鼻先の高さや向きを変えることで丸みのある団子鼻を解消し、すっきりと細い鼻に整える鼻尖形成。プロテーゼではなく自家組織を使用するためリスクが少なく、ナチュラルで柔らかい仕上がりを目指すことができます。鼻整形のなかでも世代を問わず人気の高い施術ですが、それだけに「鼻尖形成を受けて後悔した」「受けなければよかった」といった内容の体験ブログやSNS投稿を目にしたことがある方も多いかもしれません。そのような声を目や耳に入れてしまったことで、鼻尖形成を受けることを躊躇している方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、鼻尖形成を受けると本当に後悔するのかどうか、実際のブログで見かけた事例をいくつか取り上げながら解説していきます。原因や対策についてもまとめておりますので、鼻尖形成に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
▶▶鼻尖形成
鼻尖形成とは
鼻尖(びせん)とは鼻先のこと。日本人の鼻先は丸みを帯びており高さもない場合が多く、可愛らしく幼い印象を与えるという意味では非常に魅力的なパーツです。しかし、程度によっては団子鼻や大きく目立つ鼻に悩まれる方もいらっしゃいます。また、そこまで丸みも低さもないものの、さらに細く尖った西洋人のような鼻を目指したいという方もいらっしゃるでしょう。そのような方におすすめなのが鼻尖形成です。
鼻尖形成では、大鼻翼軟骨の高さや形・向きなどを微調整することで、細くすっきりと整った鼻尖を目指します。大鼻翼軟骨は鼻先の高さや大きさを形作っている軟骨であるため、プロテーゼなどを使用しなくても自然に鼻先を整えることが可能です。プロテーゼを使用する施術に比べて感染リスクや皮膚にかかる負担が少なく、極めてナチュラルな仕上がりを目指せます。
また、他の鼻整形の施術と組み合わせやすい点も魅力です。もともとの鼻に高さがない方の場合、鼻尖形成のみでの施術をおこなうことはほとんどありません。その他の隆鼻術と組み合わせることで、一度の施術でバランスの取れた美しい鼻に仕上げることができます。にんにく鼻や団子鼻が目立つ方は小鼻縮小との併用、正面を向いたときに鼻の穴が見えるアップノーズを解消したい方は鼻中隔延長との併用がおすすめです。皮膚が厚めの鼻をお持ちの方でも、さまざまな鼻整形の術式を組み合わせることによって最大限シュッとした細い鼻を手に入れることができます。
鼻尖形成手術の種類
鼻尖形成にはさまざまな手術方法がありますが、「オープン法」「クローズ法」「鼻尖形成3D法」の3種類に大きく分けられます。いずれの術式もアプローチする部分は大鼻翼軟骨であり、横に広がった大鼻翼軟骨にアプローチして鼻先を縮小するという点では同じです。オープン法とクローズ法とでは、切開箇所が異なっています。詳しく見ていきましょう。
オープン法
オープン法では、左右の鼻の穴を隔てる鼻柱を切開し、大鼻翼軟骨を寄せて糸で固定していきます。後述するクローズ法に比べて視界が広く、皮下組織(軟部組織・脂肪・鼻翼軟骨)をしっかりと目で確認しながら手術ができるため、デザインの変化をつけやすく精度が高い点がメリットです。
しかし、オープン法は切開範囲が広いので、クローズ法と比較してダウンタイムは長めになります。また、切開した傷跡が皮膚の表面にできるため、しばらくは傷跡を気にしながら過ごす必要があるでしょう。個人差はありますが、術後約1ヶ月でほとんど目立たなくなり、さらに半年ほどかけて徐々に消失していくのが一般的です。
オープン法の傷跡
当院は丁寧に縫合しているため、術後半年の傷跡はこの症例のようにほとんどわかりません。※個人はあります。
クローズ法
クローズ法では左右両方の鼻の穴を切開し、大鼻翼軟骨を寄せて糸で締めるようにして固定します。切開箇所が鼻の穴の内側であるため、パッと見ただけでは傷跡がほとんど分かりません。より少ないダウンタイムで手術をおこなうことが可能です。
しかし、オープン法と比較すると手術の最中の視界が狭く、皮下組織を目視確認することが難しいため、執刀医には高い技術が求められます。糸の締まりが悪いと後戻りの原因となってしまうため、信頼できる医師のもとで施術を受けましょう。
鼻尖形成3D法
オープン法とクローズ法が大鼻翼軟骨を糸で固定して寄せていくのに対して、3D法では大鼻翼軟骨のカット・トリミングをすることでダイナミックな変化を目指します。カットした大鼻翼軟骨で支柱を立てるため、鼻の丸みをしっかりと解消し、無理のない細い鼻先を作ることが可能です。
鼻尖形成をすると後悔する?
