切開を伴う整形は、どのような種類であれ失敗のリスクがつきまといます。そして、今回ご紹介する口角挙上もまた、例外ではありません。
しかし、失敗するからには原因があり、原因を知って対策することで、口角挙上失敗のリスクは軽減できるのです。
こちらのコラムでは、口角挙上の失敗例や失敗の原因、失敗のリスクを軽減させる対策についてご紹介しています。
▶▶口角挙上
口角挙上は失敗のリスクあり!?失敗例をご紹介
口角挙上は切開を伴う口元整形のため、どうしても失敗のリスクがつきまといます。
それではまず、口角挙上の失敗例から見ていきましょう。
医師が適切に処置をしたとしても、美容整形は医療のため、限界がありますし、お客様のその日の体調や体質により仕上がりがことなります。また手術自体は成功したとしても成功か失敗かは主観的な判断になってしまう場合があります。
当院ではこの症例のように、失敗と思われないように丁寧に口角挙上の手術を行っています。
左右非対称の仕上がりになった
口角挙上は左右の口角を切開する手術で、切除する皮膚の量や口輪筋の切除量が左右で違った場合では、左右非対称の仕上がりになることがあります。
口角が引きつってしまった
口角挙上では、術後しばらくの間、口角が引きつるような感覚を覚えることがあります。
そして、このような感覚は少しずつ緩和されていきますが、ごく稀に口角が外側に反る形になり、引きつっているような仕上がりになることがあります。
目立つ傷跡が残った
口角挙上では皮膚を切開しますので、傷跡が残ります。
手術でできた傷跡は、数か月かけて白っぽく変化し、やがて目立たない状態にまで回復しますが、切開が雑だったり、ダウンタイム期間中の注意事項を守らなかったりした場合では、やや目立つ傷跡が残ってしまうことがあります。
当院では傷跡が残らないように丁寧に手術を行っています。
この症例は術後3か月後の傷跡です。ほとんどわかりません。
イメージ違いの仕上がりになった
口角挙上は細かい部分に手を加える手術で、お客様の現在の状態をよく確認した上で手術を行います。
しかし、お客様と医師が同じイメージを共有していなかった場合では、イメージ違いの仕上がりになることがあります。
ただ、お客様と医師とが同じイメージを完璧に共有する事は人間同士のため限界があります。
代り映えしない仕上がりになった
お客様の状態によっては、口角挙上を受けても代り映えしない仕上がりになることがあります。
このように代り映えしない仕上がりになった場合では再手術で対応することができます。
とはいえ、2回目の手術では1回目よりも切開幅が広くなることがあり、傷口が目立つ可能性があるというデメリットがあるため、あまりおすすめできません。
そしてそうならないためには、あらかじめ失敗しないための対策を講じることが大切なのです。
口角挙上で失敗した場合の修正
当院では口角挙上で失敗と思われた場合の修正手術を積極的に行っています。
口角挙上で失敗する原因4選をご紹介
口角挙上で失敗したと感じるからには、それを裏付ける原因があります。
それでは、口角挙上で失敗したと感じる原因4選をご紹介していきましょう。
医師の技術不足
口角挙上で失敗する最大の原因、それは医師の技術不足です。
口角を切開して皮膚を切除したり口輪筋を切除したりするというと、比較的簡単な手術のように思えるかもしれません。
しかし実際は、口角挙上はとてもデリケートで高難易度の手術です。
そのため、手術を担当する医師の知識や経験、技術が不足している場合では、思うような結果を得られない、あるいは失敗したと感じる可能性があるのです。
ただ、医師が適切に処置をしたとしても仕上がりには個人差があります。
医師にお客様のイメージが伝わり切れなかった
医師にお客様のイメージが伝わり切れていなかった場合では、思っていたのと違う仕上がりになった、代り映えしない仕上がりになったなどのトラブルに見舞われることがあります。
しかし、このようなトラブルは対策することで回避できます。
併用が必要な手術や施術を受けなかった
口角挙上は単独でも効果を得られる手術ですが、お客様の希望する内容によっては、別の手術や施術との併用が必要になることがあります。
つまり、別の手術や施術が必要だったのにも関わらず、それらを受けなかったことが、失敗したと感じる原因になる可能性があるということです。
ダウンタイム期間中の注意点を守らなかった
口角挙上などの切開を伴う手術では、医師の技術力が仕上がりに影響を及ぼすのはもちろんのこと、ダウンタイム期間中のお客様の過ごし方が影響を及ぼすこともあります。
特に口角挙上は普段からよく動かす口元の整形であるため、ダウンタイム期間中の注意事項をきちんと守らなかった場合では、目立つ傷跡が残るなどのトラブルが起こることがあります。
口角挙上で失敗しないための対策について
口角挙上は失敗のリスクがある手術ですが、あらかじめ対策をしておくことで、失敗のリスクを軽減することは可能です。
こちらでご紹介する対策は、どれも難しいものではありませんので、ぜひ参考にしていただき、口角挙上の失敗リスクを軽減させましょう。
慎重に医師を選ぶ
口角挙上を受ける際に最も注意していただきたいのは、慎重に医師を選ぶということです。
しかし、クリニックが乱立している中、口角挙上を得意とする医師を探し当てるのは簡単なことではありません。
ここで、どの医師を選べばよいのかわからないと感じたのなら、以下の点に注意をして医師選びを行ってみてください。
- 医師の実績を調べる
- 口角挙上を得意とする医師かどうかの確認
- スタッフの対応はどうか
- 料金が明確に提示されていること
