ほうれい線の凹みを治す方法は？医師が解説

ほうれい線は、笑ったり話したりするときに口元から鼻の両側に形成される自然な線で、年齢とともに深く、はっきりと見えるようになることがあります。そのためほうれい線が目立つと実年齢より老けて見られることも。ほうれい線が目立つことにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなほうれい線の目立ちの原因の一つである小鼻の横の凹みについて解説していきます。小鼻の横の凹みを治す方法を詳しくご紹介するので、ほうれい線が気になっている方は是非参考にしてみてください。

小鼻の横の凹みがあると「ほうれい線」が目立ちやすい？

小鼻の横の凹みとは、具体的には鼻翼基部、つまり鼻の一番下部の左右にあたる部分のことを指します。通常、この部分は顔の自然な影の一部として存在しますが、年齢とともにこの凹みが深くなることがあります。これは主に皮膚の弾力性が失われ、顔の筋肉や脂肪の構造が変化することにより起こるほか、元々の骨格など多くの要素がこの現象に寄与します。この小鼻の横の凹みが深くなると、顔全体が陰影を帯び、老けた印象を与えることがあります。

小鼻の横に凹みができるのはなぜ？

では、なぜ小鼻の横に凹みができてしまうのでしょうか。主な原因は以下の通りです。

• 加齢
• たるみ
• 日常の表情
• 骨格

まず、皮膚の老化は小鼻の横の凹みの一因となります。年齢を重ねると、皮膚はその弾力性とハリを失い始め、それにより皮膚がたるみ、顔全体に深い線や溝が形成されるようになります。これにより、特に笑ったときや表情を作ったときに小鼻の両側に凹みが出ることがあります。
また、重力も小鼻の横の凹みの形成に影響を与えます。長年にわたり重力により皮膚が下に引きずられると、顔の下半分にたるみが生じ、その結果、小鼻の横の凹みが形成されることがあります。

さらに、日常の表情作りも小鼻の横の凹みの原因となり得ます。頻繁に笑ったり、顔をしかめたりすることで皮膚に折り目が形成され、時間とともにそれらの線が深くなります。
そして、そもそも骨格が原因で鼻翼基部が陥没している方も多いです。若いときから小鼻の横の凹みが強いという方は骨や筋肉の位置や作りが原因で目立ちやすくなっているのかもしれません。

小鼻の横の凹みがあるとほうれい線が目立ちやすい理由

鼻翼基部の陥没が深まると、それが顔全体の構造に影響を与え、ほうれい線がより目立つように見えるようになることがあります。具体的には、この部分の凹みが深まると、鼻から口元へのラインが影のように強調され、それがほうれい線として認識されやすくなるのです。

ほうれい線の凹みを治す美容整形

そんな小鼻の横の凹みは、マッサージやスキンケアなど自宅でのセルフケアだけではなかなか治すのが難しいです。美容医療や整形施術・手術が有効なのですが、具体的には以下のような方法が挙げられます。
この症例写真は当院で行ったほうれい線の凹みを貴族手術で改善した術前と術後６ヶ月後の症例写真になります。

• 貴族手術
• 糸リフト
• ヒアルロン酸
• HIFU（ハイフ）
• 切開フェイスリフト

それぞれの方法について詳しくご紹介します。

貴族手術

貴族手術とは鼻翼基部にプロテーゼやヒアルロン酸、自家組織などを挿入しボリュームをプラスする整形手術です。鼻翼基部の陥没にピンポイントにアプローチできるのが魅力で、陥没の程度が強い方にもぴったりな方法です。ほうれい線の凹みが気になる方にとてもお勧めの美容整形となります。

▶▶貴族手術（鼻翼基部プロテーゼ）

糸リフト

糸リフトは、小さな切開を通じて皮膚の下に特殊な糸を挿入し、その糸で皮膚を持ち上げるという手法です。この手術は、皮膚のたるみを改善し、より引き締まった印象を与えることが目的です。
糸リフトの効果は即時的で、手術後すぐに結果が見えます。また、糸は体内に残ることなく時間とともに吸収されます。
ただ、糸リフトは引き上げてほうれい線を目立たなくさせるため鼻翼基部の陥没が深い場合は人によってはあまり効果を実感できないこともあります。ただ、比較的に手軽に受けられる手術のため、美容整形の初心者の方に好まれる美容整形です。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸でほうれい線の凹みを目立たなくさせる事も可能です。硬いヒアルロン酸をこめかみに注入して皮膚を引っ張ってほうれい線を目立たなくする方法や、ほうれい線の凹みの下に直接ヒアルロン酸を注入し、目立たなくする方法など、ヒアルロン酸の注入手技は様々です。当院では工夫を凝らしてヒアルロン酸を注入しています。ただ、ヒアルロン酸はやがて体内に吸収されるため、効果は一時的です。

HIFU（ハイフ）

HIFU（ハイフ）は高強度集束超音波を用いて、皮膚の深層部までエネルギーを届け、そこで熱を発生させることでコラーゲンの再生を促す治療法です。手術や注射を伴わない非侵襲的な方法として広く使用されており、皮膚の表面だけでなく、その下層の組織まで引き締める効果があります。
こちらも引き上げてほうれい線を目立たなくさせる方法で、人によっては鼻翼基部の陥没が深い方はあまり効果が実感できないこともあります。また、効果は一時的となります。