東洋人らしい丸みのある鼻を解消し、すっきりと高さのある美しい鼻先を手に入れられる鼻尖形成ですが、施術を受けると後悔するというのは本当でしょうか。ここからは、実際にブログで見つけた後悔事例をいくつか取り上げ、原因や対策を詳しく見ていきましょう。
ブログでよく見る後悔事例① 鼻から糸が飛び出る
オープン法とクローズ法では、糸の力を使って大鼻翼軟骨を引き寄せ、固定していきます。施術中の糸の処理が甘いと、後になって挿入した糸が飛び出てしまうケースがあります。このような失敗の原因は医師の技術力・経験不足が原因です。糸が飛び出れば当然見た目が不自然になるだけでなく、鼻の形が変わったり傷口から細菌が入り込みやすくなったりといったリスクが高まるでしょう。特にクローズ法をおこなう場合には、医師の経歴や鼻整形の実績などをしっかりと確認することをおすすめします。
ブログでよく見る後悔事例② アップノーズになる
アップノーズとは、鼻先がツンと上を向いた状態のこと。程良いアップノーズは最近のトレンドでもありますが、あまりにも上を向きすぎていると正面から鼻の穴が見えてしまい、いわゆる「豚鼻」になってしまいます。
もともとの大鼻翼軟骨の形状や鼻の大きさ・形によっては、鼻尖形成をおこなったことがきっかけでアップノーズになる可能性があります。また、中央に引き寄せた大鼻翼軟骨を強く縛りすぎる、サイズの合わない軟骨を移植してしまうなどのミスによってもアップノーズのリスクが高いです。
ブログでよく見る後悔事例③ ピンチノーズになる
洗濯バサミで挟んだような不自然に細い鼻先をピンチノーズと言います。大鼻翼軟骨を強く寄せすぎたり、除去する軟部組織の量が多すぎたり、術後のギプス固定がキツすぎたりといったことが主な原因です。また、何度も鼻尖形成の手術を繰り返していると、鼻先に負担がかかりすぎて瘢痕化してしまい、傷が完治しないままピンチノーズになる可能性があります。
このようなトラブルを減らすためには、もともとの鼻に合った施術をおこなうことが重要です。理想の鼻を追い求めるあまり、リスクを高めてしまわないように気をつけましょう。
ブログでよく見る後悔事例④ パロットノーズになる
鼻を真横から見たときに、鼻先がオウムの口ばしのような曲線を描いている状態をパロットノーズと言います。もともとの鼻が大きい方で、大鼻翼軟骨を強く引き寄せすぎたり、切除した軟部組織や脂肪のバランスが悪かったりした場合に起こる可能性が高いです。
また、鼻尖形成の施術後からダウンタイム中にかけて、一時的にパロットノーズのような見た目になってしまうことがあります。この場合の原因は腫れなので、時間の経過とともに自然に改善されるでしょう。
パロットノーズになることを避けたいのであれば、技術力の高い医師に施術を担当してもらうこと、術直後だけでなく数ヶ月後の症例写真も確認しておくことなどが対策として有効です。
ブログでよく見る後悔事例⑤ 理想通りにならない
「イメージと違った」と感じてしまう一番の原因は医師とお客様との仕上がりイメージの相違です。鼻先の高さや形・向きのご希望はお客様によって千差万別なので、どのような鼻になりたいか、カウンセリングの段階で細かく要望を伝えておくようにしましょう。言葉で伝えるのが難しいなら画像を見せるのもおすすめです。
また、鼻尖形成はあくまで鼻尖を細く整える施術になります。鼻そのものの高さにも変化を出したいのであれば、併用したい他の施術も含めて相談するようにしましょう。
ブログでよく見る後悔事例⑥ 後戻りする
鼻尖形成の手術方法は美容外科によって異なりますが、種類によっては後戻りしてしまうことがあるため注意が必要です。特に軟部組織を糸で縛って固定するだけの方法は、糸が取れたり緩んだりすることで元に戻りやすいと言えます。また、もともとの鼻の形によっては、糸で縛るだけでは大きな効果を得られないことがあります。
大きな変化を得たいのか、自然な仕上がりを求めるのかによっても適した手術の方法は異なりますので、カウンセリングを通して医師と相談しながら決定することをおすすめします。
