鼻尖形成のみの手術ではどこまで変われる?

考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

鼻先を細く整えられる手術として人気が高まりつつある「鼻尖形成」。鼻尖形成は、鼻先の軟骨に手を加えることで、鼻先の雰囲気をガラリと変えられる手術で、一般的には他の手術や施術との組み合わせで行われます。
では、鼻尖形成のみの手術では、どの程度の効果を期待できるのでしょうか。
こちらのコラムでは、鼻尖形成でできることや鼻尖形成のみで得られる効果、より効果を実感しやすくなる方法についてご紹介しています。

▶▶鼻尖形成手術

目次

鼻尖形成ってどんな手術?得られる効果とは

鼻尖形成の症例写真
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

鼻尖形成とは、鼻を形成している片側または左右の鼻翼軟骨を中央に引き寄せて固定する手術です。
この手術では、横に広がっている鼻翼軟骨を中央に引き寄せることで、細く整った鼻先が実現します。
しかし、鼻尖形成のみの手術で得られる効果は限られてしまうため、希望通りの鼻を実現させるためには、別の手術との併用が必要になることがほとんどです。
それではまず、鼻尖形成のみで得られる効果と、別の手術や施術との併用で得られる効果からご紹介しましょう。

鼻尖形成のみの手術で得られる効果

片側または左右の鼻翼軟骨を中央に引き寄せると、中央部分はやや盛り上がる形になり、鼻先にはわずかな高さが生まれます。
ただし、もともと鼻翼軟骨が小さい方の場合では、中央部分の盛り上がりは少なく、見た目には大きな変化が見られません。
また、鼻翼軟骨を中央に引き寄せることで、鼻翼軟骨による横広がりがなくなりますので、鼻先がシュッと細く整う効果も生まれます。
なお、より鼻先を細く整えたい場合は、大鼻翼軟骨の一部を切除することもあります。

このように、鼻尖形成のみの手術では、「鼻先にわずかな高さが出る」「鼻先を細く整える」というふたつの効果に留まります。
また、上記でも触れましたが、鼻尖形成はもともと鼻翼軟骨が小さい方や鼻先の皮膚が厚い方には不向きで、これらに該当する方は別の手術を選択するか、鼻尖形成と別の手術を併用する必要があります。

別の手術や施術との併用で得られる効果

考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

鼻尖形成は、もともとの骨格の影響を受けやすい手術で、鼻翼軟骨が小さい骨格型の場合では、効果を実感しにくいと考えられています。
しかし、鼻先を細く整えられるという点は鼻尖形成の大きな魅力ですので、鼻翼軟骨が小さくても受けてみたいと考える方は後を絶ちません。
そのような方は、鼻尖形成のみの手術で何とかしようと考えるのではなく、鼻尖形成と相性が良い手術や施術との組み合わせで理想の鼻を目指してみてはいかがでしょうか。

脂肪除去で得られる効果

余分な脂肪の除去している図解

鼻尖形成は団子鼻改善治療としても知られており、鼻翼軟骨を中央に引き寄せることで、団子鼻の丸い鼻先を改善できます。
しかし、これは鼻翼軟骨が開いていることで団子鼻になっている場合に限られることで、鼻先に溜まっている皮下脂肪の厚みによる団子鼻の場合では、鼻尖形成の前に脂肪除去を行うことになります。
それにより、鼻先の丸みがなくなって、鼻尖形成の効果を実感しやすくなります。
団子鼻の原因についてはカウンセリングで説明を受けることができ、皮下脂肪が原因だという診断を受けたなら、鼻尖形成とともに脂肪除去を行うことを視野に入れて、手術を検討しましょう。

鼻尖部軟骨移植で得られる効果

鼻尖軟骨移植とターディ法の組み合わせた図解

鼻尖形成のみではほとんど効果が得られないと医師が判断した場合や、中央に引き寄せた鼻翼軟骨に強度を持たせたほうが良いという場合は、軟骨移植で対応することになります。
なお、鼻先への軟骨移植は鼻尖部軟骨移植と呼ばれ、以下のパターンに分類されています。

