猫手術のデメリットとは?整形を受ける前に知っておきたいこと

猫手術(鼻唇悪形成)で口と鼻の立体感を作った症例写真
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

年代を問わず、人気が高まりつつある猫手術。猫手術というネーミングは猫の横顔に由来しているといわれ、韓国の医師によって命名されました。また、猫手術というと新しい手術のように思えるかもしれませんが、日本における猫手術は、鼻唇角形成術やCカール形成術という呼び名で古くから存在しています。
こちらのコラムでは、猫手術のデメリットや、鼻整形に関する注意点についてご紹介しています。

▶▶鼻唇角形成術(猫手術)

目次

猫手術とは?手術の特徴から見るデメリットについて

猫手術とは、人中の根元部分にある鼻柱基部という部分に、お客様ご自身から採取した軟骨や、プロテーゼを挿入して、陥没している鼻柱基部の形状を整える手術です。
猫手術では鼻唇角の角度を調整し、横顔のシルエットを整えることができます。
鼻唇角とは、横から見た人中と鼻の角度を意味し、日本人の場合では、この角度が90~100°が理想的とされており、猫手術を受けることで、理想的な鼻唇角の実現が可能です。
鼻唇角が鋭角になると口元が飛び出ているような印象になることがありますが、猫手術で鼻唇角を調整すれば、そのような印象も解消できます。
このように、いくつものメリットがある猫手術ではありますが、実はその一方で、猫手術には手術前に知っておきたいデメリットもあるのです。

自家組織またはプロテーゼを挿入する必要がある

猫手術では、あらかじめお客様から採取して加工しておいた自家組織(肋軟骨または耳介軟骨)、もしくは人工物のプロテーゼを鼻柱基部に挿入する手術です。
そして、ここで考えていただきたいのは、自家組織を挿入する場合では、挿入する自家組織を猫手術の前に採取しておかなくてはならないということです。
つまり、自家組織採取と猫手術という2種類の手術が必要になり、その分体にかかる負担が大きくなるということです。

他の手術や施術との併用が必要

猫手術は鼻柱基部のみに手を加える手術であり、この部分のみの手術を行っても大きな変化を望むことはできません。
猫手術では、「短い鼻を長く見せる効果」「人中を短く見せる効果」「人中のCカール効果」といった効果を期待できます。
しかし、鼻筋を高くしたり、人中の長さを大幅に変えたりすることはできません。
つまり、これらの変化を希望する場合では、別の手術や施術を併用する必要があるということなのです。
もちろん、お客様の希望によっては猫手術のみで対応することも可能ですが、この場合では、大きな変化は望めないということを頭に入れておかなくてはなりません。
猫手術との併用が望ましい手術や施術については以下でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ダウンタイムがある

猫手術は広範囲に手を加える鼻整形ではありませんが、自家組織またはプロテーゼを挿入する手術のため、ダウンタイムがあります。
また、ダウンタイムの日数については個人差がありますが、強い腫れや内出血などが、1週間程度は続くものと考えておく必要があります。
特に術後2~3日は強い症状が見られますので、この間はできる限り安静に過ごすことが大切です。
そしてもうひとつ、自家組織を採取した場合では、採取部分にもダウンタイムがありますので注意が必要です。
なお、肋軟骨を採取した場合と耳介軟骨を採取した場合では、ダウンタイムの日数や期間中に見られる症状に違いがありますので、この点については手術前に確認しておくと良いでしょう。

猫手術の単独の整形では意味がない?