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
医師の実績を調べる
クリニックの公式WEBサイトには、医師の経歴や実績が掲載されていますので、まずはそれを確認しておいてください。
実績が少ない医師は、その分経験不足の可能性がありますので、ひとまずスルーしておいたほうが良いでしょう。
口角挙上を得意とする医師かどうかの確認
口角挙上が得意な医師が在籍しているクリニックでは、口角挙上の症例写真が多数掲載されており、執刀医についても紹介されています。
また、医師が独自にSNSで情報発信をしていることもありますので、こちらについてもあわせて確認しておくことをおすすめします。
スタッフの対応はどうか
口角挙上では、カウンセリングや手術当日、抜糸、術後検診と、数回に渡る通院が必要になります。
そこで注意していただきたいのは、スタッフの対応の良し悪しです。
たとえ数回であっても、通院するとなると、気持ちが良い対応をしてくれるスタッフが在籍しているクリニックを選んでおきたいものです。
スタッフの対応の良し悪しについては口コミサイトで確認できますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
納得できるまでカウンセリングを受ける
お客様と医師のイメージに対するずれを生じさせないためには、納得できるまでカウンセリングを受けて、お客様と医師が同じ仕上がりイメージを持つことが大切です。
それにより、口角挙上だけで対応できるのか、あるいは別の手術や施術との併用が必要になるのかについての確認を行えます。
別の手術や施術との併用を検討する
口角挙上では、例えば「M字リップ形成」「口唇縮小」「ヒアルロン酸注入」「人中短縮手術」などとの併用が可能です。
もちろん、これらをすべて受けなければならないということではなく、お客様の要望に応えるために必要と思われる種類を選んで受けることが可能です。
それではここで、口角挙上との併用が可能な4種類の手術や施術で得られる効果について、簡単にご紹介しておきましょう。
M字リップ形成
上唇を文字型に形成するための手術です。この手術では、直線的な印象の口元にアヒル口効果をもたらしますので、よりキュートに口元を目指したい方におすすめです。
M字リップ形成では、唇に立体感を持たせることができますので、唇を強調したい方にもおすすめできるでしょう。
口唇縮小
タラコ唇を薄く整えるための手術です。
厚めの唇はセクシーで魅力的ですが、厚みがありすぎると顔全体のバランスを崩す原因になることがあります。
しかし、口唇縮小を併用すれば、そのようなお悩みも解消できます。
ヒアルロン酸注入
薄い唇をぷっくりとした厚みを持たせるための施術です。
ヒアルロン酸注入は注射1本で受けられる施術ですので、唇の薄さでお悩みなら、口角挙上との併用を検討してみると良いでしょう。
人中短縮手術
人中短縮手術では、上唇と鼻の下の距離を縮めることができます。
この手術は、人中が長いことで顔のバランスが崩れていると感じる方におすすめです。
ダウンタイム期間中の注意事項を守る
口角挙上のダウンタイム期間中には、以下に注意しながら過ごしてください。
- なるべく口を動かさないで過ごすこと
- 食事で大きな口を開けないこと
- 傷口に触れる、引っ張るなどの行為は控えること
- シャワーや入浴、洗顔、メイクは医師の指示に従うこと
- 術後1カ月程度は激しい運動を控えること
- 喫煙や飲酒に関する注意事項を守ること
これだけ注意事項があると、かなり大変そうに思えるかもしれません。
しかし、口角挙上のダウンタイム期間は2週間前後ですので、その期間中にはできるだけこれらの注意事項を守る必要があります。
どれも重要な注意事項ですので、ダウンタイム期間が終了するまでは、できる限り注意深く過ごすことを心がけましょう。
ボツリヌストキシン注射で様子を見るのもひとつの方法
今回は、皮膚を切開する口角挙上についてご紹介してきましたが、口角挙上には皮膚を切開しないボツリヌストキシン注射という方法もあります。
ボツリヌストキシン注射の効果は数か月と短いですが、失敗したと感じたとしてもやがて元の状態に戻りますので、切開手術で失敗したくない方にはおすすめできるでしょう。
ただし、この方法による口角挙上では、形状維持をするためには施術を受け続けなければなりませんので、この点を頭に入れて上で検討を進めることをおすすめします。
口角挙上の整形ならeクリニックへ
口角挙上の整形の取り扱いがある美容外科が多いため、医師選びの段階で迷うことがあるかもしれません。
名医に出会うためにはeクリニックも視野に入れて、クリニック選びを行ってみてください。
eクリニックには、口元の整形を得意とする医師が大勢在籍しており、口角挙上を失敗しないように丁寧に行っています。
気になる方は、まずはカウンセリングを受けてみてくださいね。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
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このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)
医師
山崎 俊
経歴
2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長
資格
日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医
所属学会
日本形成外科学会