ブログでよく見る後悔事例⑦ 鼻の穴の左右差・変形が生じる
大鼻翼軟骨を固定する位置が適切でなかった場合、鼻の穴の形に左右差が生じたり、変形して歪になったりすることがあります。もともと鼻の穴のサイズや形に左右差のある方は、施術によって余計に強調されてしまうケースもあるため、事前に医師に確認をとっておくと安心です。
この症例は他院で鼻の整形を行い、鼻の軟骨が完全に歪んでしまった症例です。鼻の穴が片方歪み、他院で修正したけど、それも逆効果で鼻がさらに膨らんでしまった症例です。当院で、丁寧に瘢痕を切除し、完全とまでも行かななくても元の鼻に近づけました、鼻翼軟骨を再建して、鼻中隔延長により片方の鼻翼軟骨のみを下に延長しています。当院では鼻の修正手術を積極的に行っています。他院で断られた重度の修正手術も承っています。
鼻尖形成の症例写真
後悔しない鼻尖形成ならeクリニック
今回は、実際のブログで見つけた後悔事例をいくつかピックアップした上で、原因や解決策について詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。鼻尖形成の失敗の主な原因は、「医師の技術力・デザイン力・経験不足」と「医師とお客様間での理想イメージの相違」です。鼻整形を得意とする名医に施術を担当してもらい、カウンセリングを通して自分のなりたい鼻を正確に伝えることで、ほとんどの失敗リスクを減らすことができます。顔の真ん中に位置している鼻は、手術で失敗すると特に目立ってしまうため、医師選びは慎重におこなうようにしましょう。
eクリニックには、鼻整形の施術実績が豊富な腕の良い医師が複数在籍しております。目立ちにくい自然な「忘れ鼻」にこだわり、カウンセリングから施術まで丁寧に対応させていただきます。鼻尖形成だけでなくさまざまな鼻整形を組み合わせたオーダーメイドの施術もおこなっておりますので、鼻に関するお悩みを抱えている方はぜひ一度お近くのeクリニックへお越しください。
eクリニックは金沢本院をはじめ、全国展開しています。ご予約はお近くのeクリニックまで。
このコラムに関連する施術&料金
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このページの監修医師
医師
円戸 望
経歴
・富山大学医学部医学科卒
・高岡市民病院(形成外科・麻酔科・皮膚科)
・Fort Wayne Parkview 病院
・厚生連高岡病院
・金沢医科大学付属病院
・湘南美容クリニック新宿本院
・湘南美容クリニック新宿南口院
・湘南美容クリニック新潟院 院長就任
・湘南美容クリニック金沢院 院長就任
・2020年eクリニック金沢院開院
・大手美容クリニック修正手術技術指導医
・2021年eスキンクリニック開院
・2022年富山院開院
・2023年まぶたのクリニック開院(保険診療)
・2023年大阪院、東京院、名古屋院、岡山院、
福岡院、那覇院、横浜みなとみらい院開院
医師(eクリニック統括技術指導医)
飯田 秀夫
経歴
・1992年 東京医科歯科大学医学部卒業
以降、同大学医学部付属病院、
国立がんセンターなどで頭頸部外科、
形成外科、美容外科を研鑽
・2007年 東京医科歯科大学臨床教授
・2009年 リッツ美容外科東京院
・2013年 リッツ美容外科東京院院長
・2014年 湘南美容クリニック
・2018年 湘南美容クリニック統括技術指導医/
辻堂アカデミア院院長
・2023年 eクリニック 横浜みなとみらい院
プロフィール
のべ300名以上の美容外科医の技術指導を行う。著書の「顔の美容外科手術書」(日本医事新報社)は美容手術の入門書として若手美容外科医の教科書となっている。
資格
日本形成外科学会専門医
医学博士(東京医科歯科大学)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
国際美容外科学会(ISAPS)