猫手術には、上記でご紹介した3つのデメリットがあることがわかりました。
これら3つのデメリットの中でも注意しなければならないのは、「他の手術や施術との併用が必要」という点です。
それでは、猫手術を受ける際に他の手術や施術との併用が必要になる理由と、お悩み別・猫手術との併用が望ましい手術や施術の種類についてご紹介しましょう。

猫手術では鼻の一部しか整形できない

猫手術は、鼻柱基部のみに自家組織またはプロテーゼを挿入する方法で、鼻のその他の部分には手を加えません。
つまり、鼻のごく限られた場所のみ整形できる手術だということで、単独で手術を受けた場合では、大きな変化はほとんど見られないということです。
もちろん、「鼻柱基部の陥没さえ改善されればいい」「人中にCカールができればいい」というように、目的が絞られているのなら話は別です。
しかし、このように目的がはっきりしている場合でも、猫手術だけでは希望通りの仕上がりにならないことがあります。
そしてそのような状態を避けるためには、猫手術とともに、その他の鼻整形も検討することが望ましいということです。

鼻整形は全体のバランスが大切

鼻は顔の中央に位置するパーツであるため、鼻整形で鼻の形状に変化を持たせると、顔全体の印象も変わります。
それだけに、猫手術をはじめとする鼻整形を受ける際には、鼻全体と顔全体のバランスをよく確認した上で、鼻整形の種類を決定する必要があるのです。
たとえば、猫手術だけでは鼻の形や高さは変わりませんので、形を変えたい、高さを変えたいという場合では、全体のバランスを確認した上で、猫手術と別の鼻整形を組み合わせて行うことになります。
この点については、カウンセリング時に医師から提案がありますので、まずは提案された内容をしっかりと理解した上で、鼻整形を受けるかどうかを検討してみると良いでしょう。

お悩み別・猫整形との併用が望ましい鼻整形

鼻整形にはあらゆる種類があり、目的に応じて複数を組み合わせることで、より理想に近い鼻を目指せます。
それでは、お悩み別・猫整形との併用が望ましい鼻整形の種類についてご紹介しましょう。

ほうれい線も同時に改善したい

貴族手術の症例
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

鼻柱基部だけでなく、小鼻横の鼻翼基部が陥没しており、それによってほうれい線が目立つ場合では、猫手術+貴族手術(鼻翼基部形成術)の組み合わせがおすすめです。
貴族手術では、お客様の状態に応じて口の中もしくは鼻の内側を切開し、プロテーゼやヒアルロン酸、お客様から採取した脂肪のいずれかを用いて、鼻翼基部の陥没を改善します。
ほうれい線が目立たなくなると一気に若々しい印象になりますので、エイジングケアを意識したい方にも、猫手術+貴族手術の組み合わせがおすすめできるでしょう。
この症例写真は当院で行った貴族手術の症例写真です。

人中を短く整えたい

人中短縮手術の綺麗な症例
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

猫手術でCカールが形成されると、鼻唇角か理想的な角度になって人中の短縮効果が生まれます。
しかし、年齢による表情筋の衰えで人中が長くなっている場合では、猫手術だけでの対応が難しく、人中短縮術との併用が必要になることがあります。
人中短縮術では鼻の下の皮膚を切開し、余分な皮膚や口輪筋を切除することで、人中を短く整えることができます。

鼻筋を高く整えたい

鼻尖形成と軟骨移植と肋軟骨の鼻中隔延長と鼻翼挙上と鼻孔縁挙上と小鼻縮小とプロテーゼを同時に行った症例を横から見た写真
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

鼻筋が低いことで猫手術の効果を得にくいと考えられる場合には、鼻プロテーゼの挿入またはヒアルロン酸注入で対応することがあります。
たとえば、猫手術で鼻唇基部に厚みを持たせたとしても、鼻筋が極端に低い場合では、横顔のバランスが悪いままになってしまいます。
そして、この状態を避けるために行うと良いとされるのが、鼻プロテーゼの挿入またはヒアルロン酸注入なのです。