  1. 鼻先を尖らせて、なおかつ鼻柱にもふくらみを持たせる
  2. 鼻先の位置をやや上寄りに持って行く
  3. 尖った鼻先を強調する
  4. 鼻先から鼻柱上部にふくらみを持たせる
  5. 鼻先をやや丸く整え、高さを出す

これらが鼻尖部軟骨移植のパターンで、鼻先のみ、もしくは鼻先から鼻柱にかけて軟骨を移植することになります。
軟骨移植に使用する軟骨は、お客様の耳の後ろにある「耳介軟骨」もしくは耳たぶの上部にある膨らみ部分の「耳珠軟骨」を使用することになりますので、軟骨採取の手術も必要になります。

▶▶軟骨移植

鼻中隔延長&鼻柱降下について

鼻柱下降の症例写真
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腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています
鼻尖形成の症例写真
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なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています
横から見た鼻中隔延長の症例写真の3ヶ月後
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

鼻尖部軟骨移植では、鼻先や鼻柱にかけて軟骨移植を行い、鼻先を尖らせたり高さを出したりすることができます。
しかし、鼻先の向きを大きく変えることは難しく、この場合では鼻中隔部分に軟骨を移植する「鼻中隔延長」での対応となります。

鼻中隔とは、鼻の間にある軟骨で形成されている仕切りで、この部分が短いと鼻先が上を向いたり、鼻柱部分が奥に引っ込んで見えたりすることがあります。
鼻先が上を向くと、鼻の穴が正面から丸見えになり、シャープさに欠ける印象の顔になることがあります。
そして、これらの悩みを改善できるのが、鼻中隔部分に長さを出せる鼻中隔延長なのです。

また、鼻柱部分が奥に引っ込んでしまうと、横から見たときに鼻柱が小鼻に覆われる形になって、横顔のバランスが崩れます。
この場合では、鼻柱部分に軟骨を移植する「鼻柱降下」となり、鼻中隔延長ほど鼻先の角度に変化を持たせることはできません。
鼻中隔延長が適しているのか、あるいは鼻柱降下が適しているのかについては、実際にカウンセリングを受けないと確認できませんので、まずはカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

鼻中隔延長や鼻柱降下は鼻尖形成との併用になることが多い手術で、鼻尖形成+鼻中隔延長もしくは鼻尖形成+鼻柱降下のパターンで手術を受けることで、より理想の鼻を目指せるでしょう。
なお、鼻中隔延長や鼻柱降下にも耳介軟骨または耳珠軟骨を使用しますので、事前の軟骨採取手術が必要になります。

▶▶鼻中隔延長手術

▶▶鼻柱下降術

ほかにも鼻尖形成と好相性の手術があります

鼻尖形成は優れた鼻整形の手術ですが、鼻尖形成のみではできることが限られてしまいます。
どうしても鼻尖形成のみの手術を希望する場合には、鼻尖形成でできることの限界を知り、過度な期待を寄せないことが前提条件となるでしょう。
反対に、限りなく理想に近い鼻を目指したいのなら、上記でご紹介した脂肪除去、鼻尖部軟骨移植、鼻中隔延長、鼻柱降下なども視野に入れておくことをおすすめします。
また、鼻尖形成と相性が良い手術はまだありますので、以下でご紹介する内容を確認していただき、手術を検討する際の参考にしてください。

小鼻縮小

鼻尖形成と鼻中隔延長と耳軟骨移植をした症例の図解
考えられるリスク・副作用
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なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

小鼻縮小とは、小鼻の皮膚や組織を切除することで、小鼻の幅を狭めることができる手術です。
小鼻が横に張り出している鼻は「あぐら鼻」や「にんにく鼻」と呼ばれることもあり、あまり良いイメージはありません。
また、小鼻の張り出しとともに鼻先に皮下脂肪が溜まっていると、より団子鼻が強調されることになります。
しかし、これらの悩みは鼻尖形成や脂肪除去、小鼻縮小を組み合わせて受けることで改善を目指せるのです。