切開フェイスリフト

切開フェイスリフトは、耳付近を切開して、余分な皮膚を除去して、皮膚やSMAS層を上に引き上げて、ほうれい線を目立たなくする手法です。

ほうれい線の凹みを治すなら貴族手術がおすすめ

貴族手術の効果

ここからはそんな小鼻の横の凹み改善に効果的な貴族手術について詳しくみていきましょう。
貴族手術を受けることにより期待できる効果は以下の通りです。

• ほうれい線が目立ちにくくなる
• 口の突出感を改善できる
• 穏やかで上品な口元になる
• 小鼻の横の影を目立たなくなる

貴族手術は鼻翼基部にボリュームをプラスする手術です。先ほどもご紹介した通り、鼻翼基部の陥没を解消することで中顔部に立体感が生まれ、ほうれい線を薄くすることができます。口元の突出感も目立たなくなり、いわゆる”口ゴボ”の改善も期待できます。口元だけでなく顔全体のバランスが整い、明るく若々しい印象に見せることも可能です。

貴族手術は上品な口元になることからそういった呼び方がされるようになりました。口元がなんだか老けて見える、疲れて見えるといったお悩みにもアプローチができます。
また、貴族手術は他の鼻整形、口元の整形と並行して行うことが多い美容整形です。なぜなら貴族手術だけ単独で行うと鼻が低く見えたり、鼻の穴が大きく見えてしまう可能性があるからです。鼻中隔延長や軟骨移植、鼻尖形成といった手術と同時に行うことでよりバランスの良い鼻や口元を作ることができます。

貴族手術の種類

貴族手術は挿入物によって仕上がりや手術方法が異なります。ここからは貴族手術に使われる挿入物の種類についてご紹介します。
貴族手術でよく使われる挿入物は以下の通りです。

• プロテーゼ
• 人工真皮
• ヒアルロン酸
• 脂肪
• 軟骨

それぞれについて詳しくみていきましょう。

プロテーゼ

医療用のプロテーゼを適切な形にカット、加工し挿入します。しっかりボリュームを出すことができるので鼻翼基部の陥没の程度が強い方や、大きな変化を求める方に特におすすめな方法です。
プロテーゼは一度入れると半永久的に効果が持続するのが魅力です。また、修正もしやすく、プロテーゼを取り除けば元の状態にすぐ戻すことができます。
デメリットはズレるリスクがあるということで、さらに陥没の程度が小さい方だと違和感が出やすくなります。ただ、当院ではなるべくズレないように丁寧にプロテーゼを挿入しています。

人工真皮

人工真皮はコラーゲンをシリコンシートで包んだ医療用素材です。時間が経つと自家組織に置き換わるのが大きな特徴で、仕上がりがとても自然です。固形タイプと液体タイプの人工真皮があり、液体タイプは注入後に体内で固まります。
人工真皮はズレるリスクがなく、効果も半永久的に持続するのが魅力です。ナチュラルなボリューム感なので鼻翼基部の陥没の程度が小さい方にもおすすめな方法です。

ヒアルロン酸

鼻翼基部にヒアルロン酸を注入しボリュームをプラスする方法です。切開の必要がなく、注射のみで施術が完了するのが大きな魅力で、身体への負担が少ないのがメリットです。
ヒアルロン酸は身体に徐々に吸収されるため、数ヶ月から数年で元の状態に戻ってしまうのがデメリットで、効果を持続させたい場合は定期的に注入が必要となります。

脂肪

太ももやお腹など自身の余分な脂肪を採取し、不純物を取り除いて加工したあとに鼻翼基部に注入する方法です。自身の脂肪を移植するので異物を挿入することに抵抗感がある方におすすめな手術方法となります。
ただ、鼻翼基部は皮膚のプレッシャーが強く、さらに表情筋の近くにあるためよく動かす部位であることから、他の部位と比べるとやや定着しにくいのがデメリットです。

軟骨

貴族手術で使われる自家組織の軟骨は、耳介軟骨もしくは肋軟骨です。自身の軟骨を使うため、自家組織を利用したいという方におすすめな方法です。
耳介軟骨は採れる量が少ないので凹みの程度が強い方は、軟骨の量が足りないことも。一方、肋軟骨は量は多く採れるのですが、胸を切開しなければならず身体への負担が大きいのがデメリットです。
貴族手術単独では肋軟骨移植はあまり行われず、鼻中隔延長術など他の美容整形で軟骨を使う場合に付随的にこれらの軟骨を利用することがあります。

貴族手術はこのような方に向いています

ほうれい線が目立ってしまうのはいくつか要因がありますが、貴族手術は小鼻の横の凹みが原因でほうれい線がくっきりと目立つ方に効果的です。他のほうれい線治療ではあまり変化がなかったという方は鼻翼基部の凹みに注目し、凹みが強い場合は貴族手術を検討してみると良いでしょう。
そして、鼻翼基部の凹みを貴族手術で改善することで口ゴボや顔の平坦さ、中顔面の長さの改善を期待できます。顔に立体感が生まれ、バランスの良い比率に近づけます。

貴族手術ならeクリニックへ

貴族手術で迷ったらeクリニックにお越しください。貴族手術の先進国である韓国にも院長自ら足を運び手術の手技の情報交換を行っています。
貴族手術は単独で行うより、他の人中短縮や鼻の整形と組み合わせることで、より美しくすることが可能です。
貴族手術をお考えなら、全国展開しているeクリニックへぜひお越しください。

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