師の技術力やデザイン力が不足していた場合、目だけが浮いて見えたり変に目立ってしまったりすることもあります。
こういった事態が起こってしまう原因として、医師とお客様との間でイメージの共有が正しくおこなわれていないことが挙げられるでしょう。アイプチなどによって仕上がりのイメージを掴みやすい二重整形とは異なり、目頭切開は完成前に仕上がりを想像するのが難しいです。そのため、執刀医による入念なカウンセリングやシミュレーションが非常に重要になってきます。デメリットやリスクについての説明にもしっかりと耳を傾け、必ず納得した状態で施術に臨むようにしましょう。
仕上がりに納得できない場合、修正手術をおこなうことになります。しかし、目頭切開は修正の難易度が高いため、しっかりと医師とのコミュニケーションを取って失敗のリスクを抑えることが大切です。
実際のブログにあった事例③ 効果が感じられない
目頭切開を受けたのに、想像していたほどの変化がないと感じることもあります。考えられる原因は以下の通りです。
- もともとの蒙古襞が小さい(目頭切開が適していてない)
- 切開する範囲が狭かった
- 期待が大きすぎて結果とのギャップを感じた
まず、もともと蒙古襞が小さい方は目と目の距離が適切な状態であることが多いです。あまり深く切りすぎると見た目が不自然になってしまうため、切開する幅は必然的に狭くなってしまいます。もともと目と目の距離が離れている方でも、バレにくさを優先して切開範囲を狭めた結果、変化が実感できないということもあり得ます。
また、「劇的に変わる」ことを期待しすぎたために仕上がりとのギャップを感じるケースもあります。もともと目が離れている方が大きく切開をすれば、たしかに劇的な変化を得ることは可能です。しかし、目頭切開が適した状態かどうかや実際に切開する範囲によっては限界があるということを理解しておきましょう。
とは言え、「お金を払って施術をおこない、ダウンタイムを乗り越えたにもかかわらず想像していた結果が得られなかった」という事実は耐え難いはずです。このような失敗によって後悔しないために、理想のイメージを医師と正しく共有することを心掛けましょう。そして、そのイメージを実現できる腕を持った医師に施術を任せることによって、失敗の可能性は減らせます。
効果を出すためには、目頭切開だけ行うとかではなく、この症例のように目頭切開に加えて、タレ目形成や目尻切開、全切開などを組み合わせると目のバランスが取れて美しい目元を作る事が可能です。
実際のブログにあった事例④ 傷跡がのこる
目頭切開は蒙古襞や目頭にメスを入れる施術であるため、傷跡が残ってしまうリスクはある程度存在します。あらかじめ傷跡が残るリスクについては理解しておくようにしましょう。
特に施術直後は患部の傷跡が目立つため、「このまま跡が残るのでは」と心配になってしまいがちですが、ダウンタイムが終わると自然と目立たなくなるケースが多いです。ただし、施術後何ヶ月か経過しても傷跡が消えないような場合は失敗した可能性があります。
原因としては、「ダウンタイム中の過ごし方が悪かった」「医師の技術力・経験不足」「お客様個人の体質の問題」などさまざまですが、もっとも多いのが「医師の技術力・経験不足」です。目頭付近の皮膚は非常に薄く、その厚さはわずか1ミリほどであるため、医師には非常に繊細な技術が求められます。傷の治りには個人差があるため絶対とは言いきれませんが、縫合が完璧に近ければ近いほど傷跡をほとんど目立たない仕上がりにすることが可能です。そのため、実力のある医師に施術を担当してもらうことが一番の対策となるでしょう。
実際のブログにあった事例⑤ 左右で差が出てしまう
左右差が出てしまうのも、目頭切開でよくありがちな失敗の一つです。人間の顔はもともと完璧な左右対称ではなく、少なからず左右差が存在しています。もちろん目頭や蒙古襞も例外ではありません。
医師はもともとある左右差をなくすイメージでデザインを決定していきます。しかし、バランスをとりながら施術をおこなったとしても、完全な左右対称の目元を作るのはどんなに技術のある医師でも難しいです。そのため、目頭切開を受ける時点で多少の左右差が出る可能性はあることは理解しておきましょう。
しかし、目頭切開を受けたことで施術前の状態からさらに左右差が目立つようになったとなると、明らかな失敗となります。原因は医師の技術力・デザイン力不足です。左右差が出てしまうリスクを最小限に抑えるためにも、腕のある医師に施術を任せるようにしましょう。
実際のブログにあった事例⑥ 目頭切開がバレた
目頭切開は目元の印象を変える施術であるため、整形がバレるリスクはあります。切開する範囲が広ければ広いほどバレやすくなると言えるでしょう。
また、ダウンタイムが長引いたことでバレてしまうケースもあります。傷の治りには個人差があるため一概には言えませんが、技術力のある医師は、施術によるダメージを抑えることでダウンタイム期間を極限まで短くすることが可能です。
美容整形を受けたことをバレたくない方は、あまり深く切り過ぎないこと、自然な施術が得意な医師に施術を任せることなどを意識しましょう。ただ、目頭切開は皮膚を切開するためダウンタイム中は傷跡があります。そのため、バレたからと言って失敗ではありません。
実際のブログにあった事例⑦ 後戻りしてしまった
皮膚の切開と縫合をおこなう目頭切開では、後戻りすることはほとんどありません。しかし、ごく稀に「後戻りした」という方がいらっしゃいます。
パターンとしては、「施術直後からしばらくの期間は効果があったが、時間が経ってもとの状態に戻ってしまった」というものが多いです。ここで注意したいのは、「施術直後の状態は完成形ではない」ということ。目頭切開は、施術直後ではなく数ヶ月後に仕上がります。施術直後は鋭く尖った目頭だったとしても、数ヶ月かけて自然な形に「馴染んでいく」ものなのです。
そのため、切開範囲が少なすぎた場合、完成系になるまでの過程で元の目頭に戻ってしまうことはあり得ます。目頭切開ではこの過程の変化を計算した上でデザインをおこなう必要があるため、仮に元の状態に戻ってしまったのであれば医師のデザインミスです。
再び効果を得るには修正手術が必要になりますが、術式や美容外科によってはできないこともあるため注意しましょう。
当院の目頭切開の症例写真
当院の目頭切開の症例写真をご紹介します。目元の症例は片目のみの症例を載せるのではなく、左右差を誤魔化せない、両目の症例をなるべくホームページに掲載する事に拘っています。目頭切開はタレ目形成や目尻切開、全切開などと組み合わせる事で、他院で出来ないと言われた目元の形でも、ほとんどはじっくり診察すると対応出来る事が多いです。eクリニックでは不可能を可能に出来る手術を目指しています。
目頭切開ならeクリニック
今回は、目頭切開の失敗の中からブログなどの投稿で目にすることが多い後悔事例に焦点を当てて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
解説した後悔事例の多くは、事前に対策をすることでリスクを抑えることが可能なものばかりです。どのようなケースであっても、「技術力のある医師に施術を任せること」がもっとも有効な対策となるのは間違いありません。
eクリニックでは、目元の施術を得意とする医師が多数在籍しております。たしかな経験と実力を持った医師がカウンセリングから施術まで担当させていただきますので、目頭切開で後悔したくないとう方は、ぜひ当院での施術を検討してみてください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
このコラムに関連する施術&料金
▶▶目頭切開
このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)