鼻先を細く整えたい

考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

鼻先をツンと細く整えたい場合では、猫手術+鼻尖形成での対応になることがあります。
鼻尖は鼻先を意味し、この部分にお客様から採取した自家組織を挿入することで、丸い鼻先をシャープに整えることができます。
なお、分厚い脂肪によって団子鼻が形成されている場合では、鼻先や鼻翼の脂肪除去を同時に行うことがあります。
また、大きな小鼻が目立つ場合では小鼻縮小という方法もありますので、カウンセリング時に医師に相談してみると良いでしょう。
この症例動画は当院で小鼻縮小と鼻尖形成と鼻中隔延長の手術を行った1年後の症例です。

見立つ鼻の穴を改善したい

考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

正面から鼻の穴が見えている状態を改善したい場合では、猫手術+鼻中隔延長での対応となることがあります。
鼻中隔延長とは、左右の鼻の穴を仕切る鼻中隔に自家組織を挿入することで、鼻先の向きを下向きに調整することができる鼻整形です。
正面から鼻の穴が見えている状態を気にされる方が多くいらっしゃいますが、鼻中隔延長で鼻の向きを下向きに調節すれば、そのようなお悩みも解消できます。

鼻整形を受ける際の注意点

猫手術をはじめとする鼻整形を受ける際には、以下の点に注意しましょう。

ご自身の希望をしっかりと医師に伝える

鼻整形を受ける際には、ご自身の希望をできるだけ細かく医師に伝えてください。
たとえば、「人中を短く見せたい」のと「鼻筋を高くしたい」のとでは、選ぶべき方法が異なります。
これは一例ですが、お客様の希望が医師にきちんと伝わらないままで鼻整形を受けてしまうと、イメージ違いの仕上がりになることがあります。
そしてそうならないためには、お客様と医師が仕上がりイメージを共有できたところで、鼻整形を受けることが大切なのです。

欲張りすぎないことが大事

鼻整形では、欲張ったことによるやりすぎで、不自然な仕上がりになることがあります。
たとえば猫手術なら、ほんの数mmの厚みの違いで不自然な仕上がりになることがありますので、なにはともあれ、欲張りすぎないことが大切です。
この点についてはシミュレーションで確認できますので、カウンセリングの際にはシミュレーションで仕上がりイメージをつかんでおくことをおすすめします。

余裕を持ったスケジュール調整が必要

猫手術のダウンタイム表

鼻整形は、どの種類でもダウンタイムがあるため、学校や仕事の予定がある方は、なるべく早めにスケジュール調整をして、ダウンタイムに備えておきましょう。
鼻整形では、患部そのものはマスクで隠すことができますが、手術や施術の内容によっては鼻の付け根や目元付近にまで腫れや内出血が広がることがあります。
そして、この状態が鼻整形バレの原因になることがありますので、鼻整形を受けるなら、最低でも1週間はお休みをとれる状態をつくっておくことがベストです。

猫手術の症例写真

猫手術(鼻唇悪形成)で口と鼻の立体感を作った症例写真
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています
鼻唇角形成の症例写真
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

▶▶鼻唇角形成術(猫手術)

鼻整形のインスタグラムのバナー

猫手術の整形ならeクリニックへ

金沢院の外観

猫手術の整形の取り扱いがあるクリニックは多いため、クリニック選びの段階で迷うことがあるかもしれません。
そのようなときには、eクリニックも視野に入れて、クリニック選びを行ってみてください。
eクリニックには、鼻整形を得意とする医師が大勢在籍しており、猫手術についても定評がありますので、不安なく手術や施術をお受けいただけます。
気になる方は、まずはカウンセリングを受けてみてくださいね。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

このコラムに関連する施術&料金

▶▶鼻唇角形成術(猫手術)

このページの監修医師

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

美容外科医師の飯田秀夫

(eクリニック統括技術指導医)

飯田 秀夫

経歴

・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
 以降、同大学医学部付属病院、
 国立がんセンターなどで頭頸部外科、
 形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
     辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院

プロフィール

のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。

資格

日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)

所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)

医師

山崎 俊

経歴

2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長

資格

日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医

所属学会

日本形成外科学会

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