▶▶小鼻縮小

鼻プロテーゼ挿入

プロテーゼと鼻尖形成を併用した症例
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

鼻プロテーゼとは、加工したプロテーゼを鼻筋に挿入し、鼻筋に高さを出せる手術です。
また、もともと曲がっている鼻筋も、鼻プロテーゼを挿入することで改善を目指せます。
鼻尖形成では鼻先に高さを出すことはできますが、鼻筋全体の高さをカバーすることはできず、鼻プロテーゼでの対応となることがほとんどです。
なお、以前ではL字型のプロテーゼを用いて、鼻筋から鼻先までの高さをカバーしようとするクリニックがありましたが、現在では鼻先にかかるテンションが少ないI字型の鼻プロテーゼが主流となっています。
I字型プロテーゼでは鼻先の高さをカバーできませんが、鼻尖形成、軟骨移植と組み合わせた手術を受ければ、鼻筋と鼻先の悩みを一度に解消できます。
使用するI型プロテーゼは、お客様のご要望や骨格に合わせて加工してから挿入しますので、自然な仕上がりを期待できます。

▶▶プロテーゼ

人中短縮

Cカールを作る人中短縮手術の症例
考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

人中とは、鼻柱の下側にある縦長の溝部分で、この部分を短縮する手術を「人中短縮」といいます。
人中部分が長すぎると、顔全体が必要以上に縦長に見えたり、間延びした印象の顔になってしまったりすることがあります。
そして、このような悩みを解消できるのが人中短縮です。
人中が短縮されるだけで、顔全体が引き締まって見えますので、長い人中のせいで顔全体がシャープさに欠けると感じている方は、鼻尖形成とともに人中短縮も検討してみると良いでしょう。

▶▶人中短縮

鼻尖形成はこんな方におすすめです

鼻尖形成には、鼻尖形成のみで行う方法と、他の手術や施術を組み合わせて行う方法があります。
それでは、それぞれの方法がおすすめの方についてご紹介しましょう。

鼻尖形成のみの手術がおすすめの方

鼻尖形成のみの手術がおすすめなのは、鼻翼軟骨ががっしりと発達していて、なおかつ鼻先の皮膚が薄い方です。
つまり、どちらかというと欧米人に近い骨格の方におすすめできる方法だということです。
また、鼻尖形成のみでは鼻の高さや向きを大幅に変えることができませんので、高さを出して鼻先の向きを変えるというよりも、鼻先を細く整える目的で手術を受けたいという方におすすめです。
ただ、鼻を整形する場合、鼻は立体的な構造をしているので、鼻尖形成だけとか、鼻中隔延長だけとかではなく、あらゆる手技を組み合わせて行うことがおすすめです。

鼻尖形成+他の手術との併用がおすすめの方

考えられるリスク・副作用
腫れ・内出血・術後の痛み・発熱等を生じる事があります。
なるべく、リスクや副作用が出ないように配慮して手術を行っています

丸い鼻先で団子鼻になっている方には脂肪除去、鼻先に高さを出したい方には軟骨移植、鼻先の向きを変えたい方には鼻中隔延長や鼻柱降下との併用がおすすめです。
また、正面から鼻の穴が見えるという方は鼻中隔延長との併用、長い人中のせいで間延びした印象になっている方には人中短縮との併用がおすすめです。

鼻尖形成は自然な仕上がりを期待できる手術で、近年、その需要はどんどん高まりつつあります。
しかし、鼻尖形成のみでの手術には限界があり、鼻尖形成だけではカバーしきれない悩みもあるのです。
鼻尖形成をお考えの方は、まずはご自身が目指したい理想の鼻についてよく考えた上で、カウンセリングを受けてみてください。
それにより、ご自身に必要な手術や施術の内容を確認することができますよ。

eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。

このコラムに関連する施術&料金

▶▶鼻尖形成手術

▶▶鼻中隔延長手術

▶▶軟骨移植

▶▶鼻柱下降術

▶▶プロテーゼ

▶▶小鼻縮小

▶▶人中短縮

このページの監修医師

円戸望

医師

円戸 望

経歴

・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
     福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院

医師

山崎 俊

経歴

2004年 金沢大学医学部 卒業
2004年 慶應義塾大学 形成外科 助手
2004年 琉球大学医学部形成外科 医局長
2004年 東邦大学医療センター形成外科 医局長

資格

日本形成外科学会外科専門医
再建・マイクロサージャリー分野指導医

所属学会

日本形成外科学会

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